
学生の生活では、眠気と睡眠の質が別々に現れた
日常に近い場面では、光と運動と眠りはどう重なっているのだろうか。ブラジル北東部の18〜30歳の大学生を対象にした横断研究がある。横断研究とは、ある時点での状態を調べ、項目どうしの関連を見る方法だ。調査は感染症流行下の2020年6〜8月に行われた。女性も含まれるが、生活環境が特殊だった時期の学生の結果を、18〜39歳の女性全体にそのまま当てはめられるかは慎重に考えたい。[2]
学生の眠りは同じ形で悪くなったのではなかった。睡眠の質が良く、日中の過度な眠気もない群、睡眠の質が悪くても過度な眠気はない群、そして日中の眠気が強い一方で睡眠の質の悪化は比較的目立たない群という、3つのパターンが見られた。夜の眠りについて尋ねることと、昼に眠くなるかを尋ねることは、違う情報を得る質問だった。[2]
睡眠の質が良い人たちでは、日光を浴びることと運動をすることが多かった。著者はそれらが睡眠を守る要因である可能性を示した。ただし、これは関連を調べた結果であり、室内の照明を強める介入の効果ではない。日光への曝露と照明器具の設定も分けて考える必要がある。[2]
この研究を生活に持ち帰るなら、「昨夜は眠れたから、今日の眠気は気のせいだ」と片づけず、両方の経験を残すという使い方がある。これはこの記事からの整理の提案だ。夜の眠りを良いと感じた日にも、マットを片づけるころに眠気があれば、その場面を書く。反対に、眠気が少なかった日にも、夜中に起きたことまで消す必要はない。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
照明を比べる前に、その後の予定を決める
朝のレッスン後に仕事へ向かう人と、夜のレッスン後に帰って寝たい人では、照明に期待する役割が違う。まず自分が困っている場面を言葉にする。着替えの途中なのか、夕食の支度中なのか、座って本を読み始めたときなのか。「運動後」という大きな袋から、実際の用事を取り出してみる。
朝の比較試験では、光を浴び始めた時刻と運動時間をそろえ、運動出力と気分を別々に測っていた。男性の自転車試験では、同じ参加者が両方の明るさを経験し、個人の睡眠時刻との関係も調べた。照明だけを比べるつもりでも、研究では時間帯と測定方法まで計画に入っている。[3][6]
たとえば自分の経験を振り返る際には、朝の休日と仕事帰りの夜をひと組の比較にするより、同じ時間帯のレッスンを並べるほうが、何が違ったかを考えやすい。起きた時刻や終了後の予定も添えると、明るさの印象だけで話を終えずに済む。これは照明の効果を証明する実験ではなく、相談時に経験を伝えるための整理である。
研究から持ち帰れる範囲はここにまとめておく。光の比較で測られた運動出力、気分、負担の指標から、ピラティス直後の眠気を消す方法までは決められない。また、男性の試験と男女を含む試験では対象が異なり、浴びた時間も違うため、結果の差を曝露時間だけの効果とすることもできない。副交感神経が優位になったことを眠気の原因と決める根拠にもならない。[3][6]
照明をさらに強くするか迷ったら、先に「眠気を減らしたい」と「もっと動きたい」のどちらを考えているのかを確かめる。自転車試験では、仕事量が増えたときに主観的なきつさも増えていた。活動量の多さを休息の代わりにする発想より、今困る用事と体の負担を別々に伝えるほうが、結果の読み方に合っている。[6]

よくある誤解
「眠くなるのは暗いから。明るくすれば必ず直る」という理解は強すぎる。朝の比較試験では、約4,400ルクスと約230ルクスの差を設けても、運動強度や気分の各領域に有意差はなかった。ここから言えるのは、この条件では改善を確かめられなかったということだ。光がいつでも無効だとも、増やせば必ず有効だとも言っていない。[3]
逆に「明るい条件で運動成績が上がったのだから、眠気も疲れも取れたはず」という理解も違う。男性の自転車試験では仕事量とともに、心拍数、乳酸、主観的なきつさも増えた。多く動けることを、回復が進んだことの代わりに使えない。照明には採点表があるわけではなく、何を測るかで記事にする結果が変わる。[6]
「運動で夜の眠りが改善すれば、直後の眠気もなくなる」という考えにも時間軸の飛躍がある。身体活動を続けた不眠の成人の試験では、不眠症状が改善した一方、日中の疲労への有意な効果はなかった。競技者の研究でも、活気や一部の成績の改善と、睡眠指標が変わらない結果が同居した。よい結果を、ほかの項目まで運ぶ必要はない。[5][10]
こうした結果を読むと、ピラティス後の眠気を良し悪しの判定に使うより、何が困るのかを具体的にするほうが役立つ。「次の用事に集中したい」のか、「夜は寝たいが帰宅まではつらい」のか、「毎回強く眠くなって日常生活が難しい」のか。それぞれは違う相談である。生活に支障が出る眠気が続く場合は、照明の工夫だけで判断せず医師に相談する。
今日からできること
- 光の数字を買い物の目標にせず、レッスンの時刻、起きた時刻、部屋の明るさの印象を言葉で残す。自転車試験では160分の光曝露と個人の体内時刻との関係まで調べていた。照度だけの比較にしないための応用である。[6]
- 「目が覚めている感じ」「体の疲れ」「動けた量」を別の欄にする。朝の26人の試験が、自己選択の運動出力と気分の領域を別々に測ったことを参考にした整理である。[3]
- レッスン後の眠気を記録するときは、その夜の眠りも別に残す。6か月の活動介入で不眠症状が改善しても、日中の疲労は有意に変わらなかった。両方を同じ評価にまとめない。[5]
