女性の筋トレは声かけで力が増す?モチベーションとその場の力発揮を分けて読む

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記録が上がっても、声かけの効果は小さいことがある

励ましを評価するなら、変わった研究だけを集めないことが大切だ。経験のある競技者19人、女性7人と男性12人を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、スクワットで1回持ち上げられる最大重量と、12分間でできるだけ多く反復する高強度の機能的運動を測った。励ましありとなしをそれぞれ繰り返し、別の日にも同じ成績が得られるかを調べている。男女を含む経験者の結果なので、18〜39歳の女性、特に筋トレ初心者への適用には競技経験の違いが残る。[11]

スクワットの平均最大重量は、励ましありで107±33kg、なしで105±33kgだった。統計的には差があったが、効果量は0.06だった。持久的な課題の平均回数は182±33回と181±35回で、差は有意ではなく、効果量は0.03だった。[11] 記録表で数字が上に動くことと、大きな違いが生まれることは別である。

この試験では、日による変動も評価した。変動係数という平均に対するばらつきの割合は、筋力測定で3.5〜4.1%、持久的な測定で3.9〜7.3%だった。研究者は、励ましの効果はこの日ごとの変動を目立って上回らなかったと結論している。[11] この競技者集団では、声かけによる差も日ごとの揺れと並べて評価する必要があった。

一方、励ましを伴う測定は、特に持久的な課題で少し安定した結果になった。[11] 平均値を大幅に押し上げる役割と、毎回同じように力を出す条件を整える役割は違う。記録を伸ばすための魔法という見方を離れると、声かけを測定手順の一部として考えられる。

実際の記録では、重さと回数に加えて、声かけの有無や、速度の表示を見たかどうかを書き添える方法が考えられる。これは研究で比較した条件を生活の記録に移す提案であり、それ自体に筋力を高める効果を約束するものではない。[1][11] 前回と今回の違いを見つけやすくするためのメモだ。手帳の数字が上がった理由を、意志の強さだけに背負わせずに済む。

長期間のトレーニングでも、声だけの効果と運動そのものの効果を分けて読む必要がある。大学生48人を対象に、8週間の筋力トレーニングを行った研究では、出力の数値をリアルタイムで伝える群、指導者が励ます群、外からの刺激なしで運動する群、測定だけを受ける対照群に無作為に分けた。[6] 18〜39歳の女性だけの結果としては読めず、励ましを受けた瞬間だけを比べる設計とも違う。

ベンチプレスで1回持ち上げられる最大重量は、励まし群で平均5.42kg、11.51%増え、数値を伝える群では5kg、9.76%増えた。いずれも群内で有意な改善だった。[6] ただし、励まし群の増加分すべてを「声だけが増やした重さ」とするのは誤りだ。励ましを受けると同時に、トレーニングも行っているからである。

また、40kgで測ったパワーに有意な改善があったのは、数値を伝える群だけだった。平均の改善は247W、31.30%で、研究は最大筋力とパワーの両面ではリアルタイムの数値情報を最も有効な刺激と結論している。[6] 励まし群の最大重量の伸び率だけを抜き出して、励ましがすべての項目で最良だったとする解釈は、この結果と食い違う。

この研究の大学生という対象、ベンチプレスという課題、8週間という期間は、結果を使う際の条件である。[6] 仕事帰りの初心者に同じ増加を予告する数字にはならない。ただ、気持ちを盛り上げる言葉と、いま出している力を知る情報を分けて選ぶ発想は得られる。励ましが好きかどうかだけでなく、何を確かめながら練習したいかも相談の材料になる。

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よくある誤解

「励まされて上がったなら、筋肉がその場で増えた」という読み方はしない。声かけの条件を変えた測定で力や速度が変わる研究は、力を出す場面の違いを調べている。[1][4] 筋肉の形態だけでなく神経の興奮や抑制も最大の力発揮に関わるという整理と合わせると、その日の記録と筋肉のサイズを同一視しないほうがよい。[3]

「女性の初心者は、とにかく励ませばよい」とも決められない。大学生年代の女性の研究では、トレーニング経験と励ましの種類の間に有意な交互作用がなく、言葉に視覚情報を加えた条件で最も力が出た。[13] 経験者か初心者かだけで言葉を選ぶより、その人がどんな情報を受け取っているかに目を向けたい。気合いという単語だけでは、比較した条件を再現できない。

