ストレス発散に怖い映画を選ぶのはなぜ?楽しさと体に残る緊張を読み分ける

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見終えた後の感覚を、別に確かめたい理由

映画の影響を考えるなら、上映中の反応に加えて、見終えた後の感覚も気になる。恐怖、悲しみ、中立の気分を誘う映像を使った実験では、視聴の前後に時間の長さを判断する課題を行っている。怖い映像の後では、提示された刺激の時間を、見る前より長く判断した。[7]

中立の映像と悲しい映像では、時間の知覚は変わらなかった。悲しい映像では、悲しさが増して覚醒が下がったと報告されていたのに対し、怖い映像では恐怖と覚醒が増していた。研究者は、怖い映像の後に時間が長く感じられる現象を、覚醒が内的な時計の速さに関わるという考え方で説明している。[7]

これは、映画の後に時間がゆっくり感じられれば危険だという検査ではない。楽しかったという言葉とは別に、知覚の課題でも変化が見られたという話だ。自宅で映画を止めた瞬間に、鑑賞前と同じ状態へ戻ったものとして予定を組まなくてもよい。鑑賞の終了と、自分が落ち着いたと感じる時点を別に尋ねてみたい。

映画の後、窓のきしむ音が妙に気になる場面を説明しようとする理論もある。予測符号化という、感覚から外の世界を推測する枠組みに、体の内側の感覚を加えるモデルだ。音だけでなく、自分の体が緊張しているという手掛かりも、何が起きているかの推測に使われる、と考える。[13]

この論文は説明のための理論モデルであり、窓の音を怖がった人を集めて回復時間を測った試験ではない。[13] 映画の後に気になる物音を、性格の弱さだけで説明する必要はないという視点を与えるが、特定の方法で恐怖を消せると保証するものでもない。窓は役を引き受けたつもりがなくても、映画の続きを担当してしまう。

鑑賞の感想を残すなら、作品として面白かった点と、その後の自分の過ごしやすさを別々の言葉にするとよい。「結末には満足したが、今日は静かなものを見たい」「怖さは楽しめたが、あの描写は好みではなかった」と書き分ける。この記録は治療のためではなく、次の作品を探す自分に渡す引き継ぎである。

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ホラー好きなら、ストレスに強くなるのか

怖いものを娯楽として経験すれば、現実の不安にも強くなりそうだ。そう考えたくなるが、楽しむ理由と回復力は別に確かめる必要がある。レバノンの大学生235人を対象にした横断研究は、社会経済的・政治的な不安定さが続く状況で、ホラーへの関わり、病的・不気味な事柄への好奇心、心理的レジリエンスの関連を調べた。[19] 慢性的な危機の中にいる大学生の関連が、18〜39歳の女性の日常にも当てはまるかは、生活背景の違いを踏まえて考える必要がある。

心理的レジリエンスとは、強い負担や変化に適応していく回復力を指す。この研究では、不気味なものへの好奇心とホラーの好みは関連していた。相関係数は0.524である。一方、心理的レジリエンスとホラーへの関わり、またはその好奇心との間には、有意な関連が見られなかった。[19]

相関係数は、測ったもの同士の関係の向きや強さを見る数字だ。ここで示されたのは、好奇心が高い学生ではホラーを好む傾向もあったという関係である。ホラーを見せて好奇心や回復力が変わるかを調べた試験ではない。もともとの好み、置かれた生活の状況と、鑑賞の効果を混ぜないことが肝心だ。[19]

関連がなかった結果を、ホラーは誰にも役立たないという否定へ反転させるのも違う。この研究の対象は、慢性的な危機の中で暮らす大学生である。[19] ある人が映画を見て楽しい時間を過ごしたことまで取り消さないが、それを心の訓練として全員に勧める根拠にもならない。娯楽として選ぶことと、強くなるために耐えることには距離がある。

身体反応の研究にも、読み過ぎを避ける必要がある。健康な18〜30歳の20人が参加した無作為化クロスオーバー試験では、同じ参加者がホラーと対照の映画を無作為な順番で見た。視聴前と24分後の採血で、血小板の反応性を評価する検査の閉塞時間の変化を比べると、ホラー条件では対照条件より平均9.7秒短かった。差の95%信頼区間は、マイナス18.0秒からマイナス1.3秒だった。[11] 健康な18〜30歳の成人の結果であり、18〜39歳の女性全体に同じ変化が起きるかは、この試験だけでは判断できない。

この結果は急性の恐怖に身体が反応することを示すが、心臓や血管の病気の発症数を比較した結果ではない。[11] 血小板の検査値の変化を、そのまま日常の鑑賞の危険度に置き換えるのは飛躍になる。反対に、架空の出来事だから身体には何も起こらない、と片づけることもできない。[11][15] 楽しいかどうかと、身体が反応するかどうかは、やはり別々の問いなのである。

この試験の信頼区間は、平均差の推定に伴う不確かさも示している。平均9.7秒という値だけを取り出して、見る人全員に同じ変化が起こると考えないことが大切だ。[11] 検査の秒数は、映画の満足度を測る点数ではない。研究の精密な数字を読むほど、日常の選択に使う前に、その数字が何の尺度なのかを確かめたい。

