自律神経を整えるハグは一人でもできる?触れる相手とストレス反応を研究で読む

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日常のハグが多い日は、翌朝に何が見られたか

実験室の外でも、ハグとストレスに関わる反応の関連が調べられている。大学新入生104人の日々のハグを、その都度回答する方法で追い、唾液を用いて翌朝のコルチゾール覚醒反応を測った研究である。コルチゾール覚醒反応とは、起床に伴うホルモンの変化を捉える指標であり、日々のストレスや社会的な情報への反応を調べるために使われている。大学新入生という生活段階に限られた対象なので、18〜39歳の女性全体への適用には慎重さが必要だ。[7]

参加者が普段より多くのハグを報告した日の翌朝は、ハグが少なかった日の翌朝より、この反応が有意に小さかった。恋人間のハグに限らず、日々の人との関わりの中での接触を扱った点に意味がある。研究の結果を、恋人のいる人だけのセルフケア情報に狭める必要はない。[7]

ただし、これはハグをする回数を割り付けた試験ではない。日々の行動と翌朝の値の関連を見た観察研究である。人と会う状況や、その日に起きたこととハグは切り離しにくい。ハグを増やせば翌朝のホルモン反応を確実に変えられる、という因果関係に読み替えてはいけない。[7]

また、対象は大学新入生である。新しい環境に入った若者の日常で見られた関連を、夜勤明けの人や、育児中の人にも同じように当てはめることはできない。自分の生活に近いかどうかを考えるには、人数だけでなく、誰を追ったかも一緒に読む必要がある。[7]

別の研究では、感染症流行の前と流行中という異なる集団を対象に、日常のハグとそのときの気分を調べている。この異なる時期の集団での関連が18〜39歳の女性にも同じ強さで見られるかは、別に確かめる必要がある。流行中にはハグの頻度が低く、日々のハグと気分には正の関連があった。その関連は流行中の集団でより強かったが、研究者は相関の結果であることを明確にしている。[8]

気分がよいから人と近づきやすかった可能性も、触れることと気分の両方にその日の出来事が関わった可能性も、関連の結果だけでは区別できない。だからこそ「ハグの数を増やせばメンタルが改善する」という目標にはしない。日常研究は、人との接触を含む生活の文脈を考える材料として読むほうが役に立つ。[8]

日々の記録をするなら、ハグがあったかだけでなく、自分はその接触を望んだか、どのような日だったかも言葉にしておきたい。これは回数を競うための記録ではない。ハグの多い日と気分の関連を示した研究を、自分への行動命令に変えず、生活の場面を思い出すきっかけにするためだ。[8]

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触れる相手だけでなく、触れられたいかを確かめる

自分への接触を調べる理由の中には、他者からの接触を得られない場合だけでなく、心地よく感じない場合や、安全だと思えない場合も含まれていた。誰かに触れてもらうことが前提ではないという研究の出発点は、実際に方法を選ぶときにも大切である。[5]

触覚の好みを調べた研究では、止まったままの接触と、皮膚をなでる動きのある接触を比べている。実験室でロボットによる接触を実際に受けた反応と、オンラインで接触の動画を見た評価を用いた研究である。この参加者たちの好みを18〜39歳の女性全体の好みとして扱うことはできない。触れることは同じでも、動かし方、力、手のどこに触れるかを含む条件によって、心地よさの評価は変わった。[17]

全体として、ゆっくりした愛撫に相当する速さの接触は好まれやすかった。一方で、静止した接触が別のなで方より好まれる条件もあり、手の甲では動画上の静止した接触と好まれやすいなで方が同程度に評価された。動きさえあればよい、抱いて止まればよい、と単純には決まらない。[17]

親密な接触に対する態度は、こうした好みの違いを予測した。また、ストレスを強く感じていることと、ロボットによる静止した接触の評価の低さにも関連があった。心地よさに個人差と文脈の影響があるという結果であり、触れられて嫌だと感じる人を、緊張を解くのが下手な人と見なす理由はない。[17]

ここで測ったのは主に接触の好みである。好まれた触れ方が、そのままコルチゾールを最も下げる触れ方だと結び付けることはできない。心地よさを調べた研究と、ストレス課題後のホルモンを調べた研究では、答えようとする問いが違う。自分に合う方法を考える際も、この区別を保ちたい。[5][17]

実際に他者とのハグを選ぶなら、相手にも自分にも断る余地を残す。善意で始めた接触であっても、相手が望んでいるかは別に確かめる必要がある。自分が触れられたくない日には、その選択を尊重してよい。接触への態度や状況が心地よさに関わるという結果は、形をそろえるより本人の選択を大切にする考え方と整合する。[17]

