ダイエットの有酸素運動で脈を測る位置、手首の光学測定と腕の動きを読む

有酸素運動中、手首の時計に出る脈拍は体の反応だけでなく、腕の動きや測定位置にも左右される。光で血液量の変化を捉える仕組み、前腕との比較、ベルトの締め方、誤差を減らす処理の研究を読む。歩行と走行で異なる精度を確かめ、表示された数字を運動記録に使う時の考え方を整理する。

散歩の途中で袖を直し、時計を見たら脈の数字だけが急に元気になっていた。歩く速さを変えたつもりはない。こんな時、画面の変化をそのまま運動の強さの変化と決める前に、手首で何を測っているかを確認したい。光学式の脈拍測定には、体の動きが信号に混ざる問題がある。[5][11]

答えの芯は、測る位置と動きの両方を見ることだ。前腕と手首を比べた実験では前腕の精度が高かったが、前腕でも運動による信号の乱れは残った。位置を変えれば解決、強く締めれば解決、という単純な話ではない。[11]

既存記事「ダイエット用スマートウォッチは肌でも誤差が違う?脈の数字と記録の抜けを読む」には肌の条件の論点を譲る。ここでは、腕を振って歩く時に光の信号へ何が混ざり、測定位置や処理方法によって結果がどう変わるかに絞る。ダイエットの成否を時計の数字で採点するためではなく、運動の記録を読み違えないための話である。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

手首の光は、心臓の電気を直接見ていない

光電式容積脈波、略してPPGは、光を使って血液量の変化を捉える方法である。脈に伴う変化から心拍数を推定できる一方、動作による影響を受けやすい。光を当てて値が出るという簡便さと、運動中も乱れず測れることは別の性質だ。[5]

測定精度を調べる研究では、光から推定した脈を心電図の信号と照らし合わせる。たとえば多波長・多チャンネルのセンサーを開発した研究は、心電図の拍動に対応する山を基準に、光学測定でどれだけ拍動を捉えられたかを評価した。時計に似た数字が出ても、光と心電図では、その数字に至る入口が異なる。[5]

動作による信号の乱れは、モーションアーチファクトと呼ばれる。単に機器が揺れるというだけではない。測定部位では、脈動に伴う血液量の変化に加え、体動に伴う血液量の変化も信号へ入り得る。光学測定が動きに敏感な理由を、測定部位と光の色を比較した実験がこう説明している。[19]

したがって、急な表示変化には、実際の脈の変化と、測定へ混じった動きの影響という別の候補がある。画面だけから原因を断定するのは早い。光学式の数字を読む時は、「心臓がどう変わったか」という問いに、「その時、腕は何をしていたか」を添えるのが研究から得られる視点である。[11][19]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

前腕に移せば、手首より必ず正確なのか

測定位置を比較した2018年の実験では、まず10人でベルトの圧迫と装着感の関係を調べ、さらに10人の運動中の測定で、締め付け圧と運動強度を変えている。比較した位置は前腕と手首だ。この実験では、前腕の方が心拍数測定の精度が高かった。18〜39歳の女性の散歩にこの精度差をそのまま当てはめるには、運動と装着の条件をそろえた検証が必要だ。[11]

ここで大切なのは、前腕が勝ったという順位の後ろである。前腕でも運動によるアーチファクトが強く入り、適度な締め付けで高い精度を目指すには、動作の影響を取り除く技術が必要だった。測定場所は対策の一部にはなるが、信号処理を不要にする切り札ではなかった。[11]

別の2011年の実験は、11人を対象に、安静時と、跳ぶ・腕を振る動作で測定した。緑色光と赤外光を複数の部位で比較し、緑色光から得た脈拍の方が心電図の拍動間隔との相関が高かった。また、上腕の信号は末梢側より動作の影響が小さかった。18〜39歳の女性の日常の腕振りでも同じ差になるかは、別途確かめる必要がある。[19]

前腕と上腕は同じ場所ではない。さらに、前腕対手首の実験と、上腕を含めた光源比較の実験も、同じ設計ではない。それでも両者は、光学測定の性能をセンサーの名前だけでは決められず、どの部位でどんな動きをしたかを一緒に読む必要を示している。[11][19]

日常の記録に置き換えるなら、手首で測った散歩と、別の位置で測った運動を、数字だけで一続きに扱わないことである。測定場所が変わった日に表示も変わったなら、体力の変化と解釈する前に測定条件の変更を記録する。この提案は位置比較の実験からの応用であり、家庭で場所を変えるだけで精度が保証されるという意味ではない。[11][19]

