ダイエット中の飲み物は温度で飲む量も変わる?運動日の水分補給を考える

ダイエット中の飲み物選びでは、成分だけでなく運動中の飲みやすさにも目を向けたい。飲み物の温度と摂取量を調べた系統的レビューから、冷たさ、味の好み、飲む機会の関係を読む。水分補給と減量を分け、運動後の水分保持や研究の対象の違いも確かめながら、自分に合う持ち歩き方を考える。

運動着の横に、温かいお茶のボトルを置いた。家では好きな温度なのに、体を動かしている途中にはあまり手が伸びない。飲み物を選ぶとき、何が入っているかは見るが、何度なら飲みたくなるかは後回しになりやすい。

運動中の飲み物を調べた系統的レビューでは、冷たい・涼しい温度の飲料は、より温かい飲料より好まれ、摂取量も多かった。ここから考えたいのは「冷やすほど痩せる」ではなく、「飲みやすい温度が、実際の補給を左右する」という点だ。扱うのは飲料一般の温度と補給であり、ハーブティー特有の作用や減量効果を検証した研究ではない。[4]

既存記事「ダイエットの効果は減量経験でも変わる?再開した運動の反応を何で確かめるか」に運動再開の評価は譲る。ここでは、運動日に持っていく飲み物の温度、味、飲む機会をどう点検するかに問いを絞る。体重を減らすことが全員の目標である必要はない。

既存の「疲労回復のハーブティーは何を比べる?植物の種類と眠り・筋力の指標を読む」は植物と回復指標を、「食欲を抑えるハーブティーは渋さで選ぶ?苦味と口に残る乾いた感覚を読む」は味と食欲を扱っている。それぞれの論点はそちらに譲り、ここではいれるときの抽出温度ではなく、運動中に口へ運ぶ飲料の温度を見る。

既存の「運動中の水分補給は口をすすぐだけでもよい?口の変化と飲んだ量を研究で読む」には口すすぎとの比較を、「運動の水分補給は味を替えると飲みやすい?同じ味を続けた試験と飲む量の読み方」には味を替える工夫を、「運動後の水分補給は少しずつがよい?一度に飲む量と尿に出る量の違いを読む」には飲む量の配分を譲る。ここでは温度を主軸とする。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

温度を変えると、飲む量はどう変わったか

中心となるのは、成人を対象とした研究を集めた系統的レビューである。研究を決めた条件で探して整理する方法で、飲料の温度と、飲みやすさや運動中の摂取量を扱う14研究が対象となった。18〜39歳の女性だけを対象にした統合ではないため、その年代の女性にも同じ差が出るかは別に確かめる必要がある。そのうち飲みやすさを報告した10研究はすべて、冷たい、または涼しい飲料を、より温かい飲料より好む結果だった。[4]

このレビューで「冷たい」は0〜10℃、「涼しい」は10〜22℃、比較する側は22℃以上だった。日常語の「冷たい」と研究上の分類は必ずしも一致しない。冷蔵庫から出した直後だけが選択肢ではなく、研究では幅のある温度帯を扱っている。特定の温度を万人の正解にした比較ではない。[4]

摂取量を報告した5研究を統合すると、冷たい・涼しい飲料は、比較する飲料より運動中に約50%多く飲まれていた。複数研究の結果をまとめるメタ分析で、効果量は1.4、95%信頼区間は0.75〜2.04だった。信頼区間は推定の不確かさを表す幅であり、平均の数字だけで全員の反応を言い切らないための手がかりになる。[4]

約50%という数字は、今日の自分がいつもの量にその割合を上乗せする指示ではない。比較した条件の間にあった平均的な差だ。普段の補給が足りているかどうかも、どれだけ汗をかくかも、飲み物の温度だけでは決まらない。競技者を対象に補給を整理した別のレビューでも、摂取量と発汗量には、種目の間でも同じ種目の中でも大きなばらつきがあった。競技者の補給条件は日常の運動と異なり、18〜39歳の女性の必要量へそのまま置き換えることはできない。[4][9]

ここで飲み物の成分より先に点検できることがある。ボトルを開けたときに飲みたいと思うか、飲むために待つ必要があるか、結局どの程度残るかだ。特別な素材を探す前に、用意した飲み物が運動の途中で選ばれているかを見る。温度が嗜好性、つまり飲んだときの好ましさと関係した研究を、生活へ移すならこの問いから始めたい。[4]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

冷たい飲み物は吸収が遅い、で終わらせない

「水分補給にはぬるい方がよい」と聞いて、好みの温度を我慢している人もいるだろう。暑く湿った環境の労働者を扱ったレビューは、冷たい飲料を避ける助言には、研究の読み違いがあると指摘している。18〜39歳の女性が教室で運動する場面とは環境や作業が異なるため、助言をそのまま適用するには条件の確認が必要だ。飲料の温度だけで水分補給の良し悪しを決める考え方には、見直す余地がある。[5]

