ピラティス初心者のきつさは力不足だけ?頭の忙しさと筋肉の疲労を分けて読む

ピラティス初心者が感じるきつさを、筋肉への負荷、動きを考える負担、運動前からの頭の疲労に分けて読む。スクワットやランニングの比較試験では結果が分かれるため、頭の疲れだけでは運動の成績を予測できない。初回の戸惑いを筋力不足と決めつけず、指導者に伝える言葉と次の練習で確かめる視点を示す。

脚を動かす。次に息を吐く。肩の位置を直そうとしたところで、もう次の動きが始まる。初めてのピラティスで「きつい」と感じたとき、脚の力が尽きたのか、説明を追う余裕が尽きたのか、自分でも言い分けにくい。

答えの芯は、きつさを筋力不足だけに置き換えないことである。若い成人のスクワット実験では、立っているときより計算への回答が減ったが、その変化と運動のきつさとの間に有意な相関はなかった。動きを遂行するための注意と、きついと感じる程度は同じ物差しではない。[8]

頭の忙しさと運動成績の関係は、実験の条件によって異なる。運動前に強い精神的疲労を起こすとスクワットの反復が減った試験がある一方、難しい認知課題の後でも走れる時間が低下しなかった試験もある。ここで扱うのはピラティス初心者への直接の効果ではなく、別の運動実験を手がかりに、初回のきつさをどう整理するかという問いだ。[1][6]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

「きつい」を筋肉と頭に仮分けする

たとえば、脚を押し出す途中で動きが止まりそうになる場面と、脚は動くのに次の指示がわからなくなる場面を思い浮かべたい。どちらも本人の言葉では「きつい」になりうる。しかし、指導者に相談するなら、前者はどの動作で止まりそうか、後者は何を同時に考えると迷うかが手がかりになる。これは自分で原因を診断する方法ではなく、起きたことを具体的に伝えるための仮の仕分けである。

研究で使う主観的運動強度は、本人が感じた運動のきつさを評価するものだ。精神的努力も別に評価できる。スクワットと計算を組み合わせた試験は、計算の回答、心拍数、反復数、主観的運動強度を別々に調べた。きつさの点数だけで、計算に使える注意の変化まで説明できるとはしなかった。[8]

「認知的な負担」という言葉も、ここでは指示を理解したり、答えを選んだり、運動と別の課題を同時に行ったりする際の負担として使う。運動中に考える作業を足すことと、運動前に考え続けて疲れることは区別したい。前者を調べたスクワット実験と、後者を調べた運動前の認知課題の試験では、確かめている条件が異なる。[8][1][6]

ピラティスでばねや自重の強度をどう選ぶかは、既存の「【連載】ピラティスの処方箋 第4回|強度をどう決めるか——ばね負荷・自重・主観的強度」に譲る。ここでは重さの設定そのものより、同じ「きつい」という感想に、指示を追う大変さが混ざっていないかを考える。

最初の感想を「体力がない」で閉じてしまうと、相談の入口が狭くなる。「脚を戻すところで止まりそうになった」「向きが変わると説明を見失った」と言い直してみる。レッスン全体への評価より、その場面の描写のほうが具体的だ。筋肉と頭のどちらかだけを犯人にする必要はない。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

軽いスクワットでも、注意を使っていた

若い成人24人を対象にした比較試験では、立位と、スミスマシンを使ったバーベルスクワットのそれぞれで、7を順に引く計算を行った。動きながら計算するという二重課題、つまり運動と認知課題を同時に行う条件を使い、運動側にどれほど認知的な資源が必要かを調べた研究である。[8]

スクワット中は、立っているときより回答の総数と正答の数が有意に少なかった。一方、正答率には有意差がなかった。間違いが増えたというより、答えられた数が減ったのである。研究者は、低負荷のスクワットにも、ただ立つときより多くの認知的な資源が必要だと解釈した。[8]

ここで回答数と正答率を分ける意味は大きい。「できたか、できなかったか」だけを見れば、正確さは保たれている。だが、一定の課題の中で処理できた量を見ると差がある。正確さを保ちながら進む量が減るという結果は、運動中の戸惑いをすぐ不注意や能力不足と呼ばないための手がかりになる。[8]

ピラティスの場面に置き換えるなら、これは計算の成績から呼吸の合わせ方まで証明する話ではない。「説明は理解できるが、動きながらだと返事をする余裕がない」という経験を相談するときに、運動にも注意が必要という見方を持てる、という程度の応用である。試験の動作はスクワットであり、初回のマシンピラティスをそのまま再現してはいない。[8]

