間食は職場で周囲の数に合わせてしまう?普通の量と自分の判断を研究で読む

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周囲の実物がなくても「普通」は伝わる

同僚と向かい合って食べるときだけが、影響を受ける場面ではない。女性計1,042人を対象としたオンラインの3研究では、前の参加者が選んだとされるクッキーの数を知らせ、その後に自分なら間食にいくつ選ぶかを回答させた。情報のない対照条件も設けている。[16] ここで測ったのは、実際に食べ終えた量ではなく、選ぶ数である。

周囲の選択が明確で一貫していると、参加者の選択もその規範に沿った。少数の人が多数派と異なる数を選んでいても、多数派に沿う反応は残った。周囲の行動が非常に曖昧になったときに初めて、規範情報を与えられなかった場合に似た行動となった。[16] 少数の例外があっても、多数派の情報は選択の目安として働いていた。

職場で「いつも皆これくらい取っている」と聞くことと、食べている人を実際に見ることは、日常では混ざりやすい。しかし、他人の数を知らせる情報そのものが判断に関わる実験である以上、目の前で同僚が食べていなくても、周囲の基準を考える意味はある。[5][16] 包み紙が議事録になっていなくても、頭の中には普通の量ができているかもしれない。

もっとも、オンラインで選ぶクッキーの数から、午後の会議で実際に食べる量や、帰宅後の食事までを一続きに予測することはできない。研究の結果を使うときは、何を測ったかを言葉にしておきたい。[16] 「選びたい数が動いた」と「日常の食生活が変わった」では、確かめたことの幅が異なる。この区別があると、印象の強い研究を生活全体の決まりにせずに済む。

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メッセージで変わった量と、続く習慣は分ける

若い成人129人を対象とした無作為化比較試験では、他人の間食習慣を伝える社会規範のメッセージ、間食を減らす健康上の利点を伝えるメッセージ、食べ物と無関係なメッセージを比較した。参加者は男性45人、女性84人で、平均年齢は22.4歳だった。メッセージを見た後に間食を取り、その種類と量が調べられた。男女を合わせた結果なので、18〜39歳の女性に同じ変化率をそのまま当てはめることはできない。[8]

高カロリー間食の量は、対照群と比べて健康メッセージ群で36%、社会規範群で28%少なかった。両方のメッセージ群と対照群の差は有意だったが、健康群と社会規範群の間では、間食やエネルギー摂取量に有意差がなかった。普段の間食量によってメッセージの効果が異なるという証拠も得られなかった。[8]

社会規範の数字だけを取り出し、「職場に張り紙をすれば間食が28%減る」と宣伝するのは飛躍になる。ここで比較されたのは、若い成人がメッセージを見た後の間食である。[8] さらに、健康的な食行動を促す規範介入全体については結果が混在している。[3] その場での差と、普段の暮らしに定着する変化を混同しないことが大切だ。

情報の内容を正確に伝えるという点も外せない。「皆が少なく食べている」という事実を確認していないのに、働きかけのために作る必要はない。研究が示したのは、伝える情報によって行動が動く可能性である。[5][8] 実生活での工夫は、周囲を操作する宣伝文句より、自分がどんな情報を目安にしているかを整理する方向に置きたい。

また、この試験で健康メッセージ群にも差があったことは、「社会規範さえ使えばよい」という読みを防ぐ。対照群との差が出た方法が複数あり、その方法同士に有意差はなかった。[8] 職場の掲示物を選ぶなら、どの表現が最強かを決める材料として扱うより、目にした情報が選択に入り込むことを考える材料になる。

たとえば、休憩室で「今日は皆あまり食べない」と感じた日があったとしても、その印象から部署の標準量を決める必要はない。先に別の場所で食べた人も、後で楽しむために持ち帰る人もいるかもしれない。これは規範効果の研究結果ではなく、生活の情報には見えていない部分があるという場面の例である。「皆が取った数」と「皆が実際に食べた量」を同じ記録にしないだけでも、何を目安にしたのかを丁寧に振り返れる。[3][16]

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よくある誤解

「周りにつられるのは、自制心が弱い人だけだ」という理解は単純すぎる。食事を抑制する傾向のある女性は、多量の規範に対して、抑制傾向のない女性より大きな増加反応を示した一方、少量の規範での抑制には群の差がなかった。[2] 自制心を点数にして並べるより、どんな方向の情報に反応したのかを分ける必要がある。

「皆と同じ数にすれば適量になる」という根拠もない。規範の実験は、多く食べる情報でも少なく食べる情報でも、摂取量が変わることを示している。[5] 同じ数にそろったことは、必要な量がそろった証明ではない。職場の休憩には、食べたい人と今は要らない人が同席してよい。菓子箱の前でまで、多数決をする理由はない。

