
大きな女性対象試験では、意欲の変化と活動量が一致しなかった
妊娠高血圧疾患の既往がある女性619人を対象にした無作為化比較試験は、期待の置き方を考えるうえで大切である。平均年齢は38.9歳で、情報提供を受ける群、意欲を支える群、さらに行動の計画や対処、ポジティブ心理学などを含む支援を受ける群に分けた。全員に活動量計と専用アプリが渡された。[2]
行動支援群では、意欲や意図を実行へ移すための心理的な過程には好ましい影響があった。それでも、介入直後の中高強度身体活動には有意な上乗せがなかった。9週時点の行動支援群の効果は週−17分、95%信頼区間は−58〜23分、意欲支援群は週−3分、95%信頼区間は−58〜51分だった。[2]
信頼区間とは、推定値の不確かさを表す範囲である。ここでは、差がないことを表すゼロをまたいでいる。「意欲に良い影響があったから、体もよく動くようになったはず」とは読めないし、マイナスの推定値だけを取り出して「前向きな支援は運動を減らす」とも言えない。[2] 改善と悪化の両方を含む不確かさごと受け取る。
参加者全体の中高強度身体活動は、開始時の平均が週242分と高く、介入直後は197分だった。研究者は、開始時の活動量が高く改善の余地が小さかった可能性や、行動の自動的な過程を変えられなかった可能性を挙げている。[2] これは研究者による解釈であり、結果の理由が確定したという意味ではない。
30代という年齢に近い対象でも、妊娠に関連した疾患の既往や、開始時の活動量という条件がある。[2] 年齢だけ合わせて自分の明日の活動量を予測しない。同時に、小規模試験で好ましい結果があったことも取り消す必要はない。[6][7] 対象、支援、比較相手が異なる研究を並べると、効くか効かないかの二択より、どんな条件で試されたかが見えてくる。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
記録するなら「できた場面」を次の予定へ渡す
日々の振り返りを考えるとき、参考になるのは低活動の成人向けに開発された集団型の支援である。6週間のプログラムの予備検証では、ポジティブ心理学を取り入れた群30人と通常の活動支援群11人が調べられた。前者では身体活動の楽しさや前向きな感情に、比較群より好ましい変化が報告された。低活動の成人への開発段階の支援であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、対象を絞った検証が必要である。[18]
楽しさの変化の効果量は0.622〜0.782、前向きな感情では0.162〜0.407だった。一方、支援の回への平均参加率は、それぞれ73%と75%である。[18] 楽しさに好ましい変化が見られても、出席率は両群で近い値だった。少人数の開発段階の研究なので、広い世代へ同じ差が出ると決めることもできない。
ここから日常への応用案として考えたいのは、運動した事実だけでなく、その場面で何がよかったかを残す方法だ。たとえば、立川駅北口で用事を済ませたあと、「歩いた」とだけ書く代わりに、「寄り道先が決まっていたので、帰宅前に歩く予定を入れられた」と記す。楽しさを無理に作るのでなく、実際にあった事情を拾う。
次に、その事情が明日も使えるかを考える。同じ寄り道先へ行く必要はない。帰り道に用事を済ませる工夫を使いたいのか、誰かと待ち合わせる予定が役立ったのかで、残す内容を変えればよい。記録を読む相手は、今日を採点する審査員ではなく、明日の予定を立てる自分である。
うまくいかなかった日は、成功したことを探すために事実を曲げなくてよい。「外へ出る予定はあったが、仕事が延びた」と書き、その日の準備や助けになりそうな条件を考える余地を残す。成功欄を毎回埋めること自体を目標にすると、振り返りの問いが「何を引き継ぐか」から「合格に見せられるか」へ変わってしまう。
環境や人との関係も記録の対象にしたい。ニュージーランドの身体活動支援を経験した15人への質的研究では、参加者は強みに着目する対応、社会的なつながり、個別の支援を評価した。同時に、費用や交通、複雑な健康上の問題を参加の障壁として語っている。[19] 質的研究とは、聞き取りなどから経験の内容を探る研究であり、効果の大きさを判定する試験とは役割が違う。対象はこの支援の経験者であり、18〜39歳の女性全体に同じ経験が当てはまるかは、この聞き取りだけでは判断できない。
「自分の気持ちが弱かった」で記録を閉じる前に、出かける時間、移動のしやすさ、頼めたことも書く案がある。参加者の語りには、本人の考え方だけでなく利用条件も含まれていた。[19] 帰宅時刻や交通の事情も、予定を立てる条件として残る。次に予定を変えるなら、何を動かせるかを見つけたい。

よくある誤解
「できたことを書くほど、必ず体重が減る」という理解は飛躍である。身体活動の改善を認めた糖尿病患者の試験は、電話面接などを含む支援の比較であり、成功記録単独の減量効果を確かめたものではない。[6][7] 自分の記録では、実行した行動と体重の変化を同じ成果欄に押し込めず、それぞれの問いとして扱いたい。
「前向きな気分になれたら、運動も増えたはず」という考えも、実際の行動の確認が必要である。女性対象の試験では心理的な過程への好ましい影響と、活動量への有意な効果の不在が同時に起きた。[2] 気分の感想は感想として尊重しつつ、歩いたか、予定を実行したかを別に見返す。気分の良さを疑うためではなく、記録に別の役割を持たせるためだ。
「うまくいった話だけ残すのがポジティブ心理学だ」と狭く考える必要もない。介入開発のレビューは体系的な心理課題と行動への面接を組み合わせる考え方を示しており、心理面と行動面をともに支援の対象にしている。[14] 自作の記録案では、できた工夫と困った事情を隣に置き、次に試したい条件を書き足す形でよい。
さらに、研究で言う「続けられた」には、別々の数字がある。電話支援を受け終えた割合、集団支援に出席した割合、後日の調査に回答した割合、身体活動そのものが変わったかは、それぞれ異なる指標だ。[6][18] 記録を続けた日が増えたら、その事実は残せる。ただ、それだけで活動量も体重も変わったことにはしない。
今日からできること
- 記録を作るなら、「行ったこと」「助けになった条件」「次に使いたい工夫」を短く書く案がある。これは複合支援研究を参考にした応用案であり、書式自体に減量効果が確認されたという意味ではない。[14][6]
- 気分と行動の欄を分ける。「心地よかった」と「外へ出られた」は別々に残す。619人の女性対象試験でも、心理的な過程の改善と活動量の効果は一致しなかった。[2]
- 早い時点の変化だけで結論を急がず、あとでも同じ工夫を使えたか見返す。電話支援の試験では8週と16週で、活動量の群間差の確かさが異なった。[6]
