キックボクシングは蹴る前に床を強く押す?地面からの力と脚の速さを読み解く

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

力の頂点がいつ来るかも、練習で変わる

床からの力を時間の線として見ると、大きさと別の問いが立つ。最も大きな力が、いつ現れるのかという問いだ。健康な36人をトレーニング群と対照群に割り付けた無作為化比較試験では、負荷を段階的に増やす全身の長軸回旋トレーニングの前後で、蹴り動作の変化を調べた。長軸回旋とは、体の長い軸のまわりに回る動きである。健康な対象者の試験だが、18〜39歳の女性に限った効果として受け取るには、対象の一致を確かめる必要がある。[12]

対象者は音の合図に反応してコーンを蹴った。測ったのは、下肢の筋肉が活動し始める時点、地面反力の合力が最大になる時点、蹴りの素早さである。合力は、方向の異なる力を合わせた力を指す。研究では筋電図、力の測定、映像の時間を合わせており、何が先に起きるかを比較できるようにしていた。[12]

トレーニング群では対照群より、大殿筋、中殿筋、大腿直筋、内側のハムストリングス、大腿二頭筋の活動開始が早まった。地面反力の最大値が現れる時点も早まり、蹴りの素早さが改善した。筋肉の活動開始の変化については群間差の検定がP≤0.006、反力のピーク時機と素早さについてはP≤0.014だった。[12]

ここで示す検定値は、何倍速くなったかを表す数字ではない。少なくとも、この試験の結果を「床を押す力が何割増えた」と言い換えることはできない。読みたいのは、体幹と下肢を一緒に使う訓練の後、筋肉や床とのやり取りの時間的な並びに変化があった、という点である。[12]

構えを変えたテコンドーの実験は、力の大きさと動作時間の相関を示した。一方、この無作為化試験が示したのは、回旋を含む訓練後の活動開始や反力のピーク時機の変化である。別の問いに答えた研究なので、片方を使ってもう片方の説明を消さない。床を押す強さも、力が出る時機も、動き全体の中で考える必要がある。[5][12]

さらに、研究で用いた課題はコーンを蹴る反応課題であり、対人競技での勝敗やミットに伝わる衝撃を直接の結果としていない。初めてのレッスンで同じ訓練を取り入れれば同じ変化が起きる、と保証するものでもない。初心者には、足裏の力感だけで上達を採点しない、という観察の手がかりとして役立つ。[12]

支持する役割と振り出す役割の違いは、左右を比べるときにも現れる。蹴りの経験が少ない健康な若者10人の研究では、静かな片脚立ちでの左右差は有意でなかったが、目標へボールを蹴る課題では、準備中の姿勢調整の時機や支持脚の揺れに左右差が見られた。若く健康で蹴りの経験が少ない点は初心者に近いが、18〜39歳の女性全体に同じ左右差があるとは判断できない。[8]

この研究の参加者は右脚を好んで使う人々だった。蹴り始める前の姿勢調整の最大の大きさは左右で同程度だった一方、左脚で蹴る際には最大値へ早く達した。また、右脚が支持側になると左右方向の揺れが大きかった。同じ人でも、静止して支える能力と、動きの準備をしながら支える能力は、同じ試験結果にはならなかったのである。[8]

左で蹴りにくいとき、左脚の振りだけを責めると、右脚が支える場面を見落としやすい。この結果は、左右を観察するときに「どちらが蹴るか」と「どちらが支えるか」を一緒に記録する理由になる。ただし、少人数の特定の対象で見つかった左右差を、すべての人の右脚と左脚の性質にしてはいけない。[8]

動作の映像を振り返るなら、「蹴る直前」と「脚が床を離れたあと」を混ぜずに見る、という使い方が考えられる。若者の左右差を調べた研究でも、蹴りの準備局面と振り出しの局面を分け、準備中の姿勢調整を解析していた。目立つ振り出しの前にも、比較できる出来事がある。これは特定の姿勢を正解にする方法ではなく、指導者に何を見てもらいたいかを絞るための見方である。[8]

中央線の車内で片脚に体重を預けて立てても、蹴りの準備が得意だとはまだ分からない。静止課題で目立たなかった違いが動作課題で現れた、という研究は、その区別を教えてくれる。日常で立てることを否定する必要はない。今観察しているのが静止なのか、動き出しなのかを分ければよい。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

よくある誤解

「床を強く踏めば、蹴りは必ず速くなる」という理解は広すぎる。テコンドーでは地面反力と脚の速度に正の相関があった一方、サッカーでは前後方向の最大反力とボール速度に負の相関が見られた。競技も測る方向も結果指標も異なる。大きな力を出すことだけを共通の正解にはできない。[5][20]

だから、足を床に押しつけ続けた感覚を「力が伝わった証拠」と採点するのも早い。構え、股関節の動き、部位間でのエネルギーの移動、反力のピーク時機という別々の要素が研究されている。自分の努力感は大切な経験だが、それだけで動作の仕組みを代表させないほうが、助言を具体的に受け止められる。[5][7][10][12]

