
食べ物を思い浮かべるだけでも、測る対象が変わる
見え方と食欲の関係を考える際には、実際に食べた量以外を測った実験も区別して読む必要がある。女性86人、平均年齢23.65歳を対象にしたランダム化試験では、食べる場面などを思い浮かべた後、食品画像に対する反応を調べた。青い色の試験ではないが、食べ物への気持ちをどう測るかを理解する助けになる。[4]
参加者が聞いた誘導文は、色付きのボタン形チョコレート30個を食べる、同じチョコレート30個を色で仕分ける、ビー玉30個を色で仕分ける、という異なる内容だった。その後、チョコレートとビー玉の画像を見せ、脳波と食べたい欲求の評価を記録した。[4]
食べる想像をした条件では、チョコレート画像の食欲をそそる価値は低くならなかった。一方、チョコレートを仕分ける想像をした条件は、ほかの条件より欲求が強く、画像を見たときの脳波にも反応の増加があった。研究者は、食べる想像を食欲低下の確実な方法とは位置付けていない。[4]
この結果では、食べる想像による画像への食欲反応の低下は認められなかった。同じ食品に関する想像でも、食べる行為と仕分ける行為では課題が異なり、画像への反応も同一ではなかった。食品に注意を向けるという大きな括りだけで、結果の方向を決めないほうがよい。[4]
ただし、脳波の反応が大きかったことを「その後に大量に食べた」と訳してはいけない。この試験で紹介されている結果は、画像に対する欲求と脳波の反応である。皿の試験が昼食の摂取エネルギーを測ったのとは、評価する対象が違う。欲求の評価、脳の反応、食べた量は、それぞれ別の欄に置いて読む必要がある。[4][6]
帰りの電車で料理の写真を見て食べたくなった経験と、夕食で実際に何をどれだけ食べたかという記録は、同じ記録ではない。広告が「食欲への反応が変化」と書いていたら、変化したのはどの測定なのかを確認する。脳波の図が載っていても、そこから体重の変化まで自動で読み進めることはできない。[4]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
メガネの効果を読むには、研究からの飛躍を数える
ここまでの研究では、色や視覚と食事との関係が観察されている。レビューは色を含むさまざまな視覚情報を検討しており、個別の試験でも、スープの評価や皿による摂取エネルギーに差があった。ただし、各研究が測ったのは、食前の評価、食後の感覚、摂取量という異なる結果だ。[18][16][6]
青いメガネの説明を読む場面では、まず比較の対象を見る。青く着色した食品を別の色の食品と比べたのか、色の異なる皿を比べたのか、メガネをかけた場合とかけない場合を比べたのか。商品説明に添えられた研究が、どの比較に答えているかを確かめるだけでも、説明の届く範囲はかなり見通せる。[16][6]
次に、何を成果と呼んでいるかを見る。スープの試験のような食べたい気持ちの評価なのか、皿の試験のような食事のエネルギー量なのか。気持ちの点数が変わったことを、食べた量が変わったことの代わりにはできない。満腹感の点数についても同様だ。実際に両者がそろわなかった試験がある以上、この区別は細かすぎる注文ではない。[16][6]
さらに、対象と食事場面を確認する。スープの試験は若い女性、皿の試験は正常範囲の体格指数の若い女性が対象だった。自分と年齢や食事の状況が似ているかは考える材料になるが、似ていることだけで同じ反応を保証するものではない。まして、測った道具や食事が違えば、対象だけ合わせても比較条件はそろわない。[16][6]
効果の大きさを読むときは、何に対する数字かを離さない。皿の試験で示された平均摂取エネルギーは、その昼食の結果だ。毎日の食事から同じ量が減るという予測値ではない。そこへ日数を掛け、さらに体重の変化へ換算すると、もとの試験が扱った食事の比較を越えてしまう。[6]
「差があった」という表現も、そのまま生活上の大きな利益を意味しない。青いスープで評価に有意な差があったという結果は尊重できるが、快適さは低く、不安は高く、満腹感は小さかった。望ましいと感じる結果だけを取り出さず、同じ試験で動いたほかの評価も併せて読むことが大切だ。[16]
研究の意味を狭めすぎる必要もない。青いスープと皿の試験は、食事環境の色を研究対象にできることを示している。そこから青いメガネの効果を判断する際には、食品の色からレンズへ、感覚から摂取へ、短い試験から日常へという移り変わりを、一続きの証明として扱わない。それぞれを確かめる問いとして残す読み方になる。[16][6][18]

よくある誤解
「青く見えて食べたくなくなれば、満腹感も得やすい」という理解は、青いスープの結果とは一致しない。食べたい気持ちは低かったが、食後の満腹感も小さかった。食事を始める前に気が進まないことを、食後に満たされることと同じ意味で使わないほうがよい。[16]
たとえば、青いレンズをかけた瞬間に料理への印象が変わったとしても、それだけで試した目的が達成されたとは決めない。「見た目が変わる」「食べる前の評価が変わる」「食事を終えた後の感覚が変わる」は、別々の観察項目として言葉にできる。スープの試験は、この分け方をする理由を具体的に示している。[16]
「満腹感が同じなら、食べた量も同じ」という理解も成り立たない。白、赤、黒の皿の試験では、摂取エネルギーに差がありながら、満腹感などの平均評価に有意な差はなかった。自分の感覚を大切にすることと、感覚だけで摂取量まで分かったとすることは区別したい。[6]
