間食の甘酒は温めた後も甘くなる?麹の酵素が働く温度と時間を読み解く

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「長く置く」は、どの工程の時計なのか

時間を考えるときには、麹を育てる時間と、その麹で甘酒の糖化を進める時間を分けたい。米麹と麦麹を比較した実験では、蒸した穀物に麹菌を接種して発酵させ、発酵中と保存中に酵素の活性を測定した。活性とは、ここでは酵素が分解を進める働きの強さを測ったものだ。[3] 飲み物をカップに置いておく時間とは、出発点から違う。

この研究では、菌が盛んに増える時期にαアミラーゼの活性も増し、その後、菌の増殖が定常期に入ると低下し始めた。麦麹では46時間、米麹では58時間に活性のピークがあり、その値はそれぞれ211.87 U、116.57 Uだった。[3] 同じ実験の中でも、原料と経過時間によって働きが異なったのである。

この58時間を甘酒の保温時間として使ってはいけない。これは米麹を作る工程で観察したピークの時点であって、できあがった甘酒をそこまで置けばよいという意味ではない。[3] 検索結果で「麹」「時間」「酵素」という言葉だけを拾うと、別の工程の時計を台所へ持ち込んでしまう。研究の数字には、何を始めてから数えたかという起点がある。

麹作りの後半を調べた別の分析研究では、αアミラーゼの断片と考えられるものが42時間を過ぎた時期に検出された。同じ時期に、αアミラーゼ活性の増え方はグルコアミラーゼという別の酵素の活性の増え方より鈍くなり、断片化との関係が示唆された。[15] ただ待てば、酵素の働きが際限なく積み上がるという見方とは異なる結果だ。

一方で、この分析は、家庭の甘酒が特定の時刻に突然甘くならなくなる境界を決めたものではない。[15] 麹が作られる間にも、酵素の状態や働きは変わるという知見である。米麹の比較実験と合わせて読むと、時間は単独で効く魔法の条件ではなく、原料や工程と結び付いた条件だと捉えられる。[3][15]

休日に自家製の甘酒を作る場面なら、「何時間置いたか」のメモだけでは次回との違いを整理しにくい。どの米麹を使ったか、どの作り方に沿ったか、どの段階の時間を数えたかも一緒に残すと、比較の問いがはっきりする。これは研究で得られた時間を再現する指示ではなく、異なる条件を同じものとして扱わないための整理である。

保存の条件も、麹を作る実験では独立して扱われていた。米麹と麦麹の比較研究では、発酵させた試料を−20℃、4℃、32℃で保存し、酵素活性のほか、水分や酸性の程度なども測っている。[3] この設計からも、「時間だけを延ばして比較した研究」として読むのは不適切だと分かる。保存温度という別の条件が組み込まれているからである。

ただし、これらの保存温度は甘酒の保存方法を選ぶための推奨値ではない。対象は米麹と麦麹であり、研究の問いは酵素を作り、維持する条件にある。[3] 調べた対象の名前をその都度確かめることは細かい作業に見えるが、「米麹で分かったこと」を「完成した甘酒で確かめたこと」に変えてしまわないための実用的な読み方だ。

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工程を増やす研究と、家庭の温め直しは別だ

時間と工程の関係がよく見えるのが、糖化を段階に分けた甘酒の研究だ。研究者は、異なる発酵時点で得た米麹を使い、通常の糖化を、異なる麹を用いる2段階の糖化へ変更した。こうして作った甘酒では、市販甘酒製品との比較でイソマルトース量が20倍になった。[9] 単に同じ甘酒を長く保温したという実験ではない。

この20倍は、どの成分を、何と比べたかまで読むべき数字である。イソマルトースの量の比較であり、甘さ全体が20倍になった、糖全体が20倍になった、体への働きが20倍になったという意味ではない。[9] 甘酒という同じ名前でも、工程の違いで特定の糖の構成が変わる。その変化を、飲み物全体の優劣に一息で広げないことが大切だ。

この研究には動物実験もあり、作製した甘酒をマウスに投与すると盲腸の微生物叢に変化が見られた。[9] 18〜39歳の女性が間食として飲む場合に、そのまま当てはめることはできない。製造工程の比較で得られた成分の差と、マウスで観察された変化は、それぞれの対象を保って読む。人の一杯の飲み方を決める数字に置き換えると、工程も対象も飛び越えてしまう。

では、市販の甘酒を温めた後に甘くなるかという最初の問いには、どう戻ればよいのか。温度を変えて糖を作る製造研究は、原料と工程を設定して行われている。[2][9] 完成した商品には、その商品に至る作り方がある。「甘酒」と書かれていることだけから、研究で作り始めた試料と同じ出発点だと仮定しないことだ。

