ダイエットのキムチは熟すと塩分が減る?酸っぱさとナトリウムを分けて読む

冷蔵庫で酸っぱくなったキムチは、塩分も減ったのだろうか。熟成中の酸度、香り、菌の変化を調べた食品研究から、酸っぱさをナトリウム量の目安にできない理由を読む。温度や原料で変わる熟成の速さ、研究の数字の読み方、惣菜を選ぶときに味と表示を分けて考える視点を紹介する。

冷蔵庫の奥から出したキムチが、買った日より酸っぱい。夕飯の小皿に移しながら、「発酵が進んだぶん、塩分も抜けただろうか」と考える。酸味の変化は口でわかるが、それをそのまま塩分の変化として読むことはできない。熟成を追った食品研究では、酸度や香り、菌の構成が変わっている。しかし、酸度の上昇をナトリウムの減少と置き換える結論にはならない。[3][4][7]

答えの芯は、酸っぱいキムチを「熟成による減塩食品」と扱わないことだ。食品としての熟し方は酸度などで捉え、食べるときの塩分量は商品の成分表示で確かめる。酸度の上昇はナトリウム量の増減を示す数値ではなく、この熟成データから塩分が何割減ったかを計算することもできない。[3][4]

ダイエットの食事という検索語でも、ここで扱うのは体重を落とす方法ではなく、惣菜の変化を見誤らずに選ぶ視点である。食べる人の体型を採点する必要はない。小皿の中で何が変わったのかを、まず丁寧に分けてみる。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

酸っぱくなったことと、塩分が減ったことは別だ

熟成したキムチを調べる研究には、酸に関わる指標がよく登場する。包装用の熟成表示を開発した実験では、新鮮な段階、適熟の段階、過熟の段階を追い、pHと酸度を測っている。pHは酸性の程度、酸度は酸の量に関わる指標である。新鮮なキムチはpH 5.6、酸度0.45%、適熟ではpH 4.7、酸度0.72%、過熟ではpH 3.8、酸度1.38%だった。ここで示されたのは、研究で設定した熟成段階と酸に関わる測定値との対応である。[3]

並んでいる数字を見て、酸度が増えたぶんだけ塩分が減ったと計算することはできない。この実験は色素を載せた表示材の色が、キムチの熟成に合わせて変わるかを調べたものだ。紫から灰色、さらに黄色へという表示材の色の変化も評価されているが、それはナトリウム量の目盛りではない。何を測った数字なのかを外すと、正確な小数点まで、別の問いへの答えに見えてしまう。[3]

買い物では「酸っぱくなったから、今日は多めでもよい」と量を決める前に、酸味と表示を切り離して考えるのがよい。酸味は味の好みとして受け取り、塩分について知りたいときは、その食品の表示のどの量を見ているかを確かめる。この区別は、発酵の価値を否定するものではない。熟成の指標を、そのまま別の成分の指標へ流用しないための読み方である。[3][4]

流通中のキムチの変化を予測する研究では、乳酸の割合として表した酸度が、温度に依存し、官能評価とも強く関連することから、鮮度を捉える指標として選ばれた。官能評価とは、人が感じた品質の評価である。研究者が酸度を重視した理由は、熟し方や食味とのつながりにあった。食塩の量を推測するために選んだわけではない。[4]

この違いは、惣菜売り場でも役立つ。「熟成」「酸味」という言葉にひかれたときは、それが味の説明なのか、成分量の説明なのかを分ける。口に入れたときの印象がはっきりしている食品ほど、ほかの成分までわかった気になりやすい。だが、熟成を示す測定値が教える範囲は、測定した品質の変化までである。[3][4]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

同じ日数でも、同じ熟し方にはならない

「何日置けば酸っぱくなるか」という問いにも、温度の条件が必要だ。発酵温度と香りの関係を調べた食品実験では、4℃での適熟時期は35日、20℃では2日だった。その時点のpHはそれぞれ4.97と4.41、酸度は0.59%と0.76%である。同じ実験内でも、温度が違えば適熟に達する時間と、そのときの測定値が違った。[7]

この数字は、家のキムチを室温に置くための時間表ではない。特定の試料を、設定した条件で発酵させた比較である。読むべき点は「熟成の日数だけでは状態をそろえられない」ということだ。買ってからの日数だけをそろえて別の商品を比べても、研究の条件を再現したことにはならない。温度という条件を落とすと、時間の数字だけが独り歩きする。[7]