位置の比較から、すぐに機器の買い替えへ進む必要もない。前腕の実験は測定部位と締め付けを検討し、光源の実験は緑色光と赤外光を比べている。問いが異なる研究から、特定の装着型機器が誰にとっても最良だという順位は作れない。自分の記録について考えるなら、まず何を変えた日に表示が変わったかを分ける方が、研究の比較の仕方に近い。[11][19]

たとえば、散歩を始めた頃は手首で測り、その後に別の位置の機器へ替えたとする。前後の数字の差には、運動への慣れだけでなく測定条件の差という候補も加わる。位置の変更を日付とともに残すのは、その候補を消さずにおくためだ。異なる部位で精度の違いが見られた実験を、生活の記録に生かすなら、このような比較の区切り方になる。[11][19]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

ベルトは、固定の安定性と快適さを一緒に考える

腕を振ってもセンサーを安定させたい。そのためにベルトを強く締めると、今度は装着者の不快感が問題になる。前腕と手首を比較した研究は、この安定性と快適さの関係を検討したものだ。予備実験では10〜90hPaの締め付け圧を使い、緩い、適度、きつい、非常にきついという感覚との関係を調べている。[11]

この圧力は実験条件であり、家庭で再現すべき締め方の数値ではない。研究の読みどころは、不快になるまで固定すればよいという発想を避け、適度な締め付けでも精度を確保するために、動きの成分を除く処理が求められた点にある。快適さを捨てて誤差を解決する設計には限界がある。[11]

散歩の記録を続ける場面では、ベルトの状態も測定条件として扱いたい。今日は緩かった、途中で位置を直した、とメモしておけば、表示の変化と装着の変更を後から照らせる。これは圧迫条件を変えて比較した実験を、記録の読み方に応用した提案だ。締め直した後の値を正解として採用するための手順ではない。[11]

また、手首用の機器を独自の判断で別の部位に移し、前腕の研究と同じ性能を期待することもできない。研究はセンサーの位置だけでなく固定条件を含めて評価している。自分の機器については、その装着方法を確認し、位置を変えた研究結果と手持ちの機器の性能を分けて考えたい。[11]

同じ光でも、動きを除く計算で誤差が変わる

光を受け取った後の計算も重要だ。2023年の技術開発研究では、近接して置いた赤色と緑色の光から得る信号を組み合わせた。動きによる成分には共通性があり、脈動に関係する成分の性質は異なることを利用して、必要な変化を残しながら動きの影響を減らす方法である。[2]

試作機を使い、6人が歩行・走行・スクワットを行った実験では、心拍数推定の平均絶対誤差が、従来の緑色光信号の処理では9.83bpm、提案手法では1.48bpmだった。bpmは毎分の拍数を表す単位で、平均絶対誤差は、基準からのずれの大きさを平均した値である。[2]

この結果は、市販の時計なら誤差が1.48bpmになるという保証ではない。少人数で試作機と特定の処理を検証した成績だ。一方、同じ人の運動でも、光の信号をどう処理するかで推定の誤差が変わる、という測定技術上の意味は大きい。数字の裏側にも仕事がある。[2]

動きの情報をどこから得るかも検討されている。2022年の研究は、加速度と、回転の動きを捉えるジャイロの信号を、状況に応じて選ぶ手法を開発した。激しい運動中の47件のPPG記録に適用し、評価した5種類の既存手法のすべてで、他の参照信号の選び方より高い精度を示した。[4]

つまり、光を増やす方向と、動きの参照情報を選ぶ方向の双方から改良が進んでいる。腕を動かす運動でも、動作成分を減らして脈を推定する技術が検証されている。逆に、計算で補正するから動作の影響は消えた、とも扱えない。実際の評価条件と誤差を見て判断する領域である。[2][4]

数字で読む光学式の脈拍測定

47研究:手首装着型活動量計の系統的レビューに含まれた研究数。機器や活動による精度の違いも残った。[1]

10人:前腕と手首の位置、締め付け圧、運動強度を変えた測定実験の対象人数。[11]

11人:緑色光と赤外光を、安静時や跳躍・腕振りで比較した実験の対象人数。[19]

9.83→1.48bpm:6人の試作機実験で、処理方法を変えた時の平均絶対誤差。個々の時計の保証値ではない。[2]

99%と82.49%:多チャンネル光学測定の研究で、歩行と走行において基準の拍動を捉えた感度。誤差の拍数とは別の指標だ。[5]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約