大胸筋の壁での筋トレは足を遠ざける?傾きと胸の働きを同じ負荷と読む前に

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

足を動かす比較に、腕の条件を混ぜない

足の位置を試す日に、手を外へ張る、腕を高くする、押し切る範囲を広げる、といった変更も同時に加えたらどうなるか。きつさが変わっても、足元の変更によるものか判断しにくくなる。研究でも、腕の条件を変えただけで大胸筋と肩甲骨周辺の筋肉は異なる反応を示している。[1][3]

肩甲骨が浮く状態の男性15人を対象にした無作為化試験では、通常型と壁でのプッシュアッププラスを、腕を外へ張る等尺性の運動を加える場合と加えない場合で比較した。等尺性とは、姿勢を保ちながら力を出す条件である。外へ張る条件を加えると大胸筋の活動は低くなった。通常型では壁より僧帽筋上部と前鋸筋の活動が高かった。肩甲骨が浮く男性を対象とした結果であり、18〜39歳の女性全般に同じ反応を見込むには対象が異なる。[1]

この試験は、大胸筋をなるべく強く活動させる足の距離を探したものではない。むしろ、肩甲骨の運動で大胸筋の活動を抑える工夫を検討している。ゴムなどの抵抗が加わったから胸にも必ず強い刺激が入る、と受け取ると、結果の方向を逆に読んでしまう。[1]

別の横断研究では、肩甲骨が浮く男性20人と女性10人の計30人が、壁でのプラス運動と、壁に沿って腕を滑らせる運動を行った。腕を外へ張る条件を加えると、前鋸筋、僧帽筋上部、僧帽筋下部、棘下筋の活動が増え、大胸筋の活動は低下した。棘下筋は肩の後ろ側にある筋肉である。女性を含んでいても肩甲骨が浮く人の比較であり、18〜39歳の健康な女性の大胸筋を鍛える方法へ直接適用するには目的と対象のずれがある。[3]

この研究では、壁に沿って腕を滑らせる運動のほうが、壁でのプラス運動より大胸筋と僧帽筋下部の活動が高かった。一方、外へ張る条件と運動種類の間には、調べた肩の筋肉で有意な交互作用はなかった。交互作用とは、ある条件の影響が別の条件によって変わる関係を指す。単に「壁の運動」という名前だけでは、この比較の違いが消えてしまう。[3]

同じ壁の前で行う動きでも、手をついて押すのか、腕を滑らせるのかで分類を分ける。さらに、外へ張る力を加えるかどうかも記録する。足を遠ざけた日の感覚を説明するときに、これらの変更が混ざっていなかったかを見るためだ。複雑な日誌は必要ないが、何を変えた日だったかは残しておきたい。[1][3]

手の高さについても、距離とは別欄がよい。健康な20人の反復測定研究では、壁に沿って腕を滑らせる運動などで、上腕を上げる角度の増加に伴って前鋸筋活動が高くなった。また、上腕挙上90度では、比較した運動間で前鋸筋活動に有意差がなかった。高さに関する結果を、足を遠ざける効果へ読み替えないことが肝心だ。[14]

記録に「昨日よりきつい」と残すこと自体はかまわない。ただし、その後に「だから胸への荷重が増えた」と書き足す前に、動きの種類と条件を見直したい。感覚は当日の記録、研究の数値は定めた条件で測った値である。この区別を置けば、きつさを否定せずに、説明だけを控えめにできる。[1][3][6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

よくある誤解

「壁で行うなら肩には必ずやさしい」は言い過ぎである。健康な12人の運動を追跡した研究では、壁のプラス運動で肩甲骨の位置が変わり、肩峰下の問題がある患者のリハビリ初期には慎重な使用が求められた。壁を使っているという見た目と、個人の肩に適した運動かどうかは同じ問いではない。[4]

ただし、この結果を読んで、壁の筋トレを全面的に避ける必要があると決めるのも飛躍だ。研究が扱ったのは特定のプラス運動とその際の動きである。健康な人の動作測定、患者への注意、将来のけがの発生は、それぞれ違う評価である。自分に肩の痛みや治療中の問題があるなら、距離を調整して解決しようとせず、医師に適否を確認する。[4]

「胸の筋活動が高ければ、肩甲骨の運動としても優秀」とも限らない。肩甲骨が浮く男性の研究では、前鋸筋の活動を促し、大胸筋の過剰な活動を抑えることを目指して運動条件が検討されている。胸の筋トレを探す人が欲しい結果と、肩甲骨の運動を選ぶ研究者が評価する結果は重ならない場合がある。[1][6]

逆に、大胸筋の活動が低下した研究を見て「その運動は効果がない」と切り捨てるのも適切ではない。別の筋肉を働かせることが目的なら、その変化に意味がある。種目を選ぶ際は、まず何を改善したいのかを明らかにし、その目的に対応する結果を読む。研究の成績表から、自分に都合のよい列だけを抜き出さないことである。[1][3]

