汗の正体|汗は血液からつくられる。エクリン腺とアポクリン腺、「いい汗・悪い汗」の俗説を溶岩ホットヨガの床からほどく

この記事は2026年10月時点のお知らせです。
最新の体験料金は料金ページ、最新のスケジュールは体験予約ページでご確認ください。体験レッスンは、ヨガ・ピラティスが1,980円(税込/税抜1,800円)、キックボクササイズが4,980円(新規の方限定)です。

レッスンが始まって最初の10分、汗はまだ出ません。腕の内側がしっとりする程度です。15分を過ぎたころ、こめかみのあたりがむずむずしてきて、20分ごろ、前屈した鼻の先から最初の一滴がマットに落ちます。そこから先は早い。太ももの裏、膝の裏、背中のくぼみ。気づけばバスタオルの色が変わっています。

立川駅北口から徒歩1分、オンザショア立川店の溶岩ホットヨガは、室温35〜40℃・湿度60〜70%の部屋で、イタリア産の天然溶岩石「バサルティーナ」のプレートの床の上で行います。毎日、何十人もの人がこの床の上で汗をかいていきます。私たちは汗を見ない日がありません。

それなのに、汗について聞かれると、案外ちゃんと答えられないことがあります。汗はどこから来るのか。なぜしょっぱいのか。なぜにおう日とにおわない日があるのか。「いい汗」「悪い汗」とは何なのか。

うちのスタジオは、ある意味で汗を売っている店です。だからこそ、汗に奇跡を背負わせる言い方はしたくありません。この記事では、汗の正体を、できるだけ地に足のついた言葉で整理してみます。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

要点(結論から)

  • 汗の材料は血液(血漿)。汗腺で塩分を吸い戻してから外に出るので、汗は薄い塩水になる。
  • 汗腺には、全身にあって体を冷やすエクリン腺と、脇などに限られてにおいのもとになりやすいアポクリン腺がある。
  • 汗は、暑さ・緊張・辛い食べものという三つの理由で出る。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

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汗は血液からつくられる

汗の材料は、血液です。正確には、血液から赤血球などを除いた液体の部分、血漿(けっしょう)に含まれる水分や電解質がもとになります。

皮膚の奥には、汗をつくる小さな管がとぐろを巻いたような器官があります。これが汗腺です。汗腺のまわりには細い血管が張りめぐらされていて、汗腺はそこから水分と塩分を取り込み、最初の汗のもとをつくります。もとの液体は血漿に近い電解質濃度ですが、血液がそのまま皮膚から出るわけではありません。

ここからがよくできたところです。汗のもとは、皮膚の表面に出るまでに細い管を通ります。その途中で、体にとって大事なナトリウム(塩分)や塩素の一部が吸い戻されます。体は、水分を外に出して体温を下げたい。けれど塩分まで全部捨ててしまうと困る。だから出口の手前で、できるだけ塩分を回収してから外へ出す。汗が血液よりずっと薄い塩水になっているのは、この吸い戻しによるものです。

汗の大部分は水で、ほぼ水分です。残りの少しに、塩分(ナトリウムや塩素)、カリウム、乳酸、尿素などが含まれます。舐めるとしょっぱいのは、この塩分のためです。

体の水は、思っているより多い

体内の水分割合は年齢や体格などで違いますが、仮に体重の6割とすれば、50kgの体に約30kgという計算になります。その数字を頭に置いたうえで、レッスン後の濡れたタオルを持ってみてください。ずしりとした重さは、体から外へ出た水分を含んでいます。汗を売る店だからこそ、出したら補うところまでをレッスンの続きと考えています。

汗をかくと、まず血液の中の水分が減ります。血液の水分が減れば、体は細胞のまわりや中の水分から少しずつ補おうとします。汗をたくさんかいたあとに口が渇き、尿の色が濃くなるのは、体全体の水のやりくりが始まっている合図です。

汗は皮膚の上の出来事に見えて、実は血液と体全体の水の話です。ホットヨガの前後に水を飲んでほしいと私たちがしつこく言うのは、このためです。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

汗腺は二種類ある エクリン腺とアポクリン腺

汗をつくる汗腺には、大きく分けて二つの種類があります。

エクリン腺 全身にある「冷やすための汗腺」

ひとつはエクリン腺です。唇などごく一部を除いて、ほぼ全身の皮膚にあります。数は数百万個とも言われ、特に手のひら、足の裏、額などにたくさん集まっています。

エクリン腺は体温調節に重要ですが、手のひらや足の裏では、主に緊張に伴う精神性発汗にも関わります。手足に多いことと、暑いときにそこから特に多く汗が出ることは、同じではありません。体温が上がると、脳の視床下部という場所が「熱い」と判断し、神経を通じてエクリン腺に汗を出すよう指令を出します。エクリン腺の汗はさらさらとした薄い塩水で、皮膚の表面で蒸発するときに熱を奪っていきます。

