
きつさの平均も、酸素消費の代わりにはならない
自分で感じるきつさは、主観的運動強度と呼ばれる。息や脚の感覚を記録できるため身近だが、出力や酸素消費とは別に確かめたい指標である。エリート自転車競技者15人の比較では、変動条件のほうが酸素消費、心拍数、血中乳酸が高かったのに、高強度条件で運動全体のきつさは同程度であった。エリート競技者の結果を18〜39歳の女性の運動にそのまま当てはめるには、体力や競技経験の違いがある。[10]
この研究では、乳酸閾値、つまり強度の基準になる乳酸の変化点に対して、低い設定と高い設定を設けた。各運動は28分で、変動条件では平均出力に対して15%の上下を2分ごとに入れている。最初の試験と同じ「変動」であっても、切り替える間隔や強度の決め方が異なる。[10]
低い設定、高い設定の両方で、生理的な反応は変動条件で大きかった。ただし、ここでの対象はエリート競技者である。一般の運動参加者への応用では、競技経験と出力設定の違いを考える必要がある。分かるのは、きつさが同じだから体内の要求も同じ、と決めつけられないことだ。[10]
一方、先ほどの男女を含む自転車試験では、運動中の平均酸素消費にも平均のきつさにも差がなかった。この結果と競技者の結果を、どちらかだけ選ぶ必要はない。対象、出力の設定、変動幅、区間の長さが違えば、比較している運動も異なる。[1][5][10]
記録に「今日は普通」とだけ書くより、「一定区間は楽だったが、強い区間で脚のきつさが増した」と書くほうが、次に同じ設定を試す際の手掛かりになる。きつさの感想を出力の代用品にするのではなく、出力と並べて残す。そのほうが、平均値では消えた部分を指導者と話しやすい。
さらに、いつ尋ねたきつさかも区別したい。20人が総仕事量をそろえた複数のトレッドミル運動を行った研究では、平均速度と平均心拍数は同程度でも、一定速度の運動は変動する条件の多くより楽だと評価された。特に中盤や終盤に強い区間を入れた条件は、きついと受け取られた。18〜39歳の女性だけを対象にした結果としては使わず、感想を聞く時点に着目したい。[15]
この研究は歩行・走行用の機器を使った比較であり、自転車の出力試験とは区別が必要である。それでも、運動中にその都度聞く感覚と、終わってから全体を振り返る感覚を分ける意義が見える。終了後の感想だけを、運動中ずっと同じだった感覚として扱わないようにしたい。[15]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
変動があれば必ず疲れる、という結論にもならない
強度の山を記録するのは、変動を危険視するためではない。男性トライアスリート8人が無作為の順番で行った比較では、30分の一定出力と、出力を変動させた条件の間で、運動後の神経筋疲労に追加の差は認められなかった。平均の代謝指標にも有意差はなかった。男性競技者の結果であり、18〜39歳の女性の疲労も同程度になると予測する根拠にはできない。[16]
神経筋疲労とは、筋肉が力を発揮する働きの低下を、神経系と筋肉側の両面から調べる見方である。この実験では膝を伸ばす筋肉を検査し、最大限に力を出したときのトルクは両条件でおよそ11%低下したが、低下の程度は条件間で同程度であった。[16]
変動条件は最大有酸素パワーの75%を中心とし、その設定に対して5〜15%の変動をおよそ5分ごとに入れている。「変動あり」という名前だけで、大きな全力区間を何度も含む運動と一緒にできない。今回の範囲では追加の疲労がなかった、という読み方が適切である。[16]
反対に、その後の別の運動に影響が出た試験もある。トライアスリート10人が自転車の後に走った無作為化比較では、一定出力後の走行時間が1118±72秒、変動出力後が1168±73秒であり、一定出力後のほうが速かった。自転車運動中の代謝反応が似ていても、続く走行の結果は一致しなかった。トライアスリートの複合種目の比較なので、18〜39歳の女性の日常的な運動後の動きに、この時間差をそのまま当てはめることはできない。[3]
両者は同じ検査ではない。膝を伸ばす力の低下を見ることと、自転車の後に走り切る時間を見ることは、確かめたい働きが違う。「疲れ」という日常語の中に、筋力、息の反応、次の種目の成績をまとめてしまうと、結果が矛盾して見える。[3][16]
運動後にまだ歩く予定がある日や、別の練習を続ける日なら、終了画面だけでなく、その後の動きも記録の対象にできる。ただし、競技者の走行時間の差から、通勤の階段や家事への影響量を計算することはできない。自分の場面では何を確認したいのかを決めるための視点として使いたい。[3]
研究同士を比べるときにも、平均出力が同じかという確認だけでは足りない。強度を何で決めたか、上下の幅はどのくらいか、区間をどれくらい続けたか、何を結果として測ったかを並べると、違いが見えてくる。変動という単語は同じでも、その中身はそろっていない。[1][10][16]

よくある誤解
「平均出力が同じなら同じ運動」という理解では、燃料利用や運動後の反応が抜け落ちる。総仕事量をそろえた自転車試験でも、運動中の平均酸素消費に差がない一方、糖と脂肪の利用や回復中の酸素消費には差があった。平均は比較の出発点であり、すべての反応が等しいことの証明ではない。[1]
「きつくなかったから、体への要求も増えていない」とも限らない。競技者の比較では、高強度条件の全体のきつさが同程度でも、変動条件の酸素消費などは高かった。反対に、運動全体の感想が強い区間の位置によって変わる研究もある。感覚を否定する必要はなく、どの時点の評価かを添えることが大切だ。[10][15]
「変動をつけたほうが必ずよい」「変動をなくしたほうが必ず安全」という順位も、この比較からは作れない。一定出力と変動出力で神経筋疲労が同程度だった試験もある。何を目的にした運動かを先に決め、その目的に関係する指標を確認する必要がある。[16]
ここで平均の数字に、良かった日と悪かった日の採点をさせないことも大事だ。平均が前回と同じだった日は、設定の再現性を確認する日にもなる。差を探すなら、数字を無理に上げるより、強い区間の設定や感じ方が前回と同じだったかを照合したい。[1][10]
