筋肉痛のテーピングは回復も早める?太ももの痛みと戻る力を研究で読み分ける

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自然に戻る時間と、テープによる差を分ける

テーピングの話で見落としやすいのが、「貼った群の中で良くなった」と「貼らない場合より良くなった」の違いだ。健康な男性アマチュア選手22人の無作為化クロスオーバー試験では、同じ参加者がテープありとなしの両条件を経験した。条件の間には6週間を空けている。男性アマチュア選手の結果を18〜39歳の女性の日常的な運動後へそのまま当てはめるには、性別と運動経験の違いを考慮する必要がある。[1]

この試験では関節の動く範囲、筋肉痛、浮腫、バランス、短距離走、水平ジャンプが調べられたが、すべての測定項目でテープありとなしの有意差はなかった。一方、テープを貼った条件の中では、72時間後の筋肉痛が運動前の値に戻ったと報告されている。[1]

著者らは回復への好ましい影響を結論として述べているものの、条件間の差がないという結果も並べて読むべきだ。[1] テープを貼った日に時間とともに楽になったとして、それだけでテープが回復を早めたとは判定できない。この区別がないと、自然に変化した分まで、貼った道具の成績に足してしまう。

若い女性のデータにも、似た注意点がある。女子大学生19人がスクワットを行ったクロスオーバー試験では、運動前に太ももへ貼り、48時間そのままにする条件と、貼らない条件を比べた。テープは筋肉痛と短距離走の成績には影響しなかったが、柔軟性は運動前と比べて保たれた。[9]

この結果は、貼った実感があれば全部が改善するわけではないことを示す。[9] 「今日は曲げやすい」と感じたなら、その変化はそのまま記録すればよい。ただし、走る能力も戻った、痛みも減った、と別の項目まで書き足す必要はない。回復の記録は、空欄を無理に埋めないほうが役に立つ。

運動前に貼った試験と、運動後に貼った試験も区別したい。女子大学生の試験では運動前に、非競技者54人の試験では強い運動後に使っている。[2][9] どちらもテーピングという言葉でまとめられるが、試している場面は違う。これらの研究から、痛くなってから貼る場合にも同じ結果になると決めるのは避けたい。

さらに、運動からの経過時間と、貼ってからの経過時間を混ぜないことも大切だ。自分のメモには「いつ運動したか」「いつ貼ったか」をそれぞれ残す。研究で示された72時間後の差を、貼った瞬間から始まる回復の約束として読むことはできない。[2][3] 時刻の基準がそろって初めて、似た条件の話かどうかが見えてくる。

血液の値まで一緒に良くなるわけではない

筋肉の状態を知りたいとき、痛み以外の手がかりとして血液中のクレアチンキナーゼという酵素の値が調べられることがある。非競技者54人の試験では、72時間後にテーピング群の筋肉痛が小さかった一方、この酵素の値は比較群より高かった。他の血液指標には有意な群間差がなかった。[2]

したがって「痛みが減ったから筋肉の損傷に関わる値も下がる」という一本道の説明は、この結果には合わない。[2] 反対に、酵素が高かったことだけから、テーピングは必ず回復を妨げると結論することも避ける。比較された痛み、筋力、血液の項目を、それぞれの結果として受け取るのが妥当だ。

18〜25歳の健康な男性66人を対象にした別の無作為化比較試験では、太ももの筋肉が伸ばされる収縮を200回行った後、貼らない群、張力のない比較用テープ群、張力を加えたテープ群を比べている。48時間後、テーピング群の筋肉痛は他群より小さかった。しかし筋力や筋肉が行った仕事量などの運動能力には群間差がなかった。若い男性の結果であり、18〜39歳の女性にも同程度の痛みの軽減があるかは、この試験だけでは判断できない。[13]

この試験でも、ある群の中では筋力低下が有意でなかったことと、群間比較で能力の差が認められなかったことを分けたい。[13] 「低下しなかった群がある」とだけ聞くと、テープが力を守ったように見える。ところが比較相手との差まで確かめると、筋肉痛の軽減と運動能力の改善は同じ答えにならない。

こうした血液や能力の測定を、家庭で全部そろえる必要はない。むしろ、家庭の観察だけで判定できる範囲を狭く持つために、研究の違いを知っておく。痛みを記録したならわかるのは痛みの経過であり、血液の値や最大筋力まで測ったことにはならない。[2][13] テープを貼った写真より、何が変わったかを言葉で残すほうが、次の相談につながる。

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よくある誤解

「痛みが消えたら、回復は完了だ」は研究に合わない。太ももの痛みが比較群より軽くても、最大筋力、ジャンプ、筋肉が行う仕事量に差がない試験がある。[2][13] 痛みの軽さは大切な結果だが、それを全身の運動能力の証明書として使わない。とくに、次の運動を前回より増やす理由としては足りない。

「女性には効かない」も言い過ぎだ。運動習慣のない女性の試験では72時間後の痛みと等尺性筋力に差があったが、女子大学生のスクワット試験では痛みと短距離走に効果がなかった。[3][9] 性別だけで答えを決めず、負荷、貼った時点、何を測ったかを見たい。女性のデータがあることと、すべての女性に同じ効果があることは違う。

