腹筋の筋肥大は炭水化物でも大きく見える?糖と水分による体積の変化を読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

体積が戻っても、糖を蓄える働きは戻り切らない

筋肉の体積を糖と水分だけの話にしてしまうと、別の重要な結果を見落とす。健康な男性10人、平均年齢24歳を対象にした研究では、3日間のベッド上安静に続いて、3日間の運動を伴う活動再開を行った。18〜39歳の女性の腹筋に、そのまま同じ回復過程を当てはめることはできない。脚の筋体積だけでなく、筋たんぱく質の合成と分解、糖の取り込み、グリコーゲンの貯蔵を調べている。[9]

安静期間には、脚の筋体積が2.5%減り、筋原線維たんぱく質の合成率は43%低下した。筋原線維たんぱく質とは、筋肉の収縮に関わる部分のたんぱく質である。同時に、インスリンで刺激した状態での脚の糖取り込みは45%低下した。インスリンは糖代謝に関わるホルモンであり、研究では条件を整えて、その働きへの反応を測った。[9]

活動再開では、片脚で膝を伸ばす運動を毎日行った。その後、筋体積と筋たんぱく質の合成率は回復したが、インスリンで刺激した糖の取り込みとグリコーゲン貯蔵は回復しなかった。運動しなかった反対側の脚では、歩行だけによる活動再開で筋体積と合成率は回復しなかったと報告されている。[9]

安静と活動再開の研究では、期間中の食事のエネルギーを一定に保ち、脂肪30%、たんぱく質15%、炭水化物55%という構成を用いた。食事を極端に変えて糖を減らす実験とは異なる条件で、体積と代謝のずれを捉えている。炭水化物の話題だからといって、すべての結果を摂取量の増減だけに帰すことはできない。[9]

同じ参加者の中で、体積、たんぱく質を作る過程、糖を扱う過程にずれがあったことが、この研究の大事な点である。「体積が戻ったのだから中身の働きも全部元通り」「糖が戻っていないのだから体積も戻るはずがない」という読み方は、どちらもこの結果に合わない。筋肉の変化を、単独のメーターだけで代表させないための具体例になる。[9]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

合成の速さと、組織の増加を分ける

合成率は、たんぱく質が作られる速さの指標である。最終的な筋組織の増減を読むには、分解との関係も考える必要がある。この研究が分解の指標も併せて調べているのは、合成だけでは捉え切れない側面があるからだ。体積の回復をそのまま長期の腹筋の筋肥大と呼ぶのも避けたい。安静と活動再開を追った脚の研究として読む。[9]

これは、忙しくて運動を休んだ読者に、実験と同じ回数の膝伸ばしを勧める話でもない。ベッド上安静と普段の生活の休息は違う。研究から持ち帰るのは、体積が変わる仕組みを糖と水分だけに固定しない視点である。糖の貯蔵を考慮することは、運動による組織の変化を否定することにはならない。[9]

運動と栄養を扱ったレビューには、筋肉の糖の補充に関わる適応も挙げられている。糖を細胞内へ運ぶたんぱく質である糖輸送体の筋肉内量が、少数回の運動でも増えること、インスリンへの反応の改善によって運動後のグリコーゲン補充が速くなることが論じられた。筋肉の発達を、外から見た大きさだけに限らず捉える材料になる。[3]

ここで、レビューと個別試験の役割も分ける。レビューは運動と栄養の適応を広く見渡す説明であり、安静後の試験は、特定の人と条件で何が戻り、何が戻らなかったかを示す。両者を組み合わせても、「運動すれば糖の貯蔵は必ずすぐ回復する」という決まりにはならない。一般的な仕組みを知ることと、条件ごとの実測を尊重することは両立する。[3][9]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「炭水化物で大きく見えたなら、それは全部筋肥大だ」という見方は早計である。食事条件によって筋肉の糖や細胞内水分が変わる例があり、体積の変化を収縮に関わる組織の増加だけで説明することはできない。逆に、「水分が関係するなら筋肉の変化は全部見かけだ」という決めつけも合わない。安静後には筋たんぱく質の合成率と体積の両方が変化していた。[2][9][10]

「腹部で糖を測った論文なら腹筋の研究だ」という読み方にも注意が要る。健康な人5人の磁気共鳴による測定研究では、ブドウ糖を取る前後の右腹部と左肩の信号を追い、腹部の相対的な信号は肩の約2〜5倍で、時間的な変化も異なった。狙いは肝臓のグリコーゲンを評価するときに筋肉の信号がどれだけ混ざるかを検討することだった。健康な参加者の測定法を検討した研究であり、18〜39歳の女性の腹筋の肥大を直接示す結果ではない。[11]

