間食のナッツは塩味で食べる量が増える?好みの強さと満腹感を研究で読む

間食のナッツは塩味だと食べすぎるのか。塩による食べやすさ、薄塩アーモンドの満腹感、ピーナッツを組み込んだ食事の体重変化を、比較条件の違いから読む。塩味の好みと空腹を分け、袋の表示や夕食との関係をどう確かめるか、塩あり・塩なしを選ぶときの考え方を示す。

夕食の鍋が煮えるまで、塩味のナッツをつまむ。空腹は落ち着いてきたのに、塩のついた粒にはまだ手が伸びる。「間食のナッツは太る」と検索したくなるのは、脂質の表示より、袋が思ったより軽くなった瞬間かもしれない。

答えの芯は、塩味で食べやすくなる可能性と、食べた後の満腹感、長い期間の体重変化を分けることだ。食事を広く扱うレビューは、ナトリウムが食べ物のおいしさを高め、意識しない過剰摂取につながる可能性を論じている。ただし、その話から塩味ナッツの増量分を決めることはできない。[4]

一方、薄塩アーモンドを使った比較試験では、栄養量をそろえた焼き菓子より特別に強い満腹感は確認されなかった。薄塩ピーナッツを組み込んだ減量食の試験では、対照の食事より体重が増えたわけでもない。塩味だから危険、ナッツだから自動的に適量で止まる。そのどちらも、研究の読み方としては飛躍がある。[20][12]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

塩味が好きなことと、空腹が残ることは別である

ここでいう食べやすさとは、口に入れたときに好ましく感じ、食べ進めたくなる性質のことである。食後に空腹がどのくらい残るかという感覚とは、同じ問いではない。植物性食品を中心にした食事と添加する塩・油・砂糖を扱うナラティブレビューは、塩によって食物の好ましさが高まり、受動的な過剰摂取を促す可能性を挙げている。複数の研究を文章で整理したレビューであり、ナッツの塩の有無だけを入れ替えた試験の結果ではない。[4]

「しょっぱいから続けて食べたい」という実感があっても、それだけで体に必要な量が増えたとは考えない方がよい。反対に、好みの味を選ぶこと自体を失敗と決める必要もない。このレビューが扱うのは食事全体の質であり、添加するものをすべて除く方法が、すでに質の高い食事に対してさらに利益を上乗せするかは確定していない。塩をゼロにする競争と、おいしさに押されて量が増えていないかを確かめる作業は別である。[4]

夕方の机では、まず自分が何を確かめたいのかを決めたい。無塩では物足りないのか、塩味だと予定した量を越えるのか、夕食まで空腹が続くのか。この区別は、研究を生活に移すための観察の仕方である。好みを確かめたいなら味への満足を、腹持ちを確かめたいなら食後の空腹を言葉にする。同じ「止まらない」でも、何に困っているかが違えば選び方も変わる。

たとえば、夕食を作りながら食べた日と、席に座って食べた日を比べて、違いをすべて塩に帰してしまうと話が混ざる。比べたいのが味なら、食べる場面もなるべくそろえて考える。この工夫の目的は比較する条件の整理にある。自分の経験から「塩味のせい」と結論する前に、食品以外に違っていたことを拾うための方法だ。

研究の言葉も同様に読み分ける。食後に満腹だと答えたことは、翌日までの総摂取量が少なかったことと同義ではない。体重が同程度に変わったことも、食べる楽しみや塩味の好みが同じだった証明にはならない。満腹感を調べた試験と体重を調べた試験は、別の結果として読む必要がある。[20][12]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

薄塩アーモンドに、特別な腹持ちは確認されたか

食後の感覚を直接調べたのが、成人を対象としたアーモンドと焼き菓子の比較試験である。参加者は22人で、女性19人、男性3人。体格指数であるBMIが25〜40の範囲にあり、12週間の行動面を含む減量プログラムの中で調べられた。減量に取り組む男女の結果であり、18〜39歳の女性の日常の間食にそのまま当てはめられるかは、この比較だけでは判断できない。[20]

参加者は薄塩でローストした丸ごとのアーモンド28g、またはエネルギーと主要な栄養素の量をそろえた焼き菓子を、無作為の順番で食べた。プログラムの前と終了時に、それぞれの食品を試す設計である。比較の重要な点は、アーモンドと焼き菓子で栄養の量をそろえていることだ。食品名だけを入れ替えた、栄養量の大きく違う比較とは意味が異なる。[20]

