ストレス解消のジャズは聴くか弾くか?即興への参加と気分の変化を読み分ける

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

自分で音を変える楽しさと、ストレス回復は分ける

演奏する側に回ることで加わるものを考える研究として、身体運動と音作りを組み合わせた実験がある。運動器具を動かすと音楽の要素を変えられる仕組みを使い、自分で生み出した音楽への評価と、似た音楽を受け身で聴いたときの評価を比べた。薬物使用の問題のある患者と慢性痛患者を対象とする別々の実験で、どちらの集団も自分の演奏による音楽を、より好ましいものとして評価した。18〜39歳の女性一般にも同じ評価の傾向があるかは、この患者集団の結果からは決められない。[5]

これは「自分で音を変えられる」という関わり方を考えるうえで興味深い。普段の好みだけでは説明しきれない、作り手としての評価が加わる可能性を示している。[5] 台所で聴く分には選ばない音でも、自分の動きに応じて鳴った音なら気に入る、という場面を想像すると分かりやすい。ただし、その生活場面自体を検証した結果ではない。

そして、測られた中心は音楽の好ましさである。好ましく感じたことと、ストレスから早く回復したことは同じ結果ではない。この実験では身体的な運動と音楽づくりが組み合わされているため、普通のピアノ練習にそのまま移すこともできない。[5] 気に入った音が作れた夜を、体の回復まで証明された夜に変えないことだ。

即興教育のレビューが提案するのは、完成した作品だけを見るのではなく、学ぶ過程に目を向ける考え方である。予測すること、持っている表現を使うこと、感情を伝えること、返ってきた反応を受け取ることなどが扱われている。[16] これは教育上の提案であり、ストレス治療の効果量ではないが、家庭で音を出すときの目標を考え直す材料にはなる。

たとえば「間違えずに曲を仕上げる」以外にも、「出した音を聴き、次を選ぶ」という関わり方を考えられる。これは即興教育の過程重視の視点を日常に応用する案であり、気分を必ず改善させる処方ではない。[16] 仕事で採点されて帰った夜まで、鍵盤に採点係を座らせなくてもよい。上達のために練習する日と、音に触れたい日は、同じ予定にまとめなくてよいのである。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

音楽以外の余暇と比べると、答えは単純ではない

音楽の効果を読む際には、介入なしとの比較だけでなく、ほかの活動との比較も重要になる。知的障害のある成人29人を対象にした予備的なクラスターランダム化比較試験では、音楽活動の集団と余暇活動の集団を比べている。参加者は居住施設で暮らしており、週ごとの活動を16回、各回1時間行った。[9] 家で好きな曲を流す研究とは、生活環境も支援の形も異なり、18〜39歳の女性一般にそのまま当てはめるには検証が必要だ。

この試験では、内面に向かう行動上の問題と、反応を抑える力である抑制制御について、全体として余暇活動の方が音楽活動より改善が大きかった。ただし、追加の解析では有意な改善が余暇活動の施設の一部に限られた。[9] 音楽に参加すれば、どんな余暇よりもよいという見方には合わない。活動名だけでなく、施設や参加者の条件も結果の解釈に関わる。

対象の異なる研究を合わせるときにも、よい結果だけを並べないようにしたい。健康な正期産児を持つ産後の女性を扱った系統的レビューでは、音楽を作る、楽器を弾く、歌う、即興する活動と、聴く活動が対象に含まれていた。取り上げたのは11編で、抑うつ症状、ストレス、不安への影響は混在していた。産後という状況を対象にしており、18〜39歳の女性全体に同じ結果を当てはめるには生活条件の違いを考える必要がある。[10] 「音楽で心の問題が一律に軽くなる」という結論ではない。

その一方で、このレビューは、気分、達成感、母子の結びつきに関する可能性を示し、とくに集団での活動や能動的な音楽づくりに注目している。[10] ストレスの評価が一様でないことと、参加経験に意味がある可能性は両立する。「症状」「そのときの気分」「何かできた感覚」を、ひとまとめにしないことが読みどころだ。

夜の生活に引きつけるなら、音楽の後で「少し楽しかった」と思えたことは、そのまま大事にできる。しかし、それを長く続く不安が改善した証拠にまで広げる必要はない。逆に、聴いても気分が変わらない日があったから、音楽との付き合い方を失敗と判定する必要もない。産後のレビューでも結果が混在する以上、全員に同じ反応を期待する読み方は合わない。[10]

成人の急性期精神科入院患者を対象にした系統的レビューも、背景を読む重要性を示している。報告では、構造のある能動的な音楽活動、言葉による振り返り、治療的な関係などが重視され、結果には小規模研究や方法上の限界があった。入院治療中の成人の知見を、18〜39歳の女性の日常の休息にそのまま当てはめることはできない。[19] ここでいう音楽療法を、家庭で好きな音源を再生することと同じ名前で扱うと、何が支えになったのかを見失う。

