ダイエット停滞期はストレスのせい?唾液と毛髪のコルチゾールが映す時間差

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唾液の値が変わらなくても、研究の失敗ではない

唾液の研究に戻ろう。男性ボクシング選手12人を対象とした無作為化試験では、飲料やアミノ酸の組み合わせを群に分けて3週間摂取させ、練習の前と直後に測定している。唾液中の一部の酵素やテストステロンには変化があったが、唾液コルチゾールはどの群でも変化しなかった。[4] 男性競技選手の結果を、18〜39歳の一般女性の減量中の反応にそのまま当てはめることはできない。 同じ唾液試料でも、指標によって動きが異なる。

これは「練習してもストレスはない」という証明ではないし、「コルチゾールの変化がなければ回復しない」という結果でもない。研究が比べたのは、その対象と摂取条件での練習前後の値である。[4] ホルモンを健康状態の総合点として扱うと、ほかの測定項目や、何をした後なのかという条件が抜けてしまう。

仕事帰りに体を動かし、気分が切り替わったと感じる場面を考えたい。その実感を大切にすることと、唾液の数値が必ず下がったはずだと推測することは別である。反対に、測定値が変わらなかったから、その時間は無意味だったと決める必要もない。ボクシング選手の試験が示したのも、測定項目ごとに結果を読む必要性だ。[4]

この小規模な試験から、一般の女性のダイエット停滞期への飲料やサプリメントの勧めは導けない。対象は競技選手であり、評価した場面は練習前後である。[4] 研究に「ホルモン」「回復」という語があるだけで、自分の悩みに効く方法だと判断するのは早い。研究の舞台を確かめることが、買い物の前の確認にもなる。

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濃度と効き方は同じではない

コルチゾールを含む糖質コルチコイドというホルモン群について、肥満との関係を整理したレビューがある。そこでは、体への作用は血液中の濃度だけでなく、個人の感受性や標的となる組織にも左右されるとされる。感受性とは、同じホルモンを体がどの程度受け取って反応するかという性質である。[16]

この違いには、細胞内で利用できるホルモンの量、ホルモンとの結合のしやすさ、受容体の発現など、遺伝的な要因や病気に関連する後天的な要因が関わる。[16] 受容体はホルモンの信号を受け取る仕組みだ。「濃度」という入口の数字が同じでも、その先の過程には違いがある。検査票を濃度順に並べても、体の反応の強さまでは並べられないのである。

レビューでは、肥満のある人の多くで毛髪による長期的なコルチゾール測定が生理的範囲の高い側にあることにも触れている。[16] 肥満と感受性を扱うレビューなので、18〜39歳の女性の停滞期の原因を個別に判定する根拠としては使えない。 ただし、これは停滞期の個人に共通する診断線を示したものではない。体重の横ばいだけを理由に、病気の有無や自分の感受性まで推定しないほうがよい。検査の解釈が必要なら、生活の経過と一緒に医師に相談する対象となる。

さらに「ストレスが高いなら体重も多いはず」という逆算にも注意したい。神経性やせ症の女性を対象とした系統的レビューとメタ分析では、101研究、計2500人超の患者が検討され、正常体重の対照群より複数の測定法で平均コルチゾールが高かった。[3] メタ分析は複数の研究結果を統計的にまとめる方法である。対象は神経性やせ症の女性であり、18〜39歳の一般女性の減量停滞にそのまま当てはめることはできない。

ここから学ぶべきなのは、ホルモンが高ければ必ず体重が増える、という式では体の状態を表せないことだ。[3] この疾患の研究を、食事制限を強める方法の根拠として使ってはならない。体重の数字だけで健康状態を評価せず、食べることへの不安や制限が生活を占めているなら、その困りごとを医師に伝えるほうへ話を進めたい。

検査を受けるか考えている段階なら、結果で何を判断したいかを先に整理するとよい。今のつらさの相談なのか、体重の長い経過の確認なのか。それによって医師に伝える話も変わる。毛髪による長期的な測定と、濃度だけでなく感受性も関わるという説明は、検査の数字に万能の答えを期待しないための手掛かりになる。[16]

周囲の人に「ストレスをなくせば体重が動く」と言われても、それを達成課題に変える必要はない。成人の追跡で見つかった小さな関連は、ストレスを解消する介入の効果を確かめたものではない。[5] 気持ちを楽にする時間を持つことに、体重を変えるという条件まで付け加えなくてよいのである。

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よくある誤解

「毛髪が高ければ、今朝の停滞の原因が分かる」という理解は飛躍である。毛髪が過去を振り返る試料であることと、その値が今後の体重変化を予測できることは別だ。成人の維持期の追跡でも、体重や体脂肪率との関連は認められないか、ごく限られたものだった。[8][5] 検査の時間と、知りたい体重の期間を重ねて読む必要がある。