同じ研究では、アルコール、アルデヒド、エステル、硫黄化合物など、40種類の揮発性成分が見つかった。揮発性成分とは、ここでは香りを構成する成分のことだ。20℃で発酵させたキムチでは4℃より多くの揮発性成分が生じ、多くの成分は時間とともに増えた一方、アルデヒド類はどちらの温度でも急速に減った。熟成は、すべての成分が同じ方向へ動く過程ではない。[7]

つまり、ふたを開けたときの香りが変わったという観察には、成分の組み合わせが変わったという背景がありうる。しかし、香りが強いほど塩分が少ないという順番までは作れない。温度を比較した実験が示すのは、熟成の時間と香りの成分構成の関係である。鼻が感じた変化を、ナトリウムの成分表に読み替えることはできない。[7]

温度比較では、有機酸、エステル、ニトリルは20℃で発酵させたキムチだけで検出された。また、特定の硫黄化合物の生成量は、20℃の試料で4℃の試料の2倍を超えていた。著者らは、高温側の強い刺激的な香りには、有機酸や硫黄化合物の多さが関わる可能性を示している。単に「酸っぱくなった」と表現する変化にも、香りの構成という別の層があるのだ。[7]

流通を想定した予測モデルの研究でも、温度履歴から酸度の変化を捉えようとしている。変化が落ち着いた段階での酸度の最大値も、保存温度とともに高くなった。時間が過ぎれば同じ終点に着く、という単純な見方では足りないのである。研究では変動する温度を扱うモデルが検討され、食品がどんな温度を経験したかを予測に用いている。[4]

立川駅北口で惣菜を買った夕方、知りたいのは難しい数式ではなく、自分の買った食品をどう扱うかだろう。そのときは、研究中の温度を家庭の操作目標にせず、商品の保存方法に沿って扱う。実験の適熟時期は「この日に食べれば誰にでも最適」という期限とは違う。温度比較から得られるのは、熟成の読み方に条件が要るという理解である。[4][7]

辛さ、糖、菌の変化も同じ動きではない

熟成は酸だけの話でもない。唐辛子の辛味成分に注目した実験では、カプサイシノイドの濃度を4、12、30.7、40.9、50.3 mg/kgに変えたキムチを作り、4℃で28日保存した。カプサイシノイドは唐辛子の主要な辛味成分である。発酵中、その濃度は変わらなかった一方、乳酸菌の増殖や遊離糖、アミノ酸、菌の構成には、濃度に応じた違いが生じた。[2]

この比較が面白いのは、同じ容器の中でも「変わらないもの」と「変わるもの」が分かれている点だ。発酵したから成分が一律に減るとも、時間がたてば辛味が必ず弱くなるとも扱えない。測った対象ごとに結果を読む必要がある。ナトリウムについて知りたい場合にも、ほかの成分の動きだけで答えを作らないという姿勢につながる。[2]

別の食品実験では、唐辛子粉、そのアルコール抽出物、抽出後の残りを使ったキムチを4℃で28日発酵させた。カプサイシノイドの量は発酵の前後で差がなかったが、主な遊離糖は減少し、マンニトールは増えた。さらに、発酵初期に関わる菌と後期に関わる菌も違っていた。糖の変化と、辛味成分の変化は、ここでも足並みをそろえていない。[5]

遊離糖が減ったという結果だけを取り出して、「酸っぱい商品ほど糖が少ない」と商品横断の順位をつけるのも早い。この実験は、唐辛子由来の材料を変えた試料の発酵経過を比べている。店頭に並ぶ別々の配合の食品を、酸味の強さだけで比較した研究ではない。何をそろえて何を変えた実験かを押さえると、日常へ持ち帰れる答えの輪郭も見えてくる。[5]

隣接する既存記事「ダイエットの鮭は焼くと脂が減る?流れ出る脂と残る脂肪酸を分けて研究で読む」には、加熱で成分がどう移るかという問いを譲る。こちらは、キムチが熟したという変化から、測っていない成分の減少まで想像しないことに焦点を絞る。調理による移動と発酵中の変化を、同じ「時間がたった食品」の話にまとめない。

数字で読むキムチの熟成

表示材の実験の新鮮な段階:pH 5.6、酸度0.45%。塩分の測定値ではない。[3]

同実験の適熟段階:pH 4.7、酸度0.72%。その試料の段階分けである。[3]

同実験の過熟段階:pH 3.8、酸度1.38%。家庭共通の食べ頃の基準ではない。[3]

温度を比べた実験の適熟時期:4℃では35日、20℃では2日。家庭の放置時間の提案ではない。[7]

唐辛子の濃度を変えた実験:4℃で28日。辛味成分の濃度と菌の変化は分けて測られた。[2]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約