剣道の体力づくりは有酸素だけでよい?短い攻防と稽古全体の燃料を分けて読む

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体力の数字だけで、強さの順位はつかない

フェンシングでは、酸素摂取量と競技水準の関係も調べられている。全国水準の大学フェンシング選手7人を調べた研究では、脚を使う運動での最大酸素摂取量が50.2 mL/kg/分、腕を使う運動では34.2 mL/kg/分だった。有酸素能力は同程度の年齢の活動的な男性よりわずかに高いが、世界水準の持久競技選手よりかなり低いと報告された。18〜39歳の女性の剣道の目標値として、そのまま用いることはできない。[8]

著者は、フェンシングの成功は、高い有酸素能力や低い体脂肪率よりも、技術、速度、敏捷性に依存する可能性を示した。[8] これは、持久力の役割を消す結論ではない。競技成績を説明するには、有酸素能力とは別の要素も考える必要があるという結論だ。対象は少人数の大学選手であり、この値を剣道選手の合格点にすることもできない。

一方、エネルギー供給のレビューは、競技全体では酸化系が主役だと整理している。[2] この見方と、技術などが成功に関わるという見方は対立しない。前者は「運動を何で賄うか」、後者は「高い競技水準を何が特徴づけるか」という異なる問いを扱っている。[2][8] 問いを混ぜると、走り込みを増やすか全部やめるか、という不必要な二択になる。

剣道の練習計画に下ろすときは、練習量を決める前に、自分が困っている動作を言葉にしたい。打突の勢いなのか、終盤の動きなのか、相手への対応なのか。同じ「体力がない」という感想でも、相談の内容は違う。ここで挙げたフェンシング研究から、剣道の走行距離や追加練習の回数を算出することはしない。[2][8]

研究の対象にも目を向けたい。フェンシングと車いすフェンシングの実験・量的観察研究445件を整理したスコーピングレビューでは、実験室研究と横断研究が多く、前向きコホート研究は5.4%、無作為化比較試験は4.3%だった。多くの研究が50人未満で、性別が明記されていない研究も24.3%あった。[13] 対象はフェンシングと車いすフェンシングの選手であり、18〜39歳の女性の剣道の練習計画にそのまま適用できる研究群ではない。

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暑さと注意の疲れを、燃料不足とひとまとめにしない

剣道で直接検討されている別の問題が、暑熱負荷である。2024年のスコーピングレビューは、選定した15件の文献のうち11件が現場での研究だったと報告した。対象は主に男子大学生で、女性や異なる年齢層を扱う研究が不足していた。著者は研究の少なさと古さを指摘し、熱負荷と健康、競技パフォーマンスとの関連の検討を求めている。18〜39歳の女性にも同じ負荷が生じるかを、この男子大学生中心の結果だけで判断することはできない。[19]

研究で用いられた評価には、稽古前後の体重変化が14件、体温が9件、心拍数が8件含まれていた。複数の指標を使った研究は少なかった。[19] これらの件数を足して文献総数と比べる必要はない。同じ研究が複数の測定を行うことがあるからだ。また、このレビューは剣道に特化した暑熱管理の指針がないことも指摘している。[19]

この知見から読者に提案したいのは、きつさを感じた日の環境を日誌に併記することである。稽古内容のほかに、暑さをどう感じたか、いつからつらくなったかを分けて書く。これは体温や心拍数を推測する方法ではない。熱負荷も検討されている競技である以上、練習不足という説明に急いで回収しないための記録だ。[19]

疲労を別の角度から扱ったのが、若いエペ選手19人、うち女性8人を対象とした準無作為化比較試験である。5週間の認知課題を組み合わせた訓練によって、認知的に疲れる課題の後の持続的注意への悪影響は軽減されたが、フェンシングのテスト成績には明確な改善がなかった。[14] 持続的注意とは、注意を保ち続ける働きのことだ。対象は若いエリート選手であり、18〜39歳の女性の剣道に同じ訓練効果を期待できるかは別に検証する必要がある。

試験の中身も見ておこう。両群とも5週間、週5回の練習を行い、訓練群はその前後または途中に認知的な訓練を週3〜4回加えた。評価では40分の認知課題の前後に、注意のテストとフェンシングのテストを行っている。[14] 追加課題の有無だけでなく、どの時点で何を評価したかまで含めて、結果を解釈する必要がある。

対照群では認知課題の後に主観的疲労、反応時間、注意の途切れが増えたが、訓練群ではその前後差が認められなかった。[14] ここで比べているのは、課題を挟んだ変化だ。「差がなかった」を、疲れが完全になくなった、あらゆる判断が速くなった、という表現に広げることはできない。稽古の成績への改善が明確でなかった点も、この評価の読み方から外せない。[14]

