
逆手で回数が増えた日、休憩と速度も見直す
握りを変えた日に回数が伸びたら、その出来事は記録してよい。ただし「逆手だから伸びた」と判断する前に、休憩も確認したい。筋トレを行う男性12人が、連続して反復する条件と、途中に短い休憩を入れる条件を無作為な順で行った試験では、休憩の入れ方だけでも結果が変わっている。男性で得られた回数の差を18〜39歳の女性の予測値として使うことはできない。[2]
扱った重さは、最大挙上重量の約85%だった。最大挙上重量とは、その種目で1回挙げられる最大の重さを指す。この試験では3回の反復ごとに10秒または20秒の休憩を入れ、限界まで行った。ベンチプレスでは10秒の条件で回数の有意な増加はなく、20秒の条件では連続条件の6.8±1.6回から11.4±2.9回へ増えた。[2]
これは逆手の有効性を試した結果ではない。手の向きを比べる日に、途中で重りを戻して休む時間まで変えると、回数の差を握りだけに割り当てにくい、という読み方に使える。少し休みながら行った日の記録と、止まらず続けた日の記録は、同じ「回数」の欄でも条件が違う。[2]
動作速度も比較の一部になる。健康な男性14人が参加した無作為化クロスオーバー試験では、速度を基準とした方法とテンポを基準とした方法で、限界までのベンチプレスを比較した。筋肉に張力がかかる合計時間には有意差がなかった一方、速度を基準とした方法では、最大挙上重量の70%で行った際の総負荷量が大きかった。18〜39歳の女性でも同じ差が出るかは、健康な男性を対象としたこの試験だけでは判断できない。[19]
総負荷量は練習で扱った仕事の量を見る指標であり、胸のどの部分の筋電活動か、という問いとは異なる。速度の方法を変えた試験から逆手の優劣は決められないが、握りを比較するときに動作の進め方も書き留める理由にはなる。ゆっくり押した日と、速度を意識して押した日を、そのまま握りの比較にしないのである。[1][19]
休憩中の過ごし方も、見た目の違いだけで大きく評価しない。筋トレ経験のある男性14人を対象に、同じ2分の休憩を受動的に過ごす場合と、軽いチェストプレスを行う場合を比べた無作為化クロスオーバー試験がある。活動する休憩で速度低下が小さい方向だったが、統計的に有意な差はなかった。乳酸の差も有意ではなかった。18〜39歳の女性への適用は、この男性の比較とは分けて確かめる必要がある。[18]
「軽く動いた方が良さそう」という印象を、確定した改善へ引き上げないことだ。途中で休む試験の結果と、セット間に活動する試験の結果は、休憩という共通語があっても一致する問いではない。手の向き、動作速度、休む場所と時間を別々に扱えば、逆手の話へ他の工夫の成果が紛れ込むのを防げる。[2][18][19]
たとえば、帰宅前の練習ノートに「逆手の方が胸に来た」とだけ書くと、次に見返したときに条件を復元しにくい。手幅を狭めたのか、反復の途中で休んだのか、テンポを変えたのかを書き添えれば、感想と実施内容がつながる。手幅の実験、短い休憩の実験、速度の実験がそれぞれ違う条件を扱っていることを、記録の形にも反映させる考え方だ。[1][2][19]
ノートが残すのは実施条件と感想である。「胸に来た」は自分の感想のまま残し、「鎖骨側の活動が増えた」という実験結果と同一視しない。研究の物差しを借りて感想を数値のように飾るより、感想としての役割を保つ方が、次に何を確認したいかを考えやすい。[1]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
長く続けた結果は、筋活動とは別に確かめる
筋肥大を考えるなら、その場でどこに感じたかに加えて、継続する練習の設定を見る必要がある。筋トレ経験のある男性158人を対象とした無作為化試験では、8週間のベンチプレスについて、重さの範囲と、セット内で許容する速度低下を組み合わせた。評価項目には大胸筋の断面積、最大挙上重量、最大反復回数が含まれていた。男性の経験者で得られた設定ごとの結果が、18〜39歳の女性にもそのまま当てはまるかは別途検証が必要だ。[5]
この研究でいう速度低下は、反復するうちに押す速さが落ちる程度を表す。最大挙上重量の40〜55%、55〜70%、70〜85%の範囲と、速度低下0%、15%、25%、50%を組み合わせて調べた。重さだけを合わせても、どこまで反復を続けるかが異なれば、同じ練習設定とは呼べない設計である。[5]
結果は、70〜85%の強度の範囲で筋力と筋肥大の改善が最も大きく、速度低下50%では断面積と反復回数の増加が最大、25%では最大挙上重量の改善が最大だった。つまり、この試験では、筋肉の大きさを優先する場合と最大の重さを優先する場合とで、対応する設定が完全には重ならなかった。[5]
だからといって、読者全員がその設定をそのまま採用する話ではない。対象は筋トレ経験のある男性で、比較したのは重さと速度低下である。逆手を使った女性の胸の外側がどう変わるかという結論へは移せない。ここで役立つのは、長期の結果を論じる研究が、握り以外にも練習の条件を細かく分けているという視点だ。[1][5]
先ほどの男性24人の試験では、一定の速度低下を使う方法と段階的な方法の間に有意な交互作用はなかった。一方、男性158人の試験では強度や速度低下と時間の交互作用が示された。同じ速度に関する研究でも、比べた設定と人数が異なる。両者を「速度を変えれば必ず筋肥大する」という一文に縮めず、それぞれの比較として読むのが妥当である。[3][5]
練習ノートで胸の感覚と挙上記録を別々に残すのは、このためでもある。感覚はその日の感想として書き、使用重量や回数は実施内容として書く。胸の大きさの変化まで同じ欄で採点しない。研究でも筋活動、最大挙上重量、断面積は別の評価項目として扱われている。どの成果を見たいのかが決まれば、記録を読む目的もはっきりする。[1][3][5]

よくある誤解
「逆手なら胸の中部や外側だけを狙える」という理解は、中心の実験からは導けない。活動増加が示されたのは大胸筋の鎖骨側と上腕二頭筋である。対象は健康な男性で、重りを止めて保持している条件だ。胸の場所を示す宣伝文句より先に、測定部位と運動の形式を照合したい。[1]
「腕を感じたから胸の種目として失敗」という採点も単純すぎる。逆手の実験には二頭筋の活動増加があり、狭い手幅では三頭筋の活動も増えた。腕の働きが増えることは胸の活動が全面的に消えるという意味ではない。自分の感覚だけを筋電活動の代わりにせず、姿勢や実施条件について相談する材料にした方がよい。[1]
