寝る前の牛乳は搾乳の時刻で眠りに違い?夜に採った成分と睡眠試験を読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

マウスが眠った実験は、自然な寝つきと同じか

夜に採った乳をマウスに投与した研究では、活動や運動のバランス、不安に似た行動、薬剤で誘発した睡眠などを調べている。夜の乳を100、200、300 mg/kgの用量で口から与え、その1時間後に評価した。昼の乳とも比較した実験であり、18〜39歳の女性の自然な寝つきへの効果は、この動物実験から直接判断できない。[6]

夜の乳を与えたマウスでは自発的な移動が減り、運動のバランスや協調にも低下がみられた。また、ペントバルビタールという薬剤で誘発した睡眠では、寝つくまでの時間が短くなり、睡眠時間が延びた。夜の乳に生物学的な作用がある可能性を探る結果としては興味深いが、眠りを調べた仕組みを省いて紹介すると意味が変わってしまう。[6]

薬剤で起こした睡眠に作用した結果と、人が自宅で自然に寝つくことは同じ評価ではない。移動が減ったことも、それだけで翌朝の休養感がよいという意味にはならない。寝る前の飲み物を選ぶ人が知りたいのは、自分の寝つきや夜の過ごし方である。実験動物の活動量の変化を、その答えの代役に置かないことである。[6]

さらに、この研究では脳波に有意な変化はみられなかった。薬剤で誘発した睡眠の時間には変化があり、脳波では有意な変化がなかったという結果を、一緒に残して読む必要がある。「眠りの実験でよい結果」とだけ縮めるより、どの測定が変わり、どの測定が変わらなかったかを示すほうが、期待の大きさを調整しやすい。[6]

用量の単位にも注意したい。体重当たりで投与したmg/kgという数値を、家庭で飲む牛乳の量へ直して勧めることはしない。マウスに与えた条件を、人の飲用量の目安に読み替えるための試験ではないからだ。研究に数字があるときほど、何のための数字なのかを外さず読む必要がある。[6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

乳児の試験は、夜間搾乳そのものの証明ではない

人を対象にした研究にも夜のミルクは登場する。睡眠に困難のある生後4〜20週の乳児21人を対象とした対照臨床試験では、昼用と夜用に栄養組成を分けた調製乳を使った。足首の活動計で動きを記録し、睡眠の状態を評価した3週間の研究である。乳児用に組成と与える時刻を調整した試験であり、18〜39歳の女性が通常の牛乳を飲む場合への適用はできない。[7]

昼用はトリプトファンと炭水化物が少なく、たんぱく質が多い配合で、夜用はトリプトファンと炭水化物が多く、たんぱく質が少ない配合だった。ほかの成分も組み合わせて調整している。夜用のトリプトファンはたんぱく質100 g当たり3.4 g、昼用は1.5 gであり、食品全体100 g当たりの濃度とは分母が違う。[7]

乳児は最初の週に通常の調製乳、次の週に昼夜を逆にした組み合わせ、その次の週に環境の昼夜に合わせた組み合わせを与えられた。昼夜に合わせた条件で、総睡眠時間、睡眠効率、夜間覚醒、入眠までの時間など、調べた夜間の睡眠指標に改善が報告されている。睡眠効率は、寝床で過ごす時間に対して眠っている時間をみる指標である。[7]

ここから注目できるのは、乳児の栄養組成と与える時間の組み合わせだ。一方、変えたのは単一成分ではないので、結果をメラトニンだけ、トリプトファンだけの効果として切り出すことはできない。通常の牛乳を夜に飲む大人が、同じ睡眠変化を得られるという結論も、この乳児の試験とは対象も介入も異なる。[7]

対照的な読み方を教えてくれるのが、夜間に繰り返し目覚める生後8〜16か月の乳児30人を対象にした無作為化比較試験である。こちらは睡眠に関わる栄養素を強化した穀類と、通常または特別に配合した乳児用ミルクを組み合わせた。二重盲検、すなわち与える側や評価する側に条件を分かりにくくする手続きで、5週間調べている。対象も食品の配合も成人と異なるため、18〜39歳の女性の夜食選びに同じ睡眠効果を当てはめることはできない。[5]

強化穀類は製品100 g当たりトリプトファン225 mgに加え、アデノシンとウリジンのリン酸化合物を含んでいた。比較用の通常穀類ではトリプトファン75 mgで、これらの化合物は加えられていなかった。実験の中心に穀類の配合の違いもあることが分かる。牛乳だけの比較として読んではいけない数字である。[5]

その結果、暗い時間帯に強化穀類を与えた乳児では、組み合わせたミルクが通常か強化型かにかかわらず睡眠指標が改善した。夜用ミルクの名前に目を奪われると見落としやすいが、この試験で改善と結び付いたのは強化穀類の摂取である。ミルクを特別なものにすれば必ず上乗せがある、という読み方にはならない。[5]

昼夜の組成を分けた乳児用ミルクの試験と、穀類の配合を変えた試験は、同じ問いに同じ方法で答えたものではない。だから片方をもう片方の否定とみなすより、何を比較した結果かを並べるとよい。時間と栄養の組み合わせを考える研究でも、改善の担い手をミルクと決めつけずに済む。[7][5]

