
香りの評価を、舌で感じる甘さと一緒にしない
烏龍茶飲料を対象とした食品加工の実験では、シリコーン系の消泡剤を使い、泡を抑える処理と香りの関係を調べている。人による官能評価に加え、においの変化を捉える装置や、揮発してくる成分を調べる分析などを組み合わせた。これは家庭で抹茶を点てる方法を比べた実験とは異なる。[18]
調べた消泡剤の濃度は10〜50 mg/kgで、10 mg/kgで泡を抑えるのに十分であり、官能評価も最も高かった。花、果物、甘い香り、爽やかな香りの特徴が、この濃度で最も強かったとされる。分析では105の揮発性成分が検出され、そのうち12が重要な香り成分として挙げられた。[18]
ここでの「甘い香り」を、「糖が増えた」「舌で感じる甘味が増えた」と読み替えないようにしたい。研究は香りの特徴と泡を抑える処理を検討したものである。甘いという日常語が同じでも、どんな香りなのかという評価と、どれだけ甘い味なのかという問いは、分けて扱う必要がある。[18]
また、この研究には、泡を増やす方向だけがおいしさへの道ではないと考える手がかりがある。烏龍茶飲料の加工条件では、泡を抑える処理と良好な官能評価が両立した。ただし、消泡剤を加えるという操作が含まれるため、泡を消したことだけで香りがよくなったとも決められない。[18]
家庭で消泡剤を試すための話ではない。研究の使いどころは、「泡が多い方をいつも高く評価すべきだ」という採点表を持たないことである。抹茶を飲んで花のような印象があったなら香りの欄に、苦さが気になったなら味の欄に書く。好みを分けて表せれば、泡の見栄えだけでその日の一杯を判定せずに済む。
通勤前には「今日はまろやかだった」のひと言で終わらせてもよい。休日にもう少し比べたくなったら、そのまろやかさが、苦味の弱さなのか、好ましい香りなのか、口にした全体の印象なのかを言葉にしてみる。専門的な評価を再現するのではなく、自分が好きだった部分を取りこぼさないためのメモだ。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
茶の種類を越えて数字を借りない
抹茶の研究と茶カテゴリーの比較は、ともに泡と成分を扱っている。しかし、対象が異なり、そこで示された順位や倍率を組み合わせて、朝の抹茶の最適な点て方を計算することはできない。前者は抹茶内の組成や泡の形成、後者は茶カテゴリー間の泡の性質を調べた実験である。[13][20]
白茶の泡のできやすさが高かったという結果は、白茶の方が抹茶より甘く感じるという順位ではない。紅茶の泡が安定していたという結果も、紅茶を朝の抹茶の代わりに選ぶべきだという勧めではない。数値が比較している対象と、読者が選びたい飲み物の条件を、同じものとして扱わないことが必要になる。[20]
ジャスミン茶抽出物のビールと消泡剤を加えた烏龍茶飲料では、風味の評価を行っているが、操作も飲み物も違う。片方で泡の安定性が増し、もう片方で泡を抑える処理が評価されたからといって、研究同士の矛盾にはならない。それぞれの食品と製造条件で得られた結果として読める。これらは食品加工の実験であり、18〜39歳の女性が朝に抹茶を飲んだときの味覚評価にそのまま当てはめることはできない。抹茶の成分実験も含め、泡立て方による好みの変化は別に確かめる問いとして残る。[1][13][18]
朝という時間帯の意味も、ここでは生活の場面である。これらの食品実験から、起床直後に飲むことの健康上の優位性を足すことはしない。運動に出かける日でも、抹茶の泡を運動効果の目印にする必要はない。選びたいのは、朝の予定の中で自分が気持ちよく飲める一杯である。
比較の記録は、好きな抹茶を決めるために使えばよい。好みではないのに泡の成績がよいから飲み続ける、という順序にする必要はない。食品実験の細かな数字は、暮らしを採点する点数ではなく、見た目と味をひとまとめにしないための手がかりになる。
比較する日のメモには、泡の感想だけでなく、変えた操作も短く添えたい。「同じ粉で泡立て方を変えた」と「別の粉を使った」では、考えられる理由が違う。後から読み返す自分にとって、うまくできたという評価よりも、何をしたかという記録の方が再現の助けになる。写真を残す場合も、飲む前の姿と、飲んだ後の感想は別の記録として扱える。
抹茶の実験では、アミノ酸は主に泡を安定させる側に関わり、EGCGは泡のできやすさへの影響が大きかった。これを踏まえると、写真に残った泡の多さだけで、どの成分が多かったかを逆算するのも難しい。成分間の結びつきを含む結果を、ひとつの成分量を見抜く道具にしない方がよい。[13]
烏龍茶飲料の研究で、官能評価と機器による分析を併用した点も覚えておきたい。装置で香り成分を検出することと、人が好ましいと評価することは、別々に確かめる作業として組み合わされている。成分名がわかれば、そのまま全体のおいしさが決まる、という順序ではない。[18]
家での比較に必要なのは、研究室と同じ分析機器ではない。朝の忙しさの中でも繰り返せる操作を選び、観察と好みを区別することだ。泡がきれいな日も、あまり立たない日も、飲んだ感想はそのまま残してよい。茶筅の成績表より、次に飲みたい一杯の手がかりを作るのである。

よくある誤解
「細かな泡が多ければ、必ず甘くなる」という理解は早い。抹茶の実験が示したのは、成分と泡の形成・安定化との関係である。EGCGの1.89倍という数字を、甘味の増加や苦味の減少に転用することはできない。泡立ちの変化を、甘さの確約として読むのは避けたい。[13]
