ホットヨガの免疫力は熱のたんぱく質で測れる?細胞の応答と風邪予防を分ける

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

常温との比較が、「熱の効果」を整理する

熱だけの上乗せを考えるなら、ホットヨガをした人が変わったという話だけでなく、常温で同じように動いた人との比較が役に立つ。血管の研究では、普段あまり運動をしていない、見かけ上健康な40〜60歳の成人52人が、ホットヨガ、常温ヨガ、運動をしない対照群に無作為に分けられた。ヨガは週3回、12週間の介入だった。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、年齢層が異なるため別に確かめる必要がある。[8]

温度はホットヨガで40.5°C、常温ヨガで23°C、レッスンは90分である。調べたのは、腕の血管が血流の刺激に応じて広がる程度だった。血管内皮機能という、血管の内側の働きに関係する測定である。ここでも測定名は残しておきたい。「血管の働き」をみた研究から「免疫」を推測すると、また違う質問にすり替わる。[8]

結果は、常温群では介入前後で有意に改善し、ホット群では改善傾向だった。しかし、変化量の群間差は有意ではなかった。常温群だけに有意差がついたという理由で「常温がホットに勝った」と言い切るのも適切ではない。群の中で前後を比べることと、群どうしの変化の差を比べることは、別の解析だからだ。[8]

この結果は、熱がなくてもヨガの姿勢による血管の変化が得られる可能性を示している。熱のある場所で起きた変化を、すべて熱に帰す必要はない。細胞の試験では熱に関連するHSP70の応答が示唆され、血管の試験では常温でも変化がみられた。測定項目をそろえずに「ホットと常温のどちらが健康によいか」を一括採点するのは難しい。[1][8]

暑さの印象に引かれやすいのは、研究の見出しを読むときだけではない。14人が同じ約20分のヨガを、暑い環境と常温環境の両方で行った無作為化交差試験では、最大酸素摂取量に対する運動中の酸素摂取量の割合は、暑い環境で30.9%、常温で30.5%と差がなかった。一方、最大心拍数に対する心拍数の割合は67.0%対60.8%で、暑い環境のほうが高かった。[7]

主観的なきつさも暑い環境で高かった。つまり、同じ動きでも、酸素を使う割合、心拍数、本人が感じるきつさは、まったく同じ答えにはならなかったのである。帰りの階段まで「今日は効いた」と感じる夜があっても、きつさをあらゆる健康効果の大きさに換算しない。心拍数は、免疫力の点数表ではない。[7]

気分の変化についても、別の結果を同じ箱に入れないことが大切だ。健康な若い女性54人を対象とした無作為化試験では、低〜中強度のヨガを行った条件で、その時点の不安の軽減がみられた。一方、熱による痛みへの感じ方や、体内で痛みを調整する働きには効果が認められなかった。気分が変わることと、別の身体指標が変わることは同義ではない。[6]

この試験は、ゆっくりした呼吸の指示の有無も分けていた。ヨガによる不安の軽減はみられたが、痛みに関する測定では、姿勢と呼吸の組み合わせによる有意な相互作用もなかった。「落ち着いた」という実感を尊重しながら、その実感で感染予防まで証明したことにはしない。よい感想を、別の効果の証拠に借用しない読み方である。[6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

よくある誤解

「HSP70が増えたなら、免疫力も上がった」という読み方には飛躍がある。細胞の熱への応答を捉えることと、感染予防を評価することは同じではない。また、HSP70の解析で示唆された変化と並行して、暑熱順化や精神的ストレスの変化まで確認されたわけではなかった。「細胞が反応した」という結果の範囲を守るほうが、たんぱく質の名前を万能な看板にするより正確だ。[1]

「暑さに慣れること自体が、風邪への強さを意味する」という考えも分けたい。健康な男性40人を無作為に分けた暑熱順化の研究では、暑く湿った実験環境で瞑想、走行、ヨガ、ステップ運動などを組み合わせていた。訓練群では、訓練中の直腸温や汗のナトリウム濃度の低下などが報告され、暑熱環境での作業能力も評価された。これは暑い場所で働く能力への適応の話であり、男性を対象とした結果を18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[11]

その訓練群では、暑熱環境での作業能力が常温環境の85%超に保たれ、対照群は約80%だったと報告されている。しかし、組み合わせた訓練の結果をヨガ単独の効果に帰すことはできず、作業能力の割合を風邪予防の割合に使うこともできない。対象も健康な男性であり、18〜39歳の女性への適用には性別による対象のずれが残る。[11]

