汗をかく量は指の電気で測れる?緊張の反応と全身の汗を分けて研究で読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

電極のジェルまで含めて、測定条件である

皮膚に電極を貼れば、測る側の条件は消えるのだろうか。2010年の実験は、この疑問に具体的な手掛かりを与える。18人が安静、運動、回復の時間を過ごし、手のひらの小指側と背中の測定部位で、異なるジェルを使った電極による反応を比べた。[8]

比較対象は4種類の電極ジェルである。水分の多いジェルは固形のジェルと比べて、測定開始時の水準の上昇、運動に対する反応の振幅、回復時に残るずれが大きかった。背中の電極に圧力を加える試験でも、水分の多いジェルで、圧力による測定上の乱れが大きくなるという結果である。[8]

さらに、背中の部位では、水分の多いジェルを使った際に発汗に伴ってコンダクタンスが下がる反応も確認されている。「汗が増えれば必ず線が上がる」という単純な規則だけでは、この結果を読めない。電極と肌の間の状態そのものが、測定される電気的な性質に関わっていたのである。[8]

ここで扱われたのは、研究用の電極とジェルを用いた実験だ。その結果から、手元の機器にも同じ大きさの誤差が出ると断定することはできない。ただ、機器の数値を比較するときに、電極の仕様や装着条件を確認する理由にはなる。ジェルの違いを、本人の発汗能力の違いに置き換えてしまわないためだ。[8]

測定する側が変わったのに、体だけが変わったと説明していないか。この問いは、数字を読む際のよい立ち止まり方になる。前回と今回で電極の種類が違うなら、まず条件の違いとして記録する。研究で電極条件を分けて比較しているように、測定系の変更と身体の反応を区別して扱いたい。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

局所の汗腺を調べる指標は、全身の塩分計になるか

汗腺では汗の成分の一部が再吸収される。この働きを調べる方法として、局所の発汗速度が増える途中で、皮膚コンダクタンスが上がり始める境目を使う研究がある。境目を示す「閾値」は、汗が出た総量でも、電気反応の最大値でもない。発汗速度と電気反応を一緒に測って求める指標だ。[5]

2016年の小規模な介入実験では、暑さに慣れていない健康な男性7人が、暑い条件で7日間の自転車運動を行った。その前後の受動的な加温で測ると、電気反応が増え始める発汗速度は、平均0.19から0.32 mg/cm²/minへ上がった。汗腺のイオン再吸収を評価する新しい指標として提案された結果である。男性だけの小規模な試験であり、18〜39歳の女性でも同じ変化が生じるかは、この結果だけでは判断できない。[5]

一方、この試験では、運動初日から最終日にかけて全身の汗による水分損失は変わらなかった。局所の指標に変化があることと、体全体の汗量が増えることは同義ではない。暑さに慣れる過程についても、どの項目が変わったのかを区別する必要がある。ここで確認されたのは、汗量全体の増加ではなく、局所で電気反応が立ち上がる境目の変化である。[5]

さらに2025年の実験は、この指標を全身の汗のナトリウム濃度と照らし合わせた。健康な若い男性30人が、32°C、相対湿度50%の条件で、強度を段階的に上げながら90分間自転車をこいだ。前腕と胸の局所の測定に加え、全身の汗のナトリウム濃度を洗い流して回収する方法で調べている。男性を対象にした運動実験のため、18〜39歳の女性にも同じ関係が成り立つかは別に確かめる必要がある。[1]

全身の汗のナトリウム濃度は平均42.8 mmol/Lで、14.4〜81.0 mmol/Lの範囲だった。しかし、前腕または胸で求めた閾値とは相関せず、決定係数はいずれも0.001以下だった。この条件では、局所の閾値から全身の濃度の個人差を説明する仮説は支持されなかった。[1]

濃度と総量の区別も欠かせない。全身の汗のナトリウム濃度を調べた結果は、それだけで発汗した水分の総量を表す数字にはならない。局所の電気反応、局所の発汗速度、全身の濃度という異なる測定項目を結び付けて検証した点に、この実験の価値がある。比較した項目の名前を省くと、「汗を測れた」という大きすぎる説明になってしまう。[1]

先の研究を後の研究が丸ごと否定した、と読むのも違う。局所の汗腺の働きを評価することと、全身の汗の成分を予測することは、問うている範囲が異なるからだ。局所で意味を持つ指標にも、全身へ広げると通用しない使い方がある。指の電気反応から、自分に必要な塩分量まで直接決める発想には、この段階の飛躍がある。[1][5]

関連する「汗をかく辛い食事は体温も下げる?口の刺激と全身の熱を分けて研究で読む」は、食事による刺激と熱の関係を扱う記事である。ここでの問いは、汗を出すきっかけではなく、局所で得た電気の値をどの範囲まで読めるかに置いている。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「高い電気反応が出たから、今日は全身の汗が多い」という読み方には段階が抜けている。精神的な負荷の実験で確認された同じ人の相関は、全身の総量を直接測ったものではない。また、運動後には電気反応だけが遅れて低下する場面がある。測った場所と時点を伴わない数値から、全身の量を決めないことが大切だ。[3][4]

