運動神経を高める練習は成功か失敗だけ聞く?ずれの数字を外してよい場面を読む

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合図の中身と、報酬と、動きを見せる時点を分ける

「成功」と伝えることと、成功に報酬を付けることは区別したい。健康な90人を対象とした研究では、受け取る感覚情報と成績に基づく強化の情報をそろえたうえで、報酬による動機づけの効果を調べている。報酬は成績に応じた強化の情報だけの場合を超えて運動技能の学習を改善し、その効果は報酬のない翌日にも続いた。対象は健康な参加者であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この結果だけでは判断できない。[14]

改善は、課題の成功にとって特に重要な運動の成分に関する調整で目立った。ここから、結果を伝える情報の働きと、報酬によって取り組む動機を高める働きは、分けて検討する必要があると分かる。「褒めたから上達した」という日常の表現の中には、何を伝えたかと、どんな動機づけを加えたかが同居しやすい。[14]

罰を加えればもっとよいとも決まらない。健康な成人27人を対象とした仮想的な歩行課題では、足の位置を連続して見せながら、成功で点数が増える条件、失敗で減る条件、採点しない条件を比較した。翌日の再適応では、罰の群だけで、より大きい誤差の減少と歩幅の再適応が見られた。足の位置の情報が全群にある試験である。参加者は平均20歳の健康な成人であり、18〜39歳の女性全体にそのまま当てはめられるかは、対象と課題の違いを考えて判断する必要がある。[20]

一方、先ほどの膝を曲げる歩行課題では、報酬群と罰群の適応速度、短期の保持、再学習の程度は似ていた。課題が異なれば、強化の効果も変わる。[2] 翌日の特定の歩幅の再適応に有利だったことを、あらゆる練習で失敗を減点すべき根拠にはできない。点数の増減だけ取り出すと、同時に見えていた動作情報を見落とす。[20]

さらに、「詳しい情報を見せる」といっても、動いている最中か、動き終わった後かで条件が違う。手の移動とカーソルの移動の倍率を徐々に変える研究では、連続して誤差を見せる群、動き終わりだけ誤差を見せる群、終わりに成功・失敗だけを伝える群が比較された。終わりだけ誤差を見た群の別方向への学習の広がりは、ほかの群の中間だった。[19]

その後、連続表示群と終了時表示群からカーソルを消し、成功・失敗だけを返したところ、終了時表示群の成績は維持され、連続表示群では速やかに低下した。研究者らは、終わりに見せる誤差の情報には、誤差に基づく学習と強化に基づく学習の両方が関わるという見方に整合するとしている。[19]

この結果は、画面を見続けるか、完全に何も見ないか、という選び方の間に別の方法があることを示す。動きが終わってから結果の位置を確認すれば、成功の有無に加え、ずれの具体も受け取れる。ただし、この実験は手とカーソルの対応を変えた課題である。ヨガの鏡を見る時点をそのまま指定する処方にはしない。[19]

本人の中で何が起きているかにも違いがある。男女241人の研究では、二値の合図を使う手の課題において、空間的な作業記憶が高いほど成功率や成功動作の再現に関する指標がよかった。作業記憶とは、情報を一時的に保って扱う力である。この研究では成績との関連を調べており、作業記憶の訓練による上達の因果を検証した実験とは区別する。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この男女を含む結果だけでは判断できない。[4]

また、頭の中で回転を扱う作業記憶は、大きな方向の修正が必要な時に、意識的な戦略を表す傾向と関係していた。失敗の後に方向をどれほど変えるかも成功率の強い予測因子だったが、作業記憶との一貫した関係はなかった。同じ「成功を頼りに練習する」中にも、成功の再現と失敗後の変更という異なる面がある。[4]

探索、つまり新しい動き方を試すことにも目を向けたい。手を伸ばす実験と歩行研究の再解析、モデルを用いた研究では、強化に基づく過程は探索を増やし、誤差に基づく過程は探索を抑える方向に働くと示唆された。同時に働くと、両過程は互いに反対の作用を及ぼしていた。情報の組み合わせによって、探索を促す働きと抑える働きが競合する。[16] この研究は神経疾患のない人とパーキンソン病の人を対象としており、18〜39歳の女性の練習にそのまま当てはめられるかは別に検討が必要である。[16]

新しいやり方を探す時と、ずれを詰める時では、望む変化も違う。あれこれ試す動きをすべて不安定さとして消すのか、課題を達成する方法を探していると見るのか。研究は探索の増減を扱っており、日常の練習でどちらを選ぶかは目的とともに考える必要がある。「上達」という言葉だけでは、その場で欲しい変化を十分に指定できない。[16]

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よくある誤解

「丸ばつだけなら頭を使わずに覚えられる」という理解は早い。二値の合図を使う課題でも、空間的な作業記憶と成功率に関連があった。短い合図を使う時にも、人による違いに目を向けたい。うまく再現できない時に、運動への向き不向きだけを原因にせず、今の合図に修正の手掛かりが含まれているかを点検したい。[4][15]