また、「色が食欲に関わるなら、青いメガネの減量効果も証明された」という理解には飛躍がある。視覚のレビューが扱うのは、食品や周辺のさまざまな視覚情報と、受け入れ方や消費の関係である。個別のスープや皿の試験を重ねても、そのままレンズを使った減量試験にはならない。[18][16][6]
その反対に、「メガネの効果を断定できないなら、見た目は食事に関係ない」と結論する必要もない。食事の受け入れ方に視覚が関わるという研究の問いと、ある道具が日常で役立つかという問いは分けられる。前者に関する知見を認めつつ、後者を保留することは矛盾ではない。[18][16][6]
今日からできること
- 商品の説明で、青くした対象を確認する。女性12人の青いスープの実験が引用されていたら、食品への着色とレンズの使用を区別して読む。[16]
- 食欲という語を、食前の食べたい気持ち、食後の満腹感、実際の摂取量に分ける。女性54人の皿の試験では、摂取量と満腹感の結果がそろわなかったことを判断の手掛かりにする。[6]
- 大きな摂取エネルギーの数字を見ても、そのまま自分の食事目標にしない。945.72 kcalは白い皿を使った試験時の平均であり、推奨量を設定した数字ではない。[6]
- 「考えるだけで食欲が落ちる」という説明も結果まで読む。女性86人の実験では、食べる想像によって食品画像の食欲をそそる価値は低くならなかった。[4]
- 研究の紹介文から、参加者、食事、比較条件、測定結果を抜き出してみる。12人のスープの実験と54人の皿の実験でも、この項目を書き分けると青いメガネへ直接置き換えられない部分が見えてくる。[16][6]
食べる量を減らせたかだけを、食卓の成功の物差しにする必要はない。青いスープでは、食べたい気持ちとともに快適さも低くなっていた。見た目の工夫を評価するときには、食事をどう受け止めたかという側面も残したい。研究で測られている感覚を、省略せずに読もうという提案である。[16]
夕食の前に試した印象は、その場面での印象として言葉にできる。一方、道具の効果を人に説明するなら、測定された結果がどこまでかを守る必要がある。色に反応する食事の面白さと、減量できるという約束は、同じ一文に収めなくてよい。料理が違って見えることを観察する目と、研究の比較条件を確かめる目を持ちたい。[18][16][6]

オンザショア立川店で、生活に運動の予定を置く
食事の道具を選ぶこととは別に、日常へ運動の予定を置く場所を考えることもできる。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオだ。営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休である。通う時間と場所を先に確かめ、生活の中で続ける仕組みとして検討するための情報になる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金と店の案内で条件を確認でき、体験の予約も利用できる。通える場所、使える時間、参加条件を照らし合わせて選ぶための窓口である。
参考文献
[4] The effects of imaginary eating on visual food cue reactivity: An event-related potential study — Zorjan S, Schwab D, Schienle A., 2020, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2020.104743
[6] Impact of three different plate colours on short-term satiety and energy intake: a randomized controlled trial — Akyol A, Ayaz A, Inan-Eroglu E, Cetin C, Samur G., 2018, Nutrition journal. DOI: 10.1186/s12937-018-0350-1
[16] Color of hot soup modulates postprandial satiety, thermal sensation, and body temperature in young women — Suzuki M, Kimura R, Kido Y, Inoue T, Moritani T, Nagai N., 2017, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2017.03.041
[18] A review of visual cues associated with food on food acceptance and consumption — Wadhera D, Capaldi-Phillips ED., 2014, Eating behaviors. DOI: 10.1016/j.eatbeh.2013.11.003
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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