
低脂肪にすれば、同じ束がそのまま残るのか
ダイエットという言葉が気になると、チーズでもまず脂肪の少なさを探したくなる。ここでは栄養の優劣を決める前に、脂肪を減らすと食品の構造も変わり得る点を見ておきたい。低脂肪のモッツァレラを対象にした製造実験では、脂肪を減らすと繊維状の食感と、糸のように裂ける性質が失われることが課題になっていた。[17]
研究者は、脂肪の代わりの役割を担う可能性がある多糖類を加え、伸ばして押し出す工程で束の形成を助けられるか検討した。でんぷん類のほか、キサンタンガムなどが比較されている。[17] 多糖類は糖がつながった物質の総称である。ここでの役割は、甘さの評価ではなく食品の構造を調整する材料としての評価だ。
でんぷんの混合液を加えると、水分量は最大1.6%増えた。しかし、糸状に裂ける性質を増す効果はなかった。[17] 水を増やせば束が戻る、という単純な関係ではない。食感を作るには、含まれる水の量だけでなく、たんぱく質の束がどのように形成されるかまで見る必要があることを、この比較は示している。[17]
比較した中では、キサンタンガムが脂肪の代わりとして最もよく働き、水分量を増やさずに、低水分・部分脱脂モッツァレラ製の市販の糸状チーズに外観が最も近くなった。[17] これは対象にした配合と工程の結果である。「添加物があれば必ずよく裂ける」「どの低脂肪品も同じ食感になる」といった広い判断にはしない。
味の好みの評価も行われた。保存2週後のキサンタンガムを含む低脂肪試料の評点は6.44と6.24、低脂肪の対照は5.89、比較用の低水分・部分脱脂の糸状チーズは7.27だった。[17] 低脂肪の対照より好まれたものの、比較用のチーズには届かなかった。この数字は、体重や腹持ちの成績ではなく、その試験の味の好みの評点である。
さらに、キサンタンガムを含む低脂肪品も、保存2週時点ではやや硬すぎると評価された。[17] 見た目が近づくこと、硬さがちょうどよいこと、味が好まれることは、それぞれ別の評価なのである。食品の選択でも「裂けやすい」の一言で、口当たりまで全部説明したつもりにならない方がよい。
保存を8週まで延ばすと、低脂肪試料はいずれも柔らかくなった一方、糸状に裂ける性質の多くも失われた。[17] 柔らかくなることと、細くほどけることは同義ではなかった。食感を一列の「硬いか柔らかいか」だけで並べると、この変化を取りこぼしてしまう。
別の製造実験では、脂肪含量3%と1.5%の水牛乳を用い、脂肪の分布を細かくする均質化処理の有無も比較している。低脂肪品は通常の脂肪量のものより硬く、崩れやすく、滑らかさが乏しい傾向だった。一方、均質化した乳からのチーズは、より細かな組織で滑らかでありながら、硬さと弾性も高かった。[18] 「滑らかなら柔らかいはず」という想像も、そのままでは当てはまらない。
この研究の対象は水牛乳のモッツァレラであり、市販のさけるチーズ全体の順位表ではない。[18] それでも、脂肪量だけを固定した目で食感を予想しないための手掛かりになる。原料と処理の組み合わせが違えば、硬さ、弾力、滑らかさの組み合わせも変わるのである。[17][18]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
表示のたんぱく質量と、指先の手応えを分ける
袋の栄養成分表示と、裂いたときの束は、違う問いに答えるものとして読もう。表示では食べる量に対応する成分を確認する。指先では裂け方や硬さを確かめる。モッツァレラの研究では、方向性は温度や機械の回転速度、添加物の影響を受ける構造として扱われている。[4] 手応えだけでたんぱく質量の多い順を決めるのは無理がある。
たとえば、低脂肪チーズに加えたでんぷんとキサンタンガムでは、同じように食感の改善を目指していても、水分量と裂けやすさの結果が違った。[17] こうした実験は、「よく裂ける」という結果に至る道筋が、単なる成分の足し算ではないことを教えてくれる。栄養の数字と構造の情報を、同じ物差しに押し込める必要はない。
また、光で測定した方向性と、食べた人が好きだと思う程度も違う。方向性の研究は試料の構造を測り、低脂肪チーズの研究は裂け方に加えて味の好みや硬さも評価した。[4][17] どの測定にも目的がある。「科学的に測った」という言葉だけで、自分が知りたい腹持ちの答えまで含まれるとは考えないようにしたい。
夕方の机で間食を選ぶなら、まず袋に何が入っているかを読み、そのうえで、かじる食感が好きか、細く裂いて食べるのが好きかを考える。この順序なら、好みを成分の優劣に見せかけずに済む。裂いて楽しいことは、そのまま楽しさとして受け取ればよい。おやつに、顕微鏡の仕事まで任せなくてよいのである。
「ダイエットの間食のチーズは低脂肪ほど腹持ちする?同じ熱量で比べる前の確認」が扱う腹持ちの比較とは、ここで線を引いておく。今回の製造実験で確認しているのは、成分や工程を変えたときの裂け方、硬さ、好みである。[17][18] その結果から、体重を減らす効果や間食の適量を計算することはしない。

よくある誤解
「細く裂けるほど、たんぱく質が多い」は、構造と量の混同である。モッツァレラの繊維状のネットワークは伸ばす工程で作られ、製造条件にも左右される。[1][4] 成分量を知る場面では表示を、裂け方を知る場面では構造を見よう。見事な糸が取れたことを、成分分析の結果として数えるわけにはいかない。
「強く加熱するほど、よくまとまって裂ける」も単純すぎる。カードの加熱実験では、条件によって融合が起きた一方、8分を超える強い加熱で融合能力が失われた。[14] この結果は完成品を家庭で温める手順ではなく、工程に適した状態があることを示す。数字をそのまま電子レンジの設定に移すのは避けたい。