さらに、その訓練群では、疲労課題の前の時点で主観的疲労や反応時間、注意の途切れが増える結果もあった。[14] よい結果だけを拾って、剣道の練習前後に認知課題を足す提案にはつなげない。注意への影響と競技成績への影響さえ一致しなかった試験として読むと、疲労という言葉の広さが見えてくる。

仕事の後の稽古で「今日はもたない」と感じても、それだけで代謝のどの系が足りないかは判定できない。暑熱負荷を扱う剣道研究と、注意の疲れを扱うフェンシング試験は、それぞれ別の現象を測っている。[14][19] 道場に来るまでの一日と、道場で行ったことを分けて話せると、指導者への相談も具体的になる。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「短い攻防を繰り返すなら、全体が無酸素運動だ」という理解は、フェンシングの試合シミュレーションを整理したレビューとは合わない。酸化系は全体で大きな割合を担い、決定的な動作には無酸素の経路が関与する可能性がある。[2] 「短く動く」という外見から、運動全体の供給まで決めないことだ。

反対に「全体が主に有酸素なら、長く走るだけで十分」という理解も飛躍する。全国水準の大学フェンシング選手を調べた研究は、技術、速度、敏捷性の重要性を示唆している。[8] 走る練習の価値と、剣道で狙った動作を行えるかは、別々に確かめる必要がある。酸化系の割合は、練習時間の配分表ではない。[2]

「声を出すほど酸素を多く使うはず」という推測には、直接の反証がある。大学剣道選手の掛かり稽古では、気合によって換気量や呼吸数、呼気時間などが変化したが、酸素摂取量には有意差がなかった。[5] ただし、これは発声の影響が一切ないという意味でもない。何が変わり、何には差がなかったかを残す読み方が必要だ。

今日からできること

  • 稽古日誌には、行った稽古の種類と、動きづらかった具体的な場面を書く。剣道の呼吸試験でも3種類の運動を分けて酸素摂取量を測り、最も強度が高かった掛かり稽古で発声の影響を調べている。まず場面をそろえることを、指導者との相談に生かしたい。[5]
  • 掛かり稽古で呼吸が気になったら、発声を続けた場面も指導者に伝える。大学剣道選手8人の実験が扱ったのは、気合による呼吸の変化であり、自分の酸素摂取量を声で推定しない。[5]
  • フェンシング実験の毎分10.24 kcalを、自分の剣道の稽古時間に掛けない。15人の測定結果は、その競技と条件を付けたまま読む。[1]
  • 暑さを感じた日は、稽古内容に加えて環境とつらくなった場面を記録する。剣道の暑熱レビュー15件が扱う問題を、単に根性や体力の評価に置き換えない。[19]
  • 追加の練習を相談するときは、何を改善したいかを先に伝える。19人の若いエペ選手の試験でも、注意への影響の軽減と競技テストの改善は一致しなかった。別競技の訓練をそのまま増やす理由にはしない。[14]
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オンザショアで、通う時間を具体的に考える

剣道の稽古とは別に運動の時間を持つなら、何を行う時間かを分けて予定に置きたい。店の営業時間と、参加したいレッスンの開始時刻も別に確認する。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。ただし8時のレッスンは土曜と日曜に限られ、平日の最初の回は月曜から木曜が10時、金曜が13時となる。夜の遅い回は水曜と金曜の21時開始だ。年末年始の12/29〜1/3は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温ヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなどがあり、ヨガだけでも25種類以上のレッスンがある。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店の案内と料金、体験予約から、生活の中に置ける時間を確かめられる。

参考文献

[1] Physiological responses and energy expenditure during competitive fencing — Milia R, Roberto S, Pinna M, et al., 2014, Applied physiology, nutrition, and metabolism. DOI: 10.1139/apnm-2013-0221

[2] Energy System Contributions during Olympic Combat Sports: A Narrative Review — Franchini E., 2023, Metabolites. DOI: 10.3390/metabo13020297

[5] Continuous Vocalization during Kendo Exercises Suppresses Expiration of CO2 — Arikawa H, Terada T, Takahashi T, Kizaki K, Imai H, Era S., 2015, International journal of sports medicine. DOI: 10.1055/s-0034-1398679

[8] Physiological profile of national-class National Collegiate Athletic Association fencers — Vander LB, Franklin BA, Wrisley D, Scherf J, Kogler AA, Rubenfire M., 1984, JAMA. DOI: 10.1001/jama.1984.03350040030017

[13] Experimental and quantitative observational research in fencing and wheelchair fencing: A scoping review — Holmes K, Bottoms L., 2026, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0350383

[14] Effects of 5-Week Brain Endurance Training on Fatigue and Performance in Elite Youth Epée Fencers — Varesco G, Staiano W, Bracco M, et al., 2025, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2024-0396

[19] Current Situation of Heat Stress Studies on Kendo Players: A Scoping Review — Shishido H, Kagawa M., 2024, Journal of functional morphology and kinesiology. DOI: 10.3390/jfmk9040219

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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