商品の表示を見る場面では、まず米麹のものか酒粕のものか、原材料は何かを確かめる。そのうえで、温め方と保存についてはその製品の表示を確認する。甘くするための製造条件を探す問いと、完成品をどう扱うかという問いを分ければよい。研究中の50℃を、買ってきた甘酒すべての待機温度にしてしまう必要はない。

朝に容器から注いで出勤前に飲む一杯と、休日に材料から作る甘酒では、知りたいことも異なる。前者はその商品をどう飲むか、後者は決められた作り方の条件をどうそろえるかである。中央線を待つ間に飲む一杯まで、糖化実験の続きを任せなくてよい。温かく飲みたいという好みと、糖を追加で作りたいという狙いは分けて考えられる。

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よくある誤解

「酵素は熱いほどよく働き、糖も増える」という理解は、温度比較の結果と一致しない。ブドウ糖量は50℃で最大であり、より高い温度では低かった。一方、ソホロースは70℃で最大になった。[2] 温度の影響は、何を測るかによっても異なる。「甘酒に最適」という一言を見たら、どの糖を目指した条件なのかを確かめたい。

「麹だから、置けば置くほど働きが強くなる」とも限らない。米麹と麦麹を育てた実験では、αアミラーゼ活性は増加した後に低下へ転じた。[3] さらに、麹作りの後半にはαアミラーゼの断片化と活性の増え方との関係を示唆する分析もある。[15] 育てる工程の時間ですら、長さだけで単純に順位を付けられないのである。

「オリゴ糖の多い製法なら、人への効果もその分大きい」という読み方も避けたい。2段階の糖化でイソマルトースが多い甘酒を作った研究は、成分分析とマウスでの観察を含み、18〜39歳の女性への効果を直接確かめた試験ではない。[9] どの成分が増えたかを知る価値はあるが、それを人の間食の効果量とは扱えない。製造の工夫を理解することと、自分の体への約束にすることは別である。

今日からできること

  • 飲む甘酒が米麹由来か酒粕由来かを原材料から確かめる。レビューが分けているこの2種類は、甘さの成り立ちが異なる。[5]
  • 温度の数字を見たら測定項目を確認する。50℃を100%とした研究の値はブドウ糖量の比較であり、製品の糖の含有率ではない。[2]
  • 手作りの記録では工程名も添える。米麹の活性が58時間でピークだった結果を、甘酒を保温する時間へ転用しない。[3]
  • オリゴ糖の話では糖の名前まで読む。8種類が50〜60℃で多かったことと、ソホロースが70℃で最大だったことを一緒に捉える。[2]
  • 2段階の糖化という製造の工夫を、完成した一杯の温め直しと区別する。飲む際の温め方と保存は、その商品の表示で確かめる。[9]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショアで、予定に合う通い方を考える

間食の準備と同じように、運動も自分の予定の中へ置くものとして考えたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。仕事や用事の前後を含め、通う時間を検討できる。場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。

当店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングを扱う。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。通う枠と受ける内容を一緒に考えるための選択肢である。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確認してから、通う予定を考えたい。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。予定を組む際は店のトップと料金を確認し、体験の予約から日程を選べる。

参考文献

[2] Effect of temperature on saccharification and oligosaccharide production efficiency in koji amazake — Oguro Y, Nakamura A, Kurahashi A., 2019, Journal of bioscience and bioengineering. DOI: 10.1016/j.jbiosc.2018.10.007

[3] Changes in selected physical property and enzyme activity of rice and barley koji during fermentation and storage — Bechman A, Phillips RD, Chen J., 2012, Journal of food science. DOI: 10.1111/j.1750-3841.2012.02691.x

[5] Ingredients, Functionality, and Safety of the Japanese Traditional Sweet Drink Amazake — Kurahashi A., 2021, Journal of fungi (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/jof7060469

[9] Koji amazake produced by double saccharification contains more isomaltose and modifies the gut microbiota in mice — Murakami A, Saito A, Namai F, Fujii T, Tochio T, Toida J, Shimosato T., 2024, Frontiers in nutrition. DOI: 10.3389/fnut.2024.1489912

[15] Visualization of polypeptides including fragmented α-amylase in rice koji grains using mass spectrometry imaging — Tanino Y, Ito K, Gomi K, Kariyama M, Miyake T., 2022, Journal of bioscience and bioengineering. DOI: 10.1016/j.jbiosc.2022.03.009

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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