
たんぱく質との結合は、何の成分の話か
乳成分が茶の何かと結合する、と聞くと、焙煎香も栄養も一緒に閉じ込められるように思える。しかし、研究で何を測ったかを確かめる必要がある。茶やコーヒーのポリフェノールを扱うレビューでは、乳の構成成分であるたんぱく質が、特にコーヒーのクロロゲン酸類などのフェノール性化合物と強く結合、相互作用し得ることを述べている。[4]
このレビューは、主として試験管内の実験から生物学的な性質を整理したものである。18〜39歳の女性が飲んだ際の体内での変化に、そのまま当てはめることはできない。対象になっているのはポリフェノールという成分群と、その抗酸化性などであり、ほうじ茶の焙煎香を飲み手がどれほど感じるかという評価とは別の問いだ。たんぱく質とポリフェノールの相互作用を、そのまま香り成分の捕獲と読み替えることはできない。[4]
レビューは、乳とフェノール性化合物の相互作用が、コーヒーの抗酸化性への負の影響を説明する可能性に触れている。一方、焙煎マテ茶を牛乳のモデルに合わせた実験では、乳を使うことが成分の抽出や消化過程での残り方に関わった。乳との組み合わせを一括して「栄養をなくす」と表現すると、これらの異なる結果を見落とす。[4,15]
焙煎マテ茶の実験では、水、全乳、部分脱脂乳、脱脂乳で作った液を、試験管内の消化の前後で調べた。対象は人ではなく飲料と消化モデルであり、18〜39歳の女性の消化や吸収にそのまま当てはめる結果ではない。植物由来の化合物として18種類を同定し、試料によって組成や存在の仕方に違いがあった。乳は溶媒として水より4倍効率的に抽出したという結果だったが、これはこの材料と実験条件での抽出の話である。[15]
同じ研究では、胃に相当する消化過程がクロロゲン酸やルチンなどのフェノール性化合物の放出に影響した。乳の種類も結果に関わり、脱脂乳を用いた液では消化中の総フェノール性化合物がよく保たれた。乳を足した瞬間に成分の運命がすべて決まるのではなく、その後の過程も調べる必要があることを示す実験である。[15]
レビューとマテ茶の実験は、同じ飲料を同じ条件で比較した対決ではない。茶の種類、調べる成分、評価する過程が異なる。抗酸化性、抽出される量、消化後に利用可能な状態で残る量をひとまとめにせず、それぞれの結果として読む必要がある。ここでも、香りの強さだけからそれらを判定することはできない。[4,15]
ほうじ茶割りを飲んで茶の香りをあまり感じなかった日にも、ポリフェノールが全部失われたと考える根拠にはならない。香ばしさは、有用な成分が体で利用できる量の指標にもならない。香りの測定と知覚の対応が単純でないうえに、ポリフェノールの実験はさらに別の評価をしているからである。[1,4,15]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
香りの弱さを、消化や減量の点数にしない
焙煎マテ茶と牛乳の実験では、たんぱく質とポリフェノールの相互作用は、調べた液のたんぱく質消化に影響しなかった。消化過程における、たんぱく質が分解されるパターンが似ていたためである。この実験では、結合があることと消化への影響は区別された。[15]
ただし、この結果は試験管内の消化モデルで得られた。飲んだ人の筋肉の変化や、体重の推移を追った試験ではない。ほうじ茶に混ぜたすべてのプロテインについて、吸収や運動後の変化まで保証する結果として使うことはできない。香り、成分間の相互作用、消化、体の変化は、順に確かめる問いが違う。[15]
ダイエットという検索語から来ると、つい「どの割り方が痩せるか」という順位を求めたくなる。しかし、乳入りコーヒーの香りの実験で測っているのは風味の知覚と揮発性成分の放出である。黄茶の配合研究で確かめているのも飲料の香り、味、色、受け入れられ方だ。これらを根拠に減量に有利な割り方を選ぶことはできない。[1,11]
そこで、飲む前に決める項目を分ける。何をどれだけ使うかは商品の表示や自分の食事の計画で確認し、どの風味を好むかは飲んだ感想で確かめる。香りが薄いという理由で粉を際限なく足すと、好みを探していたはずが、使う材料の量を変える作業になる。追加する前に、今の配合をいったん書き留めるほうが比較の目的は明瞭になる。
例えば、平日の帰宅後は茶の香りを目立たせたい、休日は乳の風味も楽しみたい、と用途を分けてもよい。これは痩せる方法の提案ではなく、飲み物の好みを整理する例である。黄茶の研究で焙煎、果実、乳の香りを合わせた配合が受け入れられたように、香りの好みを考える軸は、もとの茶の印象が強いかどうかだけではない。[11]
感想の欄に「香ばしさ」「乳らしさ」「苦味」を並べ、使った材料の欄とは分けておく。コーヒーの実験が時間とともに優勢になる感覚を評価したように、飲んだ印象を単独の言葉に押し込めないための工夫だ。[1] 家庭では研究の装置を再現する必要はない。自分が何を気に入ったかを、次に作るときに思い出せればよい。

よくある誤解
「乳で茶の香りを感じにくくなったなら、揮発性成分も一律に減っている」という見方は、乳入りコーヒーの結果とは合わない。乳は知覚を強く変えたが、コーヒー由来の成分の放出には系統的な影響がなかった。感じた違いを否定する必要はないが、その違いを成分量に直結させないことが大切である。[1]
「たんぱく質が茶の成分と結合すれば、たんぱく質の消化も悪くなる」という推測も飛躍がある。焙煎マテ茶と牛乳の消化モデルでは、ポリフェノールとの相互作用があっても、たんぱく質の分解パターンは似ていた。ただし、これを人の筋肉づくりの効果にまで広げることはできない。[15]