「回数が伸びれば、その握りが筋肥大にも優れる」とも限らない。途中の休憩を変えた急性の試験は反復回数を、継続した試験は断面積などを測っている。回数の増加を観察した場面と、筋肉の大きさを評価した場面をつなぐには、同じ問いを追う必要がある。異なる指標の良い結果を順につなぐだけでは、逆手の長期的な優位性の証明にならない。[2][3][5]
今日からできること
- 握りを比べたいときは、手幅を先に記録する。男性12人の実験では、向きだけでなく手幅でも活動の配分が変わっていた。[1]
- 動かして反復した練習と、止めて支えた練習を区別して書く。逆手の中心的な比較は5種類の姿勢を保つ実験だった。[1]
- 途中で休んだかを回数と一緒に残す。約85%の重さで行った試験では、20秒の休憩条件で反復回数が増えていた。[2]
- 速度やテンポを変えたら、その変更も添える。男性14人の比較では、張力がかかる時間に有意差がなくても総負荷量は違っていた。[19]
- 胸の感覚、押せる記録、長期に知りたい変化を別の項目にする。8週間の試験で測る断面積と、その場の筋活動は異なる結果である。[1][3]

オンザショアで、練習を続ける予定を考える
握り方の違いを考える時間と、実際に運動を続ける時間を予定の中に置きたい。オンザショア立川店にはパーソナルトレーニングがある。ほかに常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITがあり、溶岩プレートを敷いたスタジオでホットヨガを行っている。ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。常温の種目と溶岩ホットヨガの両方が、運動を続ける場所の選択肢になる。
営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。生活の予定に運動の時間を組み込む際には、場所と開いている時間も選択の材料になる。店のトップと料金で確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約から申し込める。種目と参加条件、通える時間を確認し、続ける場所を検討したい。
参考文献
[1] The influence of grip width and forearm pronation/supination on upper-body myoelectric activity during the flat bench press — Lehman GJ., 2005, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/r-15024.1
[2] Effects of Continuous and Cluster-Set Configurations Performed to Failure on Performance and Physiological Responses in the Bench Press and Half Squat — Tsoukos A, Ververis A, Bogdanis GC., 2026, Scandinavian journal of medicine & science in sports. DOI: 10.1111/sms.70337
[3] Effects of Velocity Loss Programming in the Bench Press on Strength Gains and Hypertrophy — Mariscal Campón G, Asín Izquierdo I, Cornejo Daza PJ, Ortega Becerra M, Pareja B, 2026, International journal of sports medicine. DOI: 10.1055/a-2860-6331
[5] Optimizing Strength and Hypertrophy: The Combined Effect of Intensity and Velocity Loss Thresholds in Bench Press Training — Pareja-Blanco F, Sánchez-Valdepeñas J, Cornejo-Daza PJ, Rodiles-Guerrero L., 2026, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/mss.0000000000003988
[18] The Effects of Active Versus Passive Interset Rest Intervals in the Bench-Press Exercise in Resistance-Trained Men: A Randomized Crossover Study — Berlanga LA, López-Chicharro J, Martínez-Guardado I, Ceniza-Villacastín JA, Mato, 2025, International journal of sports physiology and performance. DOI: 10.1123/ijspp.2024-0498
[19] Bench-Press Performed With a Velocity- and Tempo-Based Approach: Are There Differences in Volume Load, Time Under Tension, and Metabolic Demands? — Fitas A, Miras-Moreno S, Oliveira JH, Cidrais M, Pezarat-Correia P, Schoenfeld B, 2026, Sports health. DOI: 10.1177/19417381261416535
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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