
血液の変化には、飲んでからの時間がある
研究の「運動前」には、摂取後に長く待つ条件も含まれる。健康な16人を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、クエン酸ナトリウム500 mg/kgと炭酸水素ナトリウム300 mg/kgを比較している。カプセルを炭水化物の多い食事とともに摂り、その後は座って血液と胃腸症状を追跡する設定だった。対象は健康な参加者であり、18〜39歳の女性の運動中にも同じ時間経過となるかは別途確かめる必要がある。[6]
重炭酸イオン濃度の最高値は、クエン酸ナトリウムで34.2 mmol/L、95%信頼区間33.4〜35.0、炭酸水素ナトリウムで33.6 mmol/L、同32.8〜34.5で、有意差はなかった。ただし変化する時間帯は異なった。同じような高さへ達することと、同じ時刻に達することは分けて読む必要がある。[6]
開始時より6 mmol/L以上高い時間帯は、クエン酸ナトリウムで摂取後180〜240分、炭酸水素ナトリウムで120〜180分だった。研究の「前」を省略して「直前でもよい」と置き換えると、比較した条件から離れてしまう。通勤電車で飲んで、そのまま更衣室へ入る場面とは時間の幅が違う。[6]
ただし、この血液の最高値を、自分のベストな運動開始時刻の答えにはしない。この試験で示されたのは、成分ごとの血液変化と胃腸症状の時間経過である。血液の数字を見て、運動成績の向上まで確定したことにしない読み方が必要だ。[6]
実際に男性14人を対象とし、クエン酸ナトリウムのカプセルの形を比較した別の試験でも、重炭酸イオンの上昇は持続していた。しかし、最高値の時刻に合わせて運動すれば、値が上がっている別の時刻に始めるより成績がよくなるのかは不明確とされている。男性を対象にした血液反応の比較なので、18〜39歳の女性の開始時刻を決める根拠にはできない。[4]
時間を細かく合わせる前に、何を目的に摂るのかをはっきりさせたい。血液検査の数値、反復走で保てるパワー、自転車で走り切る時間は、それぞれ別の評価項目である。予定表の「運動前」という同じ枠に入っていても、研究の時計と目的は同じではない。[6][3][1]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
飲みやすさと、お腹の負担を分けて考える
カプセルなら胃腸に負担がない、という読み方も早い。健康で活動的な24人を対象にした比較では、同じ体重当たりのクエン酸ナトリウムを溶液かカプセルで摂った。カプセルのほうが口当たりの評価はよかったが、胃腸症状には摂取形態による有意な差がなかった。健康で活動的な参加者の結果を、18〜39歳の女性全般の飲みやすさや症状へそのまま当てはめることはできない。[9]
どちらの形でも、摂取後30〜120分に胃腸症状は開始時より増えた。カプセルでは血液pHと重炭酸イオンが最高値に達する時刻も遅かった。口へ入れやすいこと、血液での変化、お腹の症状は別々に動く。飲みやすさの点数を、そのまま体内での負担の点数に転記しないことが大切だ。[9]
腸で溶けるようにしたものや、放出を遅らせたものなら必ず安心、という結論でもない。活動的な男性14人が0.4 g/kgのクエン酸ナトリウムを異なるカプセルで摂った試験では、総合的な胃腸症状に形態間の有意な差はなかった。14人中7人には観察中の症状がなかったが、残る参加者では症状が観察された。活動的な男性の結果なので、18〜39歳の女性でも同じ頻度や強さになるかは、この比較では判断できない。[4]
この試験では腸溶性カプセルと通常のゼラチンカプセルで血液の重炭酸イオン濃度に差があった一方、胃腸症状の総量では差がなかった。成分が同じでも、形によって変わる項目と変わらない項目がある。「特別なカプセルだから全部よい」と、一つの説明で片づけないほうが研究に忠実である。[4]
比較する量も注意点だ。健康な16人の試験では、クエン酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムで体重当たりの量が異なっていた。女性競技者の試験では量がそろっていた。同じ量で比べた結果と、各成分に応じた異なる量で比べた結果を並べるなら、その違いを残しておく必要がある。[6][1]
これらの量は試験条件を説明するための数字であり、家庭で再現するための処方ではない。レッスンの支度中に成分を追加するか迷うなら、研究の量をそのまま自分に掛け算するより、何を期待しているのかを先に整理する。競技目的の補給を検討する場合や個別の健康上の懸念がある場合は、医師に相談する対象である。
同じ人が条件を替えて参加する試験には、個人差を抑えて比較する工夫がある。しかし、それでも参加者の外側へ結果を広げるときには対象を確認する必要がある。男性サッカー選手の反復走と、女性クロスフィット競技者の自転車試験は、普段のレッスンで感じる動きやすさを直接比べた試験ではない。研究の設計が丁寧であることと、読者の日常にそのまま適用できることは別の判断だ。[3][1]

よくある誤解
「酸っぱいほど、運動中の緩衝作用も強い」という思い込みは、研究の測定と一致しない。比較試験が追っているのは、成分を決めて摂った後の血液pHや重炭酸イオンである。味の強さを体内の反応の代わりに使うことはできない。原材料欄を見ることと、口の中で酸っぱさを確かめることでは、得られる情報が違う。[6][9]
「血液の数字がよくなれば、そのぶん運動もよくなる」という理解にも距離がある。緩衝成分をまとめた分析では血液の重炭酸イオンは平均5.2 mmol/L増え、95%信用区間は4.7〜5.7だった。しかし、運動成績への効果は運動の種類や長さなどの影響を受ける。血液の変化は重要な手掛かりでも、個人の成績を保証する点数ではない。[10]
「よい試験が出たので、以前の曖昧な結果は忘れてよい」とも考えない。男性サッカー選手の反復走の改善は、その条件での肯定的な結果である。同時に、クエン酸ナトリウム全体では効果が不明確だったメタ分析や、女性競技者の自転車試験で有意差がなかった結果も残る。問いを細かくすることと、都合の悪い結果を外すことは違う。[3][20][1]
