呼吸法でお腹の圧はどう変わる?座る姿勢と仰向けの違いを研究から読み解く

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

お腹だけで完結しないから、張りの強さを競わない

お腹に手を置いて練習すると、どうしても手の下の動きが主役になる。しかし腹圧の調節には、横隔膜、腹筋、骨盤底筋の協調が関わる。見えやすい腹壁だけを強くすれば全体も整う、と考えるのは早い。腹壁の張りを測った研究でも、調べているのは姿勢や指導に応じた張りの変化である。[12]

その研究は平均年齢22.73歳の健康な男女30人を対象とし、座位、仰向けで脚を上げた姿勢、スクワット、ベア姿勢、ぶら下がる姿勢を比べた。研究では、自然に行う場合の後に、言葉と手による指導を受けて再び測った。すべての姿勢で、指導後の腹壁の張りが有意に増えた。男女間の有意差は認められなかったが、18〜39歳の女性全体への適用には、少人数の集団である点を考慮する必要がある。[12]

報告された効果量の大きさは、絶対値で1.13〜2.06だった。これは指導前後の差を標準化して示した数値で、腹圧が同じ倍率になった意味ではない。最も大きい腹壁の活動はベア姿勢で記録された。また、仰向けで脚を上げた姿勢とベア姿勢では、指導のない座位に比べて活動が有意に高かった。[12]

比較には、姿勢と指導の両方が入っている。仰向けで脚を上げることは、脚を預けて静かに寝ていることとも違う。「寝た姿勢」の一語でまとめれば、研究が区別した条件が消える。腹圧そのものを測った大学生の研究とも測定対象が異なるため、張りの強かった姿勢をそのまま腹圧の最上位に置くことはできない。[10][12]

もう少し下側にも目を向けたい。骨盤底の機能障害のない女性12人を調べた実験では、静かな呼吸や咳、強い吸気・呼気などに伴う、浅い層と深い層の骨盤底筋の活動を記録している。18〜39歳の女性にも一律に同じ活動が現れるかは、この12人の結果だけでは判断できない。両方の層は吸気にも呼気にも活動し、呼気の課題や局面で活動が大きい傾向だった。ただし、どの課題でも同じ層が優位という結果ではなかった。[19]

呼吸の要求が増すと、深い層は浅い層よりも呼吸の流れと密接に連動した。一方、座位での咳では浅い層が先に活動し、最大・最大未満の努力を伴う吸気と呼気では浅い層の筋活動が大きかった。呼吸と協調すると言っても、すべての筋肉が同じタイミング、同じ強さで働く意味ではない。[19]

この実験は、女性の体で呼吸を考える際に、お腹の表面だけを見ない理由になる。同時に、健康な少人数の実験から、尿漏れや痛みのある人への練習を一律に決めることもできない。[19] 気になる症状があれば医師に相談し、力の入れ方の自己採点だけで済ませない。強く張れたという感想と、困りごとがないという確認は別である。

たとえば指導者からお腹への意識を促された直後は、同じ座り方でも力の入れ方が変わりうる。指導前後の変化を見た研究は、姿勢を決めるだけで練習内容が完成するのではなく、声かけも条件の一部になることを示している。椅子と床を比べる日には、途中で意識の向け方も変えたかを振り返ると、自分の変化を尋ねやすくなる。[12]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

よくある誤解

「お腹が動けば、その部分の脂肪が減っている」という誤解がある。ここまでの研究で扱われたのは腹筋の活動、腹圧、横隔膜の厚さや移動量、腹壁の張りである。これらの変化を体脂肪の変化として報告した結果ではない。お腹に仕事をした感覚があっても、そこからお腹痩せの効果を計算することはできない。[8][10][12][14]

脂肪を減らす運動の選び方は、既存の「お腹痩せの科学 第1回 腹筋運動で脂肪は落ちるのか、回数より大切な運動の選び方」に譲る。また「呼吸法は横向きで鼻の通りが変わる?下になる側と鼻全体の違いを研究で読む」が扱う鼻の通りとも問いが異なる。この記事で確かめているのは、お腹の内側と呼吸筋を姿勢別にどう評価するかである。

「座位は仰向けより数値が大きいから、座って練習する方が正しい」という誤解もある。横隔膜の厚さの変化率が座位で大きかった結果と、移動量が中間の傾斜で最大だった結果は、どちらも測定条件を含んだ知見だ。厚さの変化率を腹圧に置き換えたり、数値の大きさを呼吸全体のよさに置き換えたりはできない。[8][14]

机の前で行うか、床で行うかには、測定の問題と生活の問題がある。椅子なら仕事の区切りに観察できる、マットならその日の練習と組み合わせやすい、といった事情は自分で判断できる。ただし生活に収まりやすい理由と、身体への効果が大きい根拠を同じ説明にしない。続けられる場所を選ぶ話まで、超音波の割合で決着させる必要はない。