「唾液が変わらないなら、ストレスについて何も起きていない」とも言い切れない。ボクシング選手の試験では、唾液コルチゾールが変わらない一方で、ほかの測定項目に変化があった。[4] 同じ体の中で測った指標でも、答えている問いは同一ではない。ひとつの値が静かでも、全身が静止しているわけではないのだ。

「関連がある研究のほうが正しく、有意差のない研究は無視してよい」という読み方も避けたい。小児のレビューでは両方の結果が並び、結論は一貫しなかった。[8] 好きな結論の研究だけ選ぶと、不確かさを消したつもりで、実際には自分の見通しを狭めてしまう。有意差があるかだけでなく、対象と測定法、どの体重指標を使ったかを見ることが必要だ。

また、体重が動かない日をすべて「停滞期の症状」と呼ぶと、体調の困りごとまで体重の説明に回収してしまう。検査で確かめたいのが体重の見通しか、日常のつらさかを分けて言葉にしておきたい。診察で「痩せない」とだけ伝えるのと、仕事、食事、体調の経過を伝えるのでは、相談の入口が変わる。

今日からできること

  • 体重の記録に、知りたい期間を添える。成人研究は18か月の経過を扱っており、今朝の表示だけで結論を出した研究ではない。[5] 手元の記録でも、横ばいを気にしている期間と生活の変化を並べるためのメモにする。
  • 検査結果を見るなら、毛髪か唾液か、いつ採ったか、何と比較したかを確認する。男性選手12人の試験は練習前後の比較である。[4] 自分の値を別の場面の研究と無理にそろえない。
  • 体重の増加と上下の揺れを別の言葉で書く。成人786人の解析でわずかな関連があったのは、その後の変動性だった。[5] 上向いた箇所だけで理由を決めず、どの変化を相談したいかをはっきりさせる。
  • 数字を理由に食事をさらに削る前に、困っていることを言葉にする。神経性やせ症の101研究をまとめた結果は、一般の停滞期の対処法を示すものではない。[3] 食事への不安が強いときは、その不安も医師に伝える。
  • 運動の体験とホルモンの推測を分ける。3週間の選手の試験でも唾液コルチゾールは変わらなかった。[4] 体を動かした後の実感を、測っていない検査値で採点する必要はない。

記録する目的は、自分を監視する項目を増やすことではない。「ストレスのせいだ」という短い答えで片づけず、何が気になっているのかを具体化するためだ。体重を見ること自体が負担なら、研究の測定回数を生活のノルマにしない。研究の参加条件も観察の長さも、そのまま読者の目標に移し替えるものではない。

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オンザショアで、生活に置ける運動の時間を選ぶ

コルチゾールの数値を変える目標よりも、生活の中に置ける運動の時間を考えたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオだ。営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休。通勤や買い物の動線に合うかを、続ける仕組みとして検討できる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも用意されている。種目と生活時間の組み合わせを考える材料になる。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確かめたうえで、体験を予定に組み込む順で考える。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内、料金、体験の予約で、通う予定を具体化できる。

参考文献

[3] Anorexia nervosa and adrenal hormones: a systematic review and meta-analysis. — Thavaraputta S, Ungprasert P, Witchel SF, Fazeli PK., 2023, European journal of endocrinology. DOI: 10.1093/ejendo/lvad123

[4] Concurrent Ingestion of Alkaline Water and L-Glutamine Enhanced Salivary α-Amylase Activity and Testosterone Concentration in Boxing Athletes. — Lu TL, He CS, Suzuki K, Lu CC, Wang CY, Fang SH., 2024, Nutrients. DOI: 10.3390/nu16030454

[5] Hair Cortisol Concentration, Weight Loss Maintenance and Body Weight Variability: A Prospective Study Based on Data From the European NoHoW Trial. — Larsen SC, Turicchi J, Christensen GL, Larsen CS, Jørgensen NR, Mikkelsen MK, Horgan G, O’Driscoll R, Michalowska J, Duarte C, Scott SE, Santos I, Encantado J, Palmeira AL, Stubbs RJ, Heitmann BL., 2021, Frontiers in endocrinology. DOI: 10.3389/fendo.2021.655197

[8] Difference in Hair Cortisol Concentrations between Obese and Non-Obese Children and Adolescents: A Systematic Review. — Kitani RA, Letsou K, Kokka I, Kanaka-Gantenbein C, Bacopoulou F., 2022, Children (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/children9050715

[16] Variation in glucocorticoid sensitivity and the relation with obesity. — Lengton R, Iyer AM, van der Valk ES, Hoogeveen EK, Meijer OC, van der Voorn B, van Rossum EFC., 2022, Obesity reviews : an official journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1111/obr.13401

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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