
女性を含む試験でも、改善は項目ごとに違う
働く人に近い研究として、座って働く67人を対象とした無作為化比較試験がある。女性34人、男性33人で、平均年齢は34.31歳だった。男女を合わせた結果であり、18〜39歳の女性だけに同じ効果が出るかは別に確かめる必要がある。職場で監督の下、有酸素運動と筋力運動を組み合わせ、週2回、各50分の運動を12週間続けた。介入群は40人、対照群は27人である。[5]
この試験では筋持久力、つまり筋肉が力を出し続ける能力や、下肢のパワーに有意な効果が報告された。生活の質の評価でも、身体的健康と精神的健康の総得点に効果が見られた。研究が示しているのは、この条件の運動が複数の身体・生活の指標を変えたことであり、心肺の持久力だけで仕事の疲れを説明した結果ではない。[5]
この研究には、別の論文で報告された仕事能力、抑うつ、不安、仕事への満足度の評価がある。同じ67人を扱う同じ試験の別報告なので、独立した別の成功例として数えてはいけない。仕事能力の精神面の因子には効果が報告されたが、その他の結果には有意差がなかった。男女を含む事務職の結果なので、18〜39歳の女性への適用には女性だけの検証が要る。[6]
同じ運動、同じ対象者でも、生活の質の得点が変わる一方で、不安や仕事への満足度などは明確に変わらない。これは論文同士の勝ち負けではなく、評価項目の違いである。「精神面にも良い」という大きな箱に入れてしまうと、どの項目が変わったのかが消える。[5][6]
女性を含む研究という点にも注意が要る。この試験の全体結果を、女性だけの効果や、立川で働く若い女性の効果として言い直すことはできない。対象の年齢や性別は読者との距離を考える材料になるが、似ていることは同一であることではない。自分に近い人が参加しているかと、その結果が自分を保証するかは分けて考えたい。[5][6]
退勤後の疲れを何とかしたい読者にとって、筋持久力と生活の質の両方に変化が見られたことは参考になる。ただし、職場で監督を受ける運動と、帰宅後に自力で予定を確保する運動では、実施の条件が異なる。試験の回数だけを書き写す前に、時間と支援がどう用意されていたかも読む必要がある。[5]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
首や肩がつらいときは、部位に合う支援を探す
座っているときの首や肩のつらさを、読者は「仕事の疲れ」と呼ぶかもしれない。その場合は、全身の持久力だけを見ていても問いとずれる。事務職549人を対象とした1年間の無作為化比較試験は、18〜39歳の女性に対象を絞った試験ではなく、その年代の女性への適用には確認が必要だ。この試験では、首・肩の筋力運動と、全身を使う運動のいずれも、対象となる部位の筋骨格系の痛みを軽くする点で比較介入より良い結果を示した。[14]
この研究では、開始時に一定以上の痛みがあった人で、首、腰、右肘、右手の痛みの強さが運動群でより減少した。一方、開始時に痛みがないか軽い人では、新たな痛みの発生はどの群でも少なかった。すでにつらさがある人に見られた改善と、つらさのない人を対象にした予防の話を混ぜないことが重要である。[14]
さらに、首・肩の運動と作業環境への介入を組み合わせた試験では、仕事をこなす能力も調べられた。運動を組み合わせる群177人と、健康づくりの働きかけを組み合わせる群173人を比較したが、全体でも首に症状のある下位集団でも、仕事能力について有意な群間差は見られなかった。事務職を対象にした試験であり、18〜39歳の女性への効果はこの全体結果だけでは判断できない。[9]
首に症状があり、運動への遵守率が70%以上の参加者を対象とした分析では、運動群に有利な変化が見られた。ただし、運動群が比較群より優れていたという全体の結論にはならない。よく参加できた人に限った分析と、割り付けられた人を広く含める分析は、答えている問いが違うからだ。[9]
「続ければ必ず仕事が楽になる」と言い切るのは、この違いを飛び越えている。参加できる人だけを取り出した良い結果を、忙しくて参加が難しい人にもそのまま渡すことはできない。自分を責める材料にするより、どの条件なら参加できたのかを考える材料にしたい。[9]
机の前のつらさ、階段での息の弾み方、仕事を終えるまでの負担感を分けると、運動に求める役割も具体的になる。痛みの研究を根拠に疲労全般の改善を約束せず、持久力の研究から首の症状の変化を推定しない。その境界を保つことで、実感が変わったときも変わらなかったときも、次に何を確かめるかを考えやすくなる。[9][11][14]

よくある誤解
「姿勢を意識すれば、それだけで疲労が改善する」と読むのは飛躍である。66人の研究で使われたのは運動を促す通知と指導の仕組みであり、姿勢を正す心掛けだけの比較ではない。職場で取り入れるなら、合図と指導を組み合わせる発想が参考になる。[1]
「運動が効けば、気分も職場のストレスも全部良くなる」という期待も広すぎる。軽い筋力運動の試験では、身体の調子は小さく改善したが、気分や仕事の精神的ストレスなどには効果がなかった。有酸素運動と筋力運動を組み合わせた試験でも、仕事能力の精神面の因子以外には有意差のない項目があった。運動への評価は項目ごとに置くべきである。[6][15]
「続かないのは本人の意志が弱いから」と決める前にも、職場の条件を見たい。複数の組織で行われた試験の実施過程を調べた報告では、運動への平均遵守率は56%で、組織ごとに41〜71%と異なった。対象は複数組織の従業員であり、18〜39歳の女性にも同じ継続率が当てはまるかは別の検証を要する。使える運動場所や連絡担当者の立場など、組織が提供する資源にも違いがあった。意志の強さだけで、この差を説明する報告ではない。[12]
この報告では、12か月時点で定期的な運動の継続を申告した人は15%だった。追跡後に介入を続けた組織もなかった。試験期間中にできたことと、その支えがなくなってから続くことは別の課題である。予定表に運動を書くときは、やる気だけでなく、場所や周囲の理解を含めた実施条件も一緒に考えたい。[12]
今日からできること
- 疲れを感じた場面を言葉にする。身体の調子、気分、仕事の精神的ストレスは、90人の試験でも異なる結果だった。ひとつの「疲労」の欄に押し込めず、自分が変えたい場面を残す。[15]
- 運動時間を検討するときは内容も併記する。勤務日あたり平均5分の軽い筋力運動と、各回8分40秒で全力運動を含む自転車運動は、同じ短時間運動として交換できない。[11][15]
- 運動を思い出す合図を仕事の予定に置く。66人の研究を参考に、通知を設定し、職場で受けられる運動指導を探す。作業の区切りで実施できる内容を相談するという具体策になる。[1]
- 続けられる場所と時間を具体化する。週2回、各50分、12週間の試験は職場で監督を受ける条件だった。自分の予定に当てはめる際も、運動内容だけでなく実行を支える条件を考える。[5]
- 痛みを全身の体力不足と決めつけない。549人の試験では痛みのあった部位ごとの変化が調べられた。気になる症状が続く場合の判断は医師に相談し、運動量の追加だけで答えを出さない。[14]

オンザショアで、仕事帰りの予定を具体化する
