ホットヨガのむくみは暑さへの慣れでも起こる?体液を保つ仕組みと翌朝の読み方

ホットヨガで汗をかいたのに翌朝むくむと、飲んだ水が多かったのかと気になる。暑さへの適応で変わる体液の回復、血漿量、飲水行動を人の研究から読み分ける。若い男性と高齢男性の違い、女性を対象とした研究の限界も踏まえ、汗の量だけで原因や安全性を決めないための見方を示す。

昨夜はタオルが重くなるほど汗をかいた。それなのに朝、指輪がきつい気がする。「ホットヨガの翌日にむくむ」と検索したくなるのは、汗を出した実感と、今の体の感覚が合わないからだ。

暑さに繰り返し接すると、失った水分を飲んで回復する反応や血漿量が変わることは、人の実験で確かめられている。ただし、その変化をそのまま「翌朝のむくみの原因」と呼ぶことはできない。暑さへの適応と、自分が感じる腫れぼったさは、分けて考える必要がある。[1][12][13]

答えの芯は、体液を保つ働きが変わる可能性はあるが、むくみを適応の証拠と決めない、ということだ。水を控えて帳尻を合わせる前に、研究で測ったものが何なのかを見ておきたい。汗で失う量、飲む量、回復する量は同じ指標ではない。[1]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

汗をかいた後の「戻る水分」を見る

暑さに慣れる生理的な変化を、暑熱順化と呼ぶ。人を対象とした研究では、繰り返す暑熱環境での運動の前後で、循環や発汗、水分の回復を測っている。ここで大切なのは、暑さへの反応には、運動中だけでなく運動後の回復も含まれる点だ。[1][13]

Takamataらの実験には、平均年齢が70歳の男性9人と25歳の男性6人が参加した。暑さの中での運動を6日間繰り返す前後に、脱水を起こす試験と、その後に飲み物を自由に飲む回復の試験を行っている。年齢群を比較する小規模な生理実験であり、18〜39歳の女性のホットヨガ後の反応にそのまま当てはめるには、性別と運動条件の違いが残る。[1]

脱水試験では、室温36℃、相対湿度40%の環境で軽い運動と休憩を組み合わせた。その後は25℃で飲水せずに回復する時間を置き、続く2時間は糖質と電解質を含む飲み物を自由に飲んだ。電解質とは、ここでは飲み物に含まれる塩類を指す。日常のレッスン帰りとは、運動も飲み物も時間の区切りも異なる条件だ。[1]

順化前の試験では、若年群は約1.2 kgの水分を失い、そのうち56±8%を回復した。高齢群の水分喪失は約0.8 kgで、回復は31±4%だった。失った量が少ない高齢群の方が、回復した割合も低かった。汗の量とは別に、失った後の回復を確かめる意味がここにある。[1]

この回復率は、体から出た水分に対して、試験の回復時間内にどれだけ戻せたかを表す値である。指輪のきつさや足首の見た目を点数化したものではない。体液の回復という結果を読むときは、どの時間帯の、何に対する割合なのかまで含めて理解したい。[1]

立川駅から帰る途中に飲んだボトルと、翌朝の鏡。その間の出来事をすべて「水を飲みすぎた」でつなぐと、飲む前に失っていた水分が話から消えてしまう。実験が回復過程を独立して測るのは、汗が出たところで体液の変化が終わらないためでもある。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

暑さに慣れると、飲む反応も変わる

同じ研究では、順化後の脱水試験で失った体液量は、若年群でも高齢群でも順化前と同程度だった。一方、若年群では回復率が80±9%になった。高齢群は34±5%で、有意な改善は認められなかった。前後で同程度の水分を失っても、その後に戻せる割合は同じではなかったのである。[1]

若年群で回復が改善した主な理由は、飲む量が増えたことだった。飲んだ水分を体に保持する割合の増加もあったが、それは小さかった。ここを「暑さに慣れると、体が水をため込む」とだけ言い換えると、研究の主役が入れ替わってしまう。飲水行動の変化と保持の変化を分ける必要がある。[1]

日常語の「水分をためる」には、いくつもの意味が混ざっている。飲んで回復できることを指す場合もあれば、見た目の腫れぼったさを指す場合もある。研究の回復率が上がったという話から、自分のむくみが増えたという話へは、そのまま移れない。この実験で説明できるのは、脱水後の体液回復に年齢と順化による違いがあったことだ。[1]