「動作の成績が上がれば、きつさが下がり、意欲も増える」という連鎖も保証されない。高齢者の試験では、動作速度の改善に伴う意欲や主観的なきつさの変化はなかった。[1] 別の競技者の試験では、励ましを加えても持久的な課題の回数に有意な差がなかった。[11] 指導者に言葉をかけてもらったのに楽にならなかった、という経験だけで、研究と食い違ったとは考えなくてよい。

反対に、「差が小さいなら、声かけには何の役割もない」という判断も粗い。競技者の試験では、日ごとの変動を上回るほどの効果ではなかった一方、特に持久的な測定で結果の安定性が少し高まった。[11] 大きな記録更新を望むのか、比較できる記録を残したいのかで、注目する結果は違う。同じ研究の中でも、平均値と再現性を別々に読む必要がある。

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今日からできること

  • 重さの記録には、励ましがあったか、速度や出力の表示を見たかを添える。声かけの有無を比べた19人の試験と、情報の種類を比べた14人の試験を踏まえた記録の工夫である。[1][11]
  • 前回の数字と比較するときは、声かけの言葉も確認する。23人の膝の測定では「強く」と「速く」を含む指示を区別していた。速さを求めるべき課題かは指導者と相談する。[4]
  • 気持ちの感想と動作の成績を分けて残す。14人の高齢者の試験では速度が上がっても意欲やきつさは変わらなかった。動けた日にも、気分の評価を無理に上げなくてよい。[1]
  • 記録が少し上下しても、すぐに成功や失敗の判定にしない。競技者の筋力測定の日ごとの変動は3.5〜4.1%だった。この数値を自分の許容幅にせず、比較条件を見直すきっかけにする。[11]
  • 指導者には「応援の言葉がほしいか、出している数値を知りたいか」を具体的に伝える。48人の8週間の研究では、励ましと数値情報は別の介入だった。相談の選択肢として使い、同じ増加量を目標値にはしない。[6]

声かけの好みを伝える際は、記録と感想を結びつけて話すとよい。たとえば「言葉があると取り組みやすいが、重さの比較は同じ条件でしたい」「数値を知らせてもらえると、今日の動きを確かめやすい」といった伝え方である。これは研究で分けた励ましと情報提供を、相談の言葉へ置き換えた例だ。[1][6] 大声であるほど効果が大きい、という前提を置かずに話を始められる。

また、最大重量を調べる試験と、普段のレッスンを同じものにしない。今回扱った研究には、競技者の最大重量、高齢者の動作速度、女性の短い等尺性収縮という異なる課題がある。[1][11][13] 自分がいま練習しているのは、動きを覚える時間なのか、力を測る時間なのかを確認する。その区別があれば、励まされたからという理由だけで、その日の予定を記録挑戦へ変える必要はない。

オンザショア立川店で、声かけを相談するきっかけをつくる

応援の言葉がほしいのか、動き方を確かめたいのか。運動を始める場所を選ぶときも、自分が相談したい内容を言葉にしておきたい。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、パーソナルトレーニング、ピラティス、常温のヨガがある。この記事の測定研究が、当店の指導による記録向上を示しているという意味ではない。

参加条件も先に確かめたい。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。種目と料金は店のトップと料金ページで確認できる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休だ。仕事や休日の予定に重ねて、足を運べる時間を考えられる。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。予約ページで日程を選ぶ前に、体験で確かめたいことも手元に残しておくと、参加の目的を整理しやすい。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

  1. The Effects of Augmented Feedback and Encouragement During High-Velocity Resistance Training on Performance, Fatigue, and Function in Older Adults — Nicholson VP, Cowley N, Weakley J., 2026, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000005380
  2. Enhancing human strength via neural modulation: mechanisms of maximal voluntary contraction and translational interventions — Takarada Y., 2025, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2025.1695665
  3. Variations in Verbal Encouragement Modify Isokinetic Performance — Rendos NK, Harriell K, Qazi S, Regis RC, Alipio TC, Signorile JF., 2019, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000002998
  4. The influence of real-time quantitative feedback and verbal encouragement on adults’ performance in maximal and explosive strength and power in bench press exercise — Pacholek M., 2024, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2024.1329432
  5. Verbal Encouragement and Between-Day Reliability During High-Intensity Functional Strength and Endurance Performance Testing — Engel FA, Faude O, Kölling S, Kellmann M, Donath L., 2019, Frontiers in physiology. DOI: 10.3389/fphys.2019.00460
  6. Type of Encouragement Influences Peak Muscle Force in College-Age Women — Amagliani RM, Peterella JK, Jung AP., 2010, International journal of exercise science. DOI: 10.70252/yive7290

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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