間食の卵は蒸すと消化が変わる?ゆで卵との違いを食感と加熱条件から読む

間食にする蒸し卵は、ゆで卵より消化しやすいのか。加熱後のたんぱく質の消化を調べた実験と、蒸し時間で硬さや保水性が変わる研究を読み分ける。なめらかな食感、栄養成分の変化、腹持ちや筋肉への効果を同じ意味にせず、卵の調理法を日々の食べやすさから選ぶための考え方を示す。

間食に用意した蒸し卵のふたを開けると、スプーンですくうと揺れる。隣にあるゆで卵の白身は、指でつまめる。同じ卵なのに、口に入れる前からずいぶん違う。「やわらかい方が消化によく、運動後にも向いているのだろうか」と思うのは自然である。

答えの芯は、加熱した卵のたんぱく質が生のものより消化されやすかった実験はあるが、それを蒸し卵がゆで卵に勝る証拠にはできない、ということだ。ゆでる、蒸す、焼く、揚げる方法を扱った研究では、加熱後の卵たんぱく質は生のものより模擬消化で分解されやすかった。一方、人の間食後の腹持ちや筋肉の反応を比べた結果とは区別が必要である。[19]

蒸し時間を延ばすと、蒸し卵の硬さは増し、水を保つ力は低下したという食品実験もある。ふるふるしているか、しっかり固まっているかは、たんぱく質と脂質が作る構造の問題でもある。口で感じるやわらかさから、そのまま体内での利用の順位を決めることはできない。[17][19]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

蒸すかゆでるかの前に、何を比べたいかを決める

夕方、立川駅北口へ向かう前に何か食べたい。そんな場面で求めるものは、人によって違う。持ち歩きやすさなのか、スプーンで食べられることなのか、それとも「間食でたんぱく質を取りたい」という狙いなのか。調理法を選ぶ前に、食べる場面を思い浮かべておくと、研究の数字に期待することも整理しやすい。

卵の加熱研究には、食品そのものの硬さや水分の保持を測るもの、消化液の働きを実験的に再現するもの、アレルギーに関わる反応を調べるものがある。どれも卵を扱うが、答えている問いは同じではない。蒸し卵の研究は食品の構造を、伝統的な調理法の研究は模擬消化と免疫反応などを評価している。[17][19]

ここでいう模擬消化とは、胃や腸で起きる消化を体外の実験で再現する方法である。卵たんぱく質がその条件で分解されやすいかを調べられる。しかし、食べた人が空腹を感じるまでの時間、次の食事で食べる量、運動後の筋肉の合成といった結果へ、途中を飛ばして読み替えるものではない。卵の調理法を扱った実験の消化の結果は、まずその測定対象に沿って受け取る必要がある。[19]

同じサイトの「間食のゆで卵は作り置きで栄養も変わる?保存日数と脂質の酸化を分けて読む」は保存の問いに譲る。ここで扱うのは作り置きの日数ではなく、蒸す・ゆでるという加熱の仕方と、食感や消化を結び付けるときの注意点である。

また、生と加熱の大きな違いは「ダイエットの卵は生と加熱で何が違う?ゆでたまごと運動後の消化を研究で読む」に譲りたい。今回は加熱した卵どうしを選ぶ場面へ進み、「加熱済みなら、やわらかい方が上なのか」という細い疑問を考える。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

加熱で変わるのは、たんぱく質の形でもある

たんぱく質の変性という言葉には、栄養が壊れて使えなくなるような響きがある。だが、卵の調理実験で観察される変性は、たんぱく質の立体的な構造の変化である。伝統的な調理法を比較した食品研究では、加熱により構造が変わり、加工後の卵たんぱく質は生のものより模擬消化を受けやすくなった。[19]

この研究は、ゆでる、蒸す、焼く、揚げる調理を扱い、模擬的な胃腸消化に加えて、血清を用いた実験、細胞の反応、マウスのモデルを組み合わせている。対象は卵たんぱく質、血清、細胞、マウスであり、18〜39歳の女性が間食として食べた後の消化や筋肉の反応に、そのまま当てはめることはできない。複数の実験を組み合わせたことは、結果の層を増やすが、そのまま人の食後の体感を測ったことにはならない。[19]

構造の分析では、加工後の卵たんぱく質で、らせん状や折り返し状の構造の割合などが変わっていた。専門用語をすべて覚える必要はない。大事なのは、「形が変わる」と「栄養として消える」を同じ出来事にしないことだ。この実験では、形が変わった加熱卵の方が、模擬消化では分解されやすい方向だった。[19]

反対に、分解されやすかったことを理由に、加熱を強めるほど筋肉によいと考えるのも飛躍になる。実験で得たのは消化やアレルゲンに関する結果であり、筋肉を増やす調理時間の指示ではない。調理した卵を評価する際は、「何が変化したか」と「何によいと言いたいか」の間を埋めて考える必要がある。[19]