ホットヨガで流れる汗の、ほとんどすべてがこのエクリン腺の汗です。

アポクリン腺 限られた場所にある「においの汗腺」

もうひとつはアポクリン腺です。こちらは脇の下、耳の穴、乳首のまわり、陰部など、限られた場所にだけあります。エクリン腺が皮膚の表面に直接開いているのに対し、アポクリン腺は毛穴の中に開いています。思春期になると働きが活発になると言われています。

アポクリン腺から出る汗には、たんぱく質や脂質などが含まれていて、エクリン腺の汗より少し粘りがあります。出てきた直後はほとんどにおいません。においのもとになるのは、皮膚にいる常在菌です。常在菌がアポクリン腺の汗の成分を分解すると、そこで独特のにおいが生まれる。これが、いわゆる体臭や脇のにおいの基本的な仕組みだと説明されています。

ここは誤解されやすいところです。全身から流れるエクリン腺の汗は、ほとんどが水と塩分で、それ自体はにおいがほぼありません。汗をかいたあとににおいが気になるのは、汗が皮膚や服の上で長く放っておかれ、そこで菌が増えたり、皮脂やアポクリン腺の汗と混ざって分解されたりするからです。

つまり、においの対策は「汗をかかないこと」ではなく、「かいた汗を長く放っておかないこと」です。レッスン後にシャワーを浴びて着替えると、すっきりするのはそのためです。汗をかくこと自体を、恥ずかしがる必要はありません。

汗をかく理由は三つある

汗はいつも同じ理由で出ているわけではありません。生理学では、汗のかき方をおおむね三つに分けて説明します。

温熱性発汗 暑いときの汗

ひとつめは、暑さや運動で体温が上がったときにかく汗です。温熱性発汗と呼ばれます。主に体幹部や額、四肢から出て、手のひらや足の裏には出にくいのが特徴で、目的ははっきりしています。体温を下げることです。

ホットヨガの汗、夏の通勤の汗、湯船につかったときの汗は、この種類です。

精神性発汗 緊張したときの汗

ふたつめは、緊張や驚き、不安を感じたときにかく汗です。精神性発汗と呼ばれます。手のひら、足の裏、脇の下などに、急にじわっと出てきます。人前で話す前に手のひらが湿る、面接の待合室で脇が冷たくなる、あの汗です。

面白いのは、精神性発汗は暑さとはほとんど関係なく出ることです。寒い日でも、緊張すれば手のひらは湿ります。体を冷やすためというより、気持ちが体に表れたものと考えたほうが分かりやすい汗です。

味覚性発汗 辛いものを食べたときの汗

みっつめは、辛いものや熱いものを食べたときに、額や鼻のまわり、頭から出る汗です。味覚性発汗と呼ばれます。立川駅のまわりで激辛のラーメンを食べて、額をハンカチで押さえた経験のある人も多いはずです。

スタジオでは、暑さと緊張が重なることもある

初めて体験レッスンに来る人は、部屋に入る前から手のひらが湿っていることがあります。慣れない場所への緊張です。そこへ部屋の熱さが加わり、体を動かして体温が上がる。最初のレッスンで「思ったより汗が出た」と感じる人がいるのは、温熱性の汗に、緊張の汗が重なっているからかもしれません。

二回目、三回目になると、緊張の汗はだんだん減っていきます。そのぶん、純粋に体を冷やすための汗の出方に気づけるようになります。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

垂れる汗と、乾く汗

汗が体を冷やす仕組みは、蒸発です。水が蒸発するときには、まわりから熱を奪います。体温付近の水の蒸発潜熱を使うと、汗を水とみなして1gが蒸発する際に奪う熱は約0.58kcalと計算できます。これは物理的な熱の移動の目安で、運動の消費カロリーや脂肪の減少量ではありません。数字にすると小さく見えますが、全身から汗をかけば、体温を下げる大きな力になります。

ここで大事なのは、蒸発しなければ冷えない、ということです。皮膚の上で乾いていく汗は、体温を下げる仕事をしています。一方で、蒸発しきれずにぽたぽた垂れていく汗は、体を冷やす役にはほとんど立っていません。生理学では、こうした汗を「無効発汗」と呼ぶことがあります。