「低脂肪でも水分を増やせば同じ食感」は、実験結果と合わない。でんぷんの混合液は水分量を増やしたが、裂けやすさを改善しなかった。[17] 同じ低脂肪という表示でも、食感を予想するには配合と処理が関わる。反対に、よく裂けるから脂肪が多い、と逆向きに成分を決めつけることもできない。[17]
今日からできること
- 袋を開けたら、縦に裂くときと横にちぎるときの違いを眺める。19試料の研究で調べられた方向性を、身近な観察の問いにする。家庭の観察を検査結果とは呼ばない。[4]
- 裂けやすさと栄養成分表示を別々に確認する。方向性と光学測定の決定係数0.81を、吸収や満腹感の割合に置き換えない。[4]
- 低脂肪品を選ぶときは、硬さと束のほどけ方を分けて自分の言葉で記録する。研究では保存2週にやや硬すぎると評価され、その後は柔らかくなる一方で裂けやすさも失われた。[17]
- 研究に出てくる70℃・4分という条件を、自宅での加熱の目標にしない。製造途中のカードの融合を調べた数字として読む。[14]
- 水分が増えることと糸状になることを区別する。水分量が最大1.6%増えても裂けやすさが改善しなかった比較を、食感を一つの数字で決めない手掛かりにする。[17]

食べ方を選ぶ時間と、動く時間をオンザショアで
食べ物の手応えに目を向けたら、体を動かす予定も、自分が続けられる形で選びたい。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分の溶岩ホットヨガスタジオである。営業時間は8:00〜23:30、年中無休だ。朝に動く日、仕事帰りに寄る日など、生活の中のどこへ運動の時間を置くかを考える場所になる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温ヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、内容と予定を照らし合わせて選べる。
参加条件も予定を立てる前に確認したい。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。準備する物も含めて、通う日の段取りを考えられる。
店舗案内と料金を確認し、体験の予約で日程を選ぶ。食感の研究とは別に、運動を予定表に置くための具体的な選択肢である。
参考文献
[1] Mozzarella Cheese Stretching: A Minireview — Gonçalves MC, Cardarelli HR., 2021, Food technology and biotechnology. DOI: 10.17113/ftb.59.01.21.6707
[4] Quantifying anisotropy in mozzarella cheese using spatially resolved shortwave NIR spectroscopy — Patel H, van den Berg FWJ, Wold JP, Engelsen SB., 2025, Spectrochimica acta. Part A, Molecular and biomolecular spectroscopy. DOI: 10.1016/j.saa.2025.126591
[13] The characterisation of Mozzarella cheese microstructure using high resolution synchrotron transmission and ATR-FTIR microspectroscopy — Pax AP, Ong L, Vongsvivut J, Tobin MJ, Kentish SE, Gras SL., 2019, Food chemistry. DOI: 10.1016/j.foodchem.2019.04.016
[14] Effect of Water Temperature and Time during Heating on Mass Loss and Rheology of Cheese Curds — Feng R, Lillevang SK, Ahrné L., 2021, Foods (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/foods10112881
[17] Increasing stringiness of low-fat mozzarella string cheese using polysaccharides — Oberg EN, Oberg CJ, Motawee MM, Martini S, McMahon DJ., 2015, Journal of dairy science. DOI: 10.3168/jds.2014-8733
[18] Effect of homogenization on the properties and microstructure of Mozzarella cheese from buffalo milk — Abd El-Gawad MA, Ahmed NS, El-Abd MM, Abd El-Rafee S., 2012, Acta scientiarum polonorum. Technologia alimentaria. DOI: なし
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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