「正しい説明を聞けば、影響は完全になくなる」とも言えない。平均年齢7.84歳の子ども141人を対象にした無作為化比較試験では、仲間の食べ方をまねる現象を説明する標準介入が、男子のキャンディ摂取量を減らしたが、女子には同じ効果がなかった。子どもたちは介入後も仲間の食行動の影響を受けており、人形を手がかりに加えた介入には有意な効果がなかった。対象は子どもであり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[7]

この結果は、子どもへの説明と行動の変化を調べたものだ。[7] 「仕組みを知ったら二度と影響されないはずだ」と自分を追い込まなくてよいと考える材料にはなる。知識を持つことと、どんな場面でも周囲と無関係に行動することは、同じ目標にしないほうがよい。

今日からできること

ここからは、周囲の情報が判断に関わるという研究を踏まえた生活上の提案である。減量の手順としてではなく、自分で選ぶためのルールとして使いたい。[3][6]

  • 箱に手を伸ばす前に、「今食べたいか」「どれくらい楽しみたいか」を自分の中で決める。同僚が取り始める前に希望を言葉にしておけば、後で周囲の数と区別して振り返れる。他人の行動が選択の手がかりになるというレビューから考えた工夫である。[6]
  • 追加を勧められたら、その時点でまだ食べたいかを確かめてから返事をする。「今はこれで満足」「後で楽しむ」と、自分の希望を短く伝えてよい。女性735人の研究で、多量の規範への反応が食事抑制傾向で異なった点を踏まえ、追加の判断を自分に戻す。[2]
  • 「皆はこのくらい」と思ったら、誰のどんな場面を見たかを振り返る。若者の33研究をまとめたレビューでは、参照集団への一体感や習慣が影響に関わっていた。「部署全体」ではなく「一緒に休憩した同僚」と具体的にすると、自分が参考にした相手が分かる。[1]
  • 社内で間食のルールを話すなら、「今食べる・後で食べる・今回は見送る」を各自が選べる伝え方にする。15研究のレビューでは、規範情報は多い方向にも少ない方向にも摂取量を動かしていた。食べる数をそろえるより、選択の違いを受け入れる運用を考えたい。[5]
  • 試した後は、選んだ理由と食べたときの満足感を振り返る。129人の試験の28%はメッセージ後の群間比較である。自分の振り返りには、「同僚に勧められて追加した」「自分で食べたくて選んだ」のように、その場の判断を書き留めるとよい。[8]

こうした工夫の目的は、間食をなくすことではない。研究で測られた変化を、自分の生活を眺める問いに置き換えることである。[3][5] お土産を楽しみたい日は楽しむ、今は要らないなら保留する。その選択を説明するのに、同僚の食べた数を借りなくてもよい。休憩の席で自分だけ違う選択をした日を、失敗として記録する必要もない。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店で、自分の予定に運動を置く

休憩で何を選ぶかと同じように、運動も自分の予定と希望から選びたい。続ける場所と時間を決める選択肢が、オンザショア立川店である。営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。通う予定を考えるときは、勤務の前後や休日の移動と照らし合わせられる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなどを扱う。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、続ける内容を選ぶ際の材料になる。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもあり、運動を予定に組み込む場所として検討できる。店舗の案内と料金は、それぞれ確認できる。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から申し込める。

参考文献

[1] The potential of peer social norms to shape food intake in adolescents and young adults: a systematic review of effects and moderators. — Stok FM, de Vet E, de Ridder DT, de Wit JB., 2016, Health psychology review. DOI: 10.1080/17437199.2016.1155161

[2] Modeling of food intake among restrained and unrestrained eaters. — Vartanian LR, Herman CP, Polivy J., 2020, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2020.104811

[3] Perceived social norms and eating behaviour: An evaluation of studies and future directions. — Robinson E., 2015, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2015.06.010

[5] What everyone else is eating: a systematic review and meta-analysis of the effect of informational eating norms on eating behavior. — Robinson E, Thomas J, Aveyard P, Higgs S., 2014, Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics. DOI: 10.1016/j.jand.2013.11.009

[6] Social influences on eating: implications for nutritional interventions. — Robinson E, Blissett J, Higgs S., 2013, Nutrition research reviews. DOI: 10.1017/s0954422413000127

[7] The effect of an intervention on schoolchildren’s susceptibility to a peer’s candy intake. — Bevelander KE, Engels RC, Anschütz DJ, Wansink B., 2013, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/ejcn.2013.122

[8] Reducing high calorie snack food in young adults: a role for social norms and health based messages. — Robinson E, Harris E, Thomas J, Aveyard P, Higgs S., 2013, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/1479-5868-10-73

[16] Influence of social-normative information on the modeling of food-related decisions. — Rubenstein SA, Vartanian LR, Herman CP, Polivy J., 2022, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2022.106095

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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