ホットヨガ前に氷を飲むと汗が減る?内側の冷却と皮膚から逃げる熱を読み解く

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

涼しく感じて長く動けても、安全の証明にはならない

先ほどの男性10人の持久走試験には、続きを読んでおきたい結果がある。限界に達したときの直腸温は、氷の条件で39.36℃、冷水の条件で39.05℃だった。氷を飲んだ条件では低い温度から走り始めたが、終わるときまで限界時には、冷水の条件より高い温度に達した。[12]

これは氷が必ず危険だという証拠ではない。走る前に低下した温度、走行中の温度、限界時の温度という異なる時点を、「体温が下がった」の一文に押し込めないための結果である。この試験では氷の条件で運動中に蓄えた熱が多く、暑さの感覚と主観的な運動のきつさは低かった。快適さが増す一方で、蓄熱も増えていた。[12]

別の男性10人のランダム化比較試験では、暑い環境で90分の自転車運動をした後、決められた仕事量を終える速さが調べられた。比較したのは氷状の飲料、体温に近い飲料、体温に近い飲料を飲みながら氷状の飲料で口をすすいで吐き出す条件である。口の冷たい刺激と、飲み込むことの影響を分けようとした設計だ。男性の自転車運動で得た結果が18〜39歳の女性にそのまま当てはまるかは、女性の参加者で確かめる必要がある。[6]

氷を飲んだ条件の課題完了時間は18分28秒で、対照の20分24秒より短かった。一方、直腸温、水分状態、心拍数、皮膚血流には条件間の差がなかった。口すすぎの条件との成績差も認められなかった。氷摂取で胃腸内の温度は低く、温熱的な快適さは改善した。ここでも、温度を測る場所と評価する指標を分けて読むことが重要になる。[6]

この試験は、口から入る冷たい刺激の感覚にも独立した役割がありうることを示している。ただし、口すすぎだけの効果には傾向にとどまった項目もある。氷を口に含めば飲んだのと同じになる、と言い換えることはできない。感覚の変化が検討されていることと、その方法を同等の対策として勧めることは別だ。[6]

レッスン前に涼しく感じたときにも、そこから「今日は長く頑張れる」と予定を上乗せする根拠にはしない。競技の試験では長く続けられることが成果になりうるが、日常の参加者が求めるのは競技記録とは限らない。冷たさによる気持ちのよさを受け取りつつ、それを体内の状態をすべて知らせる計器にしない、という読み方になる。[6][12]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

飲む量と飲む時点を変えると、答えも変わる

氷の飲料を扱う研究でも、「冷たいか」以外の条件は揃っていない。12人が暑い環境で3時間歩いた反復比較試験では、常温の水、通常量の氷飲料、その半量の氷飲料が比較された。通常量の氷は10分ごとに体重当たり2g/kg、半量は1g/kgだった。対象は暑熱下で歩行する12人であり、18〜39歳の女性のホットヨガにこの量や結果をそのまま適用できるかは別の問いである。[11]

終了時の平均直腸温は、通常量の氷で37.8℃、半量の氷で38.1℃、常温の水で38.2℃だった。通常量の氷の条件はほかの条件より低かったが、半量の氷と水には直腸温の差がなかった。冷たいものを選べば量が少なくても同じになる、とは読めない。[11]

体重減少率も、半量の氷では1.8%、通常量の氷では0.5%、水では0.6%だった。この測定は長時間の暑熱下運動における水分の出入りを考える文脈であり、体脂肪を減らす結果として扱うものではない。氷の条件で体重が多く減ったから成功、という読み方は、研究の問いそのものを取り違える。[11]

半量の氷で水より体温が低くならなかった点と、通常量の氷で低くなった点は、どちらも残しておきたい。前者だけなら氷は無意味に見え、後者だけなら少量でも十分に見えてしまう。同じ試験の中でも量を変えると結果が違う。この比較が教えるのは、温度と量を組み合わせて評価する必要性である。[11]

飲む時点も重要だ。運動後のランダム化クロスオーバー試験では、男性競技者7人が暑い環境で限界まで走った直後に、0.5℃の氷飲料または28℃の対照飲料を摂取した。クロスオーバーとは、同じ参加者が別の機会に両条件を経験する比較方法である。研究では体重当たり4g/kgを飲み、座って20分回復した。男性競技者の回復試験であり、18〜39歳の女性に同じ回復効果が出るかは別に検証が必要だ。[2]

氷の条件では、摂取後10分と20分の直腸温と皮膚温が対照より低かった。一方、急性の回復期の中心・末梢の循環反応への効果は示されなかった。温度の回復を促したという結果を、血圧の低下まで防いだ、あるいは運動後の不調全般を防ぐ、と広げてはいけない。[2]

