
外反を減らした研究と増やした研究は矛盾するのか
無症状で柔軟性のある扁平足の若年成人32人を対象にした予備的な無作為化比較試験では、感覚と動きの調整を行う練習に、足のアーチを意識するショートフット運動を組み合わせた群と、調整練習だけの群を比べている。期間は6週間、頻度は週3回で、評価したのは歩行中の関節の角度である。男性14人・女性18人の混合集団なので、18〜39歳の女性だけでも同じ変化が得られるかは別に検証する必要がある。[1]
組合せの群では、最大外反角の低下などに関して群と時間の交互作用が認められた。交互作用とは、練習の前後での変わり方が群によって異なることを指す。最大外反角について報告された効果量の偏イータ二乗は0.279であった。一方、背屈や底屈の最大角度、足首の前後から見た面での可動範囲などには、有意な変化が認められなかった。[1]
最大外反角が下がったことと、傾く範囲全体が狭くなったことは同義ではない。最大値と可動範囲は別の指標であり、この試験は両方を測って異なる結果を報告している。「足首の動きが全部小さくなった」と言い換えると、大切な違いを消してしまう。[1]
対して、慢性足関節不安定症のある50人を対象にした無作為化比較試験では、片脚立ちや跳ぶ課題を含む練習を4週間、週3回行った。片方の群は、視界が断続的に遮られる眼鏡を使い、もう片方は使わなかった。評価の課題は片脚で台から降りて着地する動作である。18〜39歳の女性でも、足首の不安定さの有無と着地課題の違いを考慮して読む必要がある。[14]
視覚条件を変えた群では、練習後に、接地前150ミリ秒から接地後30ミリ秒までの外反角が増えた。接地後の一部の時間帯では背屈角が増え、下腿の筋活動にも変化が見られた。著者らは安全な着地の力学の獲得に役立つ可能性を示しているが、ここで扱うのは足首が不安定な人の着地の変化である。[14]
外反の増減だけを抜き出せば、反対の結果に見える。しかし前者は扁平足の人の歩行、後者は足首が不安定な人の着地である。介入も評価する時点も違う。どちらかを選んで「正しい外反の向き」を決める比較ではなく、対象と課題によって目指す変化が異なる例として読むのが適切だ。[1][14]
足首不安定症の歩行をまとめたメタ分析では、対照者より内反角が大きいという結果が得られた一方、ほかの関節角度や力のモーメントには一貫した変化の型がなかった。著者らは外反の運動制御を含むリハビリテーションを支持している。外反を一律に止めるという指示は、この知見とも合わない。対象は足首不安定症の人と対照者であり、18〜39歳の女性全般への適用には症状と課題の違いを考慮する必要がある。[13]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
片脚立ちと歩行を同じ採点表にしない
片脚立ちで気になる形を、歩行や走行の論文と結び付けるときは、何を測った研究かを先に確認したい。骨の生体内運動を扱うレビューでも、健康な人と足首が不安定な人の違いを捉えるには、歩行より要求の高い活動が必要かもしれないとされている。課題の難しさも、比較の条件になる。[20]
膝のお皿周辺に痛みのある成人を扱った系統的レビュー・メタ分析では、着地や段差を降りる課題で後足部の外反が大きいという結果があった。ただし、その根拠は非常に限られていた。臨床検査で測った背屈の可動域、足の姿勢の評価値、足裏の圧分布には、有意な群間差が認められなかった。対象は膝蓋大腿痛のある成人であり、18〜39歳の女性で膝に痛みがない場合にそのまま当てはめることはできない。[9]
同じレビューに入ったのは42研究で、メタ分析は38研究、計2314人を対象としている。全体の人数が大きくても、個々の動きに関する根拠の強さは別に確かめたい。研究の多くは痛みのある人とない人を比べる症例対照研究であり、足の動きが痛みを起こしたという因果関係までは判断できない。[9]
「かかとが傾いたから膝が痛くなる」と自分で結論を付けるのも、逆に「痛くなければ動きを見なくてよい」と切り捨てるのも、この比較の使い方としては飛躍がある。動きと症状はそれぞれ記録し、医師への相談では、痛みが出る課題と、痛みがないときにできることを伝える材料にしたい。[9]
疲れについても同じ注意が必要だ。柔軟性のある扁平足の歩行を扱った14研究の系統的レビュー・メタ分析では、疲労後に背屈角の低下が認められた。標準化平均差は−0.60、95%信頼区間は−0.97〜−0.22である。これは研究間で物差しをそろえた差で、角度がそのまま0.60度減ったという意味ではない。対象は柔軟性のある扁平足の人であり、18〜39歳の女性全般へ広げるには足の状態の違いを考慮した検証が必要になる。[3]
一方、同分析で内反と外反の変化は統計学的に有意ではなかった。足裏の圧の最大値や力の最大値にも有意な差はなく、個別研究には変化を報告したものがあった。仕事帰りに足が疲れたと感じても、「疲労で外反が必ず増えた」と説明する根拠にはならない。[3]
相談の準備としては、見た目の変化と生活上の困りごとを別々に書く方法もある。見た目の欄には足先の向き、困りごとの欄にはどの動作で不安を感じたか、といった具合だ。膝の痛みを扱ったレビューでも、関節の動き、足の姿勢、圧分布の結果は同じではなかった。ひとつの観察を全体の説明にしない読み方は、相談内容の整理にも使える。[9]
なお、研究で平均的な差があったことは、自分の足の動きの原因が判明したことを意味しない。不安定症と対照者の歩行の比較も、集団の違いを捉える研究である。気になる症状があるなら、その研究の角度に合わせる練習を自分で始めるより、いつから何に困っているかを医師に伝える材料として観察を残したい。[13]

よくある誤解
「つま先が外へ向けば外反している」という理解では、前足部の外転と後足部の外反を混ぜてしまう。成人扁平足のレビューはそれらを別の特徴として整理している。鏡では最初に足先の向きとかかと側の傾きを分けて言葉にし、ひとつの外向きの動きにまとめないことだ。[18]
「外反は少ないほどよい」とも決められない。扁平足の歩行で外反が減った試験と、不安定症の着地で外反が増えた試験がある。後者を前者の否定として扱うのではなく、元の状態と求められる課題が違うと読む。足の形を外見だけで採点するより、研究の対象者を先に見るほうが判断を間違えにくい。[1][14]
「長く立てたら、足首の立体運動も整った」という受け取り方にも注意したい。着地を扱った試験では、関節角度と筋活動を接地前後の時間帯に分けて測っている。立っていられた長さは、その研究が評価した外反角や筋活動の代わりにはならない。家で観察する時間を延ばすことと、測定項目を増やすことは別である。[14]
とくに研究の角度差を自宅の合格基準に変えないようにしたい。不安定症の歩行で示された3.71度という値は集団間の平均差であり、健康な人が目指すべき角度でも、片脚立ちの許容範囲でもない。比較の数字を個人の目標へ移すには、問いが変わってしまう。[13]
今日からできること
- 気になった場面を「片脚立ち」「歩行」「着地」と区別して書く。4週間の練習試験が評価したのは着地であり、歩行のメタ分析とは課題が違う。[13][14]