「一番強く吐ける姿勢を選べば、いつでもよい練習になる」という見方も慎重に扱いたい。大学生の研究で強い呼気に腹圧や筋活動の増加が見られたのは、その課題を行っている最中の測定である。毎日繰り返した後の成果を比べた試験ではない。普段の静かな呼吸を、常に最大努力へ変えるよう勧める結果とも違う。[10]

研究の人数や期間を読まずに「腹圧が上がった」という結果だけを抜き出すと、こうしたすれ違いが起こる。体育系の学生の実験、幅のある年齢の健康な成人の測定、骨盤底の機能障害のない女性の実験は、それぞれ別の集団だ。[8][10][19] 自分に近い対象かどうかと、何を測ったかを同時に見ると、使える知識の範囲が見えてくる。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 椅子とマットの感覚を比べるなら、まず静かな呼吸どうしで観察する。大学生14人の研究では静かな呼吸と強く吐く課題を分けている。姿勢も息の強さも一緒に変えて、差を姿勢だけの効果にしない。[10]
  • 座位で観察したときは背もたれの傾きも言葉で残す。36人の研究は上体の角度を区別して横隔膜を測っており、単に「座った」と記すより条件を見返しやすい。[8]
  • 仰向けで脚を預けた場合と、脚を持ち上げている場合を同じ練習として扱わない。30人の観察研究で使われたのは、脚を上げた仰向けを含む姿勢である。[12]
  • 呼吸の感想は「張った」「息の動きを追えた」と書き、腹圧や脂肪の数値へ変換しない。45人の横隔膜の測定値も、14人の腹圧の測定値も、手の感触とは測り方が異なる。[10][14]
  • 指導を受けるときは、楽な呼吸を観察したいのか、支える動きの中で呼吸を扱いたいのかを伝える。30人の研究では言葉と手による指導の後に張りが変わっており、姿勢の名前だけで条件は決まらない。[12]

観察を始める前に、何を比べるのかを決めておくとよい。椅子から床へ移るたびに「前より効いているか」と採点する必要はない。呼吸が続いていたか、どの部位の動きに気づいたか、脚を支えていたかを記せば、次に指導者へ尋ねる内容が具体的になる。

見た目を変えることを目標にしない人にも、姿勢によって同じ呼吸が違って感じられるという問いは残る。その問いへの研究の答えは、単一の正解姿勢ではなく、条件によって横隔膜や腹筋の測定結果が変わるというものだ。[8][10][14] 今日の感覚に合格点を付けるより、次も同じ条件で確かめられる言葉を持ち帰りたい。

オンザショア立川店で、呼吸と動きを組み合わせる

体を床に預ける呼吸と、姿勢を支えながらの呼吸。その違いを考える入口として、どの運動を続けたいかを選びたい。オンザショア立川店は、呼吸を意識して運動を続ける場所を生活の中で考える際の選択肢である。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休だ。仕事の前に通うか、帰りに立ち寄るか、予定を組む入口から考えられる。

店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。呼吸の練習をどの運動の時間に組み込みたいか、選ぶ際の手がかりになる。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金で予定と条件を確かめ、参加する時間を決めたら体験予約へ進める。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[8] Influence of Body Position Changes on Diaphragmatic Excursion Assessed by Ultrasonography in a Healthy Population — Arzayus-Patiño L, Daza-Arana JE, Vásquez Cartagena S, Villamizar C, Meléndez Dia / 年: 2026 / 誌名: Journal of functional morphology and kinesiology / 被引用: 0. DOI: 10.3390/jfmk11010064

[10] Interaction of breathing pattern and posture on abdominal muscle activation and intra-abdominal pressure in healthy individuals: a comparative cross-sectional study — Kawabata M, Shima N. / 年: 2023 / 誌名: Scientific reports / 被引用: 14. DOI: 10.1038/s41598-023-37629-5

[12] Abdominal wall tension increases using Dynamic Neuromuscular Stabilization principles in different postural positions — Madle K, Svoboda P, Stribrny M, Novak J, Kolar P, Busch A, Kobesova A, Bitnar P. / 年: 2022 / 誌名: Musculoskeletal science & practice / 被引用: 14. DOI: 10.1016/j.msksp.2022.102655

[14] Body Position Affects Ultrasonographic Measurement of Diaphragm Contractility — Brown C, Tseng SC, Mitchell K, Roddey T. / 年: 2018 / 誌名: Cardiopulmonary physical therapy journal / 被引用: 24. DOI: 10.1097/cpt.0000000000000083

[19] Task-specific differences in respiration-related activation of deep and superficial pelvic floor muscles — Aljuraifani R, Stafford RE, Hall LM, van den Hoorn W, Hodges PW. / 年: 2019 / 誌名: Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985) / 被引用: 17. DOI: 10.1152/japplphysiol.00704.2018

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約