ダイエット中のウイスキーは食欲を抑える?飲むための食事抜きを考える

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ホルモンの話は、何への欲求かを確かめる

「食欲を調整するホルモンが酒にも関係する」と聞くと、飲酒で食欲を制御できそうに思える。しかし研究の向きは慎重に読む必要がある。食べたい気持ちと飲みたい気持ちは、論文で同じ「欲求」という言葉が使われていても、測定対象が異なる。[12][17]

アルコール使用障害の男女80人を対象とした試験では、ブドウ糖の摂取が飲酒欲求を急に下げるかを調べた。無作為化し、本人と評価者が条件を知らない二重盲検で、同じ人がブドウ糖と比較用の溶液を別の機会に受けるクロスオーバー試験だった。[12] 対象の病態と測定した欲求が異なるため、18〜39歳の女性一般の食欲や食事量にそのまま当てはめることはできない。[12]

結果は全員で同じではなかった。インスリンというホルモンの上昇が最大になるまでの反応で分けると、摂取後30〜60分でピークを迎える群では、ブドウ糖条件の飲酒欲求が低かった。条件間の平均差は−0.805、95%信頼区間は−1.428〜−0.182だった。[12] 信頼区間は、差の推定に幅があることを示す。

ところが、インスリン反応が速い群では逆に欲求が高く、平均差は1.143、95%信頼区間は0.378〜1.907だった。反応が遅い群では条件による差がなく、平均差−0.124の95%信頼区間は−0.741〜0.493だった。[12] 同じものを摂取しても、研究内の群で方向が違ったのである。

試験では、酒を連想させる刺激を見せた前後、溶液を取った後、その後の観察中という流れで、各来院時に8時点の測定を行っていた。[12] 帰宅して何となく「今日は飲みたい気がしない」と振り返る場合とは、測定の条件も細かさも違う。結果を読むときは、効果の有無だけでなく、その変化をどんな場面で確かめたかまで一緒に受け取りたい。

さらに、開始時点を基準にしたインスリン値には、解析上の主効果がなかった。[12] 「インスリンが上がれば誰でも飲酒欲求が下がる」という単純な説明にまとめず、反応の型によって結果が分かれたことを残す必要がある。都合のよい群の数字だけを抜き出すと、同じ試験の逆方向の結果が見えなくなる。

この結果を「甘いものを取れば酒も食欲も抑えられる」と生活の方法に置き換えることはできない。対象は治療に関わる患者で、測ったのは飲酒への欲求である。しかも反応の違いがあった。[12] 自分を反応の速い群か遅い群かに当てはめたり、食事の代わりに糖を取ったりする根拠にはしない。ホルモンの名前が出てきても、測った結果を越える近道は生まれない。

薬の研究にも同じ注意が要る。GLP-1受容体作動薬という、食欲や報酬に関係する仕組みに働く薬を検討した系統的レビューでは、前臨床研究19件に対し、人のアルコール使用障害を扱う研究は2件だった。人では薬によって結果が異なり、セマグルチドには飲酒量の減少がみられた一方、エキセナチドの結果は一貫せず、BMIが高い一部の集団で減少がみられた。人の研究はアルコール使用障害のある人を対象としており、18〜39歳の女性一般の晩酌や食事量への当てはめには別の検証が必要である。[17]

著者らは予備的な支持と位置づけ、大規模で十分に管理された研究を求めている。[17] 薬で酒への反応が変わりうることから、酒が薬のように食欲を抑えると逆算することはできない。「食欲と飲酒は関係がある」という広い言い方だけでは、何を飲み、誰の何が変わったかが抜けてしまう。

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食事を削る理由に、体型への不安が隠れていないか

飲酒前の食事制限を扱うThompsonのレビューは、体の見え方に対する不安も中心に置いた考え方を提案している。酒のエネルギーを埋め合わせるために食べない行動を、食事と酒だけで説明せず、ボディイメージとの関係から捉えようとする提案である。[19] これは新しい方法でウイスキーを選ぶ話ではなく、選択の背後にある理由を考える枠組みだ。

「飲むなら食べる資格がない」「夕食を取ると帳尻が合わない」と感じるなら、その考えも言葉にしてよい。体重や見た目を評価する必要はない。食べることと飲むことを交換条件にして、毎回自分を追い込んでいないかを見る。レビューが体の見え方を加えようとするのも、行動だけでなく、その背景を捉えるためである。[19]

同時に、すべてを体型不安のせいにしない。先の成人調査ではBMIとの関連がなく、金銭的な飲酒動機の関連が強かった。[3] 夕食を抜く事情には、「食費を残したくない」「外で食べる時間がない」「飲む分を優先したい」など、自分にしか分からないものもある。研究の項目を診断表のように使わず、暮らしのどこを変えられるかを探す材料にする。

