
動作判定の細かな数字は、上達の量ではない
スクワットの記録には、角度や時間のほかに、動作を自動判定した結果がある。ここでも数字の名前が重要になる。分類の正解率は、体がどれくらい強くなったかを測る数値とは違う。センサーを使った動作分類の研究は、細かな小数が別の役割を持つ例だ。[2]
この研究では、男性と女性を各10人含む競技者20人が、正しい形と、膝が内側や外側に向く形、腰を反らす形、腰を丸める形の計5種類を行った。動きを測る慣性計測装置のデータから、複数の深層学習モデルで分類する方法を比較した。対象は、あらかじめ設定した動作の区別である。競技者で得た分類成績を、18〜39歳の女性一般へそのまま当てはめることはできない。[2]
すべての5個のセンサーの情報を使った場合、最も高い分類正解率は0.997だった。センサーを単独で使う場合は、右の太ももに置いたときに0.988という値が得られた。これらは、その研究でモデルが動作の種類をどれくらい正しく分けたかを表す数値である。[2]
ここで比べたのはモデルの構成やセンサーの配置である。すべてのセンサーを使う構成と単独の構成の比較は、装置を簡素にする可能性を考える材料になる。0.997はモデルが種類を当てた成績であり、個人のフォームの完成度ではない。自宅で使う別の装置の性能を保証する数字としても扱えない。[2]
家庭の記録で動作の分類を残す場合は、判定された名前と、そのとき見返した映像を対応させておく方法がある。日付だけで映像を探すより、どの動作について付いた判定かをたどりやすい。機器や設定を替えた日は、その変更も添える。後から並べる際に、同じ仕組みで得た結果を選べる形にする。
家庭で見返す際も、表示の横に項目名があるなら、その言葉まで読む。数値だけを日付と一緒に抜き出すと、分類の結果が連続した成長の点数に見えてしまうことがある。メモの見出しは地味だが、何を追っているのかを守る役目がある。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
数字が変わった部位と、成果として語る範囲をそろえる
小数点をどう扱うかに加えて、測ったものから何を結論するかも考えたい。筋肉の厚さが変わった研究なら、まず厚さの変化として読む。筋力や暮らしの動作まで、ひと続きの成果として自動的に広げない。スクワットの臨床試験には、この境界を明示した例がある。[15]
脳卒中から6か月以上、1年未満の患者を対象にした無作為化比較試験では、32人が安定した床面と不安定な支持面の群に分かれた。各群16人で、段階的なスクワットを週5回、4週間行い、介入前後に超音波で太ももの筋肉の厚さを測った。脳卒中後の患者の試験なので、18〜39歳の女性一般へ同じ結果をそのまま当てはめることはできない。[15]
不安定な支持面の群では、安定した支持面の群に比べ、大腿直筋と内側広筋の厚さの増加が大きかった。ただし研究者は、この結果を筋力や機能的な動作能力の改善の証拠と解釈してはならないと明記している。厚さに差があったという結論を、そのまま動作能力の差にはしないのである。[15]
この試験から、自宅でも不安定な床で毎日スクワットをするべきだとは導けない。対象は脳卒中後の患者であり、比較した条件も決まっている。ここで日常の記録に持ち帰れるのは、測定した指標と、語る成果の範囲をそろえる姿勢である。[15]
別の指標も合わせて調べた研究として、筋肉量や筋力の低下を伴うサルコペニアの高齢者を対象とするメタ分析がある。13件の無作為化比較試験、計546人を統合し、抵抗を使う運動によって握力、歩行速度、四肢の筋肉量を体格で調整した指標、椅子からの立ち上がり成績が改善したと報告した。サルコペニアの高齢者の結果を、18〜39歳の女性へそのまま当てはめることはできない。[14]
統合された平均差は、握力が2.95kg、歩行速度が0.15m/s、筋肉量の指標が0.25kg/m²、5回の立ち上がりにかかる時間が−1.79秒だった。同じ運動の評価でも、対象とする成果に応じて単位も変化の方向も違う。時間は短くなる側、速度は大きくなる側に改善が示されている。[14]
このメタ分析は、同じ運動でも成果を複数の面から調べる例になる。一方、先の脳卒中患者の試験が結論したのは厚さの変化である。読む際は、結果の欄に挙がった測定項目を比べる。平均差は群を比較する値で、個人の再測定の揺れを扱うMDCとは役割が異なる。[1][14][15]
帰宅後のメモには、数値の欄に加え、運動中に感じたきつさを自分の言葉で書く余白を作れる。「終盤はきつく感じた」「今日は余裕を感じた」のように、その日に感じたことを残す。同じ回数だった日の欄を開いたとき、実施した内容と、その受け止め方の両方を話題にできる。これは記録の活用案であり、疲労の診断法として検証された手順ではない。
きつさの感想と測定値が食い違った日は、どちらかを消して整えるより、そのまま残したい。「回数は同じ、感想はきつかった」と並べれば、相談したい内容が具体的になる。感想を後から小数の点数へ変換して、測定値と足し合わせる作業は不要だ。言葉の欄は、数字だけの表では尋ねにくいことを持ち寄る余白として使える。
相談の場へ持っていくメモも、「良くなった」という感想だけでなく、何を測り、その値をどう表示したかを並べる形にできる。感想を消す必要はない。測定の結果と感想を別の文にしておけば、どちらを話しているのかが明確になる。数字の正確さを装うより、読み手が確認できる手掛かりを残したい。

よくある誤解
「小数点が多いほど正確」という思い込みは、表示と測定を混同している。膝蓋腱障害の測定研究では、腱の厚さのICCは0.98と高かった一方、絶対的な測定精度には限界があると評価された。細かな数字が印刷されていることより、どんな測定でどれだけ揺れるかを見る必要がある。[1]