「どんな貼り方でもテープが付いていれば同じ」も、比較試験の結果とは一致しない。交差する貼り方とY字型では筋力の結果が異なり、どちらも痛みの改善を示さなかった。[7] 確認されたのは、その試験で使った運動と測定条件での違いである。ひとつの貼り方を万能な回復法に仕立てず、条件つきの結果として扱う。

もうひとつ気をつけたいのは、差が出なかった結果を「絶対に何も起きない」と読むことだ。個別試験では改善の出た項目と出なかった項目が混在し、メタ分析には方法上の偏りの課題がある。[3][6][7] 効くか効かないかの旗を選ぶより、期待を置ける範囲を狭く具体的にするほうが、日常の判断には使いやすい。

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今日からできること

  • メモでは「筋肉痛の感じ方」と「普段の動作の様子」を分ける。54人の試験で痛みと最大筋力の結果がそろわなかった点を、記録の出発点にする。[2]
  • 運動した時刻と貼った時刻を残す。研究では48時間後や72時間後の測定が使われており、貼った直後の印象だけで成否を決めない。[2][3][9]
  • 痛みが軽いことだけを理由に、前回の回数や重さを増やさない。66人の男性の試験では、痛みの軽減が運動能力の群間差につながらなかった。[13]
  • 貼り方を相談するときは、太もものどの運動の後か、何の改善を望むかも伝える。38人の試験でも痛みと筋力で結果が異なったため、目的を曖昧にしない。[7]
  • 試す前に、使う製品の説明で皮膚に関する注意、貼る場所、貼付時間、はがし方を確認する。貼った時刻と外す予定をメモに残し、肌に異変を感じた際の対応も使用上の注意で確かめておく。女性51人の試験で効果がみられた72時間後という測定時刻は、自分の貼付時間を決める指示とは区別する。[3] 個別の健康状態や運動の可否は医師に相談する。

記録の言葉は、「前よりよい」だけで終えないと使いやすい。たとえば階段を下りたときの痛みなのか、椅子から立ったときの動きなのかを書き分ける。これは新しい検査を自分でするためではなく、自分が経験した場面を取り違えないためだ。最大筋力を確かめようと、痛い日に限界まで力を出す必要はない。

テープの有無だけでなく、前に何の運動をしたのかも一緒に残しておきたい。研究では台からのジャンプ、機器を使う伸張性運動、スクワットと、負荷が異なっている。[2][3][9] 前回は楽だったという体験を尊重しつつ、今回も条件が同じかを考える。日常で研究を使うとは、実験をコピーすることより、比較の条件を意識することに近い。

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痛みが軽くなった日も、次に何をするかは貼った安心感と分けて考えたい。スタジオで運動を続ける予定を立てるなら、希望する動きと現在の様子を相談するところから始める。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、内容はトップページで確認できる。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。運動の可否と、通える場所の条件を分けて確認しておきたい。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。営業時間は8:00〜23:30で、年中無休だ。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金ページと体験の予約ページで、持ち物と予定を具体化できる。

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参考文献

[1] The Effectiveness of Kinesio Taping in Recovering From Delayed Onset Muscle Soreness: A Crossover Study — Kirmizigil B, Chauchat JR, Yalciner O, Iyigun G, Angin E, Baltaci G., 2020, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.2018-0389

[2] Effects of Kinesio Taping on the Relief of Delayed Onset Muscle Soreness: A Randomized, Placebo-Controlled Trial — Hazar Kanik Z, Citaker S, Yilmaz Demirtas C, Celik Bukan N, Celik B, Gunaydin G., 2019, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.2018-0040

[3] Effects of elastic taping, non-elastic taping and static stretching on recovery after intensive eccentric exercise — Boobphachart D, Manimmanakorn N, Manimmanakorn A, Thuwakum W, Hamlin MJ., 2017, Research in sports medicine (Print). DOI: 10.1080/15438627.2017.1282360

[6] Does lower limb kinesio taping affect pain, muscle strength, and balance following fatigue in healthy subjects? A systematic review and meta analysis of parallel randomized controlled trials — Joveini G, Boozari S, Mohamadi S, Jafari H., 2024, BMC sports science, medicine & rehabilitation. DOI: 10.1186/s13102-024-01032-y

[7] Effects of Different Kinesio-Taping Applications for Delayed Onset Muscle Soreness after High-Intensity Interval Training Exercise: A Randomized Controlled Trial — Hung BL, Sun CY, Chang NJ, Chang WD., 2021, Evidence-based complementary and alternative medicine : eCAM. DOI: 10.1155/2021/6676967

[9] The Effect of Kinesio Taping on Muscle Pain, Sprint Performance, and Flexibility in Recovery From Squat Exercise in Young Adult Women — Ozmen T, Aydogmus M, Dogan H, Acar D, Zoroglu T, Willems M., 2016, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.2014-0243

[13] Kinesiotaping Diminishes Delayed Muscle Soreness but does not Improve Muscular Performance — Camacho MA, Herrera E, Barela JA, Delgado-Diaz DC., 2020, International journal of sports medicine. DOI: 10.1055/a-1088-5223

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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