
リフォーマーの継続試験は、誰のどの変化か
リフォーマーを使った研究として、経験のある女性28人を追った準実験的な予備研究がある。平均年齢は約40歳で、経験は1〜3年だった。夏休みにあたる4週間の運動休止後、1時間の運動を週2回、16週間行っている。18〜39歳の女性にそのまま当てはめるには、年齢と経験の条件が異なる。[4]
この研究では、皮下脂肪の厚さや一部の周囲径、体組成などが前後で変化した。体組成とは、身体を脂肪や筋肉などの構成として評価する見方である。研究者は、再開したピラティスと身体計測上の変化との関連を報告している。対照条件への無作為な割り付けを行った試験と同じ強さで、原因を断定する読み方は避けたい。[4]
「身体計測」という言葉があるからといって、その研究を身長調整の説明書にしてよいわけではない。ここで関心を向けるべきなのは、どの経験を持つ人が、どんな期間の運動を行い、どの項目を測ったかである。体組成の前後差を、特定の脚の比率に合う設定の証明へとつなげることはできない。[4]
別の無作為化比較試験では、過体重または肥満の30〜60歳の女性47人を対象に、リフォーマー運動と対照を比較した。運動は週3回、8週間で、握力、体幹の持久力、体組成、睡眠、抑うつ・不安などを評価した。運動群では体組成や筋力、持久力などに有意な変化が報告されている。18〜39歳の女性全体への当てはまりは、対象の年齢幅と過体重・肥満の条件を考慮する必要がある。[7]
ただし睡眠の尺度では、群間に統計的な差はなく、報告された値はp=0.055だった。この値は効果の大きさを表す数字ではない。筋力の結果がよかったから睡眠も確実に変わる、という書き方はできない。評価項目ごとに結果を読む必要がある。[7]
この違いをレッスンの振り返りにも借りたい。「前よりできた」という感想の中には、動作を覚えたこと、続けられたこと、力の出し方に対する感想など、いろいろな意味が入る。研究の尺度を使って自己採点する必要はないが、自分が何をよくなったと感じたのかを言葉にしておくと、次の相談の焦点を定めやすい。
経験者の再開と、過体重または肥満の女性の介入試験では、対象も設計も異なる。両方に好ましい結果があることを理由に、すべての女性に同じ変化が起きると約束することはできない。まして、研究の参加者と同じ期間通えば、身体に合う設定が自動的に分かるという意味でもない。[4][7]
身体計測を評価する方法にも違いがある。経験者の再開研究では、皮下脂肪の厚さや周囲径などを幅広く測定し、過体重または肥満の女性の試験では、生体電気インピーダンスを用いて体組成を評価していた。同じ「身体の変化」という見出しでも、実際の測り方まで同じではない。[4][7]
握力の測定にも注意がいる。リフォーマーの無作為化比較試験では、上肢の筋力を握力計で評価した。この結果を、膝を曲げ伸ばしする力や、ばねを押す際の関節負担の結果として紹介することはできない。どの部位をどの検査で測ったかまでたどると、筋力という言葉の広さを扱いやすくなる。[7]
休止後の研究で対象となった女性には、すでにリフォーマーの経験があった。夏休みの後に戻る人と、器具の名前から覚える人では、読者が知りたい場面も違う。再開時の研究結果を読むなら、その経験の条件も残して紹介したい。研究と自分の違いを見つけることは、運動を諦める理由を探すことではなく、相談すべき点を明確にする作業である。[4]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「前回と同じ設定名だから確認も済んでいる」と考えると、今日気になっている場面を話しそびれる。前回の記録があっても、まず指導者にその設定を伝え、寝る位置と足を置く位置を見てもらいたい。「前回は押し出すとき、今日は戻るときに気になる」と違いを添えれば、確認したい動作が具体的になる。
「マシンなら筋力も持久力も同じように伸びる」という一括りの理解も正確ではない。床上運動と抵抗器具などを含む試験では、腹部の持久力や機能テストに改善があっても、膝のピークトルクは変わらなかった。検査が違えば、結果も違う。マシンという名前だけで能力の変化をまとめないほうがよい。[1]
「リフォーマーの研究で成果が出たから、隣の人と同じ設定が自分にも合う」という結論には進めない。経験者の再開を調べた研究は身体計測の前後変化を扱い、無作為化比較試験は筋力や持久力などを評価した。研究が答えた成果の問いを、個人の設定の正解に転用しないことが必要だ。[4][7]
反対に、設定の相談が必要だったことを「低身長だから向いていない」と読み替える必要もない。相談の理由は、今どの姿勢で何に困っているかで説明できる。身長の分類を先に置くと、その説明が短くなりすぎる。「小柄なので」と始めてもよいが、その後ろに自分が確かめたい場面を付け足したい。
調整してもらった後は、説明を聞いて終えるより、指導者の指示のもとで気になった場面を再確認したい。足が届くようになったのか、膝の位置への違和感が残るのかを、自分の言葉で返す。「大丈夫だと思う」と急いで答えず、分からない点は分からないまま伝えてよい。痛みが出たときは動作を止めて知らせる。

今日からできること
- 身長を伝えるときは測った場面も添える。48人の研究では立ち方と測定者による差があったため、測定値を比べるなら条件も一緒に確認したい。[2]
