スクワットはあと何回できるか分かる?初心者の限界感と回数のずれを研究で読む

スクワットを決めた回数で終えたとき、あと何回できたかは正確に分かるのか。余力を見積もる尺度を手がかりに、初心者と経験者、本人と指導者の判断を研究から読む。練習で精度が上がった結果と変わらなかった結果を比べ、毎日の回数だけでは見えない運動の強さと記録の仕方を考える。

スクワットの最後の立ち上がりで、「あと何回できた?」と自分に聞いてみる。予定の回数には届いた。でも脚はまだ動きそうでもあり、もう十分な気もする。回数は数えられたのに、残り回数になると急に答えが曖昧になる。

あと何回できるかを自分で見積もる方法は、筋力トレーニングの強さを調整する手がかりになる。健康な人の研究を整理したレビューでは、限界に近い場面で予測するほど正確さが高まる傾向が示されている。対象の多くは成人男性で、18〜39歳の女性にも同じ精度を当てはめられるかは、別に確かめる必要がある。[4]

だから、初心者の「もう限界」という感覚を即座に否定する必要も、回数計のように信用し切る必要もない。見積もりを練習で改善できた研究がある一方、経験者が練習しても変わらなかった研究もある。余力を読む技術は、条件を伴って考えるものだ。[3][10]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

終えた回数と、残っていた回数は違う

検索欄に「スクワット 一 日30回 効果」や「スクワット 毎日 10回 効果」と入れるとき、知りたいのは自分の運動が足りているかどうかだろう。ここで回数は検索の言葉であり、万人に効く基準ではない。余力の研究で調べているのは、実施した回数に加え、その先にどれほど反復できる能力が残っていたかである。[4]

研究ではこの余力を、残せる反復回数を意味する尺度で表す。英語の頭文字でRIRと呼ぶ。たとえば、あと2回できると本人が判断した状態は2RIRである。これは実際に2回残っていたことを保証する表示ではなく、限界までの距離についての申告だ。レビューでは、この尺度を目標にし、重さを調整して負担を処方する使い方が多かった。[4]

「何回終えたか」は過去の記録だが、「あと何回できるか」は未来の予測になる。研究で予測精度を確かめるには、途中で本人に余力を答えてもらい、その後も続けて実際に残っていた回数と比べる方法がある。ベンチプレスの実験では、まさにこの手順で申告と実測を照合している。[13]

この違いを知ると、運動記録の読み方が変わる。予定を達成したことと、限界に近い負担だったことを同じ丸で済ませなくてよい。逆に、余裕があったというだけで、その日の運動を失敗扱いする必要もない。限界まで行うか、余力を残すかは、達成した回数とは別に設定できる条件である。[1][4]

当サイトの「スクワットの効果は何回で変わる?数回ごとに休む方法と連続反復の力を読む」は休みを挟む構成に問いを譲り、ここでは本人が残り回数をどう判断するかを扱う。週の頻度や片脚で行う効果とも分けて読む。回数の処方箋を増やすより、手元の回数が何を表しているかを確かめたい。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

本人にも指導者にも、序盤の余力は読みづらい

RIR尺度の使いやすさを検討したスコーピングレビューは、研究の広がりや使われ方を整理する種類のレビューである。対象は31研究、計855人で、多くは成人男性だった。18〜39歳女性だけの結果として、そのまま当てはめることはできない。余力の尺度は、状況に応じて運動強度の設定や調整に使えると整理されたが、正確さを高めるには課題の限界に近い位置で予測する傾向が示されている。[4]

終盤ほど当てやすい理由を考える際、まず予測の対象に注目したい。序盤は、その先に続けられる反復を長く見通す問いであり、終盤は終点に近いところで残りを答える問いになる。これは測り方からの読み取りで、感覚が変わる生理的な仕組みを検証した説明ではない。レビューも、性別、経験、種目、筋肉の状態などの影響を今後の検討課題に挙げている。[4]

では、外から見ている指導者なら正解が分かるのだろうか。認定資格を持つ筋力トレーニング指導者259人を対象にした研究では、参加者に運動動画を見てもらい、運動している人の残り回数を予測させた。動画の種目はバーベルスクワットと上腕のカールで、運動する人は8人だった。指導者による動画評価の結果なので、18〜39歳女性自身の見積もりに直接当てはめることはできない。大勢の指導者の評価ではあるが、多種多様な運動者を同じ人数だけ観察した研究ではない。[19]

実施した総反復の33%、66%、90%に相当する時点で予測を求めると、平均の絶対誤差はそれぞれ4.8回、2.0回、1.2回だった。絶対誤差とは、当て過ぎたか少なく見積もったかという方向を除き、外れた大きさを見る値だ。これらは両種目を含む結果であり、スクワットだけの誤差として扱ってはいけない。[19]

