二の腕の腕立ては肘を横へ開くべき?手幅とは別に読む肩と腕の負担の違い

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曲げた位置で止まると、負担の配分も変わる

肘を横へ開く話から少し視点を移し、曲げた位置と伸ばした位置を比べてみたい。Giancottiらは男性17人、女性8人の計25人を対象に、吊り下げ式の支持具を使った腕立ての荷重配分を調べた。支持具の長さを変え、肘を伸ばした姿勢と曲げた姿勢で静止する実験だった。男女を合わせた結果なので、18〜39歳の女性に同じ荷重配分をそのまま当てはめることはできない。[4]

支持具が長くなると体の傾きが小さくなり、床側の反力は減って支持具側の荷重が増えた。また、肘を伸ばした状態から曲げた状態へ移ると、床側の反力が減り、支持具にかかる荷重が増えた。上半身と下半身の間で、支える重さの配分が変わったのである。[4]

これは、肘の位置を変えた実験でも、横への開きが答えの中心ではない例だ。論文の「肘の位置」という言葉だけを見て、脇を閉じた方がよいという根拠にしてはいけない。また、吊り下げ式の支持具で静止した結果を、床で動き続ける腕立ての数値として持ち込むことも避けたい。[4]

日常の練習に持ち帰れるのは、「腕立て」という名前が同じでも、体の傾きと止まる位置まで含めて条件を見る視点である。動画を静止した瞬間の形が似ていても、支持具が違えば支え方は異なる。器具を使う人の上腕の向きだけを真似して、床での自分の負担まで同じになったと考える必要はない。[4]

比較のメモを残すなら、肘の向きだけの欄を作るより、使った支えと、胸を下ろした位置を並べて書く方が後から読み返しやすい。今日は床で膝つき、別の日は吊り下げ式、と条件が違えば、疲れ方の違いを肘の開きだけに帰すことはできない。研究が条件をそろえて比べる理由を、家の練習にも小さく取り入れるのである。[1][4]

さらに、静止できたことと、繰り返し押し上げられたことも分けて残したい。吊り下げ式の実験は静的な姿勢での荷重を調べたものであり、繰り返し回数の改善を調べた試験ではない。形の写真を残した日と、運動を続けた日で、確かめたことが違っていてよい。[4]

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手幅を動かすと、手の圧力も同時に変わる

肘を閉じようとして、手まで大きく内側へ移していないだろうか。手の幅を変えれば、肘の見た目だけが変わるわけではない。健康なボランティア10人を対象にした手掌の圧力測定では、手の位置によって圧力が高くなる領域に違いがあった。18〜39歳の女性でも同じ位置に同程度の圧力がかかるかは、この結果だけでは判断できない。[5]

肩幅より30 cm広い手の位置では、開始姿勢と肘を深く曲げた姿勢の両方で、月状骨部という手のひらの手首寄りの領域の最大圧力が有意に高かった。肩幅より10 cm狭い位置では、肘を深く曲げたときに、小指側のふくらみである小指球部の最大圧力が有意に高かった。[5]

ここでの「高かった」は、圧力測定の比較結果だ。広い手幅を全員が避けるべきという意味でも、狭い手幅が二の腕に最適という意味でもない。参加者数の少ない実験であり、手の圧力から長期のけがの発生まで決める読み方はできない。[5]

実用上は、肘の向きを変えたつもりで、手の位置も同時に変えていたかを確かめるきっかけになる。「閉じると手がつらい」と感じた場合、どの条件を動かしたかが曖昧なままでは、何を比較したのか分からない。指先の向きについては隣の記事に譲り、ここでは手幅と肘の動きを別の観察欄に置きたい。

肘を寄せるという言葉を守るために、手の不快感を黙って引き受ける必要はない。痛みがある場合はその動作を中止し、続く痛みや健康状態の判断は医師に相談する。相談時には、「どの場所が」「胸を下ろす途中か、押し上げる途中か」「手を動かす前後のどちらか」を伝えられるようにしておくとよい。痛みを筋活動の高さの印として採点しない。

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よくある誤解

「肘は決まった角度に開けば全員に最適」という受け取り方は慎重にしたい。前鋸筋の活動が高かった55°は、押し上げ局面における肘の伸展角度であり、胴体から上腕を開く角度の推奨ではない。研究の数字をフォームの合言葉にする前に、何を測った角度かを確認する必要がある。[1]

「筋活動が高い方法ほど、自分にとってもよい」という考えも飛躍がある。通常の方法は膝つきより肩周囲の筋活動が高く、鉛直床反力も大きかった。研究者は通常の方法を行えない人には膝つきを代替とした。高い活動を選ぶことと、今の自分が取り組める条件を選ぶことを、同じ判断にしない方がよい。[1]