「一度成功した動きは、成功と伝えれば必ず残る」とも言えない。保持を助けた試験には、先に視覚と運動のずれに適応した段階がある。一方、新しい空間・タイミング課題では二値の情報で改善が見られなかった。成功を伝えることの価値を認めることと、すべての習得段階でそれだけで十分とすることは別である。[1][15]

「詳しく教えるほど、後にも残りやすい」という思い込みにも注意したい。連続した表示で調整していた群が、成功・失敗だけの表示へ変わった途端に成績を落とした研究がある。動き終わりの誤差表示から移った群では維持された。助言の詳しさだけでなく、受け取る時点や、確認の条件が変わった後の成績まで見る必要がある。[19]

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今日からできること

  • 成功か失敗の判定を頼む時は、「何ができたら成功か」を言葉にしておく。これは二値の結果と、ずれの方向・量の情報を区別するための工夫である。空間とタイミングの課題を扱った228人の実験でも、情報の種類によって結果が違った。[15]
  • 新しい動きを始めて、失敗だけ告げられても次を変えられない時は、修正の具体を尋ねる。通常より膝を30度大きく曲げる歩行課題では、角度表示が金銭的な強化より学習速度と短期保持で有利だった。この角度を自分の運動目標に借用する必要はない。[2]
  • すでに合わせられた動きでは、結果だけを受け取った時に同じ動きができるかを、指導者と相談する。適応後に二値の合図を挟むことが保持を助けた試験を、確認方法の参考にする考え方である。[1]
  • 練習の記録では、情報を見ながらできたのか、表示が変わってもできたのかを書き分ける。連続表示と終了時表示では、成功・失敗だけへ切り替えた後の成績が異なった。同じ成功の丸でも、確認条件を添えると比較しやすい。[19]
  • 点数が増えた楽しさと、後にも残る動きを分けて振り返る。90人の研究では報酬の上乗せによる効果が翌日にも残ったが、歩行課題では報酬と罰より角度表示が有利な例もある。採点方法だけを練習の中心にしない。[14][2]

オンザショアで、習った動きを繰り返す時間をつくる

成功した動きをまた試すには、練習の場へ戻る予定も決めておきたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。仕事の前後など、通える時間と場所を確かめて、続ける仕組みを考えるための基本情報になる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを設けている。ホットヨガと常温のヨガのどちらを選ぶか、ほかの種目を選ぶかも、通う予定とともに確認できる。種目や時間を確認する入口は店舗のトップ、料金を調べる入口は料金案内である。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から予定を選べる。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

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参考文献

[1] Overcoming motor “forgetting” through reinforcement of learned actions — Shmuelof L, Huang VS, Haith AM, Delnicki RJ, Mazzoni P, Krakauer JW., 2012, The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience. DOI: 10.1523/jneurosci.2184-12.2012

[2] Reinforcement feedback impairs locomotor adaptation and retention — Hill CM, Sebastião E, Barzi L, Wilson M, Wood T., 2024, Frontiers in behavioral neuroscience. DOI: 10.3389/fnbeh.2024.1388495

[4] Domain-Specific Working Memory, But Not Dopamine-Related Genetic Variability, Shapes Reward-Based Motor Learning — Holland P, Codol O, Oxley E, Taylor M, Hamshere E, Joseph S, Huffer L, Galea JM., 2019, The Journal of neuroscience : the official journal of the Society for Neuroscience. DOI: 10.1523/jneurosci.0583-19.2019

[14] Reward boosts reinforcement-based motor learning — Vassiliadis P, Derosiere G, Dubuc C, Lete A, Crevecoeur F, Hummel FC, Duque J., 2021, iScience. DOI: 10.1016/j.isci.2021.102821

[15] Exercising choice over feedback schedules during practice is not advantageous for motor learning — St Germain L, McKay B, Poskus A, Williams A, Leshchyshen O, Feldman S, Cashaback, 2023, Psychonomic bulletin & review. DOI: 10.3758/s13423-022-02170-5

[16] Roles and interplay of reinforcement-based and error-based processes during reaching and gait in neurotypical adults and individuals with Parkinson’s disease — Roth AM, Buggeln JH, Hoh JE, Wood JM, Sullivan SR, Ngo TT, Calalo JA, Lokesh R, , 2024, PLoS computational biology. DOI: 10.1371/journal.pcbi.1012474

[19] Reach adaption to a visuomotor gain with terminal error feedback involves reinforcement learning — Ikegami T, Flanagan JR, Wolpert DM., 2022, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0269297

[20] Visuomotor errors drive step length and step time adaptation during ‘virtual’ split-belt walking: the effects of reinforcement feedback — Sato S, Cui A, Choi JT., 2022, Experimental brain research. DOI: 10.1007/s00221-021-06275-6

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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