有酸素運動でセロトニンは増える?血液の値と脳の働きを分ける研究の読み方

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脳の働きは、量だけでもネットワークだけでも語れない

血液の研究を読んだあとには、「では、脳の研究はどうなのか」という疑問が残る。加齢と睡眠のレビューでは、運動によって前脳のセロトニン濃度が一時的に上がり、運動をやめるとその効果が弱まる知見が紹介されている。また、継続的なトレーニングへの適応と、過剰なトレーニングに伴う不眠などの問題も区別されている。レビューが描くのは、運動中から終了後へと時間によって変わる関係だ。加齢と睡眠を扱う議論であり、18〜39歳の女性の日常的な散歩への適用には、対象や運動条件の確認が要る。[9]

さらに、このレビューは、セロトニン伝達の増加が覚醒を促し、その後に眠気を促すという二相性の作用を述べている。体内時計の調整について紹介する知見には実験動物の研究も含まれる。これらを、そのまま「人は散歩直後から必ず眠りやすくなる」という処方へ置き換えない。起きている状態と眠る状態をつなぐ仕組みとして読み、日常の運動時刻を一律に決める根拠にはしない。[9]

脳の働きを考える別の入り口は、脳の領域同士の活動のつながりである。身体活動の少ない健康な高齢者を対象とした無作為化比較試験では、ダンス、ウォーキング、ウォーキングと栄養補助の組み合わせ、活動を行う対照群が比べられた。ここでは機能的結合、つまり脳の領域同士の活動の結びつきと、認知課題の成績が調べられている。対象が高齢者であるため、18〜39歳の女性にも同じ結果が得られるかは別途検証が必要だ。[3]

ウォーキングと栄養補助を組み合わせた群では、重要な情報の処理に関わるサリエンスネットワークの機能的結合が増加した。一方、いずれの訓練群でも認知成績の全般的な向上は見られなかった。特定の神経伝達物質に作用する薬を使っていた参加者の一部では処理速度の改善も報告されたが、脳のつながりが変わったことと、すべての認知課題がよくなることは一致していない。[3]

この研究から、ウォーキングだけの作用や、セロトニンの増加量を取り出すことはできない。運動と栄養補助の組み合わせによる結果であり、評価しているものも機能的結合と認知成績である。[3] 脳を対象にした研究であっても、「脳の働き」と「ある物質の濃度」を入れ替えないという読み方は変わらない。

別の無作為化比較試験では、多発性硬化症のある60人が、3週間の高強度の有酸素運動と標準的な運動に割り付けられた。高強度群では、対照群と比べて言語記憶が改善し、両群で実行機能にも時間経過に伴う改善があった。実行機能とは、目標に向けて考えや行動を調整する働きだ。高強度群では体力の指標の改善と、測定した酵素のひとつの低下も報告された。多発性硬化症のある人の結果であり、健康な18〜39歳の女性に同じ運動条件や効果を当てはめる根拠にはならない。[7]

この試験では、セロトニンも測定項目に含まれている。しかし、言語記憶が改善したという結果から、セロトニンが増えたことを理由として補ってはいけない。著者らも生体指標への影響については、さらなる研究が必要だとしている。[7] 測定項目に名前が載っていることと、その物質について結論が出ていることは別である。

こうした研究を読むとき、記憶、睡眠、脳の結合のうち、今知りたい変化を先に決めると迷いにくい。睡眠を知りたいのに認知課題の改善を答えにしたり、気分を知りたいのに血液の上昇だけで満足したりすると、検索した問いが途中で入れ替わる。[3][4][7] 帰宅後に寝つきがどうだったかを振り返るなら、まず眠りの変化についての研究が対応する。

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よくある誤解

「血液のセロトニンが上がれば、脳にも同じ変化が起きた」という読み方は避けたい。睡眠試験が示したのは採血した値の上昇と睡眠指標の改善であり、うつ病の試験が示したのは血漿指標への追加効果がなかったことだ。血液の結果は血液の結果として、脳の機能的結合はその評価として受け止める。違う測定を同じ物差しにすると、肯定的な研究も否定的な研究も読み違える。[3][4][5]

「増えるほど幸福になり、眠りもよくなる」という理解も単純すぎる。加齢と睡眠のレビューでは、覚醒と眠気に対する二相性の作用や、過剰なトレーニングに伴う問題が論じられている。[9] うつ病患者の疲労を扱った別のレビューも、脳の特定の部位でセロトニン活動が増えることが疲労に関与すると述べている。これはうつ病患者と治療の文脈の議論であり、健康な18〜39歳の女性の散歩による疲れに、そのまま当てはめることはできない。ここでも「多いほど常によい」という図式には収まらない。[17]

だから、運動後に眠くなった日を「足りない」、元気な日を「十分」と採点しない。眠気と目のさえのどちらかをセロトニンの量に直結させると、複雑な働きをひとつの残量表示にしてしまう。[9] スマホの電池なら残りが表示されるが、帰り道の気分にはその表示がない。