「脚を振る途中で太ももが遅くなるのは、力が抜けた失敗」という理解も一律には当てはまらない。大学サッカー選手のモデルでは、太ももの減速と下腿の加速が、部位間のエネルギー移動に関わっていた。これは、意識的に太ももを急停止させる練習の勧めではない。途中の速度低下だけで全体を失敗としないための知識である。[10]

逆に、解析で協調の重要性が示されたからといって、筋力をつける意味が否定されたわけでもない。回旋を伴う抵抗トレーニングの試験では動作の素早さが改善している。筋肉の能力と動作中の連動は、どちらかだけを選ぶ二者択一の話ではない。それぞれ何を調べた試験かを見れば、結論を衝突させずに読める。[10][12]

「速く蹴れるようになったら、そのぶん痩せる」という飛躍にも注意したい。ボール速度、関節の角速度、反力の時機、機械的な仕事は、体脂肪の減少を測る指標ではない。ここで扱った研究が直接調べているのは動作や力であり、体型変化の大きさを換算する材料にはしない。[7][9][12][19]

ボディメイクという言葉に期待する内容は人によって異なる。体重を変えたい人も、体を思い通りに動かしたい人もいる。蹴りの研究を読む場面では、支持側まで観察できたこと、力の感覚と動きの結果を分けて話せたことを、練習の記録に加える余地がある。体重計だけに、その日の経験を代表させる必要はない。

パーソナルキックボクシング01 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 「床を押す」と言われた場面では、強さを増す前に、どちらの脚のどの局面を直す助言かを指導者と確認する。9人の構えの実験が示したのも、構えを含む動作条件との関係だった。[5]
  • 同じ蹴りを観察するとき、足先だけでなく支持側の股関節も見る。熟練者9人への介入では、支持側を含む技術の修正に伴いボール速度と股関節の移動が変わった。数値をまねるより、観察する場所の手がかりにする。[7]
  • 右で蹴る場面と左で蹴る場面を分け、振る側と支える側を言葉で残す。経験の少ない10人の研究でも、静かな片脚立ちと動作中の左右差は一致しなかった。[8]
  • 上達を話すときは、「力強く感じた」と「合図から動きやすかった」を別々に伝える。36人の無作為化試験は、筋活動や反力が現れる時機も評価対象になることを示している。[12]
  • 研究の速度を自分の合格点にしない。25.1から26.3 m/sという値は熟練サッカー選手のボール速度であり、初心者のキックボクシングの足先速度や目標値ではない。[7]

オンザショアで、動きを続けて見る時間をつくる

床を押す強さだけでなく、支える側と動き出す時機も振り返る。その観察を続けるには、生活の中に運動の時間を置けるかも考えたい。オンザショア立川店では、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングを扱う。研究の測定値をレッスンの成果と同一視せず、種目や通う時間を選ぶ場所として見る。蹴りの力学への疑問と、日常の予定に入れられる運動を選ぶことを、ここでつなげたい。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている場合は利用できない。溶岩プレートを敷いたホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもあり、ヨガだけでも25種類以上のレッスンがある。

営業時間は8:00〜23:30、年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。店の案内で通う条件を確かめられる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金とヨガ体験の予約はヨガの案内として確認したい。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

  1. Effect of stance position on kick performance in taekwondo — Estevan I, Jandacka D, Falco C., 2013, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2013.803590
  2. Support leg action can contribute to maximal instep soccer kick performance: an intervention study — Augustus S, Mundy P, Smith N., 2017, Journal of sports sciences. DOI: 10.1080/02640414.2016.1156728
  3. Asymmetrical stabilization and mobilization exploited during static single leg stance and goal directed kicking — King AC, Wang Z., 2017, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2017.05.004
  4. Multijoint kinetic chain analysis of knee extension during the soccer instep kick — Naito K, Fukui Y, Maruyama T., 2010, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2009.04.008
  5. Energy redistribution analysis of dynamic mechanisms of multi-body, multi-joint kinetic chain movement during soccer instep kicks — Naito K, Fukui Y, Maruyama T., 2012, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2010.09.006
  6. Progressive resistance, whole body long-axis rotational training improves kicking motion motor performance — Nyland J, Love M, Burden R, Krupp R, Caborn DN., 2014, Physical therapy in sport : official journal of the Association of Chartered Physiotherapists in Sports Medicine. DOI: 10.1016/j.ptsp.2013.01.003
  7. The trunk is exploited for energy transfers of maximal instep soccer kick: A power flow study — Carvalho DDS, Ocarino JM, Cruz AC, Barsante LD, Teixeira BG, Resende RA, Fonseca, 2021, Journal of biomechanics. DOI: 10.1016/j.jbiomech.2021.110425
  8. Ground reaction forces and kinematics of plant leg position during instep kicking in male and female collegiate soccer players — Orloff H, Sumida B, Chow J, Habibi L, Fujino A, Kramer B., 2008, Sports biomechanics. DOI: 10.1080/14763140701841704

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約