運動習慣がない自分を責めると戻れる?休んだ後の優しさと再開意欲を研究で読む

運動習慣がないと感じるとき、休んだ自分を責めることは再開につながるのか。セルフコンパッションと休んだ後の反応、障害を越える自信、実際の活動量を調べた研究を読み分ける。優しさを甘やかしと決めつけず、反省を次の予定へつなぐ考え方と、意欲だけで判断しない続け方を考える。

レッスンに行くつもりだった夕方、仕事が長引いて家へ直帰した。着替えの入ったバッグだけが、玄関で予定を守っている。そこで「また続かなかった」と自分の性格まで採点したくなる日がある。

休んだ後に自分へ思いやりを向けることは、運動を投げ出すことと同じではない。運動を休んだ経験を振り返る成人の調査では、自分への思いやりが高いほど、くよくよ考え続ける反応が少なく、運動そのものへの内側からの意欲が高い関連が見られた。ただし、自分に優しくするだけで必ず運動へ戻れると証明した実験ではない。[8]

答えの芯は、反省を消すのではなく、反省の向け先を変えることにある。「自分はだめだ」で終える代わりに、「何が行くのを難しくしたのか」へ目を向ける。研究を日常に置き換えるなら、このような使い方が考えられる。気持ちが整ったことと、実際に動いたことは、別々に確かめたい。[4][6]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

休んだ出来事と、自分への判決を分ける

セルフコンパッションとは、苦しんでいる自分に気づき、思いやりやいたわる動機を自分へ向けることである。運動の研究では、中断やつまずきに対処する心理的な資源として扱われている。「何もしなくてよい」という許可証というより、うまくいかなかった場面での自分への接し方と捉えると分かりやすい。[4]

予定した運動を休んだ、という出来事は確認できる。一方、「自分には継続する力がない」は、その出来事に重ねた評価だ。この記事で提案するのは、この両者を書き分けることである。休んだ事実を隠さず、人格の評価はいったん脇へ置く。これは研究結果そのものではなく、休んだ後の反応を調べた研究から考える日常での応用である。[8]

男女の成人運動実践者220人を対象とした研究では、参加者が自分への思いやりを回答し、運動を休んだ経験と、そのときの反応を思い出した。18〜39歳の女性だけを調べた結果ではなく、この読者層に同じ関連の強さがあるかは別に確かめる必要がある。年齢、自尊感情、その中断をどれほど重要と考えたかを調整しても、セルフコンパッションと感情的な反応、反すうとの間に負の関連があった。反すうとは、同じ失敗を頭の中で繰り返し考えることだ。[8]

同じ調査では、外からの評価や圧力を理由にする外発的動機づけとは負の関連、運動自体の楽しさなどを理由にする内発的動機づけとは正の関連があった。関連の大きさを一律の割合には直せないが、反すうと内発的動機づけの関連はいずれも統計的に有意だった。自分を責める強さだけを、運動への真剣さの物差しにする理由は弱い。[8]

ここで対象者は、すでに運動を行っている成人である。運動を始めたことがない人への開始支援とも、休んだ直後に実際に声かけを変える介入とも異なる。また、思い出した場面への回答なので、思いやりが反応を変えた方向だけでなく、別の特徴が両方に関わった可能性も残る。休んだ自分への優しさを試す根拠にはなるが、再開率を約束する数字にはならない。[8]

この調査は性別だけでなく、自分をどれほど男性的・女性的と捉えるかも尋ねている。男性的だと捉える程度によって、セルフコンパッションと、動機の乏しさや運動の価値を認める動機との関連が異なった。自分への優しさに対する反応を、男女の区分だけで説明しない設計である。全員に同じ励ましの言葉が同じように届く、という読み方より、本人が持つ自己像も関わる結果として読む方が正確だ。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

優しさと活動量の間には、障害を越える自信がある

英国成人654人を9か月間、3時点で追った縦断研究では、初めのセルフコンパッションが、その後の身体活動の水準と関連していた。対象は英国の成人全体であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この結果だけでは判断できない。縦断研究とは、同じ人たちを時間を置いて調べる研究である。その場限りの調査より時間の順序を検討しやすいが、参加者を思いやりの高低へ無作為に割り付けた試験ではない。[4]

この研究で注目したいのは、障害があっても行動できるという自信、つまり障害対処の自己効力感である。単に「自分は運動が得意だ」と感じることではなく、運動を妨げるものがあるときにも対処できる感覚に焦点を当てている。中間時点のこの自信が、開始時のセルフコンパッションと最後の身体活動をつなぐ統計的な経路として示された。[4]

