
軟らかさと飲み込みやすさは、同じ結論ではない
夕方、立川駅へ向かう前に餅を食べる。伸び具合を楽しむつもりが、いつの間にか時計を見ながらの補給になっている。そんな場面でも、「軟らかい」という感想だけを、飲み込みやすさの保証にはしないでおきたい。
持久運動を行う人への糖質補給を扱った無作為化比較試験では、サツマイモを用いて改変した餅を作り、噛むことや飲み込むことに関わる性質を調べた。この餅では、もち米の餅と比べて噛む回数が少ない傾向があった。対象は持久運動の試験参加者であり、18〜39歳の女性の日常の間食に、そのまま当てはめるには条件が異なる。[2]
運動試験で比較した相手は、市販のゼリー飲料だった。改変した餅では、甘さ、喉の渇き、空腹の主観的な評価が抑えられた一方、運動中の心拍数、酸素摂取量、血糖上昇、きつさの感じ方には差がなかった。運動成績を妨げずに利用できたという報告であり、通常の餅のつく回数を評価した試験ではない。[2]
噛む性質を調べる場面の比較相手と、運動中の補給を調べる場面の比較相手も違う。ここを読み飛ばすと、「もち米の餅より運動中の空腹を抑えた」と取り違えてしまう。研究の結論を日常に持ち帰る際には、結果だけでなく、何と比べた結果かまで一緒に持ち帰る必要がある。[2]
また、この試験の運動は、最大酸素摂取量の80%で1時間運動した後、続けてタイムトライアルを行うものだった。最大酸素摂取量は、運動中に取り込める酸素量の上限を表す指標である。仕事帰りの軽い運動や、家での間食とは条件が異なる。[2]
「筋トレに餅」という検索でたどり着いた人も、伸びの長さから運動の効果を推定しない方がよい。この研究で扱ったのは持久運動中の補給であり、筋力や筋肉量の変化ではない。餅の食べやすさの研究と、筋トレの成果を問う研究は、答える問いが違う。[2]
補給試験での摂取時点も決められていた。運動開始時と開始30分後、さらにタイムトライアル終了直後に与える設計だった。通勤前に食べて夕方まで過ごすような場面ではなく、運動の進行に合わせた比較である。空腹の感じ方の結果を読む際にも、この時間の設定を切り離さない。[2]
主観的な評価に違いがある一方、血糖上昇には差がなかった点も押さえたい。空腹感の変化と血糖の変化は、この試験で同じ結果にはならなかった。食べた後の満足感だけから体内の反応を推測するより、それぞれ何を測ったかに立ち戻る方が確かである。[2]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
気道閉塞の研究は、食感の順位表にはならない
食感の話から安全性へ移るときも、物差しを変える必要がある。全国の複数施設で前向きに行われた観察研究では、食品による気道閉塞で病院へ搬送された人を調べた。これは普段餅を食べる人全体を追った研究ではなく、すでに閉塞が起きた患者の転帰を比べる設計である。18〜39歳の女性が普段の間食として食べる際の危険度へ、そのまま当てはめることはできない。[14]
解析対象は399人で、餅による閉塞は63人だった。餅関連の事例には、ほかの食品による閉塞と比べて、日常生活が自立している人や併存疾患の少ない人が多く、正月期の家庭内に集中する特徴が見られた。健康そうに見えることだけで、餅に関する注意を不要とはできないという視点を与える。[14]
年齢、性別、普段の生活機能、併存疾患、発生状況などを調整した解析では、餅が原因であることと30日生存との間に統計的に有意な関連はなかった。しかし、推定値には幅があった。差を確認できなかったことを、食品間の安全性が同じだと証明した結果としては読めない。[14]
この研究から「餅を食べるとどのくらいの確率で詰まるか」は計算しない。分母は餅を食べた全員ではなく、食品による気道閉塞で搬送された人だからだ。同じ人数の数字でも、誰を集めたかによって答えられる問いが変わる。[14]
また、研究で示された餅の粘弾性や粘着性への注意を、「粒を残せば安全」「よくつけば安全」という製法の順位へ変換することもできない。ここで比較されたのは餅による閉塞と、ほかの食品による閉塞である。つく回数の違う餅同士を比べた結果ではない。[14]
食感の好みを持つことと、安全性を断定することは両立させなくてよい。「この滑らかさが好きだ」で止めておける。食べる人の状態に関わる判断が必要なら医師に相談し、食品実験の軟らかさの数値を、その代わりに使わない。

よくある誤解
「よくついた餅ほど、すべての食感が強くなる」という見方は単純すぎる。酵素で構造を変えたゲルでは、硬さの低下と凝集性の維持が同時に起きた。硬さ、まとまり、伸びを別々に評価する必要があり、加工の違う実験をそのままつく回数の法則にはできない。[18]
「伸びや粘りを見れば、食後の血糖も分かる」という読み方も避けたい。乳化物を加えた食品研究では、構造を調べ、官能的な品質を評価し、さらに試験管内で消化を調べている。予測血糖指数の変化は、その配合と測定条件の結果である。食卓で箸を持ち上げるだけでは、この測定を置き換えられない。[17]
「補給用の改変した餅に利点があったなら、普通の餅も同じ」という一般化もできない。持久運動の試験では専用に作った餅とゼリー飲料を比較し、主観的な空腹や渇きに違いがあった。運動成績が上がったという結果ではなく、通常の間食の優劣を決めたものでもない。[2]
