スクワットの重りは真上に動けばよい?横へのずれと関節の負担を研究で読む

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動画の見栄えと、痛みの経過は別々に確かめる

スクワットを見てけがのリスクを評価できるかを扱った系統的レビューは、両脚、片脚、頭上に腕を上げるスクワットなどを含む7研究を整理した。対象研究の方法には違いがあったが、スクワットは臨床で使いやすい評価動作になりうるとされた。その一方で、含まれた研究のうち2本は、スクワットだけでは傷害リスクの評価に十分でないと結論づけている。[5]

この両方を残すことが大切だ。「評価に使える」と「それだけで将来を言い当てられる」は同義ではない。動作を観察する価値を認めながら、単独の結果に任せきりにしない読み方である。バーの横ずれにも同じ区別が必要で、記録した変化を相談の材料にすることと、将来のけがを断定することを分けたい。[5]

痛みのある人の経過を追った研究も、この区別を考える助けになる。膝のお皿の周辺に痛みを抱える人を対象とした無作為化比較試験のデータを、別の問いから分析した研究である。元の試験は218人を対象とし、この分析に利用できたのは157人分だった。段差の上り下りやスクワットで、痛みなく行えた回数の変化と、本人が答えた症状や生活の評価との関連を調べた。対象は膝周辺に痛みのある患者であり、18〜39歳の健康な女性のフォーム評価へそのまま当てはめることはできない。[20]

結果は一様ではなかった。段差を上るテストの改善は、本人の症状や生活に関する一部の評価と関連していたが、スクワットのテストの変化は、調べた本人による評価のいずれとも関連しなかった。機能テスト全体での説明率は11〜30%で、動作テストの結果だけで本人の状態を言い尽くせるものではなかった。[20]

これは、スクワットが役に立たないという結論ではない。痛みなく行えた回数という、見て数えられる指標の変化と、本人が感じる症状や生活の変化が一致しなかった、という結果である。バーの軌道を測った研究でもないため、横ずれの大きさと痛みの関係をこの研究から決めることはできない。[20]

むしろ日常に持ち帰りたいのは、観察した動きと本人の報告を別々に記録する姿勢だ。動画では整って見えるが本人は不快だという場面で、見栄えを理由に感覚を打ち消さない。反対に、以前より動きやすいという感覚だけで、動画に映る変化をすべて上達と決める必要もない。測る指標によって見える側面が違うという研究結果に沿った整理である。[5][20]

たとえばトレーナーへ動画を見せるなら、「横へずれた」の一言に加え、どの負荷だったか、どの局面か、本人は何を気にしたかを添える。それぞれを違う情報として渡すのだ。関節位置を扱う研究、筋活動を扱う研究、本人の評価を扱う研究では、答えている問いが違う。この違いを残した相談なら、線だけを採点する話から先へ進める。[1][18][20]

なお、痛みがある場合の運動の可否や、治療に関わる判断は医師に相談する対象である。動画の曲がり方を自分で診断名へ結びつけたり、線を直すために痛みを押して反復したりする必要はない。スクワット単独の評価に限界があるというレビューの結果を、自己判断の強い根拠として逆向きに使わないことだ。[5]

本人による評価を扱った研究には、もう少し読み分ける点がある。元の試験が無作為化比較試験であっても、ここで問われたのは、動作テストの変化と本人の回答の変化が関連するかどうかだった。したがって、回数を増やせば生活の評価が改善する、あるいは回数を増やしたせいで改善しない、という因果の話ではない。[20]

説明率11〜30%という数字も、治療の成功率や痛みが消えた人の割合ではない。調べた機能テストの変化と本人の回答の変化が、どれほど重なって説明されるかという数字である。しかもスクワットでは本人の評価との関連が認められなかった。数字の大きさを読む前に、何と何を結びつけているのかを確認する必要がある。[20]

この視点があると、前回より回数が増えたが普段の階段はまだ気になる、といった相談を矛盾扱いせずに済む。研究が分けて調べたように、テストで行えたことと、生活で本人が感じることを別の欄に置く。そのうえで変化を追う。動作を観察する価値を残したまま、単独のテストで判断を閉じない姿勢である。[5][20]

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よくある誤解

「横ずれを見つければ、関節の危険度まで分かる」という思い込みがある。動画を使った実験が調べたのは、関節位置やバーの軌道に現れる動作パターンの変化である。人と計算モデルの一致率は、関節の損傷を検出した精度ではない。画面上で分かる変化と、その変化に付ける意味を分ける必要がある。[1]