序盤には残り回数を少なめに見積もり、終盤には少し多めに見積もる方向へ変化した。したがって、指導者が常に厳しく見積もる、あるいは常に余力を過大評価するという話ではない。同じ研究の中でも、判断を求めるタイミングで誤差の方向が動いている。[19]

指導年数の影響は小さく、運動する人を短時間でも観察することが予測の改善につながると研究者らは述べている。指導者の肩書だけで残り回数を断定するより、目の前の人がどのように反復するかを知る意味がある。この結果で測ったのは、動画を通じた観察による予測である。[19]

指導を受ける場では、セットを終える際の申告と、指導者が動きを見て考えた余力を照合する使い方が考えられる。数字が食い違ったら、本人がどの反復で終了を意識したかを言葉にする。研究で行う予測と実測の照合を参考にした記録の工夫であり、この会話だけで推定精度が上がると実証された方法ではない。[4][19]

見積もりは練習できるが、年数だけでは決まらない

ベンチプレスを用いた実験では、筋力トレーニング経験のある男女24人が、最大挙上重量の75%の負荷で反復した。18〜39歳の女性初心者へ同じ精度を当てはめるには、経験と種目の違いを考慮する必要がある。最大挙上重量とは1回挙げられる最大の重さである。参加者は、あと1回または3回できると感じた時点を答え、そのまま一時的な筋力の限界まで続けた。申告を実際の残り回数で確かめた研究だ。[13]

全セットと測定日を合わせた平均の絶対誤差は0.65±0.78回、方向を含む平均誤差は−0.17±1.00回だった。平均の外れ幅は小さかったが、個人の値にはばらつきがある。プラスとマイナスが相殺される方向付きの誤差と、外れ幅を示す絶対誤差の両方を見る必要がある。[13]

この研究では、性別、トレーニング年数、体重に対するベンチプレスの強さと予測精度との関係を示す証拠は見つからなかった。経験者を対象とした範囲の話であり、未経験者も同じ精度だという証明にはならない。それでも、「年数の長い人ほど必ず当てられる」という単純な順位付けは支えられない。[13]

練習による変化を直接見た研究もある。若い成人13人(女性9人、男性4人)と高齢の成人13人(女性7人、男性6人)が、6週間に6回のセッションを行い、ベンチプレスとレッグプレスで余力を申告した。あと4回と2回という予測を、その後の限界までの反復で照合した反復測定研究である。平均絶対誤差は、測定条件によって初回から最終回へ最大2.3回減少した。若年女性も含むが、18〜39歳女性だけの改善幅として当てはめることはできない。[10]

年齢群の有意な影響や、年齢群による改善の違いは示されなかった。これは見積もりを学べる可能性を支持する結果だが、スクワットを家で続ければ同じ幅で改善するという意味ではない。使った種目と練習の仕方が異なるからだ。初心者には、まず当てられない自分を責めないための情報として役立つ。[10]

この研究の「最大2.3回」は、全員が同じだけ上達した値ではない。対象の運動と予測する余力の条件を通じて見られた、改善幅の大きい場合の数字である。また、年齢群で有意な違いが見られないという結果も、あらゆる年齢の人で差が完全に存在しないという証明ではない。少人数の参加者で得た変化として読む。[10]

ベンチプレスで絶対誤差が小さかった研究も、あと1回と3回を申告する設定だった。運動を始めたばかりで余力が大きい場面まで、同じ値を広げることはできない。レビューが示す「限界に近いほど正確」という傾向と合わせると、良好な成績がどの位置で測られたかが大切になる。平均の外れ幅だけでなく、予測した瞬間も結果の一部である。[4][13]

改善した研究では、予測を答えて終えるだけでなく、その後の反復で残り回数を確かめていた。単に毎回同じ数字を記入する習慣と、予測を実際の結果に照合する練習とは区別したい。だからこそ、継続の回数だけを上達の証拠にしない。何を経験して、何と照らし合わせたかまでが、研究の練習条件に含まれている。[10]

数字で読む余力の見積もり

31研究・855人:余力尺度の使用を整理したレビューで、多くは成人男性だった。[4]

4.8回から1.2回:動画を見た指導者の平均絶対誤差。総反復の33%時点と90%時点の比較である。[19]

0.65回:経験者のベンチプレス研究で報告された平均絶対誤差。スクワットの数値ではない。[13]

最大2.3回の減少:若年・高齢成人の反復測定研究で、6回の練習を通じて見られた平均絶対誤差の改善である。[10]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約