「植物由来の割り材なら、茶の香りだけをそのまま残せる」とも限らない。コーヒーの実験ではオーツミルク自身の風味が現れ、ナッツ由来の飲料でも揮発性成分や粘度が牛乳のものと異なった。割り材を替えることは、風味を持つ材料を別の材料に替えることでもある。[1,18]
今日からできること
- 茶だけの状態と混ぜた状態の感想を分けて残す。「乳らしさ」「焙煎した印象」「苦味」などを使い、コーヒー実験が区別した風味の側面を参考にする。[1]
- 粉や割り材を替える日は、使った材料も記録する。ナッツ由来のコーヒーで33種類の揮発性成分が同定されたように、割り材自体も比較の対象になる。[18]
- 30%というコーヒー実験の配合を、ほうじ茶割りの最適値として使わない。飲料と研究条件が違うことを前提に、自分の比較記録として扱う。[1]
- 焙煎香と乳香を別々に言葉にする。黄茶の配合研究では、それらを含む香りのバランスを評価しており、茶らしさだけが評価項目ではなかった。[11]
- 香りの感想から消化の良し悪しを判定しない。焙煎マテ茶の研究が確認したのは、牛乳を用いた試験管内の消化過程である。[15]

オンザショア立川店で、予定に合う運動の枠を探す
飲み物の配合を選ぶ時間と同じように、運動にも自分の予定に収まる枠を用意したい。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30で、年中無休である。朝に時間を取りたい人も、仕事のあとに予定を置きたい人も、通う時間を考える際に確認できる。場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。
当店は溶岩プレートを敷いたホットヨガスタジオであり、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガのレッスンは25種類以上だ。香りの好みを探す話から、運動の成果を急いで決める必要はない。ここでは日々の予定に運動の時間を置き、続ける場所として案内する。
参加を考える際は、医師から運動を止められている方は利用できない点を確認したい。妊娠中の方は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。内容は店舗サイト、費用は料金案内、日程は体験予約で確認できる。
参考文献
[1] Effects of Roasting Level and Milk Addition on <i>In Vivo</i> Aroma Release and Perception of Coffee — Cleve N, Gonzalez-Estanol K, Khomenko I, Pedrotti M, Cappellin L, Biasioli F, Be, 2025, Journal of agricultural and food chemistry. DOI: 10.1021/acs.jafc.4c12852
[4] Tea and coffee polyphenols and their biological properties based on the latest in vitro investigations — LIczbiński P, Bukowska B., 2022, Industrial crops and products. DOI: 10.1016/j.indcrop.2021.114265
[11] Optimization and flavor characterization of milk tea formulated with large-leaf yellow tea and tangerine peel: A combined fuzzy mathematical, response surface, and multimodal sensory approach — Zhao W, Chen Z, Jiang Y, Sheng C, Lu M, Zhang J, Gong C, Shao C, Ning J., 2026, Food chemistry: X. DOI: 10.1016/j.fochx.2026.104021
[15] Roasted yerba mate (Ilex paraguariensis) infusions in bovine milk model before and after in vitro digestion: Bioaccessibility of phenolic compounds, antioxidant activity, protein-polyphenol interactions and bioactive peptides — Kautzmann C, Castanha E, Aloísio Johann Dammann C, Andersen Pereira de Jesus B, 2024, Food research international (Ottawa, Ont.). DOI: 10.1016/j.foodres.2024.114206
[18] Physicochemical properties and sensory attributes of nut-based milk coffee — Lee W, Ahn H, Yim J, Kim Y, Lee KG., 2025, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-025-07554-w
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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