例えば、夕方の予定が仕事で崩れたとき、「また自分のせいだ」とだけ考えるより、帰宅が遅れる日に使える別の枠を探す。この場面の描写は研究で検証された処方ではないが、自分への思いやりを次の対処へ結びつける例になる。優しい言葉を唱えることだけでなく、障害を扱う余地を残す、という読み方だ。[4]

ただし、追跡した活動量も心理的な特徴もオンライン調査による回答であった。「思いやりを増やせば、何分活動が増える」と因果的な量へ置き換えることはできない。人の中での変化や特徴同士の関係を考慮した解析でも、介入で起こす変化と同じとは限らない。見つかったのは、再開を支える候補となる経路である。[4]

測定では、各時点で、そのときのセルフコンパッション、障害対処の自己効力感、身体活動をそれぞれオンラインで尋ねた。思いやりの得点だけを繰り返し測った研究ではなく、心理面と行動面の関係を追っている。開始時の思いやりと後の活動が結びつくだけでなく、その間に測った対処の自信がどのように関わるかを問う設計だった。[4]

解析では、同じ人の前の時点の特徴が後の時点へ及ぼす関係や、同じ時点で思いやりと活動が共に高い関係も考慮した。そのうえで中間時点の自己効力感を経由する関連が残った点に、この研究の意味がある。単純に「優しい人ほどよく動く」と人同士を比較するより、時間を隔てた関係を詳しく検討している。ただし、活動量は本人の回答であり、装着機器で測った活動との区別が必要だ。[4]

運動したい気持ちと、実際に動ける日は違う

より細かい時間幅で見ると、意欲と行動のずれも見えてくる。過体重または肥満の成人116人を対象とした研究では、遠隔の行動的減量プログラムの中で、そのときの気分や疲れなどと運動を調べた。18〜39歳の女性全体にそのまま当てはめられるかは、体格や減量支援への参加という条件の違いを踏まえて検討する必要がある。全員に減量を勧めるための研究として読む必要はなく、ここで注目するのは、同じ人でも状態によって意欲と行動の関係が変わる点だ。[6]

プログラムは12週間で、開始時、中間、終了時に、それぞれ2週間の測定期間を設けた。スマートフォンによる短い質問を毎日6回行い、活動量は装着機器でも測定した。長い期間を振り返る回答だけでなく、そのときの状態と中高強度の活動を照らし合わせた設計である。[6]

セルフコンパッションが高い瞬間は、運動する意図が強いことと関連した。しかし、実際の中高強度活動の予測因子として挙がったのは、活力、肯定的な感情、自制心、身体への満足、自己効力感などであり、セルフコンパッションはそこには含まれなかった。自分に優しくできて運動したくなったことと、その後の活動が増えたことは同じ結果ではない。[6]

疲れは、意欲にも実際の活動にも負の関連を示し、「するつもりだったのに、しなかった」という隔たりが生じる確率の高さとも関連した。意欲があるのに動けなかった日を、すべて自分への甘さで説明するのは、この結果に沿わない。疲れという状態を別に見る必要がある。[6]

質問で測ったのは、運動への意図に加え、そのときの状態を表す11の候補だった。ストレス、疲れ、痛みや不快感は意図と負の関連を示し、活力、肯定的な感情、好ましい対人交流、自制心、自己効力感、セルフコンパッションは正の関連を示した。意図に関わる候補だけでも、身体の感覚、気分、人との出来事が混ざっている。自分への接し方だけで意欲を説明する設計ではない。[6]

この研究は減量プログラムに参加している人の観察であり、通勤帰りにヨガを選ぶ人全体の結果ではない。また、予測因子という言葉は、測定された状態と後の行動の統計的な関係を指す。疲れを取り除けば必ず動く、とまで結論するものではない。意欲と活動を別に測ったからこそ、自分への思いやりに関する結果も、気持ちの側に見られたものとして読める。[6]

休んだ翌日に確認するなら、「昨日より自分を責めなくなった」と「次の運動へ出かけた」を別の出来事として扱う。それぞれを確かめることで、心理的な支えに期待する役割と、予定や体調を確認する役割を取り違えずに済む。[4][6]

数字で読む休んだ後の運動意欲

220人:運動を休んだ経験への反応と、自分への思いやりを調べた成人の人数である。[8]

654人・9か月:英国の縦断研究の対象者数と追跡期間であり、全員が再開したという数字ではない。[4]

116人:そのときの状態と運動の意図、機器で測った活動を調べた成人の人数である。[6]

18人・6週間:糖尿病予備群を対象に、自分への思いやりを取り入れたオンライン支援の実施可能性を検討した試験の規模と期間である。[9]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約