
食事を減らした日と運動した日は同じにならない
「エネルギーを使ったなら、そのぶん食欲が強くなるはず」と考えると、食事を控えた日も、運動した日も同じに見える。そこを直接比べたのが、男性10人のランダム化クロスオーバー試験である。参加者が条件を入れ替えて体験し、食事だけ、または有酸素運動だけで必要エネルギーの25%の不足を3日間作った。[1] 不足の大きさをそろえて、作り方の違いを調べた研究である。対象が男性なので、18〜39歳の女性にそのまま当てはまるかは女性での検証を要する。[1]
食事制限の条件では、対照条件より自由摂取の食事でのエネルギー摂取量と、おいしさの評価が有意に高かった。運動の条件でもおいしさの評価は対照より高かったが、食事制限条件の摂取量は運動条件より有意に多かった。[1] 同じ大きさの不足を作っても、その後の食べ方まで同じにはならなかった。
さらに、間食を得るためのポイントは、食事制限でも運動でも対照条件より多く、運動条件では食事制限条件より多く獲得された。[1] 食品を手に入れようとする動機を測る指標と、実際の食事の摂取量は、単純に同じ順位ではなかったのである。帰り道で「食べたい」が強かった日を振り返る際にも、この結果は示唆的だ。欲求の強さだけから、食事全体の量まで逆算することはできない。[1]
この試験では嗅覚の検出閾値も測られ、食事制限条件で対照条件より値が高かった。[1] ただし、嗅覚の指標の変化をそのまま「食べ物の匂いが魅力的になった」と読み替えないことが必要だ。実験で測る匂いの検出、食事のおいしさ、食品を求める行動を区別して初めて、何が変わったのかが見えてくる。[1][4]
読者への提案は、この25%の不足を再現することではない。運動した日の食欲を知りたいのに、同時に食事量を大きく変えてしまうと、経験の解釈が難しくなるということだ。実際、短期間の不足でも、食事制限と運動では食欲や摂取量への影響が異なった。[1] 体重を減らすことを目的にしていない人にまで、実験の不足条件を持ち込む理由はない。
たとえば昼食を控えて夕方に運動し、帰りに麺を注文した日。「運動で鼻が鋭くなったから」と原因を決める前に、昼食から続く食事の流れを書いてみたい。これは食事制限試験を自分に当てはめて診断することではなく、違う条件をひとまとめにしないためである。運動だけを変えた実験と、食事も変わった日常では、比較できる範囲が違う。[1][3]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
嗅覚によい運動習慣と直後の食欲は問いが違う
身体活動と嗅覚を扱った系統的レビューは、17試験、計10,861人のデータを検討している。身体活動によって匂いの検出閾値、弁別、同定、感じる強さに改善が見られ、単発の運動より、定期的な身体活動のほうが嗅覚の各要素によい影響を持つようだった。ただし、研究方法をよりそろえる必要性も指摘されている。[4]
ここだけ読めば「運動を続けると鼻がよくなり、食べる量が増える」と話をつなぎたくなる。しかし、嗅覚の機能を保つ問いと、運動直後に選ぶ夕食の量を調べる問いは別である。実際、午前中の運動時刻比較では食事量の差はなく、女性の反復運動では匂いの好みの有意な変化はなかった。[3][16] レビューの改善傾向と、短期試験の差がない結果は、調べる時間軸や指標が違う。
また、鼻の状態は運動の種類や環境と無関係ではない。エリート競技者の鼻の変化に関する系統的レビューでは8研究が採用され、水泳選手で嗅覚と鼻の粘液を運ぶ働きへの影響が扱われた。塩素の刺激が関与する可能性があり、トレーニングを休止すると変化が解消すると報告されている。[6] これは水泳競技の環境を含む話で、18〜39歳の女性の日常的な運動にそのまま当てはめられるかは未確定である。[6]
この結果を生活に取り入れる際は、競技者が置かれる環境と普段の運動環境を分けて考えたい。[6] 運動をひとつの名前でくくると、継続する習慣、当日の運動、鼻への環境刺激が混ざってしまう。自分の記録には運動の名前も残しておきたい。匂いの感じ方に持続する変化があって気になるときは、食欲の工夫だけで処理せず、医師に相談する対象である。
自分の生活を見直す場合も、嗅覚の検査をまねる必要はない。気になった匂いを詳しく書きたい日だけ、場所や料理の名前を残せばよい。同じ店の前を通らなかった日を「匂いに反応しなかった日」と数えたり、何も書かなかった夜を「食欲がなかった夜」と扱ったりすると、記録にない出来事まで補ってしまう。空欄は空欄として残しておくほうが、日々の観察として扱いやすい。
食事量を振り返るときには、料理名だけでなく、注文したものと実際に食べたものを分けて書く方法もある。研究が自由摂取の食事で量を確かめたように、気分の評価とは別に食事の事実を置くためだ。[1][3] 細かな数字を毎食埋めることが目的ではない。最初の問いが「匂いで量が増えたか」であるなら、匂いの感想だけを何日分集めても、量についての答えにはならない。
帰宅してから落ち着いて読める言葉を選びたい。「我慢できなかった」ではなく「店の前で食べたくなり、予定を変えて夕食を取った」と書けば、その日にした選択が残る。そこで量が増えたかどうかは、さらに別に確かめる事柄である。食品を求める動機と食事の摂取量が同じ動きではなかった試験の結果は、このような分け方の根拠になる。[1]

よくある誤解
「運動後においしそうだと感じたなら、いつもより多く食べる」は決めつけである。食事制限と運動の比較では、おいしさや食品獲得のポイントと、食事のエネルギー摂取量は同じ動きではなかった。[1] 今夜その料理を選んだ事実と、普段より量が多かったかは、分けて確かめる必要がある。注文した料理名だけでは量の比較にならない。