「暑いほど、きついほど、よい効果が多い」という一括りも研究とは合わない。短時間の同一姿勢の比較では暑い環境の心拍数ときつさが高くても、酸素摂取量の割合は同程度だった。血管の比較では、常温ヨガでも改善がみられた。細胞、酸素摂取量、血管という別々のものを見ている以上、暑さだけで効果の順位を決めることはできない。[7][8]

これらは「ホットヨガには価値がない」という結論ではない。どの指標のどの変化を期待しているかによって、読むべき結果が異なるということだ。HSP70への関心なら細胞の測定、運動の負担なら心拍数や酸素摂取量、血管への関心なら血管機能を確かめる。「体によい」を細かくするほど、研究結果と自分の希望がすれ違いにくくなる。[1][7][8]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 「免疫力が上がる」と書かれた説明を読むときは、測定項目を確かめる。22人の比較試験で細胞のHSP70を調べた結果なら、その結果を風邪予防の証明に置き換えない。[1]
  • 研究の週3回・4週間という条件は、効果を読むための条件として受け取る。感染を防ぐための通う回数と読み替えて予定を増やす根拠にはしない。[1]
  • レッスンの感想を残すなら、きつさや気分を具体的な言葉で書く。約20分の比較でも、きつさや心拍数と酸素摂取量の結果は一致しなかった。感想に「免疫力」という別の名前を付けない。[7]
  • 常温ヨガも選択肢に入れて考える。40〜60歳の成人を対象に12週間続けた試験では、常温群で血管機能の改善がみられた。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、別に確認が必要だ。熱を加えた条件だけを、ヨガの効果を得る入口と考えない。[8]
  • 心の落ち着きを目的に選ぶときは、その目的のまま評価する。健康な女性54人の試験で不安は軽減したが、痛みに関する測定の結果は異なった。期待する変化を具体化すると、別の効果まで盛って受け取らずに済む。[6]

数字を手帳に写すなら、「何人」「何をした」「何を測った」をひとかたまりにしたい。たとえば細胞の研究で使われた室温だけを写すと、その温度が効果を保証するように見える。人数や比較相手、測定項目を添えると、実験の条件であることが見えやすい。数字は単独で持ち歩くより、主語と一緒のほうが迷いにくい。[1]

研究で確かめた変化を、自分の生活でそのまま測る必要もない。細胞内の測定に代わるものとして、汗の量や爽快感を採点し始めると、違う結果を同じものに戻してしまう。レッスンを選ぶときは参加したい内容を考え、健康の説明を読むときは測った対象を確かめる。この役割を分ければ、研究に期待しすぎず、実際の感想も消さずに済む。[1][7]

オンザショア立川店で、選べる予定をつくる

熱への応答を知ったうえで、通う予定には常温ヨガも含めて考えたい。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを扱い、ほかにピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。

営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分。仕事や用事と組み合わせて、通う時間を考えられる。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。内容は店舗トップ、費用は料金ページ、参加の手続きは体験の予約から確認できる。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[1] Cardiovascular, Cellular, and Neural Adaptations to Hot Yoga versus Normal-Temperature Yoga — Bourbeau KC, Moriarty TA, Bellovary BN, ほか, 2021, International journal of yoga. DOI: 10.4103/ijoy.ijoy_134_20

[6] Session of yoga, with and without slow (Ujjayi) breathing, reduces anxiety; no change on acute pain sensitivity and endogenous pain modulation — Ray LN, O’Connor PJ, 2023, Explore (New York, N.Y.). DOI: 10.1016/j.explore.2022.07.005

[7] Objective and subjective measures of exercise intensity during thermo-neutral and hot yoga — Boyd CN, Lannan SM, Zuhl MN, Mora-Rodriguez R, Nelson RK, 2018, Applied physiology, nutrition, and metabolism = Physiologie appliquee, nutrition et metabolisme. DOI: 10.1139/apnm-2017-0495

[8] Effects of yoga interventions practised in heated and thermoneutral conditions on endothelium-dependent vasodilatation: The Bikram yoga heart study — Hunter SD, Laosiripisan J, Elmenshawy A, Tanaka H, 2018, Experimental physiology. DOI: 10.1113/ep086725

[11] Effect of acclimation training on physiological changes in a randomized controlled trial in hot-humid environment — Zhang L, Bao YC, 2014, Zhongguo ying yong sheng li xue za zhi = Zhongguo yingyong shenglixue zazhi = Chinese journal of applied physiology. DOI: なし

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約