「筋活動の比が小さければ、筋肉も少ししか働いていない」という誤解もある。健康な男性12人の実験では、壁押しなどで僧帽筋上部と前鋸筋の活動比を測定した。安定した支持面での壁押しの平均比は0.69、不安定な支持面では0.73だった。これは筋肉同士の相対的な関係であり、大胸筋の力でも、手にかかる荷重でもない。男性を対象とした筋活動比なので、18〜39歳の女性に同じ値が当てはまるかは別に検討する必要がある。[13]

比の読み方では、分子と分母の名前を省かないほうがよい。大胸筋と前鋸筋の比を調べる研究と、僧帽筋上部と前鋸筋の比を調べる研究では、同じ「活動比」という言葉でも指すものが違う。どちらも足を置く位置を直接示す目盛りにはならない。壁という共通語より、測った対象の違いを優先して読む。[6][13]

また、安定した面と不安定な面を比べる研究の結果を、自宅の壁で再現しようとする必要はない。健康な男性12人の研究は、支持面が筋活動比に関わることを調べた実験であり、不安定な道具を全員に勧める比較ではない。壁の距離を試したい日に支持する面まで変えると、元の問いから離れてしまう。研究で操作された条件を知ることと、その操作を生活に取り入れることは分けて考えたい。[13]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 練習メモには足の位置だけでなく、手の高さと動きの名前を残す。上腕挙上90度の比較は手の高さに関する研究条件として読み、自分に最適な角度とは分ける。[14]研究では通常型、膝つき、壁のプラス運動を区別している。自分の記録でも、肘の曲げ伸ばしとプラスの局面を混ぜない。[6][7]
  • 足元を変えて比較する日は、腕を外へ張る条件まで一緒に追加しない。男性15人の試験では、外へ張る条件によって大胸筋活動が低くなった。足だけの違いを見たいなら、別の変更は分けて記録する。[1]
  • 数値を読むときは単位の隣に測定対象を書く。男性28人の比較で示された前鋸筋の活動値を、腕が支える体重の割合へ換算しない。胸の働きを知りたい日は、大胸筋を測った結果かも確認する。[6]
  • 肩の治療中や痛みがある場合は、壁との距離を自己流で広げる前に医師に適否を確認する。健康な12人の運動測定からも、壁のプラス運動をリハビリへそのまま使うことには注意が示されている。[4]
  • 他人と同じ足の位置を達成目標にせず、目的を言葉にして残す。肩甲骨が浮く群と対照群を比べた28人の研究では、同じ運動でも大胸筋と前鋸筋の活動が異なった。距離の一致と筋活動の一致は別々に考える。[6]

オンザショア立川店を、運動を続ける予定に入れる

壁との距離を成果の目盛りにするより、運動の目的と続けられる時間を決めたい。通える場所を選ぶときも、営業時間を予定表に並べるところから始められる。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。運動を生活のどこに置くかを考えるための情報として、場所と時間を確認できる。

店内には溶岩プレートを敷いたスタジオがあり、ホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどを扱っている。ヨガのレッスンは25種類以上ある。壁との距離で成果を約束する場所としてではなく、自分が続ける運動の予定を組む場所として検討したい。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件を確認したうえで、ヨガの体験を検討できる。体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金と店舗案内を確認し、日程が合えば体験の予約へ進める。

筋トレ美女 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[1] Different weight bearing push-up plus exercises with and without isometric horizontal abduction in subjects with scapular winging: A randomized trial — Choi WJ, Yoon TL, Choi SA, Lee JH, Cynn HS., 2017, Journal of bodywork and movement therapies. DOI: 10.1016/j.jbmt.2016.08.018

[3] Comparison of the Effects of Isometric Horizontal Abduction on Shoulder Muscle Activity During Wall Push-Up Plus and Wall Slide in Individuals With Scapular Winging — Kim SH, Cynn HS, Yi CH, Lee JH, Baik SM., 2023, Journal of sport rehabilitation. DOI: 10.1123/jsr.2022-0135

[4] Shoulder kinematics during the wall push-up plus exercise — Lunden JB, Braman JP, Laprade RF, Ludewig PM., 2010, Journal of shoulder and elbow surgery. DOI: 10.1016/j.jse.2009.06.003

[6] Comparison of pectoralis major and serratus anterior muscle activities during different push-up plus exercises in subjects with and without scapular winging — Park KM, Cynn HS, Kwon OY, Yi CH, Yoon TL, Lee JH., 2014, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000000443

[7] Relative balance of serratus anterior and upper trapezius muscle activity during push-up exercises — Ludewig PM, Hoff MS, Osowski EE, Meschke SA, Rundquist PJ., 2004, The American journal of sports medicine. DOI: 10.1177/0363546503258911

[13] Electromyographic amplitude ratio of serratus anterior and upper trapezius muscles during modified push-ups and bench press exercises — Martins J, Tucci HT, Andrade R, Araújo RC, Bevilaqua-Grossi D, Oliveira AS., 2008, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0b013e3181660748

[14] A comparison of serratus anterior muscle activation during a wall slide exercise and other traditional exercises — Hardwick DH, Beebe JA, McDonnell MK, Lang CE., 2006, The Journal of orthopaedic and sports physical therapy. DOI: 10.2519/jospt.2006.2306

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約