湿度60〜70%の部屋で起きていること

オンザショアの溶岩ホットヨガの部屋は、湿度60〜70%に保たれています。空気がすでに水分をたくさん含んでいるので、汗は乾きにくい。だから汗が皮膚の上にたまり、流れ、垂れていきます。

レッスン中に「こんなに汗が出るのか」と驚く人が多いのは、汗の量そのものに加えて、汗が乾かずに目に見える形で残るからでもあります。カラッとした屋外で同じ量の汗をかいても、ここまで「流れている」感覚にはなりません。

裏を返せば、湿度の高い部屋では体が冷えにくい、ということです。体は冷やそうとしてさらに汗を出し、心臓は皮膚へ血液を送ろうとしてふだんより働きます。軽いポーズでも息が上がったり、心拍が速くなったりするのはそのためです。だから私たちは、レッスン中でも水を飲んでいいこと、つらければマットの上で休んでいいこと、部屋の外に出てもいいことを、何度でも伝えます。

タオルで拭くか、拭かないか

レッスン中に汗を拭くべきか、という質問もよく受けます。垂れていく汗は冷やす仕事をあまりしていないので、目に入る汗や、手足が滑る原因になる汗は、遠慮なく拭いてかまいません。体験レッスンにはバスタオル2枚とフェイスタオル1枚が含まれています。1枚はマットの上に敷いて滑り止めに、もう1枚と小さなタオルは汗を拭くために使ってもらえます。

「いい汗」「悪い汗」をほどく

健康番組や雑誌で、「いい汗」「悪い汗」という言い方を見かけることがあります。おおむね、こんなふうに語られます。

  • いい汗 さらさらしている、すぐ乾く、においが少ない、しょっぱくない
  • 悪い汗 べたべたしている、なかなか乾かない、においが強い、しょっぱい

この言い方には、半分の本当と、半分の言い過ぎが混ざっています。

汗がしょっぱくなる理由

先ほど、汗のもとは出口の手前で塩分を吸い戻されてから外に出る、と書きました。この吸い戻しには限りがあります。急にたくさんの汗をかくと、汗が管を速く通り過ぎるので、塩分を吸い戻す時間が足りなくなります。その結果、汗に塩分が多く残る。急に汗をかいたときの汗がしょっぱく、乾くと服に白い跡が残りやすいのは、このためだと考えられています。

また、暑さに体が慣れてくると、汗の中の塩分が薄くなっていくことが知られています。暑い環境で運動を続けると、汗が出始めるまでの時間が短くなり、汗の量が増え、そのうえで塩分は体にとどめられやすくなる。暑さへの体の慣れは、こうした変化の積み重ねだと説明されます。

つまり、しょっぱくてべたつく汗は「毒が出ているから」ではなく、「汗をかくことに体がまだ慣れていない」「一気に汗をかいた」というサインとして読むほうが、筋が通っています。

「悪い汗」は、体が悪いわけではない

ここで言いたいのは、べたべたした汗をかく人の体が悪いわけではない、ということです。夏の初めに汗がしょっぱく感じるのも、久しぶりに運動した日に汗がべたつくのも、体が慣れていないだけのことが多いのです。

「悪い汗が出ているから体に毒がたまっている」という説明は、汗の仕組みからは導けません。少なくとも汗のべたつきやしょっぱさを、体の中の毒の量の目印にすることはできません。

においは、汗の種類と時間で決まる

においについても同じです。においが強いと感じる日は、脇などのアポクリン腺の汗が多い日だったり、汗をかいてから時間がたっていたり、服が乾きにくい素材だったりすることが多いはずです。汗の「質」が悪いのではなく、汗が置かれた条件の問題として考えると、対策がはっきりします。かいたら流す、着替える、ウェアを早めに洗う。それで多くは片づきます。

汗をかきにくい人、かきすぎる人

汗のかき方には、驚くほど個人差があります。同じクラスで同じポーズをしていても、最初の10分で全身が濡れる人もいれば、60分たっても額が湿る程度の人もいます。

汗をかきにくい人

汗をかきにくい理由はいろいろ考えられます。もともとの体質。ふだん冷房の効いた場所にいる時間が長く、暑さに体が慣れていないこと。運動の習慣がしばらくなかったこと。水分が足りていないこと。

日本では、生理学者の久野寧(くの・やすし)が汗の研究で知られています。その研究とともに、実際に汗を出している汗腺「能動汗腺」の数は、幼いころの暮らしの環境で大きく変わる、という説が広く紹介されてきました。ただ、大人になってからでも、暑さに慣れる練習で汗の出方は変わっていくと言われます。