同じ理由で、他人のきれいな線をそのまま自分の合格線にするのも慎重にしたい。研究では負荷条件を分け、参加者の動作を記録して比較している。動画を見た印象だけで、対象も重さも違う人同士の優劣を付ける方法ではない。まず比較の単位を自分の条件へ戻すほうが、何が変わったかを考えやすい。[1]

「かかとを高くして線が整えば、関節の問題も解決した」という理解も飛躍する。メタ分析では、足首と膝の動く幅の増加や、かかとの高さと股関節・体幹の動く幅との関連が示された。これは動き方の変化である。見た目の変化を、痛みやけがの問題が解決した証拠へ置き換えないことが大切だ。[3]

「ベルトを使えば体幹も脚も強く働く」とも限らない。健康な若い男性の実験では、ベルトだけで筋活動は変わらず、腹部に力を入れた条件で腹筋の活動が増えた。しかも腰部と下肢には有意な変化がなかった。道具を付けたという事実と、どの筋肉にどんな変化があったかは別に確認する話である。[18]

この結果は、ベルトのあらゆる用途を否定するものでもない。実験が比較した条件と、測った筋活動の範囲で読む。軌道、筋活動、痛みのどれかに変化があったとき、残りも同じ方向へ変わったことにしない。その小さな区別が、研究の数字を自分の動作へ持ち込む際の足場になる。[1][18][20]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 動画を残すなら、重さと足元の条件も一緒にメモする。10人の動作検出研究が追加負荷なし、体重の50%、75%を区別したように、条件を区別する発想を借りる。研究の重さを自分の練習目標にする必要はない。[1]
  • バーだけを拡大せず、体の位置も見える記録として相談に使う。3回ずつの動作を扱った実験のように、動いている途中の関節位置と軌道を組み合わせて見る視点である。[1]
  • 靴やかかとの条件を変更したら、前の動画との違いをすぐ上達や失敗と呼ばない。14研究を統合した分析では、足元の変更で複数の関節の動く幅が変わった。[3]
  • 気になる局面を「下ろすとき」「立つとき」と言葉にする。健康な男性28人の実験でも、筋活動には局面による違いが認められた。[18]
  • 動作の記録と本人の感覚を別々に残す。膝周辺の痛みを扱った157人分の分析では、スクワットテストの変化と本人の評価は関連しなかった。痛みがある場合の運動の判断は医師に相談する。[20]

オンザショア立川店で、線の採点から動きの相談へ

バーの線が気になったら、重さや足元、気になった局面を整理して、動きを相談する機会へつなげたい。オンザショア立川店にはパーソナルトレーニングがある。相談したい内容と参加したい種目を照らす入口は店舗サイトだ。

妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。運動する場を選ぶ際には、こうした参加条件も先に確かめておく。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを扱う。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金ページと体験予約で費用や日程を確認できる。

営業時間は8:00〜23:30、年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。動画の見直しで生まれた疑問を、次に体を動かす予定へ持っていく。

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参考文献

[1] Comparing Video Analysis to Computerized Detection of Limb Position for the Diagnosis of Movement Control during Back Squat Exercise with Overload — Peres AB, Sancassani A, Castro EA, Almeida TAF, Massini DA, Macedo AG, Espada MC, 2024, Sensors (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/s24061910

[3] Heel elevation increases ankle and knee range of motion during squatting in healthy adults: a systematic review with meta-analysis — Ghasemi M, Emami M, Mohammadi Yaghoubi U., 2026, Sports biomechanics. DOI: 10.1080/14763141.2026.2619893

[5] Squat task as an assessment tool for detecting injury risk: A systematic review — Avcı EE, Kartal G, Çakır F, Polat MG, Demirbüken İ., 2026, Journal of bodywork and movement therapies. DOI: 10.1016/j.jbmt.2025.12.024

[18] Changes in muscle activation in response to abdominal bracing and stabilization belt use during a loaded squat — Lynch DJ, Drusch AS, Hooper TL, James CR, Brooks TJ, Wilford KF, Seeber GH, Size, 2025, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2025.2535048

[20] Is outcome observed in performance of clinical tests associated with patient-reported outcome measures after patellofemoral pain treatment? Secondary analysis of data from a randomized clinical trial — Machado EM, Matthews M, Rathleff MS, Serrão FV, Vicenzino B., 2026, Brazilian journal of physical therapy. DOI: 10.1016/j.bjpt.2026.101593

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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