高齢群では、若年群よりも口渇の評価が低く、バソプレシンやアルドステロンという体液調節に関わるホルモンの濃度、レニン活性も低かった。研究者らは、こうした違いを伴って、高齢者では順化による体液調節機能の改善が弱いと結論している。ただし、複数の指標が一緒に違った結果を、特定のホルモンだけの作用として説明することはできない。[1]

たとえば「アルドステロンが増えるから、ホットヨガ翌日の顔がむくむ」と断定すれば、ホルモンの名前が原因の証明に見えてしまう。実験が比較したのは男性の年齢群と順化前後の反応であり、女性受講者の翌朝の顔ではない。専門用語を置くほど、対象と測定項目もそばに置いておく必要がある。[1]

血漿量が増えることと、むくみの自覚は別の問い

血漿量は血液の液体部分の量である。Takamataらの実験では、若年群で順化後に約5%増加したが、高齢群では増えなかった。男性の年齢群の間でも、体液の適応には方向や大きさの違いがあった。[1]

別の無作為化比較試験では、持久系のトレーニングを積んだ健康な男性14人を、暑熱条件と暑くない条件で運動する群に分けた。暑熱群は7人で、5日間の介入後に血漿量が7.3±5.1%増加した。この結果も、暑さへの適応が循環に関わる量の変化を伴う例である。持久系競技者の実験であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この試験だけでは判断できない。[13]

同じ試験では、安静時心拍数が毎分8±5拍低下し、暑熱試験中の汗による喪失量は500±539 mL増えた。血漿量が増える一方で、汗による喪失も増えている。「体に水分があるなら汗は減るはず」という単純な図式に対し、実験では血漿量と汗による喪失がともに増えた。[13]

増加率の「±」も含めた数字は、参加者の反応を集団として読むための値である。個人の増加率を予測する数字として扱うより、血漿量と発汗の両方を測った試験として読む方が、この結果の意味を捉えやすい。[13]

血液量や循環の適応そのものは、既存記事「ホットヨガを毎日続けると血液の量も変わる?汗とは別に読む血漿量と循環の適応」に譲る。ここで考えたいのは、その数値を見た読者が、翌朝の違和感まで「血漿量が増えたからだ」と説明してよいのかという点である。測った場所と感じている場所が違えば、同じ変化とみなす根拠にはならない。[1][13]

比較試験の条件をもう少し見ると、暑熱群の環境は32℃、相対湿度70%で、体の深部の温度を38.5℃以上にすることを目標にしていた。介入の前後には、同じ暑熱環境で45分間の自転車運動を行って比較している。温度の数字だけでなく、湿度、運動の種類、体温を狙って調節した手順までが、この結果を生んだ条件である。[13]

研究の体温の目標は、読者がレッスン中に達成すべき目標ではない。研究者が条件をそろえるための設定と、生活の中で無理なく運動するための判断は役割が違う。汗をもっと出せば同じ結果に近づく、と考える根拠にもならない。男性競技者の前後比較を読むときには、実験の設定を日常の課題として持ち帰らないことが大切だ。[13]

また、若年群と高齢群の実験で飲んだのは糖質と電解質を含む溶液であり、自由に飲める条件だった。決まった量の水を全員に飲ませた比較ではない。したがって、回復率の差を飲み物の成分の効果だけとみなすことも、誰にでも必要な飲水量を計算する材料にすることもできない。研究が示す飲水行動の違いを、そのまま飲み方の優劣へ変換しないようにしたい。[1]

体液回復の実験と競技者の試験を並べる意味は、結果の数字を足し合わせることではない。前者は脱水後の飲水と回復を、後者は暑熱運動への循環や発汗の反応を詳しく見ている。どちらも暑さへの適応を扱うが、答えている問いが異なる。自分が知りたいのが「失った水分が戻ったか」なのか「翌朝なぜ腫れぼったいのか」なのかで、数字の使える範囲も変わるのである。[1][13]

数字で読む体液の回復と暑さへの適応

若年男性6人・高齢男性9人:年齢群を比較した、小規模な暑熱順化実験の参加者である。[1]

56±8%から80±9%:若年群における脱水後の体液回復率の順化前後の値である。[1]

31±4%から34±5%:高齢群の体液回復率で、有意な改善ではなかった。[1]

7.3±5.1%:男性持久系競技者を対象とした試験の暑熱群での血漿量増加である。[13]

73研究・1,392人:運動を伴わない加温介入を調べたレビューの規模で、女性は427人だった。[12]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約