さらに、この試験では計算に関する指標と主観的運動強度に有意な相関がなかった。計算が遅くなった分だけ、必ずきつさも強くなったという関係は確認されていない。頭が忙しいことと、強い運動をしていることを同じ意味にしない理由が、ここにある。[8]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

仕事の後の頭の疲労は、反復に響くことがある

運動中の忙しさとは別に、始める前から精神的に疲れている条件を調べたランダム化クロスオーバー試験がある。対象はトレーニング経験のある成人20人で、同じ参加者が対照条件、中程度の精神的疲労、高い精神的疲労の条件を経験した。同じ人の条件を替えて比べる設計である。トレーニング経験のある成人の結果を、18〜39歳の女性のピラティス初回にそのまま当てはめられるかは、別に検証する必要がある。[1]

疲労を起こす課題には、文字と色を扱うストループ課題を使った。中程度と高い疲労は、本人の疲労感を示す視覚的な尺度でそれぞれ40 mm、80 mmに達するまで課題を続けることで設定した。その後、最大挙上重量のおよそ45%という固定負荷で、ハーフスクワットを限界まで6セット行った。[1]

高い精神的疲労の条件では、中程度や対照条件より反復数が少なく、主観的運動強度は高かった。中程度と対照条件の間にも有意な違いが報告された。この試験は、本人が強く精神的に疲れている状態が、その後の反復運動の成績に影響しうることを示している。[1]

読み違えたくないのは、負荷を固定した点だ。頭を疲れさせた条件だけ重い重量に替えたのではない。その条件でもきつさが増し、反復が減ったという結果なので、外から見た運動設定だけでその日の反応を説明しきれない可能性がある。ここで測ったのは、限界まで行うスクワットの反復数ときつさである。[1]

中央線で帰りのメールを読み続け、そのまま立川駅北口へ向かう日。こうした生活場面は実験の認知課題と同一ではないが、運動前から頭が疲れていたかを振り返るきっかけになる。普段より早く止まりそうになったとき、筋肉だけを責める前に、到着するまで何をしていたかを思い出す余地がある。[1]

難しい課題の後でも、走力が落ちなかった試験

逆方向の結果もある。事前登録されたランダム化の参加者内比較試験では、レクリエーションとしてスポーツを行う21人が、個人に合わせた難しさの認知課題を続けられなくなるまで行う条件と、自分で選んだドキュメンタリーを見る条件を経験した。その後、最大有酸素速度の90%で、限界まで走るテストを行った。こうした運動参加者のランニングの結果を、18〜39歳の女性のピラティスにそのまま当てはめられるかは、別に確かめる必要がある。[6]

認知課題は十分に難しいものだったが、その後の身体的パフォーマンスの低下は認められなかった。研究者は、高い認知的努力を伴う課題を運動前に行うと、その後の激しい運動成績が低下するという効果を、この結果は支持しないと結論している。[6]

スクワットの試験と矛盾して見えるが、対象者、認知課題の設定、続いて行う運動、結果の測り方が異なる。反復数を数える試験と、走り続けられた時間を測る試験を並べて、どちらかだけを正解に選ぶことはできない。少なくとも「頭を使った後は必ず運動能力が落ちる」という一律の説明は避けるべきだ。[1][6]

このランニング研究は、課題中の主観的な経験も調べた。変化は精神的疲労や退屈という単独の経験だけでは捉えられず、異なるパターンにまとまった。頭を使う課題の最中に本人が感じるものは、単純な疲労の増減だけではなかったのである。[6]

そのため、仕事帰りに「頭が疲れた」と言うときも、その言葉を運動できるかどうかの判定札にしないほうがよい。説明を聞きたくない感じなのか、同じ作業に飽きた感じなのか、動き始めても集中が戻らない感じなのか。これらは研究上の尺度を代用する質問ではなく、自分の経験を言葉にするための例だ。言葉を細かくすると、当日の相談も具体的になる。

数字で読むきつさと注意

24人:若い成人が、立位とスクワット中の計算を比較した試験の対象数である。[8]

7:その試験では、数を順に7ずつ引く認知課題を運動と同時に行った。[8]

20人:精神的疲労の程度を替えて、その後のスクワットを比較した対象数である。[1]

約45%:疲労条件の比較で使われた、最大挙上重量に対するスクワットの負荷である。初心者向けの推奨値ではない。[1]

21人:難しい認知課題の後でも走る成績が低下しなかった比較試験の対象数である。[6]

90%:そのランニング試験の速度は最大有酸素速度の90%であった。通常のレッスンの目標強度を示す数字ではない。[6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約