似た言葉を切り離すだけで、選ぶ際の迷いは整理できる。滑らかさを求めているなら、滑らかさの話をする。研究結果を使うなら、その研究が変えた材料や条件を添える。「もちもち」のひと言に、栄養も安全も任せない。
今日からできること
- 食べ比べのメモには、粒を感じたか、押したときにどう感じたか、引いたときどう変形したかを分けて書く。硬さとまとまりが別々に変わり得ることを踏まえた観察である。[18]
- 製法を比べるなら、つく回数だけでなく原材料の表示も読む。特殊な乳化物を加えた食品実験の結果を、米だけの餅へそのまま当てはめない。[17]
- 消化に関する数字に出会ったら、人が食べた試験か、試験管内の実験かを確かめる。予測血糖指数94.61から84.73という値は、後者の研究で得られたものである。[17]
- 運動用の補給情報では、種目と比較相手を確認する。1時間の持久運動を含む改変した餅の試験は、普段の筋トレやすべての餅の評価として読まない。[2]
- 食感の感想を安全性の保証に使わない。399人を解析した気道閉塞の観察研究は、餅のつく回数による安全性を比べた研究ではない。[14]
自宅での記録は、製造工程の証明書ではない。それでも「前の餅の方が好きだった」という感想を、次に選ぶための具体的な言葉にはできる。好きだったのは粒が残る感じか、滑らかさか、伸ばす楽しさか。全部を一度に良くしようとせず、食べたい場面に合う感想を残しておけばよい。

オンザショア立川店で、予定に収まる運動を選ぶ
餅の食感を選ぶように、運動も自分が続けたい内容と通える時間を分けて考えたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で、年中無休である。朝に時間を取りたい日も、仕事を終えてから通いたい日も、続ける時間帯を考える手掛かりになる。
場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。通う日を決める際には、駅からの距離と営業時間を、自分の帰宅経路や予定に重ねて考えられる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
体験ヨガは税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。参加できる内容を確かめてから、予定に合うレッスンを選びたい。通うための情報は店のトップと料金で確認でき、体験の予約も受け付けている。
参考文献
[2] Easy to Swallow Rice Cake as a Carbohydrate Source during Endurance Exercise Suppressed Feelings of Thirst and Hunger without Changing Exercise Performance — Ishihara K, Taniguchi H, Akiyama N, Asami Y., 2020, Journal of nutritional science and vitaminology. DOI: 10.3177/jnsv.66.128
[14] Mochi-related vs other food-related foreign body airway obstruction: outcomes from the MOCHI registry — Igarashi Y, Norii T, Nakanishi H, Nakae R, Yokobori S, MOCHI Investigators†, MOC, 2026, Resuscitation plus. DOI: 10.1016/j.resplu.2026.101257
[17] Characterization of grape seed polyphenol-loaded Rice bran oil emulsion and its effects on the quality and digestibility of Rice cake — Li H, Gao Z, He X, Liu Z, Liu K, Li W, Niu H, Yang B., 2026, Food chemistry. DOI: 10.1016/j.foodchem.2026.150474
[18] Development of sustainable gel systems with thermo-sensitive properties by enzymatic modification of upcycled rice cake flour — Kim DH, Choi TH, Park JH, Kim SH, Jeon SJ, Jeong HM, Shim JH., 2026, Food chemistry: X. DOI: 10.1016/j.fochx.2026.104095
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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