- 意志の強さだけで説明せず、場所や移動、人の助けも書き添える。15人への聞き取りでは、個別支援やつながりへの評価と、交通などの障壁がともに語られた。[19]
- 自分の目的を先に書く。活動を楽しみたいのか、予定を実行したいのかで見る欄は違う。6週間の予備的な集団支援でも、楽しさの変化と参加率は別に評価されている。[18]

オンザショア立川店で、通う条件を具体的にする
できた工夫を振り返るなら、通う場所についても、予定に入れられる条件を書き出しておきたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。自分の移動経路と照らして、続ける予定を考える際の情報になる。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。持参する物や時間を予定表に書く際には、この内容を確認したい。内容の確認先は店のトップ、費用は料金ページ、申込みは体験の予約である。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。自分の参加条件を確かめ、いつ、どの内容なら予定に置けるかを考える場所として選びたい。
参考文献
[2] App-Based Physical Activity Intervention Among Women With Prior Hypertensive Pregnancy Disorder: A Randomized Clinical Trial — Kókai LL, Ó Ceallaigh D, Wijtzes AI, Roeters van Lennep JE, Duvekot JJ, Hagger M, 2025, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2025.2656
[6] A Positive Psychology-Motivational Interviewing Intervention to Promote Positive Affect and Physical Activity in Type 2 Diabetes: The BEHOLD-8 Controlled Clinical Trial — Huffman JC, Golden J, Massey CN, Feig EH, Chung WJ, Millstein RA, Brown L, Giana, 2020, Psychosomatic medicine. DOI: 10.1097/psy.0000000000000840
[7] A positive psychology-motivational interviewing program to promote physical activity in type 2 diabetes: The BEHOLD-16 pilot randomized trial — Huffman JC, Golden J, Massey CN, Feig EH, Chung WJ, Millstein RA, Brown L, Giana, 2021, General hospital psychiatry. DOI: 10.1016/j.genhosppsych.2020.12.001
[10] Optimizing a Positive Psychology Intervention to Promote Health Behaviors After an Acute Coronary Syndrome: The Positive Emotions After Acute Coronary Events III (PEACE-III) Randomized Factorial Trial — Celano CM, Albanese AM, Millstein RA, Mastromauro CA, Chung WJ, Campbell KA, Leg, 2018, Psychosomatic medicine. DOI: 10.1097/psy.0000000000000584
[12] Can we increase the subjective well-being of the general population? An umbrella review of the evidence — Solanes A, Albajes-Eizagirre A, Fullana MA, Fortea L, Fusar-Poli P, Torrent C, S, 2021, Revista de psiquiatria y salud mental. DOI: 10.1016/j.rpsm.2020.08.002
[14] Positive Psychological Interventions for Patients with Type 2 Diabetes: Rationale, Theoretical Model, and Intervention Development — Huffman JC, DuBois CM, Millstein RA, Celano CM, Wexler D., 2015, Journal of diabetes research. DOI: 10.1155/2015/428349
[18] Physical activity promotion based on positive psychology: development and piloting of a novel intervention approach — Connell Bohlen L, Oselinsky K, Vornlocher C, Lee HH, Michels E, Dunsiger SI, Boc, 2025, Annals of behavioral medicine : a publication of the Society of Behavioral Medicine. DOI: 10.1093/abm/kaaf004
[19] A qualitative study of former participants’ experiences of the Green Prescription program in Aotearoa New Zealand — Du Plooy K, Wishart B, Scarf D., 2025, BMC public health. DOI: 10.1186/s12889-025-24524-z
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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