座って働いたあとの運動を予定に置くには、退勤時刻に合う場所が手掛かりになる。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分にある。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休、全曜日同じである。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。通う時間と経路を、日々の予定に照らして検討できる。
当店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングを用意している。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。運動を続ける場所として、まず種目と時間を確かめるという使い方ができる。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店舗情報と料金を確認し、日程が合えば体験の予約へ進める。
参考文献
[1] Evaluation of the effect of corrective exercise intervention on musculoskeletal disorders, fatigue and working memory of office workers — Makki F, Hasheminejad N, Tahernejad S, Mirzaee M., 2024, International journal of occupational safety and ergonomics : JOSE. DOI: 10.1080/10803548.2024.2323332
[5] Effects of worksite exercise intervention (PRODET®) on well-being at work and capability in performing work-related sedentary tasks: A pilot study — Díaz-Benito VJ, Barriopedro Moro MI, Clemente Remón ÁL, Santacruz Lozano JA, Her / 年: 2022 / 誌名: Work (Reading, Mass.) / 被引用: 3. DOI: 10.3233/wor-205340
[6] Intervention of physical exercise in the workplace on work ability, depression, anxiety and job satisfaction in workers with sedentary tasks — Díaz-Benito VJ, Moro MIB, Vanderhaegen F, Remón ÁLC, Lozano JAS, Fernández-Pola / 年: 2022 / 誌名: Work (Reading, Mass.) / 被引用: 8. DOI: 10.3233/wor-210300
[9] Workplace-Based Exercise Intervention Improves Work Ability in Office Workers: A Cluster Randomised Controlled Trial — Ting JZR, Chen X, Johnston V. / 年: 2019 / 誌名: International journal of environmental research and public health / 被引用: 18. DOI: 10.3390/ijerph16152633
[11] Time-efficient and computer-guided sprint interval exercise training for improving health in the workplace: a randomised mixed-methods feasibility study in office-based employees — Metcalfe RS, Atef H, Mackintosh K, McNarry M, Ryde G, Hill DM, Vollaard NBJ. / 年: 2020 / 誌名: BMC public health / 被引用: 27. DOI: 10.1186/s12889-020-8444-z
[12] Process evaluation of a workplace-based health promotion and exercise cluster-randomised trial to increase productivity and reduce neck pain in office workers: a RE-AIM approach — Welch A, Healy G, Straker L, Comans T, O’Leary S, Melloh M, Sjøgaard G, Pereira / 年: 2020 / 誌名: BMC public health / 被引用: 27. DOI: 10.1186/s12889-020-8208-9
[14] Effect of physical exercise interventions on musculoskeletal pain in all body regions among office workers: a one-year randomized controlled trial — Andersen LL, Christensen KB, Holtermann A, Poulsen OM, Sjøgaard G, Pedersen MT, / 年: 2010 / 誌名: Manual therapy / 被引用: 105. DOI: 10.1016/j.math.2009.08.004
[15] Effects of a physical exercise intervention on subjective physical well-being, psychosocial functioning and general well-being among office workers: a cluster randomized-controlled cross-over design — Sjögren T, Nissinen KJ, Järvenpää SK, Ojanen MT, Vanharanta H, Mälkiä EA. / 年: 2006 / 誌名: Scandinavian journal of medicine & science in sports / 被引用: 34. DOI: 10.1111/j.1600-0838.2005.00516.x
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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