- 脚の届き方で気になる場面を指導者に伝える。身体計測の最大2.7cmの差を設定変更量にせず、開始姿勢と動作中の確認を依頼する。[2]
- 成果を記録するなら、何が変わったと感じたかを具体化する。8週間の試験でも、腹部持久力と膝の筋力検査の結果は同じではなかった。[1]
- 経験者の研究を自分の期限にしない。28人を対象にした16週間の研究は、運動休止後の再開という条件も含めて読む。[4]
- 通い方を相談するときは、研究の頻度をそのままノルマにしない。47人の試験の週3回・8週間は、その対象者を評価した条件である。[7]
これらは、研究から作った身長別の調整手順ではない。測る条件をそろえ、成果を項目ごとに分けて読むという姿勢を、相談の準備に使う提案である。指導者には「どのばねが正しいか」に加えて、「今の位置で何を確かめるのか」も尋ねたい。器具の操作方法はその場で確認し、数字だけを頼りに自己流の変更を進めない。
記録を書くなら、体型への評価ではなく出来事を残せる。「脚が短くて困った」より「戻る途中で足の位置が気になり、見てもらった」のほうが、次に話を再開しやすい。そこに設定名や指導者の説明を、自分が理解した言葉で添える。毎回の感想を身体の欠点探しにせず、次に確かめる問いとして残すのである。
記録には、指導者が調整した箇所と、その後の感覚を対にして残したい。たとえば「フットバーについて相談し、変更後も戻る途中の感覚を見てもらった」という書き方なら、次回も確認を頼みやすい。設定を自分で再現するための操作メモにするより、前回どこまで相談できたかを共有するメモとして使う。
オンザショア立川店で、予定に置ける運動を探す
身体に合う運動を考える相談を、生活のどこに置くか。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。仕事帰りや休日など、自分の予定の中で運動に使う時間を考える場所として案内したい。
当店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングを扱う。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITもある。種目の選択と、続ける時間の確保を一緒に考えられる構成である。
参加できる種目の条件も予定と一緒に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。案内は店のトップ、料金、体験の予約で確認できる。

参考文献
[1] The effects of Pilates vs. aerobic training on cardiorespiratory fitness, isokinetic muscular strength, body composition, and functional tasks outcomes for individuals who are overweight/obese: a clinical trial — Rayes ABR, de Lira CAB, Viana RB, Benedito-Silva AA, Vancini RL, Mascarin N, And, 2019, PeerJ. DOI: 10.7717/peerj.6022
[2] Effect of the ‘Pilates stance’ and Pilates-based matwork training on measurements of height, waist circumference, and interscapular distance — Dent M, McPherson L, Lewitt MS., 2024, Journal of bodywork and movement therapies. DOI: 10.1016/j.jbmt.2024.02.047
[4] The effects of a reformer Pilates program on body composition and morphological characteristics in active women after a detraining period — Vaquero-Cristóbal R, Alacid F, Esparza-Ros F, López-Plaza D, Muyor JM, López-Miñ, 2016, Women & health. DOI: 10.1080/03630242.2015.1118723
[7] Effects of reformer pilates on body composition, strength, and psychosomatic factors in overweight and obese women A randomized controlled trial — Gökalp Ö, Kirmizigil B., 2025, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-025-09683-8
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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