中央線の混雑で肩が触れることまで、ハグの研究の恩恵に数える必要はない。今回の試験が扱った自分への接触や他者からのハグと、望んでいない接触は、同じ条件ではない。相手がいるかどうかより先に、自分がその接触を選べるかを考えたい。[5][17]

接触が苦手な理由を、自分で説明できなければ断れないわけでもない。実験で評価した触覚への態度は、人によって触れ方の評価が異なることを示している。日常では「今日は触れないほうがよい」と感じるだけで、別の方法を選ぶ理由になる。自分への接触も他者とのハグも、実行できたかどうかで意欲を評価する課題にしない。[17]

触れる相手がいる人といない人を、健康への有利不利で並べることも避けたい。日常のハグを調べた観察研究は人との関わりを考える材料になるが、健康な若者の比較試験では自分への接触にも結果が出ている。生活の条件が違う読者それぞれに、選べる入口があるという読み方ができる。[5][7]

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よくある誤解

「ハグをすれば、副交感神経が働いて必ず脈が落ち着く」という説明は、この試験の結果とは合わない。コルチゾールに違いが出ても、心拍と本人が答えたストレスには群間差がなかった。ハグという動作を見ただけで、すべての反応の方向を決めることはできない。[5]

「一人で触れても、人との接触にはかなわない」と断定することもできない。健康な若者の試験では、自分に触れる群でも他者からハグを受ける群でも、対照群より課題後のコルチゾールが低かった。ただし、この結果は両者の役割が生活の中ですべて等しいという意味でもない。試験で測った反応の範囲にとどめて評価する。[5]

「続ければ慢性的なストレスまで解消する」という期待にも距離を置きたい。14日間の比較では、その場のストレスなどが減った一方、振り返って答える尺度には効果がなかった。その場で少し楽になることには意味があるが、長い目で見た生活の改善まで先に約束する結果ではない。[1]

今日からできること

  • 一人で試すなら、胸にそっと手を置くような、自分で選べる接触を候補にする。159人の試験で扱われた方法を、強く抱き締める義務に変えない。[5]
  • 接触の前後で、今の気分や疲労を短く言葉にする。78人の比較試験では、その場の回答と期間を振り返る回答で結果が違ったため、今の実感を長期の改善と分けてみる。[1]
  • 他者とのハグは、相手と自分が望んでいる場面で選ぶ。触覚の好みには個人差があるため、研究結果を理由に接触を求めたり、我慢したりしない。[17]
  • 触れる方法が合わなければ、短い瞑想という候補もある。14日間の試験では、その場のストレスなどの変化に、接触と瞑想の有意な群間差はなかった。[1]
  • 日々のハグに回数のノルマを付けない。104人の研究は翌朝の反応との関連を示した観察研究であり、回数を増やすための処方ではない。[7]
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オンザショアで、予定に置ける時間を探す

触れる方法を自分で選ぶのと同じように、体を動かす時間も内容から選びたい。オンザショア立川店には、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも選択肢になる。ハグの研究が、これらのレッスンの効果を示したものではない点は区別しておく。

参加条件も先に確かめたい。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金と体験の予約で検討できる。

通える時刻と場所は店のトップで確認できる。営業時間は8:00〜23:30、年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。自分の予定の中で、取り組む内容と時間の両方を選ぶ場所として考えたい。

参考文献

[1] Self-Soothing Touch Reduces Momentary Stress, Fatigue, and Loneliness Comparable to Brief Meditation: A Randomised Controlled Trial — Maier F, Luttenberger I, Dreisoerner A, Szaszkó B., 2026, Stress and health : journal of the International Society for the Investigation of Stress. DOI: 10.1002/smi.70145

[5] Self-soothing touch and being hugged reduce cortisol responses to stress: A randomized controlled trial on stress, physical touch, and social identity — Dreisoerner A, Junker NM, Schlotz W, Heimrich J, Bloemeke S, Ditzen B, van Dick , 2021, Comprehensive psychoneuroendocrinology. DOI: 10.1016/j.cpnec.2021.100091

[7] Hugs and Cortisol Awakening Response the Next Day: An Ecological Momentary Assessment Study — Romney CE, Arroyo AC, Robles TF, Zawadzki MJ., 2023, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph20075340

[8] A Comparison of Hugging Frequency and Its Association with Momentary Mood Before and During COVID-19 Using Ecological Momentary Assessment — Packheiser J, Sommer L, Wüllner M, Malek IM, Reichart JS, Katona L, Luhmann M, O, 2024, Health communication. DOI: 10.1080/10410236.2023.2198058

[17] Hold me or stroke me? Individual differences in static and dynamic affective touch — Ali SH, Makdani AD, Cordero MI, Paltoglou AE, Marshall AG, McFarquhar MJ, McGlon, 2023, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0281253

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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