「最小検出可能変化を超えなければ、運動は意味がない」という読み方も違う。MDCは検査の測定精度を扱う値である。運動による変化を調べる比較試験や、複数の試験を統合するメタ分析とは問いが異なる。検出できる差の話を、その人が運動する意味の有無にまで広げない。[1][14]
「自動判定の正解率が高ければ、昨日よりどれだけ上達したかも分かる」とは限らない。競技者20人の研究で報告されたのは、設定されたスクワットの種類を分類する成績である。小数点以下まである正解率を、個人の筋力や連日の上達率として読むのは、研究が測った対象を取り違えている。[2]
こうした誤解は、端数を消すだけでは解決しない。整数で表示しても、別の意味の数字を比べれば判断はずれる。記録を簡潔にするときほど、項目名と単位は省かずに残す。短くする対象は表示の細部であり、数字の意味を決める情報ではない。
今日からできること
- 数字の前に測定名を書く。30人の再測定研究で扱った片脚スクワットの痛み評価と、自宅の運動回数は別の記録として扱う。[1]
- 元の値を残し、丸めた表示を別の欄に置く。腱の厚さのMDC95が0.29と1.01mmだった例を、すべての項目に共通する丸め方へ置き換えない。[1]
- 測定値の隣に、その日のきつさを言葉で残す。ICCが0.86〜0.92だった検査も測定精度には限界がある。[1] 感想の併記は相談材料を残すための工夫として行う。
- 自動判定の項目名を確認する。0.997という分類正解率を、自分のフォームの完成度や上達率として書き写さない。[2]
- 記録の結論を測定した範囲に収める。32人の比較試験でみた筋肉の厚さの変化を、筋力や動作能力の改善と同義にしない。[15]
毎日という言葉を、毎日採点しなければならないという義務へ変える必要はない。ここで挙げた記録の工夫は、運動頻度の処方ではなく、表示から余分な結論を引き出さないためのものだ。痛みや健康状態の判断を数字だけに任せず、個別の問題は医師に相談する。

オンザショア立川店を、数字の採点以外の予定に
小数点を追うためではなく、運動する場所と時間を予定に置く。そのための選択肢として、オンザショア立川店がある。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。朝に動く予定も、仕事帰りに立ち寄る予定も、生活の時間帯から考えられる。記録を見返す時間と、実際に体を動かす時間を、それぞれ予定表へ置くための場所だ。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分にある。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがあり、ヨガだけでも25種類以上のレッスンがある。種目や時間帯から、通う予定を組む選択肢がある。
参加条件も予定を組む前に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
店の案内と料金を確認できる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。持ち物と時間を予定に入れ、体験の予約へ進める。
参考文献
[1] Test-retest reliability and the minimal detectable change of clinical and structural outcomes in athletes with patellar tendinopathy — Hjortshoej MH, Gillani SZ, Svensson RB, Magnusson SP, Agergaard AS., 2026, Physical therapy in sport : official journal of the Association of Chartered Physiotherapists in Sports Medicine. DOI: 10.1016/j.ptsp.2026.101997
[2] Squat errors classification based on National Academy of Sports Medicine guidelines using IMU and deep learning algorithms — Khalilipour N, Tajik R, Abbasi A, Mantashloo Z, Aziminia M., 2025, Computers in biology and medicine. DOI: 10.1016/j.compbiomed.2025.110962
[14] The intervention effects of resistance exercise on sarcopenia in older adults: a systematic review and meta-analysis — Li GQ, Tang SY, Luo J, Shu MY, Peng PX, Zhang XC, Liang J., 2026, BMC geriatrics. DOI: 10.1186/s12877-026-07808-w
[15] Influence of Support Surface Stability on Changes in Quadriceps Femoris Muscle Thickness During Progressive Squat Exercise in Patients with Stroke: A Randomized Controlled Trial — Nam HJ, Kim GY., 2026, Medicina (Kaunas, Lithuania). DOI: 10.3390/medicina62091749
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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