「気分が変わらなければ、歩いた意味がない」と考える必要もない。運動研究では、睡眠、体力、認知機能などをそれぞれ評価している。多発性硬化症の試験でも、睡眠を調べた研究と、言語記憶や体力を調べた研究では問いが違う。[4][7] ある日に爽快感がなかったという感想だけで、これらの指標すべてに変化がないと判定することはできない。

ただし、その逆に、感じなかった効果を無理に信じる必要もない。「脳では効いているはず」と自分を説得するより、どの場面が楽だったか、どこが負担だったかを言葉にするほうが次の選択につながる。物質の名前を使わずに記録しても、睡眠のような生活の変化を観察する目的は保てる。睡眠試験が本人の回答による評価を使ったことも、その実践を考える手がかりである。[4]

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今日からできること

  • 運動後のメモでは、「気分」と「その晩の眠り」を別の欄にする。6週間の睡眠試験でも、血液の測定と睡眠評価は分けて行われた。これは研究結果を暮らしに使うための記録案であり、脳内濃度を推定する方法ではない。[4]
  • 記事に「セロトニンが増加」とあったら、対象者、測定場所、比較相手まで読む。各20人を割り付けた睡眠試験と、女性26人の薬物療法への追加試験では、同じ有酸素運動でも問いが違う。[4][5]
  • 運動の予定は、生活の中で続けられる時間から考える。1回45〜50分、週3回、16週間という値は、うつ病の薬物療法に運動を追加した試験の条件だ。一般成人の必要量を定めた値とは区別して読む。[5]
  • 運動をした日の寝つきや翌朝の負担もメモし、次の予定を考える材料にする。睡眠のレビューは一時的な反応と継続による適応を分け、過剰なトレーニングの問題にも触れている。量を増やすことだけでなく、眠りとの両立にも目を向けたい。[9]
  • 治療中に運動を始める場合は、実施内容を医師に相談する。うつ病の女性26人の試験は、臨床患者の薬物療法に運動を加えた研究である。治療の変更は医師の判断に委ねる。[5]

記録を見返すときには、研究の数字と自分の感想を競わせない。「眠れた」という言葉は自分の生活を知るために役立ち、群間の比較は運動プログラムの効果を検討するために役立つ。睡眠試験では質問票、機器による評価、採血が同時に使われた。[4] それぞれが答える問いを残したまま、自分が続けたい過ごし方を考えればよい。

検索結果に出てくる明快な仕組みが、実際の研究より短くなっていることもある。次に「歩けばセロトニン」と聞いたら、否定から入る必要はない。血液の話か、睡眠の話か、脳の働きの話かを確かめる。少なくとも、採血の結果が一致していない試験と、複数の仕組みを扱うレビューを合わせて読むと、その一言だけで効果を約束できないことが見えてくる。[4][5][9]

オンザショアで、通う条件から運動を選ぶ

運動を続ける場所は、脳内物質の増加を約束する言葉より、生活に入る条件で選びたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。駅からの動線と時間を先に照らし合わせ、通う予定を考える場所として位置づけられる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンがあり、種目の選択肢から続ける形を検討できる。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている場合は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店舗情報と料金を確認し、予定に合うかを考える入口には体験予約がある。

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参考文献

[3] Nutritional supplementation boosts aerobic exercise effects on functional brain systems — Voss MW, Sutterer M, Weng TB, Burzynska AZ, Fanning J, Salerno E, Gothe NP, Ehle, 2019, Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985). DOI: 10.1152/japplphysiol.00917.2017

[4] The effects of aerobic exercise on sleep quality measures and sleep-related biomarkers in individuals with Multiple Sclerosis: A pilot randomised controlled trial — Al-Sharman A, Khalil H, El-Salem K, Aldughmi M, Aburub A., 2019, NeuroRehabilitation. DOI: 10.3233/nre-192748

[5] Monoamines and cortisol as potential mediators of the relationship between exercise and depressive symptoms — Carneiro LS, Mota MP, Vieira-Coelho MA, Alves RC, Fonseca AM, Vasconcelos-Raposo, 2017, European archives of psychiatry and clinical neuroscience. DOI: 10.1007/s00406-016-0719-0

[7] High-intensity interval exercise improves cognitive performance and reduces matrix metalloproteinases-2 serum levels in persons with multiple sclerosis: A randomized controlled trial — Zimmer P, Bloch W, Schenk A, Oberste M, Riedel S, Kool J, Langdon D, Dalgas U, K, 2018, Multiple sclerosis (Houndmills, Basingstoke, England). DOI: 10.1177/1352458517728342

[9] Exercise and sleep in aging: emphasis on serotonin — Melancon MO, Lorrain D, Dionne IJ., 2014, Pathologie-biologie. DOI: 10.1016/j.patbio.2014.07.004

[17] The management of fatigue in depressed patients — Marin H, Menza MA., 2005, Essential psychopharmacology. DOI: なし

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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