母乳のレビューも、夜の乳の成分変動を乳児の睡眠・覚醒リズムとの関係で取り上げている。ここにあるのは、成長の早い時期の乳児と母乳の関係という文脈だ。成人の寝る前の習慣とは生活も栄養の位置づけも違う。大人の牛乳の話を読むために乳児の研究を知る意義はあるが、その結果を自分の一杯の保証にしないことが大切である。[1]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「夜に飲めば、研究でいう夜の牛乳になる」という誤解がある。牛の研究で区別したのは搾乳時刻や夜間の照明条件である。飲む側の時計だけでは、比較した乳の採取条件は決まらない。温める工程も、夜に搾る工程の代わりにはならない。この成分研究からホットミルクと冷たい牛乳の優劣をつけるのは、比較した条件の取り違えである。[8][9]

「メラトニンが多いなら、その分だけ深く眠れる」という理解も急ぎすぎだ。乳中の濃度を調べた研究は、成人の睡眠の深さを比較した研究ではない。マウスの研究でも薬剤で誘発した睡眠の変化と、脳波に有意な変化がない結果が並ぶ。成分量、入眠、睡眠時間、脳波をひとつの効果として扱わないほうがよい。[9][6]

「乳児でよい結果なら、大人の牛乳でも同じ」という期待には、対象と配合の隔たりがある。昼夜で調整した調製乳の試験も、強化穀類を組み合わせた試験も、成人の通常の牛乳の飲み方とは違う。しかも穀類の試験では、ミルクの種類にかかわらず改善がみられた。人の研究というだけで結論をそろえず、介入の中身まで読む必要がある。[7][5]

今日からできること

  • 夜間搾乳の記事では採取時刻を確認する。5時と15時の比較は、飲用時刻の比較として読まない。[8]
  • 成分の紹介を見るときは、濃度を測った研究か睡眠を測った研究かを分ける。14頭ずつの農場比較は、成人の睡眠試験の人数ではない。[9]
  • マウスの100〜300 mg/kgという用量を、自分が飲む量の目安にしない。薬剤で誘発した睡眠という評価条件も一緒に読む。[6]
  • 乳児21人の昼夜用調製乳と、乳児30人の強化穀類の試験を区別する。「夜用ミルク」の名前より、何を変えた比較なのかを確認する。[7][5]
  • 普段の一杯に、研究用の配合と同じ睡眠効果を約束させない。飲み物の好みを決めることと、乳児の栄養介入の結果を自分に当てはめることは分けて考える。[7][5]
立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショアで、通う時刻を生活に組み込む

夜の飲み物と同じように、運動も生活のどの時刻に置くかを考えたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30、全曜日同じ営業時間で年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。通える場所と時間を照らし合わせ、続ける予定を組むための条件として確認できる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件やレッスンの案内は店のトップで確認できる。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金と体験の予約を確認し、必要な持ち物も含めて予定を立てられる。夜間搾乳の研究をスタジオの睡眠効果に結び付けず、自分が通える時刻に運動の機会を置く場所として選びたい。

参考文献

[1] The Circadian Composition of Breast Milk: A Natural Starting Point for Chrononutrition — Aksu S, Arslan S. / 年: 2026 / 誌名: Current nutrition reports / 被引用: 2. DOI: 10.1007/s13668-026-00749-1

[5] Improving the quality of infant sleep through the inclusion at supper of cereals enriched with tryptophan, adenosine-5′-phosphate, and uridine-5′-phosphate — Cubero J, Chanclón B, Sánchez S, Rivero M, Rodríguez AB, Barriga C. / 年: 2009 / 誌名: Nutritional neuroscience / 被引用: 27. DOI: 10.1179/147683009×423490

[6] Milk Collected at Night Induces Sedative and Anxiolytic-Like Effects and Augments Pentobarbital-Induced Sleeping Behavior in Mice — dela Peña IJ, Hong E, de la Peña JB, Kim HJ, Botanas CJ, Hong YS, Hwang YS, Moon / 年: 2015 / 誌名: Journal of medicinal food / 被引用: 23. DOI: 10.1089/jmf.2015.3448

[7] Improved circadian sleep-wake cycle in infants fed a day/night dissociated formula milk — Cubero J, Narciso D, Aparicio S, Garau C, Valero V, Rivero M, Esteban S, Rial R, / 年: 2006 / 誌名: Neuro endocrinology letters / 被引用: 18. DOI: なし

[8] Effects of the circadian rhythm on milk composition in dairy cows: Does day milk differ from night milk? — Teng ZW, Yang GQ, Wang LF, Fu T, Lian HX, Sun Y, Han LQ, Zhang LY, Gao TY. / 年: 2021 / 誌名: Journal of dairy science / 被引用: 15. DOI: 10.3168/jds.2020-19679

[9] “Chrono-functional milk”: The difference between melatonin concentrations in night-milk versus day-milk under different night illumination conditions — Asher A, Shabtay A, Brosh A, Eitam H, Agmon R, Cohen-Zinder M, Zubidat AE, Haim / 年: 2015 / 誌名: Chronobiology international / 被引用: 16. DOI: 10.3109/07420528.2015.1102149

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約