HIITの下半身ダッシュは重りを引くと違う?そりの抵抗と脚の力の向きを読む

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走る速度をそろえると、違いの見え方も変わる

そりの重さが変われば、走る速度も変わる。それでは、足の運びや地面反力の差のうち、どこまでが抵抗そのものに関係するのか。この問いを考える手がかりが、同じ速度の場面を比べた実験である。[5]

男性短距離選手9人が、制御された抵抗を加える装置を使い、抵抗なしと4、6、8、10、12 kgの条件で加速走を行った。最大の走行速度は、抵抗なしの9.84 m/sから12 kgの6.71 m/sへと低下した。重い条件ほど最高到達速度が下がる点は、そりの実験と方向が共通する。男性短距離選手の数値を18〜39歳の女性の速度や負荷の目標にするには、対象の違いが大きい。[5]

ただし、この研究では走路の地面反力を測り、同じ速度に達した場面の値を比較している。その結果、地面反力に関する変数の違いは約4%、時間や距離に関する歩行・走行の変数の違いは約9%と比較的小さかった。抵抗による走りの違いを考えるとき、比較時の速度も重要になる。[5]

これは、前半で紹介した「負荷で力積が増える」と矛盾して見えるかもしれない。しかし、特定の接地の比較と、同じ走行速度での比較は、同じ問いを検証していない。加速のどの局面にいて、どの速さで足を着いていたかをそろえると、抵抗条件間の違いが小さく見える部分がある。[5][12]

日常の記録に置き換えるなら、抵抗なしの最速の場面と、重いそりで進み始めた場面を映像で並べ、膝の曲がりが違うからと直ちにフォームの優劣を決めないことだ。まず、負荷だけでなく速さも違っていると気づく。そのうえで指導者と、出だしを練習したいのか、速い速度で走りたいのかを言葉にする。この実験は、比較の条件をそろえる大切さを示している。[5]

なお、制御装置のkg表示と、地面を滑るそりのkgを同じ抵抗として扱うこともできない。前者の実験は加える抵抗を装置で調整し、後者では摩擦が実効的な負荷に関わる。研究の数字を比べる際には、重さの欄だけでなく、どんな装置で抵抗を作ったかを読む必要がある。[5][16]

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続けた後の変化は、その場の力積と分けて読む

重りを付けた瞬間に力積が増えたことは、重りを外した走力が育った証明とは別である。継続後の変化を調べた小規模な無作為化比較試験では、男性アマチュアサッカー選手16人を、重いそりを使う群と抵抗なしで走る群に分けた。期間は8週間で、計16回、各回に20 mのダッシュを10本行った。男性競技者の試験なので、18〜39歳の女性一般に同じ処方と改善幅を当てはめることはできない。[2]

そりの負荷は体重の80%だった。最大水平力の効果量はそり群0.80、対照群0.20だったが、この指標の群間差は明確でなかった。一方、力をより水平に使う機械的有効性の効果量は0.95と−0.11で、群間差は中程度と評価された。そり群の中だけで増えた値と、比較相手を上回ったかどうかは、区別して読む必要がある。[2]

効果量は、変化の大きさを比較しやすく表した指標で、改善した人の割合ではない。この試験では、そり群の5 mの走成績の改善は中程度、20 mは小さいと評価された。大きな重りを使ったから、どの距離の記録も大きく伸びるという結果ではない。小規模な競技者の試験として、期待できる指標と不確かさを一緒に受け取る。[2]

また、成果を測る日でも見え方が変わる。男性13人、女性9人の訓練された短距離選手を調べた研究では、10週間の重い抵抗走の後、複数の週に30 mの走成績と力学的指標を測定した。最大水平パワーの平均の改善は、介入後の最初の測定で5.39%、個人ごとの最高値を使うと9.98%だった。女性も含むが訓練された競技者の結果であり、18〜39歳の女性一般で同じ改善や経過が得られるかは分けて考える必要がある。[7]

同じ研究で、最大水平パワーが最も高くなる週は人によって異なり、22人中7人は終了後4週目に最高値となった。ここから全員が4週間待つべきだという予定表は作れない。介入後の同じ日に測った集団平均と、各人が最もよかった日の値が、異なる意味を持つと読むのが妥当だ。[7]

女性の参加者がいることも、一般の女性向けのメニューが確定したことと同じではない。この研究の対象は訓練された短距離選手である。仕事帰りに運動を再開する人は、競技者が扱った負荷や反復数を目標にするより、何のために走るのかを先に整理したい。ここで取り上げた長期研究が主に評価したのは加速の力学や走る成績であり、体型の評価とは目的が異なる。[2][7]

運動を選ぶときも、重いそりを引けること自体を到達点にしなくてよい。出だしの水平力を狙う競技練習と、生活の中で下半身を動かす時間を持つことでは、必要な評価が違う。研究の対象と目的を自分の予定に並べてみると、器具を増やす前に相談する内容が具体的になる。[2]

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よくある誤解

「重いそりなら、軽いそりより全部の指標がよくなる」という読み方はできない。短距離選手のその場の比較では、理論上の最大速度は落ち、理論上の最大水平力と最大パワーには条件間の差がなかった。変化したのは、加速終盤のパワーや力の方向に関する指標などである。「脚がきつい」を、すべての能力が伸びるという結論に変換しないことだ。[1]