運動前は開始時の状態、運動中は継続中の熱収支、運動後は回復が主な問いになる。同じ氷の飲料でも、どの場面で何を改善したのかを付けて読むと、研究同士の違いが整理しやすい。記事の見出しに「氷で体温低下」とだけあったら、飲んだ時点と測った時点まで戻る。それが日常に持ち帰る際の大切な確認となる。[1][2][7]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「氷を飲めば汗が止まり、暑さに強くなる」という見方は単純すぎる。運動中の一時的な発汗低下は論じられているが、運動前に氷を飲んだ持久走試験では、運動中の発汗率に有意差はなかった。汗の反応は、摂取の時点や運動条件を添えて読むべきものである。[7][12]

「汗が少ないほうが冷えている」も成り立たない。汗の蒸発による放熱が減れば、体内で受け取る熱が増えても、その利点が相殺されることがある。逆に、汗が蒸発しにくい環境では体内の冷却が意味を持ちやすい。汗を増やすことにも減らすことにも、一律の優勝札は付けられない。[7]

「冷たく感じて動けるなら、体温も低いままだ」という思い込みには、持久走試験の結果が反例になる。氷の条件では暑さときつさの評価が低く、走行時間が長い一方、限界時の直腸温は冷水より高かった。涼しい感覚と、運動の終わりの体温は一致しなかったのである。[12]

これらを反転させて「それなら氷を避ければ安心」とする必要もない。水温の選択だけで暑さの影響全体を片付けることが、そもそも難しいという話だ。運動中の冷却を検討した論文は、条件によっては本人がおいしく感じ、補給を続けやすい温度を選ぶ考え方も示している。氷への賛否より、何を根拠に選ぶかを具体的にしたい。[7]

今日からできること

  • 体温の話を読むときは、運動前・運動中・運動後のどこかを確認する。たとえば男性10人の持久走試験では、開始前と限界時で氷と冷水の温度の関係が異なった。[12]
  • 氷を飲んだ日は、汗の少なさだけで調子を判定しない。男性10人が7.5g/kgを運動前に飲んだ試験では、氷と冷水で発汗率に有意差がなかった。汗と体温の結果を分けて読む。[12]
  • 研究の摂取量を自分用のノルマにしない。10分ごとに2g/kgと1g/kgを比べた試験は、暑い環境で3時間歩く課題であり、普段のレッスンとは条件が異なる。[11]
  • 冷たくて楽に感じても、予定以上に続ける理由にしない。男性10人の試験では、きつさの低下と、限界時の高い直腸温が同時に認められた。[12]
  • 飲料を選ぶときは、温度だけでなく飲みやすさも考える。−1℃の氷と4℃の冷水を比べた男性10人の試験は、どの温度が自分に飲みやすいかを決める試験ではない。実験の設定温度を日常の正解にしない。[7][12]
立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショアで、通う時間と参加する環境を選ぶ

氷の有無だけで参加する環境を決めず、ホットと常温の選択肢を確認したい。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

通う場所を考える際には、ホットのクラスだけでなく、常温の選択肢と生活に合う時間も見ておきたい。オンザショア立川店は、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガも行っている。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、ピラティスやパーソナルトレーニングもある。

営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。仕事や用事の前後に通える時間があるか、どの種類のレッスンを選べるか。そうした条件を確かめることが、運動を続ける場所選びになる。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店のトップと料金で内容を確認し、参加するクラスが決まったら体験の予約へ進める。

参考文献

  1. The Effects of Pre-Exercise Ice-Slurry Ingestion on Thermoregulation and Exercise Performance of Highly Trained Athletes: A Scoping Review — Gopathi P, Tiwari KH, Kalpana K., 2023, International journal of exercise science. DOI: 10.70252/nlme4834
  2. Effect of ice slurry ingestion on core temperature and blood pressure response after exercise in a hot environment — Nakamura M, Nakamura D, Yasumatsu M, Takahashi H., 2021, Journal of thermal biology. DOI: 10.1016/j.jtherbio.2021.102922
  3. The effect of ice slushy ingestion and mouthwash on thermoregulation and endurance performance in the heat — Burdon CA, Hoon MW, Johnson NA, Chapman PG, O’Connor HT., 2013, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.23.5.458
  4. Does Cold Water or Ice Slurry Ingestion During Exercise Elicit a Net Body Cooling Effect in the Heat? — Jay O, Morris NB., 2018, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.1007/s40279-017-0842-8
  5. Thermoregulation During Extended Exercise in the Heat: Comparisons of Fluid Volume and Temperature — Hailes WS, Cuddy JS, Cochrane K, Ruby BC., 2016, Wilderness & environmental medicine. DOI: 10.1016/j.wem.2016.06.004
  6. Ice slurry ingestion increases core temperature capacity and running time in the heat — Siegel R, Maté J, Brearley MB, Watson G, Nosaka K, Laursen PB., 2010, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/mss.0b013e3181bf257a

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約