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よくある誤解

「怖ければ怖いほど発散できる」という理解は、興奮と楽しさを混同している。場面の怖さは両者と関連していたが、嫌悪感は楽しさを下げる方向にだけ関連した。[2] 刺激を上げることが、求めていた後味に近づくとは限らない。強い描写を平気で見られるかどうかを、鑑賞の達成目標にしなくてよい。

「脈が遅くなったならリラックスしている」という判断も早い。ホラー映像で心拍低下と皮膚コンダクタンス上昇が同時に見られた実験があり、別の課題への注意の干渉も大きかった。[5][6] 反対に心拍が上昇した試験もある。[15] 体の指標を使うなら、何を測った研究なのかまで一緒に読む必要がある。

「好きな人ほど現実のストレスにも強い」という推測も、確認済みの事実としては扱えない。大学生の横断研究では、ホラーへの関わりと心理的レジリエンスに有意な関連はなかった。[19] 好きなものを好きだと言うために、健康上の効果を後から付け足す必要はない。面白い映画だった、で十分な夜もある。

今日からできること

  • 再生前に、欲しい時間を「刺激を楽しむ」「静かに過ごす」などの言葉で決める。558人の研究で分けて測られたように、興奮と楽しさを別々の希望として扱う。[2]
  • 短い紹介を見た段階で、怖さと嫌悪感を分けて自分に尋ねる。どちらも強い反応だから同じだとせず、楽しさとの関連の違いを作品選びの参考にする。[2]
  • 見終えたときは、面白かった点と、その後に残る緊張を別に記録する。恐怖映像の後に時間判断が変わった実験を、終了直後の状態も確かめる理由として読む。[7]
  • 脈の表示だけで休めたかを決めない。32人の生理反応測定では心拍低下と皮膚コンダクタンス上昇が並んでおり、単独の数字は全体を代表しなかった。[5]
  • 友人との鑑賞でも、回復力を鍛えるために耐えるという目標は置かない。235人の横断研究で確認された好みと好奇心の関連を、ストレス耐性が高まる効果へ読み替えない。[19]

映画のおすすめ欄には作品の順位が並ぶが、自分の求める時間の順位は載っていない。感想を伝え合うなら、先に「今日はどんな気分で終わりたいか」を共有しておくと、探す対象が具体的になる。前回は楽しめた描写も、今日は選ばないという決め方でよい。見たい作品を選ぶ自由には、途中で続きを別の日へ回すことも含まれる。

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オンザショア立川店で、画面以外の予定も持つ

映画で刺激を楽しむ時間と、体を動かす時間を、それぞれ自分で選べる予定にしたい。オンザショア立川店も、その予定を組むための選択肢である。映画の身体反応を調べた研究は、当店のレッスンの効果を検証したものではない。鑑賞の楽しさとは別に、通える条件を確かめて選びたい。

参加条件として、医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。

営業時間は8:00〜23:30、全曜日共通で年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。

通える時間と内容は、店のトップと料金を見ながら考えられる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約を使う際も、刺激の強さを競うより、続けられる予定を選ぶ入口にしたい。

参考文献

[1] (Why) Do You Like Scary Movies? A Review of the Empirical Research on Psychological Responses to Horror Films — Martin GN., 2019, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2019.02298

[2] The role of excitement and enjoyment through subjective evaluation of horror film scenes — Kiss BL, Deak A, Veszprémi MD, Blénessy A, Zsido AN., 2024, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-024-53533-y

[5] The Emotional Movie Database (EMDB): a self-report and psychophysiological study — Carvalho S, Leite J, Galdo-Álvarez S, Gonçalves OF., 2012, Applied psychophysiology and biofeedback. DOI: 10.1007/s10484-012-9201-6

[6] Psychophysiological correlates of sexually and non-sexually motivated attention to film clips in a workload task — Carvalho S, Leite J, Galdo-Álvarez S, Gonçalves OF., 2011, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0029530

[7] Emotion and time perception: effects of film-induced mood — Droit-Volet S, Fayolle SL, Gil S., 2011, Frontiers in integrative neuroscience. DOI: 10.3389/fnint.2011.00033

[11] The viewing of a ‘Bloodcurdling’ horror movie increases platelet reactivity: A randomized cross-over study in healthy volunteers — van Diemen JJK, van Dijk A, Racca C, Knol T, Bonten TN, Numans ME, Fuijkschot WW, 2019, Thrombosis research. DOI: 10.1016/j.thromres.2019.07.028

[13] Why do you fear the bogeyman? An embodied predictive coding model of perceptual inference — Pezzulo G., 2014, Cognitive, affective & behavioral neuroscience. DOI: 10.3758/s13415-013-0227-x

[15] Observing a fictitious stressful event: haematological changes, including circulating leukocyte activation — Mian R, Shelton-Rayner G, Harkin B, Williams P., 2003, Stress (Amsterdam, Netherlands). DOI: 10.1080/1025389031000101349

[19] Horror Fandom, morbid curiosity, and psychological resilience amid war conflict and economic crisis among university students in Lebanon: a cross-sectional study — Affan R, Yammine M, Karam M, Abboud M, Assaad S., 2026, BMC psychology. DOI: 10.1186/s40359-026-04792-z

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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