食事不足を伴う飲酒には、医学的な側面もある。ケトアシドーシスを扱う臨床レビューは、アルコールの代謝と食事摂取の低下が重なる病態を取り上げている。特定の病態を扱うレビューであり、18〜39歳の女性の日常の晩酌に同じ危険がどれほどあるかをそのまま当てはめることはできない。[15]ケトアシドーシスとは、ケトン体という物質が過剰に蓄積し、血液が危険なほど酸性に傾きうる状態である。[15] 食事が少なかった晩を直ちにこの病態と同一視する話ではないが、「食べないで飲む」を体重管理の工夫として勧められない理由にはなる。

食事を減らすことや飲酒の調整が自分の意思では難しい、体型への不安で食事を避け続ける、といった困りごとがあるなら医師に相談する。相談では「ウイスキーを飲んでよいか」だけでなく、食事を抜く頻度や理由、飲まないつもりでも飲むことを具体的に伝える。病名を自分で決めるためではなく、食事と飲酒を一緒に扱ってもらうためだ。

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よくある誤解

「糖質の少なそうな酒なら、夕食を減らしても問題ない」という考えは、飲み物の選択と食事制限を混ぜている。飲酒のエネルギーを相殺しようと食事を制限する行動そのものが、食事と飲酒の問題として研究されている。[19] 商品の表示は、その行動を安全とする証明にはならない。

「食欲が落ち着けば、食事量も適切になったはず」という見方も飛躍である。食べ物への欲求を弱めた比較試験でも、摂取量への解釈可能な効果はなく、変化の維持も示されなかった。[8] 食事量が少なければよいという前提も置かず、必要な食事を用意できたか、酒のために省いていないかを別に確かめたい。

「飲酒と食欲の問題は体重が増えた人だけの話」でもない。成人飲酒者の横断調査で、補償行動の尺度得点はBMIと関連しなかった。[3] 体重計がいつもと同じだからといって、食事を削る理由まで問題がないと分かるわけではない。反対に、体格だけで誰かの食べ方を疑うべきでもない。

今日からできること

  • 晩酌のある日の記録では、空腹感と食べた内容を別に残す。156人の比較試験が示したように、欲求の変化と摂取量の変化を同じものとして扱わないための工夫である。[8]
  • 酒を買う前に、夕食を減らす予定がないかを確かめる。成人117人の調査を手がかりに、体型だけでなく、食費や酒代の配分という理由も書き添える。[3]
  • 「飲んだ分を食事抜きで埋め合わせる」を予定に入れない。食事制限と飲酒の組み合わせは、体の見え方に対する不安も含めて考える対象である。[19]
  • ホルモンの研究を見たら、誰の何への欲求を測ったかを確認する。80人の患者を対象にした試験の結果から、自分の夕食や飲酒を操作する方法を作らない。[12]
  • 食事を削ることや酒との付き合い方に困っているなら、食事と飲酒の両方を医師に伝える。食事不足を伴う飲酒は、医学的にも別々に切り離せない問題である。[15]
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オンザショア立川店で、日常に運動の場所を置く

食事と晩酌を考え直すとき、運動は食べた分や飲んだ分の帳尻合わせではなく、日常に置く予定として考えたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は全曜日8:00〜23:30で、年中無休である。生活の中で続ける場所を選ぶ際には、通う経路と時間を合わせて確かめられる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンがあり、日常に取り入れる運動の予定を考えるための選択肢となる。

参加できる条件も先に確かめたい。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。

内容は店のトップ、費用は料金、申込みは体験の予約で確認できる。通う時間も含め、暮らしの中で続けられるかを考える入口にしてほしい。

参考文献

[3] Financial motives and alcohol-related compensatory behaviours across adulthood: A cross-sectional study of UK drinkers — Goodwin E, Dalton M, Whitaker C, Beaumont J., 2026, Addictive behaviors reports. DOI: 10.1016/j.abrep.2026.100747

[8] Effectiveness of a smartphone-delivered Approach-Avoidance intervention in dietary behavior – a randomized controlled trial — Aulbach MB, Roettger M, van Alebeek H, Kahveci S, Schmidt J, Blechert J., 2025, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/s12966-025-01836-2

[12] Glucose Intake Reduces Craving in Patients with Alcohol Use Disorder Depending on Insulin Response — Wetzel L, Hoffmann S, Reinhard I, Riegler A, Pourbaix M, Ardern I, Link T, Volls, 2025, European addiction research. DOI: 10.1159/000546648

[15] Pathophysiology of Ketoacidosis: Core Curriculum 2026 — Palmer BF, Clegg DJ., 2026, American journal of kidney diseases : the official journal of the National Kidney Foundation. DOI: 10.1053/j.ajkd.2026.02.646

[17] A systematic review on the role of glucagon-like peptide-1 receptor agonists on alcohol-related behaviors: potential therapeutic strategy for alcohol use disorder — Zheng YJ, Soegiharto C, Au HCT, Valentino K, Le GH, Wong S, Teopiz KM, Rhee TG, , 2025, Acta neuropsychiatrica. DOI: 10.1017/neu.2025.6

[19] Food, Alcohol, and Body Image Disturbance (FABID): A reconceptualization of Food and Alcohol Disturbance (FAD), adding body image as a core component — Thompson JK., 2025, Body image. DOI: 10.1016/j.bodyim.2025.101904

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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