結果は、食後の空腹、食べたい気持ち、満腹感に食品間の差がなかった。食べ物の画像を見たときの脳の反応にも差がなく、減量によってこれらの反応が変わることもなかった。研究者は、食後の食欲を考えるうえでエネルギーと主要栄養素の量が重要であり、それらとは独立したアーモンド特有の満腹効果を支持しないとした。[20]

ここから「アーモンドには腹持ちがない」と言い切るのは逆方向の読みすぎである。比べた食品の間で差がないという結果は、どちらを食べても空腹がまったく変わらなかったという意味ではない。また、焼き菓子ならどんな種類でも同じになる、という話でもない。研究でそろえたエネルギーと栄養量の条件を外すと、別の比較になってしまう。[20]

そして、この試験は塩ありと塩なしのアーモンドを比較していない。薄塩アーモンドと栄養量をそろえた焼き菓子の比較である。そのため、満腹感に差がなかった理由を塩に求めたり、無塩ならさらに満腹になると推測したりはできない。研究の食品に「薄塩」と書いてあることと、研究が「塩の効果」を測っていることは違う。[20]

この研究では、食前と食後の感覚を尋ねる評価に加え、機能的磁気共鳴画像法という、脳の活動に伴う変化を画像で調べる方法も使っている。食べ物の画像に対する反応を測った点が特徴であり、単に「おいしかったか」を聞いただけの調査ではない。それでもアーモンドの独自の優位性は支持されなかった。測定の種類が増えても、結果を食品の宣伝に都合よく読み替えることはできない。[20]

また、同じ参加者が異なる食品を無作為の順番で試したことにも意味がある。もともと空腹を感じやすい人ばかりが片方の食品を食べる比較とは異なり、人による違いを考慮しやすい設計だ。ただし、対象人数や減量プログラム中という背景は残る。研究の設計に工夫があることと、全員に結果が当てはまることは別に判断する。[20]

食べ物の画像への脳の反応が同程度だったという結果を、「日常でも袋を前にした行動がすべて同じになる」と広げるのも慎重でありたい。測ったのは試験日に食品を食べた前後の反応である。通勤途中に買う場面、料理しながらつまむ場面、友人と分け合う場面を丸ごと再現したものとして扱わず、食後の食欲を比べる手がかりとして受け取る。[20]

袋を選ぶときに役立つのは、この比較条件である。ナッツなら少量でも必ず強く満たされる、と先に決めない。食べた後にまだ空腹なら、その感覚をナッツの評価に合わせて否定しなくてよい。逆に、十分に満たされたなら、研究の平均的な比較結果を理由に追加する必要もない。研究は、個人の感覚に正解を命じるものではなく、食品名だけで満腹感を保証できないことを教える。[20]

数字で読む塩味ナッツの試験

22人:アーモンドと栄養量をそろえた焼き菓子を比べた成人の人数である。[20]

28g:満腹感の試験で食べた薄塩ローストアーモンドの量であり、万人への推奨量ではない。[20]

107人:薄塩ピーナッツを組み込んだ食事と低脂肪の食事に無作為に分けられた人数である。[12]

35g:ピーナッツ群が主な食事の前に食べるよう助言された量で、対象となる食事は毎日2回だった。[12]

−0.12kg:6か月後の体重変化の群間差。95%信頼区間は−2.42〜2.18kgで、有意な差はなかった。[12]

食べた量と体重の間には、食事全体がある

薄塩ピーナッツを使った無作為化比較試験は、ナッツを含む食事でも体重管理が可能かを考える材料になる。対象は2型糖尿病のリスクがあり、BMIが26を超える成人である。平均年齢は58歳、女性が65%だった。中高年を中心とする集団であり、18〜39歳の女性の夕方の間食にそのまま当てはめるには、年齢と健康状態、食べる場面の違いを考える必要がある。[12]

ピーナッツ群には、薄塩のドライローストピーナッツ35gを毎日2回、主な食事の前に食べるよう助言した。対照群には低脂肪の食事について教育した。両群とも摂取エネルギーを制限する栄養相談を受けている。つまり、好きな食事にナッツを自由に足す条件と、何も足さない条件の勝負ではない。食事を調整する支援の中で比較した研究である。[12]

無作為に分けられた107人のうち、研究を完了したのは76人だった。6か月後、主な評価項目である体重に群間差は認められず、差の推定値は−0.12kg、95%信頼区間は−2.42〜2.18kgだった。信頼区間とは、差の推定にどの程度の幅があるかを表す目安である。この幅も含めて、「ピーナッツの方が痩せた」とは読まない。[12]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約