
採り方で見える成分が違うことを、動物研究から学ぶ
マーモセットの体臭を調べた方法比較研究では、綿棒で拭き取る方法、成分を捕まえる管を使う方法、携帯型の分析装置を使う方法が比べられた。管を使った方法では検出成分が最も多く、携帯型の装置では少なかった。一方、携帯型の装置が検出した成分はすべて揮発性だった。対象がマーモセットなので、この成分数や採取法の成績を18〜39歳の女性の衣類へそのまま当てはめることはできない。[4]
綿棒で採った試料では、総成分数が中間でも、揮発性成分は少なかった。別の方法が多くの成分を捉えた一方で、綿棒は空気中へ出にくい側の成分を捉えるという違いがある。[4] これは人のウェアを比較した結果ではない。ここで借りるのは「採り方が違えば、見えるものも違う」という分析の視点だ。
アカゲザルの体臭採取も行った方法検証研究では、採取材料と手順が分析結果に影響した。特に揮発性成分の回収には取り扱い時間が重要で、成分の回収損失が認められた。綿棒による採取は、揮発性成分より半揮発性成分を集める用途に向くとされた。半揮発性とは、揮発しやすさが低い側の成分をいう。人以外の霊長類を扱った結果であり、18〜39歳の女性が着るウェアでの成分の残り方へ直接当てはめることはできない。[6]
これを「時間がたてばヨガウェアのにおいも必ず弱くなる」という助言へ変換してはいけない。動物の体臭を採った試料の処理と、人が脱いだ服を保管する状況は異なる。[6] 採取後に成分を失うことは測定上の問題であり、洗濯方法や消臭方法を試した結果ではない。
それでも、服の評価を雑にしないためのヒントにはなる。昨日の服は帰宅時に、今日の服はレッスン直後に確認して、「今日は綿だから違った」と判断すると、素材以外の条件を抱え込む。研究の結論を家で再現するのではなく、比較の条件を言葉にする。測定方法を比べた研究から日常へ持ち帰るなら、その程度の慎重さがちょうどよい。[4][6]
また、成分が多く検出されたことを、においが強いことと同じにしない方がよい。この研究が示すのは、方法ごとに集めた成分の数や種類の違いである。[4] においの測定結果を見るときは、成分数、特定成分の量、人の評価のどれが並んでいるのかを確認する。単位も対象も違う数字なら、大小だけでは比較できない。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
着る前と脱いだあとを、別の記録にする
洗濯棚の前でできることは、手持ちの服の評価を、素材の印象から少し離すことだ。たとえば着る前から気になった服なら、その状態を出発点として残す。レッスン後に初めて気になった服と混ぜない。これは消臭の効果を保証する手順ではなく、自分の問いを整理するための記録である。
記録の言葉も「くさい」だけにしない方が、あとで読み返しやすい。着る前なのか、脱いだ直後なのか、帰宅してバッグを開けたときなのか。服のどの部分を確かめたのか。布と周囲の気体では測定の対象が違った研究にならい、生活でも確認する入口に名前をつける。[1][2] 素材名を先に書くより、場面を先に書いてみるのである。
比較したい日は、服を確認する時点をなるべくそろえる。「いつも帰宅後に気になる」と分かれば、少なくとも脱いだ直後の服と比べ続ける必要はなくなる。採取の時間や手順が分析結果に関わるという研究を参考にした、比較のための考え方だ。[6] 家庭の記録は研究と同じ精度にはならないが、何を比べたのかは明確にできる。
期待の扱いにも線を引きたい。綿と聞いたから安心する、化学繊維と聞いたから気になる、という自分の予想を書き留めることはできる。ただ、その予想が実際の感じ方を変えたと断定するには、別の検証が要る。ここで読んだ回収率や採取法の研究の結果を、素材名による心理効果の証拠にはしない。[1][2][4][6]
「自分にはこの服が扱いやすい」という判断と、「この素材は誰にとってもにおわない」という主張は、大きさが違う。前者なら生活の記録として持っておける。後者に広げる際には、特定成分の回収率だけでなく、何を評価した研究なのかを確認する必要がある。[1] 手持ちの服の扱いやすさを確かめるために、素材全体の判決まで出す必要はない。
帰宅して服を取り出す場面を想像すると、記録する意味がさらに具体的になる。「バッグの中で気になった」と残した日と、「洗濯棚から出した時点で気になった」と残した日では、次に確かめたいことが違う。前者だけをもとに素材を替えても、着る前の状態との違いは分からない。まず観察の始まりと終わりを決めることで、問いを服の名前だけに押し込めずに済む。
また、研究で成分を測るために設けた条件を、生活の正解として採用しなくてよい。容器内の気体を採るのは分析のための操作であって、服を容器に入れること自体がにおい対策なのではない。[2] 同様に、分析試料の速やかな処理が重要だったことは、家庭での洗濯時刻を指定する結果とは異なる。[6] 研究が答えている問いを確かめれば、日常で守るべき規則を余計に増やさずに読める。

よくある誤解
「天然の綿なら、体臭の成分は残らない」という考えは、分析実験の結果と合わない。綿も体臭成分を回収する対象となり、ポリエステルとの差が明らかでない成分が多かった。[1] 天然かどうかという分類から、成分の有無を決めることはできない。同時に、差が明らかでなかったことを、あらゆる着用条件で同一だという証明として扱うのも避けたい。