「女性は男性より運動後に匂いへ反応する」という読み方も、この研究の組合せではできない。男性の試験は運動時刻と食事、女性の試験は長時間の反復運動と感覚評価を調べており、性別だけを変えた比較ではない。[3][16] 女性のデータがあることと、男女差を証明したことは別だ。対象が自分に近い研究でも、運動内容と測定項目を一緒に読む必要がある。
「有意差なしなら匂いは誰にとっても無関係」も広げ過ぎである。男性の時刻比較で差がなかったのは、その条件間の味覚・嗅覚や食事量であり、女性の研究で差がなかったのは匂いの強さや好みへの影響だった。[3][16] 食品の匂いを感じた本人の経験まで否定する結果ではない。一方で、その経験だけを使って運動が原因だと確定することもできない。
今日からできること
- 帰宅前には、匂いの強さ、食べたい料理、注文した量を別々の言葉で残す。女性20人の試験でも、味と匂いの評価は分けられていた。[16]
- 運動時刻だけで食事量を予測しない。男性12人の比較では、午前中の運動の並べ方を変えても摂取量に有意差はなかった。食事を食べた時刻と運動内容も並べて記録する。[3]
- 食事を控えた日の経験を、運動だけの効果と呼ばない。3日間の比較で不足の大きさをそろえても、食事制限と運動では摂取量が異なった。[1]
- 感覚の実験を献立の指定にしない。女性の研究にある1.25倍という濃度は飲料の試料の条件であり、ラーメンの味を濃くする目標ではない。[16]
- 続ける運動と、その直後の食事を別の欄で考える。17試験のレビューが扱う嗅覚の改善傾向を、今夜の食事量の予告に置き換えない。[4]

オンザショア立川店を食事までの予定に組み込む
帰り道の食事まで含めて運動の予定を考えるなら、通う場所の時刻と道順も確認しておきたい。オンザショア立川店は営業時間が8:00〜23:30で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。出かける前に、運動の予定と食事を取る予定を並べて考える場所として位置づけられる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱う。ここで挙げた研究を、当店のレッスン後の食欲や嗅覚の変化を保証する説明には使わない。運動を続ける予定を具体化するための選択肢である。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。内容は店のトップ、費用は料金ページ、申し込み先は体験の予約で確認できる。
参考文献
[1] Energy depletion by diet or aerobic exercise alone: impact of energy deficit modality on appetite parameters — Cameron JD, Goldfield GS, Riou MÈ, Finlayson GS, Blundell JE, Doucet É., 2016, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.3945/ajcn.115.115584
[3] Impact of Exercise Timing on Chemosensory Response, Appetite, and Energy Intake in Lean Males — Josaphat KJ, Drapeau V, Thivel D, Mathieu ME., 2020, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.2019-0237
[4] Effect of physical activity on olfaction acuity: A systematic review — Cournoyer M, Gauthier AC, Maldera A, Maso FD, Mathieu ME., 2024, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2024.114648
[6] Nasal changes associated with exercise in athletes: systematic review — Surda P, Walker A, Limpens J, Fokkens W, Putala M., 2018, The Journal of laryngology and otology. DOI: 10.1017/s0022215118000026
[16] Changes in taste and odor sensitivities during repeated bicycle ergometer exercises — Narukawa M, Nojiri K, Matsuda R, Murata M, Sakate S, Kuga S, Ue H., 2025, Journal of the International Society of Sports Nutrition. DOI: 10.1080/15502783.2024.2441769
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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