「汗の量が多く感じられたら、測定値も高いはず」とも限らない。男性10人の運動実験では、身体の物理的な濡れ方を同程度にしながら、服と肌が断続的に触れる条件を変えた。密着する服で接触の変化が抑えられると、ゆったりした服の場合より濡れた感覚が小さくなった。濡れを感じる際には、皮膚と汗と衣服の触れ合いも関わっていた。男性だけの実験であり、18〜39歳の女性での感覚の変化の大きさは、この結果から直接は判断できない。[11]

この違いは、身体の40〜80%が汗で覆われているときに、より目立った。濡れた感じが弱いことは、そのまま汗が少ない証拠ではない。服の感触は日常の大事な体験だが、測定している物理量と同じものではないのである。着替えた日の爽やかさを、発汗量の減少として数値に置き換える必要はない。[11]

「電気反応が下がったら、もう汗が皮膚へ吸い戻された」という説明も、この実験群の結果とは合わない。運動と休憩を調べた研究では、発汗が減った後、表面の汗が皮膚の内側へ再吸収される証拠は得られず、表面の汗は蒸発すると考えられた。汗腺内でのイオンの再吸収と、表面の水が肌へ戻るという話は別である。[3][5]

今日からできること

  • 記録に「測定場所」と「測った場面」を添える。腕などの局所の測定と全身の情報を区別し、運動中か休憩中かも残す。16人の実験では、電気反応と表面の発汗速度の時間経過がずれていた。[3]
  • 友人の表示値と順位を付ける前に、自分の同じ条件の記録を読む。同じ人の相関係数の中央値0.77という結果を、人同士の汗量の比率へ読み替えない。[4]
  • 電極やジェルを替えた日は、測定条件を変えた日として扱う。4種類のジェルの比較では、運動時の反応と圧力による乱れに違いが出ている。[8]
  • 濡れた感じをメモするなら、服の密着や触れ方も一緒に記す。男性10人の実験は、同程度の物理的な濡れでも、衣服との接触で感覚が変わることを示している。[11]
  • 塩分について知りたいときは、電気反応の高さだけで量を決めない。男性30人の実験で局所の閾値が説明できなかったのは、全身の汗のナトリウム濃度の個人差だった。[1]

どれも、よい数値を出すための工夫ではない。自分が比べたいものを、比べられる形で残すための手順である。運動開始時の反応、運動終了後の戻り、服の濡れた感じを同じ欄に押し込まないだけで、後から研究と照らし合わせる対象が明確になる。[3][11]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、通う時間と場所を決める

汗の表示値で運動の出来を採点するより、通う時間と受けるレッスンを決めておきたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。仕事帰りに通う場合も、休日に通う場合も、同じ営業時間をもとに予定を組める。継続する場所として、生活の中の通い方を考えたい。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分の場所にある。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングを扱う。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。通う時間と受けるレッスンを具体的に選ぶための情報は、店舗サイトで確認できる。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金は料金案内、申し込みは体験の予約から確認できる。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

参考文献

[1] The index of maximum sweat ion reabsorption rates of sweat glands does not correlate to whole body sweat sodium concentration in exercising young healthy men — Oshima S, Okamoto Y, Otsuka J, Yokoyama S, Hashimoto Y, Ishihara T, Togo H, Amano T., 2025, American journal of physiology. Regulatory, integrative and comparative physiology. DOI: 10.1152/ajpregu.00149.2024

[2] The correlations among the skin conductance features responding to physiological stress stimuli — Bari DS, Aldosky HYY, Tronstad C, Martinsen ØG., 2021, Skin research and technology : official journal of International Society for Bioengineering and the Skin (ISBS) [and] International Society for Digital Imaging of Skin (ISDIS) [and] International Society for Skin Imaging (ISSI). DOI: 10.1111/srt.12989

[3] Sweat from gland to skin surface: production, transport, and skin absorption — Gerrett N, Griggs K, Redortier B, Voelcker T, Kondo N, Havenith G., 2018, Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985). DOI: 10.1152/japplphysiol.00872.2017

[4] Improved estimation of sweating based on electrical properties of skin — Tronstad C, Kalvøy H, Grimnes S, Martinsen Ø., 2013, Annals of biomedical engineering. DOI: 10.1007/s10439-013-0743-4

[5] Determination of the maximum rate of eccrine sweat glands’ ion reabsorption using the galvanic skin conductance to local sweat rate relationship — Amano T, Gerrett N, Inoue Y, Nishiyasu T, Havenith G, Kondo N., 2016, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-015-3275-9

[8] A study on electrode gels for skin conductance measurements — Tronstad C, Johnsen GK, Grimnes S, Martinsen ØG., 2010, Physiological measurement. DOI: 10.1088/0967-3334/31/10/008

[11] Tactile cues significantly modulate the perception of sweat-induced skin wetness independently of the level of physical skin wetness — Filingeri D, Fournet D, Hodder S, Havenith G., 2015, Journal of neurophysiology. DOI: 10.1152/jn.00141.2015

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約