「腕立ての回数が増えれば、選んだ肘の開きが正しかった」とも限らない。未訓練のハイブリッド勤務者を対象にした予備的な無作為化比較試験では、抵抗バンドを使う運動によって腕立てテストの成績が改善した。改善は、肘の開き方を比較した結果ではなかった。[16]

この試験は50人を募集し、46人が完了した。参加者の平均年齢は46歳で、女性は41人だった。18〜39歳の女性に同じ改善量が当てはまるかは、年齢層の異なるこの試験だけでは判断できない。運動群は4週間、週3回、各15分の抵抗バンド運動を行い、対照群との差として30秒間の腕立てテストで平均5.00回の改善が報告された。95%信頼区間は3.54〜6.46回だった。[16]

この数字は、働く成人で運動プログラムとテスト成績を比較した結果として読む。床の腕立てを同じ回数だけ練習すれば同じ改善が出る、という約束にはしない。効果の推定幅を示す信頼区間があっても、個人の達成回数を保証するものではない。回数が増えた日には喜んでよいが、その理由を肘の角度だけで説明しないのである。[16]

今日からできること

ここでの調整は、研究で最適と認定された肘の角度を再現する手順ではなく、条件を分けて動きを確認するための提案である。

  • まず膝つきか通常の方法かを決め、手幅と指先の向きをそろえて動きを確かめる。通常の方法で形を確認しにくければ膝つきを選ぶ。22人の実験では、膝つきで肩周囲の筋活動と鉛直床反力が低かった。[1]
  • 手の位置を保ったまま、上腕が胴体からどちらへ向くかを確認する。肘の開きを見直すときは無理に体へ押し付けず、胸を下ろす深さまで一緒に変わっていないかを見る。55°は肘の伸展角度であり、脇の開きの目標ではない。[1]
  • 次に手幅を調整するなら、指先の向きと膝の支持条件を保って比べる。研究の肩幅より30 cm広い位置や10 cm狭い位置を再現する必要はない。10人の測定では、手幅と肘を曲げた姿勢の組み合わせで圧力の高い領域が違った。手に不快感が出る幅へ押し広げない。[5]
  • 器具を使う場合は、床の腕立てとは別に、体の傾きと静止する肘の位置を確認する。25人の静止実験では、その条件によって上半身と下半身の荷重配分が変わった。[4]
  • 続けた経過は同じ支え方、手幅、動作の条件で比べる。4週間のバンド運動試験のように、回数の変化は運動プログラム全体の結果として読み、肘の開きだけの効果と切り分ける。[16]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、練習の予定を生活に置く

腕立ての肘を見直すと、手幅や膝の支え方まで確認したくなる。形を確かめる時間を確保し、運動の条件を落ち着いて選ぶためにも、通える時間帯から場所を考えたい。オンザショア立川店は営業時間が8:00〜23:30で、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10エトロワビル3Fにある。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングを行っている。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。通う予定を考える際は、行いたい種目と、生活の中で足を運べる時間を合わせて確認できる。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

体験でヨガを選ぶ場合は60分、税込1,980円である。ヨガマットのレンタルと、バスタオル2枚・フェイスタオル1枚が含まれるため、持ち物と予定を合わせて検討できる。

種目の案内は店舗トップ、通い方の検討は料金、体験の日程は予約ページで確認できる。腕立ての角度の正解を店の設備に求めるのではなく、運動を続ける予定を具体化する場所として検討したい。

参考文献

[1] The effects of exercise type and elbow angle on vertical ground reaction force and muscle activity during a push-up plus exercise — San Juan JG, Suprak DN, Roach SM, Lyda M., 2015, BMC musculoskeletal disorders. DOI: 10.1186/s12891-015-0486-5

[2] Rehabilitation Exercises for Athletes With Biceps Disorders and SLAP Lesions: A Continuum of Exercises With Increasing Loads on the Biceps — Cools AM, Borms D, Cottens S, Himpe M, Meersdom S, Cagnie B., 2014, The American journal of sports medicine. DOI: 10.1177/0363546514526692

[4] Biomechanical Analysis of Suspension Training Push-Up — Giancotti GF, Fusco A, Varalda C, Capranica L, Cortis C., 2018, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000002035

[5] Palmar pressure distribution during push-up exercise — Chuckpaiwong B, Harnroongroj T., 2009, Singapore medical journal. DOI: なし

[16] Strength training intervention for hybrid workers: a randomised pilot feasibility trial — Connelly CD, Gray S, Rosaini ND, Ryde GC., 2025, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-025-27567-9

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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