利き足の方が大きい?足の長さと歩き方の角度を、靴の左右で分けて読む

利き足の側が長いとは、この資料からは言えない。男性112人・女性93人では、右・左・混合の分類のあいだで足長や足幅の平均に有意差はなかった。一人の左右の寸法ではなく、歩幅や開く角度、支える足の選び方と分けて読む。靴の左右を、利き足の一言では決めない。

試着用の靴を両方履くと、左の甲だけが窮屈だった。ボールを蹴るのは右なのに、きついのは左。「利き足の方が大きい」という説明で、この左右は片づくだろうか。

その短縮は、手元の研究からは支持されない。足長と足幅を含む身体の計測値を、右足を好む人、左足を好む人、混合の人で比べた研究では、分類のあいだの平均に有意差はなかった。対象はマラウイの大学の若い成人の学生と職員で、男性112人、女性93人である。男女を含む集団の結果を、18〜39歳の女性の足の寸法へそのまま当てはめることはできない。[4]

ただし、その比較は一人の右足と左足を並べたものではない。タイプの違う人たちの平均である。自分の靴の左右を、この平均へそのまま移すことはできない。同じ人たちの歩き方では、歩幅の左右の群平均は似ていて、足先の開く角度は左が大きかった。その角度の左右差も、利き足の分類では説明されていない。[4]

割合の一般論は「利き足の割合と調べ方、ボールを蹴る足と支える軸足の違いを研究で読む」に譲る。練習で好みが変わるかは「利き足は練習で変えられる?反対側の上達と自然に選ぶ足が変わることの違い」に、測った筋力は「利き足の筋力は反対より強い?蹴るのが得意な側と測定した力がずれる理由」に譲る。ここでは、大きいという言葉が指しているのが長さなのか、開きなのか、支える側なのかを分ける。

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分類の平均は、一人の左右の足長ではない

足の好みは、Waterloo Footedness Questionnaire Revised という質問票で分けられた。歩き方は、自然な速さで残した足跡から読んでいる。足跡から取り出したのは、歩幅、重複歩長(同じ足が再び着くまでの長さ)、歩行角(進行方向に対して足先が開く角度)、歩行基底(左右の足の間隔)である。身体の計測としては、体重、身長、脚長、足長、足幅、肩幅、腰囲と胴囲が取られた。[4]

標本全体では、右足型が81%、左足型が8.3%、混合型が10.7%だった。この内訳の読み方は既存の記事に譲り、ここで見るのは寸法である。一元配置の分散分析では、利き足の分類のあいだで、身体計測の平均に統計的な有意差はなかった。いずれの変数も p > 0.05 である。足長も足幅も、この「いずれの変数」に含まれる。[4]

有意差がなかったことは、左右の足が同じ長さだったことではない。検定が見ているのは、右足型の人たちの計測値の平均と、左足型、混合型の人たちの平均である。一人の足の寸法差を、この検定から作らない。[4]

対象の取り方も、靴屋の列とは違う。大学の学生と職員から単純無作為で選ばれた、若い成人である。立川で靴を買う女性の足を測った研究ではない。観察は一時点の分類と計測であり、利き足だったから足が伸びた、という時間の前後も見ていない。因果の文にしない。[4]

私の読みでは、レジで迷う左右は、この分散分析の行へ先に書き込まない方がよい。書き込むなら、自分の右足長と左足長である。質問票の「右」は、その欄の見出しにはならない。

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歩幅は左右で似ていて、開く角度は左が大きい

同じ足跡の研究は、寸法の次に歩き方の左右を見ている。右足と左足の歩幅、および補正した歩幅の群平均は、男性でも女性でも似ていた。歩幅と重複歩長の性差は有意ではなく、身長で補正しても傾向は変わらなかった。一方で、男性の一歩は女性より有意に広かった。歩行基底を正規化した値にも、同様の性差があった。ここで広いのは左右の間隔であり、足幅の計測値ではない。[4]