- 鏡を使うときは、「かかと側が傾いた」「足先が外を向いた」を別々の言葉で残す。後足部の外反と荷重した前足部の外転を区別するレビューの見方を、観察の整理に使う。[18]
- 疲れた日に変化を感じたら、疲れの前後と動作を記録する。14研究の分析でも外反の変化は有意ではなく、疲れた感覚から角度の変化を決めない。[3]
- 運動の情報には対象と期間を添える。32人・6週間の扁平足の試験を、すべての人向けの足首矯正法に置き換えない。痛みや不安定さが気になる場合は医師に相談する。[1]
- 効果を見るときは、外反が減ったかだけで採点しない。50人の不安定症の着地試験では外反が増える変化もあった。研究の数字をまねるより、どの課題の何を確かめるかを整理する。[14]

オンザショア立川店で、通う条件を先に確かめる
足元の動きを気にしながら運動を続けるなら、通える時間と受けたいレッスンを先に照らし合わせたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。日常の予定に運動の時間を置く場所として、立地と営業時間を確認できる。
足元の観察と併せて、参加できる運動の条件を確かめる。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の選択肢には常温のマタニティヨガがあり、溶岩ホットヨガには参加できない。
ヨガには25種類以上のレッスンがあり、溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほかに、常温のヨガもある。ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱っている。種目と通う条件を合わせて選ぶことが、続ける仕組みを考える入口になる。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店舗案内と料金で条件を確認し、予定に合う場合は体験予約へ進める。
参考文献
[1] Effects of sensorimotor training combined with short foot exercise on knee and ankle gait kinematics in individuals with flatfoot: A preliminary study — Moon DC, Jung JH., 2026, Medicine. DOI: 10.1097/md.0000000000051194
[3] The effect of fatigue on kinetic and kinematic variables in individuals with flexible flatfoot during gait: a systematic review and meta-analysis — Biabangard MA, Rajabi R, Maleki AA, Mousavi SH., 2026, BMC musculoskeletal disorders. DOI: 10.1186/s12891-026-09898-4
[9] Foot and Ankle Biomechanics in Individuals With Patellofemoral Pain: A Systematic Review and Meta-Analysis — Chaffe LP, Silva JLF, Pereira NDS, Pompeo KD, da Rocha ES, Rodrigues R., 2026, Translational sports medicine. DOI: 10.1155/tsm2/7859730
[13] Do individuals with ankle instability show altered lower extremity kinematics and kinetics during walking? A systematic review and meta-analysis — Luan L, Orth D, Newman P, Adams R, El-Ansary D, Han J., 2024, Physiotherapy. DOI: 10.1016/j.physio.2024.101420
[14] Balance Training With Stroboscopic Glasses and Neuromechanics in Patients With Chronic Ankle Instability During a Single-Legged Drop Landing — Lee H, Han S, Hopkins JT., 2024, Journal of athletic training. DOI: 10.4085/1062-6050-0605.22
[16] Weight-Bearing CT: Advancing the Diagnosis and Treatment of Hallux Valgus, Midfoot Pathology, and Progressive Collapsing Foot Deformity — Chun DI, Cho J, Won SH, Nomkhondorj O, Kim J, An CY, Yi Y., 2025, Diagnostics (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/diagnostics15030343
[18] Effect of orthopedic insoles on lower limb motion kinematics and kinetics in adults with flat foot: a systematic review — Chen H, Sun D, Fang Y, Gao S, Zhang Q, Bíró I, Tafferner-Gulyás V, Gu Y., 2024, Frontiers in bioengineering and biotechnology. DOI: 10.3389/fbioe.2024.1435554
[20] In Vivo Ankle Kinematics Revealed Through Biplane Radiography: Current Concepts, Recent Literature, and Future Directions — Canton S, Anderst W, Hogan MV., 2020, Current reviews in musculoskeletal medicine. DOI: 10.1007/s12178-020-09601-7
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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