うちのスタジオでも、最初の数回は「全然汗が出なかった」と言っていた人が、通ううちに「最近は20分くらいで汗が来るようになった」と話してくれることがあります。汗は、才能ではなく慣れの部分も大きいのです。

ただし、汗が出にくい人ほど、熱がこもりやすいということでもあります。汗が出ないまま顔だけが真っ赤になる、頭がぼんやりする、という場合は、迷わず休んでください。

汗をかきすぎる人

反対に、少し暑いだけで大量に汗をかく人もいます。体格が大きい人や、筋肉量が多い人、暑さに慣れている人は汗の量が多くなりやすいと言われます。汗が多いこと自体は、体がしっかり冷やそうとしている証拠でもあります。

ただ、暑くないのに手のひらや脇から日常生活に困るほど汗が出る場合は、多汗症という状態のこともあります。汗の量を増やす練習で解決しようとせず、日常のどんな場面で困るのかを書き留めてください。参加前の相談については末尾にまとめます。

汗を見て分かること、分からないこと

最後に、汗について私たちがいちばん伝えたいことを書いておきます。

汗の量で分かること

汗の量から分かるのは、おおむね「どれだけ体が熱を逃がそうとしたか」と「どれだけ水分が体から出ていったか」です。レッスン前後に体重を量ると数百グラム減っていることがありますが、その多くは汗として出ていった水分です。だからこそ、レッスン後には水分を補ってほしいのです。

汗の量で分からないこと

一方で、汗の量からは、脂肪がどれだけ燃えたかは分かりません。汗の量と脂肪の量は別のものです。この話は、ダイエットの特集でくわしく取り上げています。

汗の量は、がんばった量とも同じではありません。同じ60分でも、汗をかきやすい人は汗が多く、かきにくい人は少ない。汗が少なかったからといって、レッスンをさぼったことにはなりません。体の中では、筋肉が伸びたり縮んだり、呼吸が深くなったり、ちゃんと仕事が進んでいます。

そして、汗の量からは「体の毒がどれだけ出たか」も分かりません。汗の大部分は水と塩分です。

汗が止まったら、それは合図

ひとつだけ、汗から読み取ってほしい大事なサインがあります。暑い部屋でたくさん汗をかいていたのに、急に汗が引いて、めまいや吐き気、頭痛、ぼんやりした感じが出てきたときです。これは体が熱をうまく逃がせなくなっている可能性があります。そのときはポーズを続けず、すぐに部屋の外に出て、インストラクターに声をかけてください。

汗は、体がまじめに働いている跡です。だから汗が止まったときは、体が「もう限界に近い」と知らせている可能性がある。汗をかくことを目標にするのではなく、汗を体の声として聞く。それが、暑い部屋で長く楽しく続けるいちばんのコツだと私たちは考えています。

まとめ

  • 汗の材料は血液(血漿)。汗腺で塩分を吸い戻してから外に出るので、汗は薄い塩水になる。
  • 汗腺には、全身にあって体を冷やすエクリン腺と、脇などに限られてにおいのもとになりやすいアポクリン腺がある。
  • 汗は、暑さ・緊張・辛い食べものという三つの理由で出る。
  • 汗が冷やすのは蒸発するときだけ。湿度60〜70%の部屋では汗が乾きにくく、垂れて見える。
  • 「悪い汗」のしょっぱさやべたつきは、多くの場合「汗に慣れていない」「一気に汗をかいた」というサイン。毒の量の目印ではない。
  • 汗の量は、脂肪の量でも、がんばった量でもない。急に汗が止まって気分が悪くなったら、すぐ休む。

汗を怖がらず、汗に期待しすぎず、汗を体の声として聞く。そのいちばん分かりやすい練習場所が、溶岩プレートの床の上だと思っています。

オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、年中無休で毎日8:00〜23:30まで開いています。ヨガ・ピラティスの体験レッスンは、期間限定で1,800円(税抜・税込1,980円)、事前決済です。60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれているので、着替えと水を持って、手ぶらに近い形で来てもらえます。Web予約は24時間受け付けています。レッスン中は電話に出られないことが多いので、質問は公式LINEからどうぞ。

溶岩ホットヨガは妊娠中には受講できず、常温のマタニティヨガのみが対象です。運動を医師に止められている場合も利用できません。持病・怪我のある方や、生活に困るほどの発汗などが気になる方は、参加前に医師に相談してください。

最初の一滴がマットに落ちる瞬間を、一度ここで味わってみてください。

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