左右で明確に違ったのは、歩行角である。左側の平均が右側より大きく、男性では t = 2.64、女性では t = 2.78 で、いずれも p < 0.05 だった。足先の開きは、この標本では左右対称ではなかった。ただし利き足の分類は、歩幅、歩行角、それらの左右差、重複歩長、歩行基底、正規化した歩行の変数の、どの平均も説明しなかった。いずれも p > 0.05 である。著者らの結論は、利き足は歩行の空間的・角度的なパラメータに影響しない、というものだ。[4]

ここは読み違いが起きやすい。左の開きが大きい、という側の差は標本の中にある。その差の大きさが、右足型か左足型かでさらに変わる、という結果は出ていない。開く角度の左右差を、利き足の定義そのものだと扱うのは、この分析の形と合わない。[4]

中央線の帰りに、左足だけがホームのタイルに対して外を向く日がある。その感覚を、左足が長い証拠にするのは飛躍である。足跡の研究が分けたのは、一歩の前後の長さと、足先の角度である。[4]

男性の一歩が広かったことも、足が大きいという話へ寄せない。歩行基底は左右の足を置く間隔であり、足幅の計測値とは別の列である。足幅は、利き足の分類間で有意差がなかった計測の側に入っている。[4]

支える足は、課題が替わると入れ替わる

靴の違和感の隣で、もう一つ混ざりやすいのが「どちらで立つか」である。出生前から左が安定の側に決まる、という Previc(1991)の予測を、Hart と Gabbard は課題を変えて調べた。予測は、状況が違っても安定は左に頼る、というものだった。右足型と左足型(両側の好みで判定)に、床反力計の上で片脚の静的バランスを、単純な条件と複雑な条件で行わせ、好みと成績の両方を見ている。[2]

結果は、両側を使う状況での安定の好みと、片側だけの状況で選ぶ脚が、独立だった、というものだ。片側の状況では多数が脚を切り替え、その多くは右を好んだ。著者らは、足の好みは課題の文脈に一部依存し、神経発達上の起源だけには縛られない、と結論している。[2]

片脚立ちの得意不得意そのものは「ヨガの片脚立ちは利き脚が得意なのか?蹴る脚と支える脚の違いを研究で読む」に譲る。ここで残すのは、支える側が一つのラベルで固定されない、という点である。両足で体重を預けていた側と、片脚になった瞬間に選ぶ側が入れ替わるなら、「大きいから軸になる」という一本の説明は、課題の切り替えの前で止まる。[2]

レッスンの前に、鏡の前で木のポーズを右から始めたとする。その右は、質問票の右かもしれないし、その日の床が安定して感じた側かもしれない。研究が分けたのは、その二つが一致するとは限らない、ということである。開始の足を日記に残すなら、両足で立っていたときの預けと、片脚にしてからの選択を、別の行にするとよい。[2]

数字で読む足の長さと左右差

男性112人、女性93人。右足型81%、左足型8.3%、混合型10.7%。足長と足幅を含む身体計測の平均は、分類のあいだで有意差なし(いずれも p > 0.05)。[4]

同じ標本で、右足と左足の歩幅の群平均は男女とも似ていた。歩行角は左が大きく、男性 t = 2.64、女性 t = 2.78(いずれも p < 0.05)。利き足の分類はこの左右差を説明しなかった。[4]

片脚の静的バランスでは、両側の状況での安定の好みと、片側で選ぶ脚は独立し、片側では多数が切り替え、多くは右を好んだ。[2]

右利き足の若者27人。不安定な片脚では左の成績がよく、好みと成績のよい側が一致したのはおよそ50%。左右差の大きさは、課題のあいだで増えなかった。[18]

エリートの男子ユース25人、6試合。方向転換の頻度の偏りは中央の選手が51.8%[31.5%]、サイドが29.9%[31.1%](P < 0.05、d = 0.70)。利き足を軸にする向きが多かった(4.6[3.2]対 3.7[2.6]、P < 0.05、d = 0.31)。[17]

足の好みの再検査は、82人で kappa = 0.58(p < 0.001)と中程度だった。手・目・耳より低い一致である。[19]

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宮川涼 Founder

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