「測定値が低い布なら、周りにもにおわない」という読み方にも注意が要る。回収率の低さには、分析の工程や採取材料の性質が関わる。対象成分を取り出しにくかった結果を、そのまま周囲の人の不快さの低さへ置き換えない。[1][6] 数字が小さい理由を考えるところまでが、服選びに研究を使う作業である。
「綿のシャツを使った研究があるから、綿が推奨素材だ」という理解も正確ではない。綿のシャツを容器に入れた研究の目的は、体臭成分の採取・分析法の開発だった。[2] 採取のために使った道具と、におい対策として比較して選ばれた服は違う。方法の説明に出てきた素材へ、推奨のお墨付きを足さないようにしたい。
今日からできること
- 素材名を見るときは、「綿なら安心」という予想と、実際に気になる場面を分けて書く。6種類の成分の回収率を比べた結果は、着用時の不快さの順位とは異なる。[1]
- 着る前、脱いだ直後、帰宅後という場面を混ぜず、比べたい服では確認する時点をそろえる。試料の取り扱い時間が回収結果に関わった研究を、比較条件を考える参考にする。[6]
- 「布を近くで確かめた」「バッグを開けたときに気になった」のように、確認の仕方も添える。布からの抽出と周囲の気体の採取は、異なる測定の入口である。[1][2]
- においの研究を読むときは、成分数と人の評価を見分ける。マーモセットの研究で113成分が検出されたことは、人の服が強くにおうという意味ではない。[4]
- 回収率の実験で使われた30分や凍結保管の条件を、洗濯や保管の推奨時間へ読み替えない。手持ちの服についての観察と、分析室の条件を区別する。[1]

オンザショア立川店で、通う時間と持ち物を組み立てる
服装を考えるときは、素材名だけでなく、出かける準備から帰宅までを通う予定に組み込む。当店の営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分の立地と合わせ、仕事や用事の前後にどの時間を選ぶかを考える材料になる。
オンザショア立川店は、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオだ。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガのレッスンは25種類以上である。
参加するレッスンを選ぶ前に、利用条件も確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できないが、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。予約するときに、付属する持ち物と自分で準備する服を分けておけば、通う日の支度も組み立てやすい。通う前の確認には店舗案内、料金、体験の予約を利用できる。
参考文献
[1] Recovery rates of selected body odor substances in different textiles applying various work-up and storage conditions measured by gas chromatography-mass spectrometry — Alves Soares T, Owsienko D, Haertl T, Loos HM., 2023, Analytica chimica acta. DOI: 10.1016/j.aca.2023.341067
[2] In Vitro and In Vivo Human Body Odor Analysis Method Using GO:PANI/ZNRs/ZIF-8 Adsorbent Followed by GC/MS — Kim S, Bae S., 2022, Molecules (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/molecules27154795
[4] Different methods for volatile sampling in mammals — Kücklich M, Möller M, Marcillo A, Einspanier A, Weiß BM, Birkemeyer C, Widdig A., 2017, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0183440
[6] Sampling the Body Odor of Primates: Cotton Swabs Sample Semivolatiles Rather Than Volatiles — Birkemeyer CS, Thomsen R, Jänig S, Kücklich M, Slama A, Weiß BM, Widdig A., 2016, Chemical senses. DOI: 10.1093/chemse/bjw056
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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