- 夜の画面と朝の光を同時に変えたら、変えた内容を両方書く。競技者25人の研究は就寝前30分の電子機器制限と起床後20分の明るい光を組み合わせていた。結果を照明単独の手柄にしない。[10]
- 帰宅後の予定と、その夜の眠りを別々に残す。18〜30歳の学生の調査では、眠気と睡眠の質の組み合わせに3つのパターンがあった。眠気だけで夜の状態を採点しないための提案である。[2]
記録を残す目的は、眠気の犯人を自分で診断することではない。次に担当者へ相談する際、どの時間帯の、どの場面が難しかったかを伝えやすくするためである。「眠い」だけでも相談してよいが、着替えたころからなのか、帰宅して座ってからなのかという場面が添えられると、話の出発点が具体的になる。
毎回すべてを細かく埋める必要もない。研究の条件が細かいのは、違いを比較するためである。日常の記録を研究と同じ手続きにする必要はなく、忘れた日は空欄でよい。記録自体がレッスン後の仕事になるなら、まず困った場面の短い言葉から始めたい。研究の数字を、自分に課す宿題の数へ変えないことも大切だ。

オンザショアの時間割を、帰宅後の予定から選ぶ
眠気が気になる日は、レッスン後に何をするかまで含めて通う時刻を選びたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休だが、これは開閉の時刻であり、レッスンの開始時刻とは別である。8時の回は土曜と日曜、平日の最初の回は月曜から木曜が10時、金曜が13時。夜の遅い回は水曜と金曜の21時開始となる。
当店にはピラティスと常温ヨガがあり、溶岩プレートを敷いたスタジオではホットヨガを行う。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。どの種目を、生活のどの時間に続けるかを検討する場所として利用できる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。年末年始の12/29〜1/3は通常レッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。予定を組む際は店のトップと料金を確認し、ヨガを試す場合は体験の予約へ進める。
参考文献
[2] Different sleep patterns during the COVID-19 pandemic: association with mood, exercise and light exposure — David MCMM, Vieira GR, de Lima Leôncio LM, Dos Santos Neves L, Bezerra CG, de Ma, 2024, Psychology, health & medicine. DOI: 10.1080/13548506.2022.2159457
[3] Morning bright light exposure has no influence on self-chosen exercise intensity and mood in overweight individuals – A randomized controlled trial — Knaier R, Klenk C, Königstein K, Hinrichs T, Rossmeissl A, Infanger D, Cajochen , 2018, Chronobiology international. DOI: 10.1080/07420528.2017.1414828
[5] Increased physical activity improves sleep and mood outcomes in inactive people with insomnia: a randomized controlled trial — Hartescu I, Morgan K, Stevinson CD., 2015, Journal of sleep research. DOI: 10.1111/jsr.12297
[6] The stimulating effect of bright light on physical performance depends on internal time — Kantermann T, Forstner S, Halle M, Schlangen L, Roenneberg T, Schmidt-Trucksäss , 2012, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0040655
[10] Effects of Nightly Electronic Device Restriction and Morning Bright Light on Sleep, Mood, and Performance Among Elite Athletes — Hoshikawa M., 2025, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000005201
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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