その論点の中心は胃排出、つまり胃から腸へ中身が送られる過程だ。レビューによれば、その調節には複数の要因があり、特に胃の内容量と飲料のエネルギー密度が主要な要因となる。温度の影響があっても、飲んだ液体が体内で温まるため、その大きさと持続時間は限定的で、時間は5分以内と整理されている。[5]

さらに、冷たい飲料を好んで多く飲むなら、胃の内容量を通じて胃排出を促す方向にも働きうると論じている。温度が体内の過程に及ぼす影響だけを取り出し、実際に飲む量の変化を無視すると、補給全体の見方が狭くなる。ボトルの中で理想的でも、口に運ばれなければ補給の話は進まない。[5]

ただし、この論文は暑熱環境の労働に関するレビューであり、個々の運動教室で冷たい飲料を強制する根拠として使うものではない。著者が重視するのも、本人が冷たい飲料を試して好みを確かめる自主性だ。「ぬるくなければいけない」という決めつけを外すことと、「冷たくなければいけない」という別の決めつけを作ることは別である。[5]

中央線を降りてから運動を始めるまで、ボトルを持って歩く時間がある。家を出るときの温度と、実際に飲むときの温度を、別の場面として考えてみたい。これは特定の容器を勧める話ではない。研究で差があったのは飲む飲料の温度であり、買ったときの表示や、朝に用意したつもりの温度ではないからだ。[4]

好きな味なら、いつでも同じだけ飲めるのか

温度に加えて、好みも検討したい。男性のランナーとトライアスロン参加者15人を対象とした無作為化試験では、水と糖質・電解質を含む飲料を比べた。参加者は18〜40歳で、暑い環境で90分走り、その後90分の回復時間を過ごした。18〜39歳の女性に同じ摂取量の差が出るかは、この男性の試験だけでは判断できない。運動中と運動後を分けて結果を読む価値がある試験だ。[19]

飲料の種類同士を比較すると、運動中の摂取量に差はなかった。一方、本人が最も好きだった飲料と、最も好まなかった飲料で分けると、運動中の摂取量は90分あたり1.10 L対0.97 Lで、好む方が多かった。同じ試験でも、「どの種類か」と「その人が好きか」は違う比較になる。[19]

運動後の回復時間には、糖質・電解質を含む飲料の摂取量が水より54%、59%多かった。しかし、最も好きな飲料と最も好まない飲料との比較では、回復中の差は有意ではなかった。好みが大切という結論は、どの場面でも好みだけで量を説明できる、という意味ではない。[19]

この違いは、飲み物を持ち歩く日の見方にも役立つ。休憩中に香りを楽しめることと、運動の合間に飲みたいことを、同じ評価にしなくてよい。家でくつろいで飲む自分の好みを、運動中にもそのまま当てはめる必要はない。ただし、この試験から特定のハーブや香りの優劣を決めることはできず、使えるのは好みと摂取量を場面別に見る視点である。[19]

温度を比べたいなら、まず普段の飲み物で、飲むときの感じ方を確かめる案がある。味も温度も同時に変えると、何が飲みやすさにつながったのか、自分でも判別しにくい。これは個人の記録を見やすくする工夫であり、家庭で研究と同じ効果量を再現する手順ではない。運動中の温度と好みが摂取量に関わった、という研究の射程を越えないことが大切だ。[4][19]

レビューを読む際には、対象研究の数も分けたい。全体は14研究でも、好ましさの評価は10研究、摂取量の統合は5研究、水分状態の分析は4研究である。すべての研究が、同じ人に同じ項目を測ったわけではない。飲みやすさから水分状態まで、同じ規模の裏づけが一直線に続いていると受け取らない方がよい。[4]

脱水の軽減が体重の割合で示されている点も、日常の体重の話と混ざりやすい。温度のレビューで得られたのは、運動中の水分状態についての比較である。冷たい飲料を選んだ人の方が長期的に体脂肪を減らせる、という数字には変換できない。補給の結果を補給の言葉で読むことが、飲み物に過剰な期待を載せないための基礎となる。[4]

数字で読む飲み物の温度と補給

14研究:成人の飲料温度と飲みやすさ・摂取量を整理した系統的レビューの対象数である。[4]

約50%:摂取量を統合した5研究で、冷たい・涼しい飲料が比較飲料より多く飲まれた割合である。[4]

1.3%:水分状態を調べた4研究の分析で、運動中の脱水が軽減した幅を体重に対する割合で示した値である。95%信頼区間は0.9〜1.6%だった。[4]

1.10 L対0.97 L:男性の持久系運動者が、最も好きな飲料と最も好まない飲料を運動中90分間に飲んだ量である。[19]

約2%:屋内の自転車運動の試験で、補給なしの男女に生じた体重減少である。減量の成果として読む数字ではない。[6]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約