同レビューでは、有意な肯定的効果を報告した研究はいずれも、ある程度の構造を持つ音楽参加を用い、4回以上のセッションを実施していた。[19] これは家庭でも一定回数をこなせば改善する、という境目ではない。支援者との継続的な関わりを含む臨床の結果として読むべき数字である。音楽を生活の楽しみにすることと、専門的な支援を受けることを、取り替え可能にしないための区別でもある。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「聴くのは受け身だから、弾くより意味が薄い」という思い込みがある。しかし、聴く際にも次の音を予測する働きがあり、録音鑑賞で気分の改善を認めた比較試験もある。[2][3] 曲の展開を待つ聴き方も、音楽への関与に含まれる。ソファで曲を聴く時間まで、能動性の成績をつける必要はない。

「即興の数字の方が大きいので、ジャズを弾けばもっと回復する」という読み方にも飛躍がある。電子音楽の試験で示された気分のオッズ比は、各音楽条件と介入なしを比較した値だ。療法士との即興であり、ジャズの演奏と鑑賞の優劣を直接示す数字ではない。[3] ジャンル、支援者、比較相手を落として、結論だけを家庭に持ち帰ることはできない。

もうひとつは、「自分で作った音楽を好きになったなら、ストレスも下がったはず」という混同だ。運動と音作りを組み合わせた実験で確認されたのは、自分が生み出した音楽への好ましさの評価である。[5] その経験を楽しむことはできるが、評価していない健康上の変化まで付け足す必要はない。好み、気分、痛み、ストレスという言葉を丁寧に使い分ける方が、自分に合う楽しみ方も探しやすい。

今日からできること

  • 演奏する余力がない日は、聴くことを選択肢に残す。20分の条件で即興と録音鑑賞の両方に気分の改善を認めた試験があるが、時間をまねることより、自分がどの関わり方を望むかを確かめる材料にする。[3]
  • 音を出したい日は、曲の完成度だけでなく、出した音を聴いて次を選ぶ過程にも目を向ける。即興教育のレビューが重視する過程への視点を借りる案であり、演奏技能や健康効果の判定には使わない。[16]
  • 聴いた後や弾いた後の感想を残すなら、「楽しかった」「気分が変わった」「痛みが変わった」を分けて言葉にする。比較試験でも痛みと気分は別の指標だった。自分のメモを研究と同じ測定だと考える必要はない。[3]
  • 音楽を選ばない余暇も予定に残す。16回の活動を比較した予備的試験では、ほかの余暇活動が一部の結果で音楽活動を上回った。自分の生活での優劣を決める数字ではないが、音楽だけを正解にしない根拠にはなる。[9]
  • 不調が続くときは、選曲や練習量だけで解決しようとせず、医師に相談する。臨床の音楽療法では、音楽に加えて支援者との関係や振り返りが重視されており、家庭での演奏だけに同じ役割を背負わせない。[19]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店を、音楽とは別の予定に置く

音を聴くか、自分で出すかを選ぶように、体を動かす予定も生活の余力と照らして考えたい。オンザショア立川店は、その予定を続ける場所の候補になる。今回の音楽研究から、この店のレッスンによる気分の変化を予測することはできない。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。利用条件を確認したうえで、種目を検討する。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを扱っている。

営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fで、JR立川駅北口から徒歩1分。通える時間と場所は、店のトップや料金を見ながら、普段の予定に照らして検討できる。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約で内容を確認し、続ける時間を置けそうか考えるきっかけにできる。

参考文献

[2] Music in the brain — Vuust P, Heggli OA, Friston KJ, Kringelbach ML., 2022, Nature reviews. Neuroscience. DOI: 10.1038/s41583-022-00578-5

[3] The Effects of a Single Electronic Music Improvisation Session on the Pain of Adults with Sickle Cell Disease: A Mixed Methods Pilot Study — Rodgers-Melnick SN, Matthie N, Jenerette C, Griest Pell TJ, Lane D, Fu P, Margev, 2018, Journal of music therapy. DOI: 10.1093/jmt/thy004

[5] The Band Effect-Physically Strenuous Music Making Increases Esthetic Appreciation of Music — Fritz TH, Schneider L, Villringer A., 2016, Frontiers in neuroscience. DOI: 10.3389/fnins.2016.00448

[9] Active music making and leisure activities for people with intellectual disabilities: A cluster randomized pilot study — Smeets GJJ, Volkers KM, Scherder EJA, Moonen XMH., 2023, Research in developmental disabilities. DOI: 10.1016/j.ridd.2023.104606

[10] Music-based interventions and maternal mental health in the postpartum period: A mixed-studies systematic review — Shorey S, Wong JCM, Lim D, Chua CMS, Teng JY, Lim LHK., 2025, International journal of gynaecology and obstetrics: the official organ of the International Federation of Gynaecology and Obstetrics. DOI: 10.1002/ijgo.70133

[16] Teaching Improvisation through Processes. Applications in Music Education and Implications for General Education — Biasutti M., 2017, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2017.00911

[19] A systematic review of music therapy practice and outcomes with acute adult psychiatric in-patients — Carr C, Odell-Miller H, Priebe S., 2013, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0070252

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約