また、反復スプリントでの改善を「疲労回復」の一語へ広げると、いつの何を指すのかがぼやける。最低パワーや成績低下率は、走っている間に測った成績である。仕事帰りの気分、翌日の動きやすさ、日常的なだるさまで同じ結論を運ばないことが、補給を必要以上に期待しない読み方になる。[3]
今日からできること
- 飲み物や補給品の成分名を確認し、クエン酸ナトリウムを使った研究と対応するかを分ける。成分の名が一致しなければ、試験結果をそのまま効果の説明に使わない。[6][9]
- 「運動前」の時間を読み飛ばさない。反復スプリントで改善した試験は180分前の摂取であり、直前に飲む場面と同じ条件ではない。[3]
- 期待する変化を具体的にする。男性サッカー選手20人で改善したのは最低パワーと成績低下率であり、自分が求める目的と合うかを確認する。[3]
- 飲みやすさと胃腸症状は別に記録する。24人の比較では、カプセルの口当たりがよくても、溶液と胃腸症状の有意差はなかった。[9]
- 肯定的な結果だけを集めない。女性競技者10人の6 km自転車試験ではクエン酸ナトリウムに有意な時間短縮がなかったことも、選択の材料に置く。[1]

オンザショア立川店で、補給と別に予定を整える
運動前の支度を考えるなら、補給品の選び方とは別に、通う場所と時間も決めておきたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがある。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。研究上の補給効果を当店の成績に置き換えるためではなく、続ける運動の場を選ぶための情報である。
参加条件も予定を組む前に確かめたい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。店のトップや料金で通い方を確認する。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。持ち物と参加条件を確認してから、体験の予約へ進める。
参考文献
[1] Individual and Combined Effects of Sodium Bicarbonate and Sodium Citrate Supplementation on High-Intensity Exercise Performance in Highly Trained Female CrossFit Athletes — Martin RAXJ, Yang X, McNaughton LR., 2025, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2024-0190
[3] Effect of Pre-exercise Sodium Citrate Ingestion on Repeated Sprint Performance in Soccer Players — Kuru D, Aktitiz S, Atakan MM, Köse MG, Turnagöl HH, Koşar ŞN., 2024, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000004651
[4] The blood acid base and gastrointestinal response to three different forms of sodium citrate encapsulation — Tinnion DJ, Marticorena FM, Dobson B, Hilton NP, Mc Naughton LR, Sparks SA., 2024, Research in sports medicine (Print). DOI: 10.1080/15438627.2023.2286357
[6] A Comparison of Sodium Citrate and Sodium Bicarbonate Ingestion: Blood Alkalosis and Gastrointestinal Symptoms — Urwin CS, Snow RJ, Condo D, Snipe RMJ, Wadley GD, Convit L, Carr AJ., 2023, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.2022-0083
[9] Sodium citrate ingestion protocol impacts induced alkalosis, gastrointestinal symptoms, and palatability — Urwin CS, Snow RJ, Orellana L, Condo D, Wadley GD, Carr AJ., 2019, Physiological reports. DOI: 10.14814/phy2.14216
[10] Extracellular Buffering Supplements to Improve Exercise Capacity and Performance: A Comprehensive Systematic Review and Meta-analysis — de Oliveira LF, Dolan E, Swinton PA, Durkalec-Michalski K, Artioli GG, McNaughto, 2022, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.1007/s40279-021-01575-x
[20] Effects of acute alkalosis and acidosis on performance: a meta-analysis — Carr AJ, Hopkins WG, Gore CJ., 2011, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.2165/11591440-000000000-00000
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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