たとえば、仕事帰りに食べる蒸し卵を選ぶ理由が「今は固い白身より食べたい」なら、それは食べ方の選択として成立する。そこに「筋肉に届く速さまで優れている」という説明を足す必要はない。実験の結果を日常へ持ち込むときは、役立つ範囲だけを持ち帰ればよい。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

蒸し卵のなめらかさは、水を抱える構造で変わる

蒸し卵そのものに近い手掛かりになるのが、定量的なプロテオーム解析と物性評価を組み合わせた食品研究である。プロテオーム解析とは、含まれるたんぱく質を広く調べる方法だ。この研究では、蒸し時間によって卵のゲル形成と劣化がどう進むかを調べた。ゲルとは、ここでは卵が固まってできる網目状の構造と捉えると分かりやすい。対象は食品の蒸し卵であり、18〜39歳の女性の体内での消化を直接示す結果ではない。[17]

研究条件では、蒸し時間が11分のときに良好なゲルができ、23分まで延ばすと亀裂や官能評価の悪化が生じた。硬さは蒸し時間とともに増した一方、水を保つ能力は有意に低下した。単に「火が通ったかどうか」だけでなく、加熱を続けた後の構造にも違いが出ている。[17]

ただし、この11分を家庭の蒸し卵の正解として配ることはできない。論文中の実験条件で食品の性質が良好だった時間と、各家庭の器や調理で目指す時間は別の話である。数字の用途は、台所のタイマーを一律に設定することよりも、「蒸し続ければ必ずなめらかになる」という見方を改めるところにある。[17]

分子の分析では、卵に含まれるリゾチームやオボムチンというたんぱく質が、集まり方に影響し、ゲル形成に重要な役割を持つ可能性が示された。さらに加熱を延ばすと、塩化ナトリウムがある条件で、脂質を運ぶたんぱく質の構造も乱れた。たんぱく質の部分がゲルに関わり、脂質の部分が一部自由になることが、空隙や保水性の低下につながる可能性がある。[17]

表面に穴が開き、水が出た蒸し卵を見ると、「栄養まで抜けたのか」と心配になるかもしれない。しかし、この研究の硬さや保水性の結果を、そのままたんぱく質の栄養価の損失量に置き換えることはできない。測っているのは構造と物性である。スプーンが教えてくれることと、消化実験が教えてくれることは、隣り合っていても別々だ。[17][19]

黄身の成分も、総量と中身の変化を分けて読む

卵は白身だけの食品ではない。黄身を含む蒸し卵を考えるなら、脂質側から加熱を調べた研究も参考になる。ゆで卵の黄身について、温泉卵状、半熟、通常のゆで加熱、過度のゆで加熱という加熱強度を比較した食品分析では、脂質の総存在量や多くの脂質区分に有意な影響はなかった。一方で、個々の脂質には変化が認められた。対象は卵黄の試料であり、18〜39歳の女性が食べた後の吸収や健康への影響に、そのまま当てはめることはできない。[1]

具体的には767種類の脂質を定量し、そのうち190種類で加熱条件の間の存在量の違いを抽出している。全体の量を眺めることと、内訳を詳しく見ることでは、見える風景が異なる。総量が大きく違わないからすべて不変とも、成分の一部が変わったから卵の価値が失われたとも言えない。[1]

研究では、加熱変性によって脂質とたんぱく質が組み合わさる構造が変わり、両者の結び付きに影響したと説明されている。比較的弱い加熱の条件では、リン脂質の減少などから、その分解が起きた可能性も示された。ただし、これは黄身の脂質組成を調べた話であり、蒸し卵のたんぱく質消化率を測った話ではない。[1]

調理法の宣伝では、「変化がある」がすぐ「こちらが健康によい」に変身しがちである。食品の分析では、まず何の成分が、どの条件で、どちらへ変わったかを読む段階がある。間食の卵を選ぶときにも、脂質の内訳、白身の構造、食べた後の感覚を、ひとつの順位表に押し込まない方が判断しやすい。[1][17][19]

数字で読む卵の加熱と構造

11分:蒸し卵の食品実験で良好なゲル形成が得られた蒸し時間。家庭用の共通設定ではない。[17]

23分:同じ実験で亀裂や官能評価の悪化が生じた蒸し時間。[17]

767種類:異なる加熱強度の黄身の分析で定量した脂質の種類数。[1]

190種類:その分析で加熱条件間の存在量の違いを抽出した脂質の種類数。[1]

10分と45分:卵白の構造とアレルゲン性を比較した別のゆで加熱実験の条件。[14]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約