「泡が立たなかったのは、混ぜるのが下手だったから」と決めつけるのも狭い見方だ。抹茶の種類や等級を変えた実験では、成分間の相互作用が泡に関与していた。茶カテゴリーの比較でも、泡のできやすさと安定性には違いがあった。原料を替えた日は、その違いを含めて観察したい。[13][20]
「泡が長く残れば、苦味が弱い」という結びつけ方にも注意が要る。ビールでは泡の安定性向上と苦味の低下が同時に見られたが、ホップを茶抽出物に替えて成分も変わっている。泡の安定性だけを取り出し、別の飲み物の苦味を予測する根拠にはならない。[1]
また、「甘い香りが強いなら砂糖を加えたのと同じだ」とも考えない。烏龍茶飲料の研究で扱われたのは、消泡処理に伴う香りの評価と成分の分析である。花や果物などと並ぶ香りの特徴としての甘さを、糖の量や甘味の強さと区別して読むと、結果を過大に受け取らずに済む。[18]
今日からできること
- 同じ抹茶を使い、粉と湯の量、湯の条件、器をできる範囲でそろえてから、泡立て方を変えて比べる。9種類の抹茶を扱った実験では組成が泡に関わっており、原料の違いを操作の効果に混ぜないための工夫である。[13]
- 泡を観察する時点をそろえる。すぐ飲む朝と、支度を挟む朝を区別し、泡のできやすさと残りやすさを別に記録する。茶の比較で白茶の56.28%と紅茶の84.01%は、異なる性質の値だった。[20]
- 感想を「泡の見た目」「香り」「苦さ」「全体の好み」に分ける。烏龍茶飲料の研究でも香りの特徴を分けて評価している。家でのメモにも、好きだった部分を具体的に残す。[18]
- 香りに甘さを感じたら、その言葉を味の甘さや糖の量に置き換えず残す。烏龍茶飲料の実験では、甘い香りは花や果物などと並ぶ香りの特徴として評価された。[18]
- 研究の倍率を自分の目標にしない。抹茶の実験での1.89倍は泡の形成に関する値であり、自宅で同じ倍率を目指して点てるための目安ではない。好みに合った条件を見つけるために比べればよい。[13]

オンザショア立川店で、朝の予定に合わせた続け方を
朝の一杯と運動の予定を考えるときも、日々の時間に合うかどうかを軸にしたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。朝の予定にも仕事を終えた後にも、通う時間を検討できる。JR立川駅北口から徒歩1分、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、自分が続ける時間とともに内容を選ぶ場として考えられる。抹茶の泡を上手に立てることと同じように、見栄えだけで予定を決めず、続ける仕組みを探したい。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件と通える時間を店舗情報で確認してから、料金と照らして検討できる。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。日程が合えば体験の予約へ進める。
参考文献
[1] Adding functional properties to beer with jasmine tea extract. — Chen DQ, Zou C, Huang YB, Zhu X, Contursi P, Yin JF, Xu YQ., 2023, Frontiers in nutrition. DOI: 10.3389/fnut.2023.1109109
[13] Comprehensive study of matcha foam formation: Physicochemical composition analysis and mechanisms impacting foaming properties. — Chen W, Chen J, Ni Z, Wu W, Dong J, Wang Z, Wang Y, Zhou J., 2025, Food chemistry. DOI: 10.1016/j.foodchem.2024.142009
[18] Assessing the impact of silicone Defoamer on oolong tea beverage aroma. — Huang S, Zhang W, Zheng C, Zhang P, Fan R, Lin D, Jiao Y, Sun W, Lin F, Huang Y., 2026, Food chemistry: X. DOI: 10.1016/j.fochx.2026.103659
[20] Biochemical insights into tea foam: A comparative study across six categories. — Ni Z, Chen W, Pan H, Xie D, Wang Y, Zhou J., 2024, Food chemistry: X. DOI: 10.1016/j.fochx.2024.101596
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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