「体重比が同じなら同じ練習」という理解にも修正が要る。そりでは走行時の摩擦が実際の負荷に関わり、ハーネスを肩に付けるか腰に付けるかでも力積や体の動きが違った。ほかの人の記録の重量だけを見て、自分もそこまで増やす必要があるとは判断できない。プレートは自慢できても、摩擦は写真に写りにくい。[10][16]

「短い運動だから翌日は元通り」とも限らない。男女の競技者10人が条件を替えて行った比較では、抵抗なし、体重の10%、20%の負荷のいずれでも、運動後の筋肉痛が72時間まで増えていた。20%の条件だけでは、30 mの走成績が24、48、72時間後に低下していた。時間の短さと回復の早さを同じ目盛りで測らないほうがよい。男女の競技者の比較であり、18〜39歳の女性一般の回復時間をこの結果だけで決めることはできない。[8]

この回復研究は、短いダッシュをまとめて反復し、間に分単位の休憩を置く競技者の試験だった。そりを使う映像を見て、そのまま休憩の短いHIITの回路に移す根拠にはならない。研究での反復の組み方と、自分が参加するクラスの進め方は、名前が似ていても確認したい条件である。[8]

今日からできること

  • そりを使う前に「出だしの加速を練習したいのか」を指導者に伝える。男性16人の継続試験で扱ったのは、主に水平力や短距離の走成績だった。下半身を動かしたいという希望を、そのまま競技用の負荷目標に置き換えない。[2]
  • 記録には重さだけでなく器具、走る場所、ハーネスの位置も残す。男性14人の比較では肩と腰で力積や動きが違い、摩擦の実験では実効的な負荷に速度も関わった。同じ条件の自分と比べる材料にする。[10][16]
  • 負荷の相談では、抵抗なしから速さがどう変わるかも確認する。育成選手12人の研究は10%、15%、20%の速度低下を設定していた。ただし、この数字を初心者に共通の推奨値として採用するのではなく、重量以外の見方として使う。[6]
  • 運動直後だけで予定を決めず、翌日以降の脚の状態も記録する。競技者10人の比較で、20%の負荷後は30 mの記録低下が72時間後まで見られた。翌日の別の運動や移動の予定まで含めて指導者と相談する。[8]
  • 成果を知りたいときは、同じ条件での変化を継続して見る。訓練された男女22人の研究では、介入後に最大水平パワーが最も高くなる週がそろわなかった。その日の記録だけで、努力全体に合否を付けない。[7]
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オンザショア立川店で、動く時間を予定に置く

重い道具を扱う目標より先に、生活のどこに運動の時間を置くかを決める。その相談先として、オンザショア立川店のパーソナルトレーニングやHIITを選択肢にできる。そりを使った競技研究の成績を、当店のレッスンの効果に置き換えるものではない。

営業時間は8:00〜23:30で、年中無休だ。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。仕事や講義の前後を見ながら、通う時間を予定に組み込む場所として考えたい。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。種目や料金の確認には店の案内と料金ページを利用できる。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにタオル類とマットのレンタルを含む。体験の予約から申し込める。自分の予定に置ける運動を選ぶ入口にしたい。

参考文献

[1] Effect of weighted sled towing on sprinting effectiveness, power and force-velocity relationship — Pantoja PD, Carvalho AR, Ribas LR, Peyré-Tartaruga LA., 2018, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0204473

[2] Very-Heavy Sled Training for Improving Horizontal-Force Output in Soccer Players — Morin JB, Petrakos G, Jiménez-Reyes P, Brown SR, Samozino P, Cross MR., 2017, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2016-0444

[5] Influence of horizontal resistance loads on spatiotemporal and ground reaction force variables during maximal sprint acceleration — Sugisaki N, Kobayashi K, Yoshimoto T, Mitsukawa N, Tsuchie H, Takai Y, Kanehisa , 2023, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0295758

[6] Effect of Velocity-Based Loading on Acceleration Kinetics and Kinematics During Sled Towing — Bentley I, Sinclair JK, Atkins SJ, Metcalfe J, Edmundson CJ., 2021, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000002850

[7] Individual Adaptation Kinetics Following Heavy Resisted Sprint Training — Morin JB, Capelo-Ramirez F, Rodriguez-Pérez MA, Cross MR, Jimenez-Reyes P., 2022, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000003546

[8] Recovery kinetics following sprint training: resisted versus unresisted sprints — Liakou CA, Fatouros IG, Poulios A, Tsatalas T, Karampina E, Karanika P, Kaloudi , 2024, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-023-05317-x

[10] Impact of Harness Attachment Point on Kinetics and Kinematics During Sled Towing — Bentley I, Atkins SJ, Edmundson CJ, Metcalfe J, Sinclair JK., 2016, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000001155

[12] Effects of weighted sled towing on ground reaction force during the acceleration phase of sprint running — Kawamori N, Newton R, Nosaka K., 2014, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2014.886129

[15] Effects of sled towing on sprint starts — Cottle CA, Carlson LA, Lawrence MA., 2014, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000000396

[16] Determining friction and effective loading for sled sprinting — Cross MR, Tinwala F, Lenetsky S, Samozino P, Brughelli M, Morin JB., 2017, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2016.1261178

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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