この研究者たちは、腹部は肩より筋肉の体積が小さいため、腹部で筋肉が作るグリコーゲン由来の信号は肩より小さいと考察している。腹部という測定場所だけを見て、腹筋の糖が多い、腹筋が膨らんだ、と読み替えることはできない。体のどこで測ったかに加え、どの組織の何を捉えようとしたかまで読む必要がある。[11]

「筋肉の糖が減ると、運動能力も同じ割合で落ちる」という換算も成り立たない。男性ランナーの試験では糖が約30%減った条件でも、限界まで走る時間に条件間の有意差はなかった。一方、これはあらゆる運動の能力が変わらないという意味ではない。調べた持久能力の結果と、腹筋の筋力や見え方を別々に扱う必要がある。[2]

腹筋が筋肥大するか、しないかという検索語は、答えを両極に分けやすい。しかし、ここで読んだ研究は、食事、安静、運動の条件に応じて異なる要素を測っている。鏡の印象に名前を付ける前に、知りたいのが輪郭なのか、筋組織の変化なのか、運動を行う力なのかを言葉にしたい。研究結果を生活へ持ち帰る際にも、その区別は役に立つ。[2][9][10]

今日からできること

  • 見た目の記録には、その日の食事や運動条件も添える。ランナー7人の比較では食事のエネルギー条件によって糖と体積が変わったため、画像だけで組織の変化を決めないための記録にする。[2]
  • 体組成の表示が動いても、それを腹筋だけの増減と呼ばない。毎週測定した臨床試験では初期に細胞内水分が減った一方で筋組織は保たれた。表示名と知りたい組織を分けて読む。[10]
  • 運動を続ける際は、見え方と動作の様子を別々の欄に残す。3日間の安静を扱った研究でも体積、合成率、糖代謝は異なる変化を示した。記録は自分の変化を言葉にするために使う。[9]
  • 研究の約30%という減少率を、自分の食事制限の目標にしない。これは低エネルギー条件で運動した男性の筋グリコーゲンの値であり、腹筋の形を整える目標値ではない。[2]
  • 腹部の測定結果を見たら、対象の組織を確かめる。5人の磁気共鳴研究のように、腹部の信号でも肝臓の評価が中心の場合がある。題名の「腹部」だけで腹筋の成果判定に使わない。[11]

記録を勧めるのは、毎回写真や数値を集めなければならないからではない。見た目が気になる日にも、直ちに食事や運動の評価へ結び付けないための選択肢である。研究では測る項目を決め、異なる結果を別々に扱っている。普段の生活でも、気になった印象と確認できた出来事を分けるだけで、研究以上の断定を避けやすくなる。[2][9]

筋肉の糖や水分は、努力の成績表ではない。体積が動いたときに何を意味するかは、対象、食事、運動、測定の方法によって読み直す必要がある。今回の人の研究からは、見かけの大きさだけで筋肉の組織と働きを丸ごと判断できないことが分かる。夕食を採点するためでなく、体の変化を急いで決め付けないために、その知識を使いたい。[2][9][10]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店を、運動の予定に入れるなら

腹筋の見え方をすぐに採点するより、通える時間と場所を先に確かめておきたい。オンザショア立川店は、運動を予定の中へ置く場所として検討できる。営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加えて、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガのレッスンは25種類以上であり、続ける仕組みを考える際には、通う時間と参加する内容を併せて検討できる。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店舗の内容はトップページ、費用は料金ページ、日程の検討は体験の予約から進められる。生活の中で継続する場所を選ぶための情報として確認したい。

参考文献

[2] Muscle Glycogen Content during Endurance Training under Low Energy Availability — Kojima C, Ishibashi A, Tanabe Y, Iwayama K, Kamei A, Takahashi H, Goto K., 2020, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/mss.0000000000002098

[3] Effect of training and nutrition on the development of skeletal muscle — Henriksson J., 1995, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640419508732273

[9] Bed-rest and exercise remobilization: Concurrent adaptations in muscle glucose and protein metabolism — Shur NF, Simpson EJ, Crossland H, Constantin D, Cordon SM, Constantin-Teodosiu D, 2024, Journal of cachexia, sarcopenia and muscle. DOI: 10.1002/jcsm.13431

[10] Impact of a ketogenic diet intervention during radiotherapy on body composition: IV. Final results of the KETOCOMP study for rectal cancer patients — Klement RJ, Koebrunner PS, Meyer D, Kanzler S, Sweeney RA., 2021, Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland). DOI: 10.1016/j.clnu.2021.05.015

[11] Evaluating glycogen signal contamination in muscle by (13)C MRS of the liver — Tomiyasu M, Obata T, Nonaka H, Nishi Y, Nakamoto H, Takayama Y, Ikehira H, Kanno, 2008, Magnetic resonance imaging. DOI: 10.1016/j.mri.2007.09.002

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約