今日からできること
- 平均出力と一緒に、強い区間と弱い区間の設定を残す。75W一定と、25〜125Wの変動を比べた研究のように、平均だけでは消える幅を確認するためだ。研究値を自分の目標にはしない。[1]
- 区間の長さをメモする。2分ごとの変動を調べた研究と5分ごとの変動を調べた研究があり、「強弱あり」だけで同じ内容とは判断できない。[1][10]
- 運動中のきつさと、終了後に振り返ったきつさを分けて書く。20人の試験では、平均速度や心拍数が似ていても、強い区間の位置で全体の評価が違った。[15]
- 運動中と回復中の記録を分ける。30分の運動中には差がなく、その後の回復では差が出た試験を踏まえ、どの時間帯の感想かを添える。[5]
- 続けて別の運動をする日は、その種目での動きも記録する。10人の自転車後の走行試験のように、前の運動中の平均値だけでは次の結果を表し切れない。[3]
記録の目的は欄を埋めることではない。次回、同じ平均だった理由を確かめられることだ。出力の履歴を保存できるなら、強い区間がどこにあり、どの程度続いたかを見返す。履歴がなければ、実施した設定と感想を短く残す。比較の条件をそろえるためのメモとして扱えばよい。

オンザショア立川店で、予定と種目を組み合わせる
平均だけでなく、どの種目をどんな流れで行ったかを残す。その記録を続ける場所を選ぶときも、種目と参加条件を先に確認したい。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる種目を確認してから、生活に入れられる時間を探したい。営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。
場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。店舗の案内と料金で予定や持ち物を確かめ、体験予約へ進める。
参考文献
[1] Acute effect of intensity fluctuation on energy output and substrate utilization — Kang J, Mangine GT, Ratamess NA, Faigenbaum AD, Hoffman JR., 2014, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000000533
[3] Constant versus variable-intensity during cycling: effects on subsequent running performance — Bernard T, Vercruyssen F, Mazure C, Gorce P, Hausswirth C, Brisswalter J., 2007, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-006-0321-7
[5] Metabolic and perceptual responses during Spinning cycle exercise — Kang J, Chaloupka EC, Mastrangelo MA, Hoffman JR, Ratamess NA, O’Connor E., 2005, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/01.mss.0000161826.28186.76
[6] Metabolic and performance responses to constant-load vs. variable-intensity exercise in trained cyclists — Palmer GS, Borghouts LB, Noakes TD, Hawley JA., 1999, Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985). DOI: 10.1152/jappl.1999.87.3.1186
[10] Physiological Response to Cycling With Variable Versus Constant Power Output — Kolsung EB, Ettema G, Skovereng K., 2020, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2020.01098
[15] Impact of aerobic exercise trials with varied intensity patterns on perceptions of effort: an evaluation of predicted, in-task, and session exertion — Kilpatrick MW, Bortzfield AL, Giblin LM., 2012, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2012.671954
[16] Neuromuscular fatigue following constant versus variable-intensity endurance cycling in triathletes — Lepers R, Theurel J, Hausswirth C, Bernard T., 2008, Journal of science and medicine in sport. DOI: 10.1016/j.jsams.2007.03.001
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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